カテゴリ:教育普及

創作プログラム「橋本章的カオスとベタ塗り」開催しました

6月1日(土)、2日(日)、8日(土)の3日間、当館実習室にて「橋本章的カオスとベタ塗り」を開催しました!

講師は美術家の大町亨さんです。

このプログラムは、当館常設展で開催中の特集展示「生誕100年記念 橋本章展」に合わせたものです。

橋本章の展示は、当館の他にも伊達市梁川美術館、あだたら高原美術館 青-ao-、

川俣町羽山の森美術館、ギャラリー伊達の5会場で開催しています。

(開館時間や会期は異なりますので、それぞれご確認ください)

 

◆◆◆ 1日目:橋本章をめぐる話とドローイング ◆◆◆

 

実習室で3日間の活動の流れについて説明の後、橋本章作品が展示されている常設展示室に移動しました。

まずはじっくり作品をみてみます。

一通りみた後で、大町さんからお話を伺いました。

今回講師をお願いした大町さんは、美術教師であった橋本章に中学生の頃に教わっています。

教師として、画家として、橋本章がどのような人物であったのか、どのような人々に影響を与えたのか・・・。

思い出深いエピソードとともに紹介していただきました。

 

実習室に戻り、早速実習に入ります。

今回のプログラムは、「混沌をつくりだすこと」、「強調と省略」がポイントです。

まずは鉛筆によるドローイングです。

一つ目のテーマは「線の集積」

鉛筆を画面から離さずに“線”をひたすら描き続けます。

鉛筆を3本まとめて持って描いてみたり、ぐるぐると円を描くようにしてみたり・・・

みなさん黙々と鉛筆を動かしていきます。

最後に好きなバランスを感じるところを見つけ、四角に切り抜かれたマットを使い周りを消していきます。

 2つ目のドローイングのテーマは「記号の力」

文字や数字、記号などを主役にして描いていきます。

文字や数字、記号を枠いっぱいに大きく描き、輪郭に肉付けをしたり、トーンを変えてみたりしてみます。

文字や記号に性格や力を与える!という気持ちでと大町さんからのアドバイスを受けながら制作を進めました。

1日目はここで終了。

次回からはタブロー制作に入ります。

 

「イメージの手がかり~おもしろ紙コップを作る~」開催しました。

5月26日(日)創作プログラム「イメージの手がかり~おもしろ紙コップを作る~」を開催しました。

講師はベニヤ板造形作家の横山信人さんです。

日々の生活の中で無意識に使っているものには、使う人のことを考えた見えない工夫が隠れています。

今日は、その工夫を見つけながら紙皿でポンプを作って、紙コップを飛ばします!

 

はじめに紙コップを飛ばすためのポンプを作ります。

 

カッターナイフやハサミを使って切り込みを入れ、空気がもれないようにセロハンテープを丁寧に貼ります。

紙皿のふちの形、厚みや凹凸「なぜ?」がたくさんつまっています。

 

ポンプができたら、子どもたちがアイディアを発揮します。描いたり、つけたり、創ること、工夫することを楽しみます。

 

完成した作品、うまく飛びました!

 

楽しいだけでなく、普段当たり前だと思っていることに「なぜ?」を見つける大切さを確認する貴重な時間になりました。

 

ワークショップ終了後、横山さんの作品を視るだけでなく、特別に触らせていただきました。

みんな興味津津です。この好奇心が子どもたちの大きな成長につながります。

横山信人さん、参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

 

若冲ぬりえに挑戦!

3月26日から開幕した「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展」は、5月6日に終了しました。

たくさんのご来館、ありがとうございました!

 

会期中、エントランスホールでは「若冲ぬりえ」のコーナーを設けていました。

ぬりえは下記の3作品を元にしていました。

《百犬図》(部分) 個人蔵

《果蔬涅槃図》(部分) 京都国立博物館蔵

《伏見人形七布袋図》国立歴史民俗博物館蔵

 

小さなお子さんから大人の方まで、連日たくさんの方々にぬりえのコーナーで楽しんでいただきました。

ぬりえをすることで、作品をもう一度じっくり見たり、描き方に注目したり…。

若冲作品の魅力を改めて感じる機会になればと思います。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

「すきなもので自分の顔をかいてみよう!」開催しました

3月3日(日)創作プログラム「すきなもので自分の顔をかいてみよう!」を開催しました。

講師は画家であり女子美術大学助手の坂内直美さんです。

F10号のキャンバスに、好きな食べ物、好きな色など、自分の好きなものをかき集めて、色々な画材で自画像を描きます。

クレヨン、色鉛筆、油性ペン、木炭、アクリル絵の具、油絵の具など色々な画材があります。

スパンコール、モール、ビーズも今日は画材です。

 

坂内さんの参考作品です。抽象・具象問わず自分の描きたい方法で作品を制作します。

 

坂内さんのアドバイスを聞きながら構想を練ります。

 

色々な画材で、思い思いに作品を仕上げていきます。

 

色面と線描の対比が絶妙です!

 

わくわくする絵の具の使い方を教えてもらいました!

 

最後は全員の作品を並べて鑑賞会です。

どの作品も魅力的です!

 

自分の作品について一人一人発表をしていただきました。

坂内直美さん、参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

館長講座開催しました

1月19日(土)当館講義室にて、館長講座「古典に帰れ-西洋美術の巨匠たち-」を開講しました。

第5回目の今回のテーマは、「バロック(1)カラヴァッジオ、ルーベンス、ヴェラスケス」。

作品が描かれた背景や、描かれた人物のポーズや筋肉の表現、人物同士の関係性など・・・

様々な視点から、ひとつひとつの作品についてじっくりとお話しました。

 

次回は3月に開催します!

