カテゴリ:震災関連

除染レポート

4月に入り、だいぶ暖かくなりました。
昨年、12月21日から始まった美術館・図書館の除染第二弾が3月31日に無事終了しました。2月の大雪で除雪作業が加わり、現場の方々は寒い中の作業が続きました。本当にご苦労さまでございました。

年間1ミリシーベルト以下を目指して、駐車場や植え込み、日本庭園などを除染してきました。線量は以前の半分以下になり、大幅に低減しています。詳しくはHPに掲載されている放射線測定結果をご覧下さい。(4月中旬に除染後の最新データをアップします)



美術館の前庭には大きな穴が掘られていました。そこに、はぎ取られた土が入ったフレコンバッグが運び込まれ、新しい土が被せられ、芝生が植えられました。今はまだつぎはぎの芝生も、いずれ新しい芽を出し青々と美しくなるでしょう。



下の土をはぎ取られた梅も花を咲かせています。



水仙のつぼみも膨らんできました。



現在はメンテナンスで休館をしておりますが、4月12日(土)に常設展が、26日(土)には「ちひろ美術館コレクション 世界をめぐる絵本の旅」展がオープンします。
是非また美術館に遊びに来て下さい。お待ちしております。

A.Y.

除染レポート

先週は除染よりもまず除雪。
5㎝の表土を剥ぐために50㎝の雪かきだ、と作業の方はおっしゃっていました。
大雪のため、除染作業も遅れています。

さて、昨日の作業をレポートしましょう。

美術館の前の庭に大きな穴を掘ったことは前回お伝えしました。
今、ここにフレコンバッグ(除染袋)を納める作業が進んでいます。

 
庭に設置された大きなクレーンで次々と黒い袋がつり上げられ、穴に納められていきます。



800個以上になったというフレコンバッグもなんとか納まりそうだということでした。
それにしてもすごい光景です。
レジェの彫刻《歩く花》は、この光景を脇で静かに眺め続けています。

同時並行で、図書館駐輪場の屋根の除染も行われていました。
高圧洗浄で流された水が集まる升の沈殿物も取り除かれます。





相変わらず、庭園植栽の除染も進められていました。



一方、美術館側の駐車場では、雪で折れた木の枝を処分する作業も行われていました。
本当にこの大雪は大変でした。
それでも少しずつ暖かくなってきています。
春が待ち遠しいですね。

A.Y.

除染レポート

先週末、久々の大雪でした。
美術館の庭も一面まだ雪に覆われています。

そんな中、除染も進んできました。
昨日の除染の様子をレポートしましょう。



現在、美術館西側の日本庭園を除染しています。

 

茎や根を傷めないように、そして春には新しい芽が出るように、きちんと選んで枝や根を切りながら、土を丁寧に掻き出していくのだそうです。
そして石についた苔も少しずつはぎ取っていきます。
寒い風の吹く中、根気のいる作業です。



林の中の作業も大変です。平らではないのですから。
土を掻き出し、それを左端に見える緑の車に載せ、林の外へと運び出します。



大きな木の根元には放射能が多くたまっているため、念入りに除染されます。



竹藪は、除染のための準備。根元の雪払い作業が行われていました。

 

そして、これらの土は黒い除染袋に入れられ、庭の一角に掘られた穴に一時保管されます。
フェルナン・レジェの彫刻《歩く花》の前に忽然とあらわれた大きな穴。
昨日は、穴に防水シートを貼る作業が行われていました。
来週から搬入が始まるそうです。

今週末、また雪が降りそうですね。
除雪をしながらの作業になるのでしょうか。
大雪にならないことを祈りつつ・・・。

A.Y.

除染レポート

こんにちは。
今日は比較的暖かく、土曜日の今日も除染作業が着々と進められています。
除染レポート第3回です。

植え込みの除染もずいぶん進みました。
現在、美術館西の日本庭園側で作業が行われています。



植栽の下の落ち葉を掻き出し、土をはぎ取る作業。



それらの土を入れた除染袋も膨大な量になりつつあります。
美術館駐車場に積み重ねられていますが、三段になりました。

これらを、これから庭に埋めるのです。



美術館の庭にはフェルナン・レジェの《歩く花》という彫刻が設置されていますが、その前のスペースを予定しています。
除染袋は最初800個を想定していたようですが、それ以上になるとのこと。
穴もかなり深く掘る必要があるということでした。



美術館の外壁の下には、場所によって玉砂利が敷かれています。
そこも放射線量がかなり高いのです。
まず玉砂利を取り除いて、その下の側溝を除染。
それから、玉砂利を高圧洗浄し、きれいにしていきます。
今日は作業員の方々が手作業で玉砂利を一つ一つ除け、側溝洗浄の準備をしていました。



除染とともに、敷地内の石組みの修理も進めています。
震災で亀裂が入ったり、ずれたところが随所にあって、そのままになっていました。
今後、そういうところもきれいになる予定です。

A.Y.

除染レポート

こんにちは。
一年で一番寒い季節を迎えましたが、美術館の除線作業は、雪のちらつく日も着々と進められています。今朝の作業のようすをレポートしましょう。

今、進められているのは植え込みの除染です。

 

まずは、植栽のまわりの落ち葉を掃き出し、土を丁寧に掻き出す作業です。
木々を傷めないように、一つ一つ丁寧に作業が進められています。



作業の後は、こんなにきれいになります。



そうして集められた土や葉を、小型のショベルカーを使って黒い袋の中に入れていきます。



その袋は一旦、周辺にまとめて置きます。



それらは美術館駐車場に移動。現在、それが日々増えつつあります。



いずれ、美術館の庭に設置されているレジェの《歩く花》の前に、大きな穴を掘り埋められることになります。



ここはまだ除染されていないところ。大きな木の下をはう蔦は、もうすぐきれいにはがされていくでしょう。

寒い中の作業。たくさんの方々の手で順調に進んでいます。

A.Y.