 

第6回 3月9日(土) バロック(2)レンブラント、フェルメール

※3月のみ臨時休館にともない第2週(3月9日)の開催となります。

時間:10:30~12:00

場所:美術館講義室(聴講無料)

*各回の進行具合で内容が変更になる可能性もございます。

*本年度は事前申込を不要としていますので、聴講ご希望の方は直接会場までお越しください。 

ご参加をお待ちしております!

 

「美術館への年賀状展2019」がはじまりました!

毎年恒例の「美術館への年賀状展2019」が、12日(土)より当館エントランスホールではじまりました!

県内の小・中・高校生から当館宛てにお送りいただいた年賀状をすべて展示しています。

今年は469通の年賀状をいただきました!

当館が開館した1984年より、休館の年を除き毎年開催しており、今回で32回目を迎えました。
毎年、小さな画面に書かれた子ども達の新年の抱負や願い、丁寧に描かれたイラストや切り絵などの力作を見ながら、新しい年へのパワーをもらっているように感じます。


●観覧料:無料
●開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30まで)
●休館日:15日(火)、21日(月)、28日(月)
年賀状展は1月31日まで展示しております。

企画展示室Bでは、学校連携共同ワークショップ参加校の作品展も開催中です。

子ども達の作品を楽しみに、ぜひご来館ください!

 

創作プログラム「自分だけの布をデザインしてプリントしよう」開催しました

12月16日(日)、当館実習室にて創作プログラム「自分だけの布をデザインしてプリントしよう」開催しました!

講師はテキスタイル作家であり、アートユニットFRIDAY SCREENとしても活躍されている坂内まゆ子さんです。

北欧では寒い冬、家の中で楽しく過ごすために明るくカラフルなデザインの布をインテリアに取り入れます。

福島もこれからどんどん寒さが増していく時期です。

今回はシルクスクリーンを簡易的にした技法で、親子で考えたデザインを布にプリントしていきます!

完成した布はそのまま飾ったり、小物用の生地として使うことができます!

 

まずは、坂内さんからシルクスクリーン版の作り方について説明。

木枠に張った目の細かい布(テトロン) に、自分がつくりたい形に切った紙を置き、版をつくっていきます。   

坂内さんの説明を聞いた後、デザインを親子で話し合いながら考えていきます。

紙にイメージを簡単にスケッチし、難しそうなところを坂内さんに相談します。

今回は基本的に2つの版をつくり、2色でデザインを考えてもらいました。

 

デザインができたら、今度は版をつくります。

カッターやハサミを使って、紙を切り抜いていきます。

版ができたら、今度は刷りの作業です!

イメージに合わせてインクの色を選びます。

坂内さんから刷りの流れやスキージの使い方などについて、説明をいただきました。

布の上で模様を刷りたい部分に紙を置き、その上に木枠を重ねます。

その上からスキージを使ってインクをのせていきます。

 

スキージの扱いに慣れてくると、みなさんどんどん刷っていきます。

一人が木枠をおさえ、もう一人がスキージで刷る。

この作業を繰り返しながら、親子で協力して刷っていきます。

 

 1版目が終わったら、今度は2版目。

全体のバランスを考えながら、刷っていきます。

 

インクが乾いたら、最後にアイロンをあてて定着させます。

熱を加えることによって、布を洗濯しても落ちなくなります。

 

部屋を彩る素敵な布が完成しました!

オリジナルの布はそのまま飾っても、バッグや小物入れ、クッションカバーをつくることもできます。

つくるのも楽しいですか、この後どのように使うか考えるのも楽しみです。

講師をつとめていただいた坂内まゆ子さん、参加いただいたみなさま、ありがとうございました!!

 

創作プログラム「木彫の鑑賞と制作~佐藤玄々の動物彫刻をたよりに~」④

創作プログラム「木彫の鑑賞と制作~佐藤玄々の動物彫刻をたよりに~」

11月25日(日)、全4回の講座も最終回を迎えました。

 

彫りが終わった方から着色と塗装に入っていきます。

午前中は、彫刻刀を使った細かい彫りの作業やヤスリがけなどをします。

 

みなさん黙々と制作を進めていました。

終わった方から、着色をしていきます。

今回は、オイルステインととのこを混ぜ(色が濃い場合はペイント薄め液で薄めて)、刷毛で塗っていきました。

着色されると、作品の雰囲気もだいぶ変わっていきます。

乾燥したら、ウエスにワックスをつけ作品にすりこんでいきます。

しっかりすりこんでいくと、徐々にツヤが出てきます。

 

みなさんの作品ができたところで、作品を持ち寄り、鑑賞会をしました。

 

ひとりひとり、どんなイメージで作ったのか、こだわった部分や難しかったところなど、自由にお話していただきました。

自分が木彫を作ってみたことで、玄々の作品の見え方が変わったとお話しになっていた方もいました。

 約一ヶ月の間、ほぼ毎週末一緒に制作してきたみなさん。

和やかな雰囲気で鑑賞会が進みました。

 

最後に、作品を持ち黒沼さんを囲んで集合写真!

約一ヶ月間講師をしていただいた黒沼さん、そしてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

 

玄々展、会期終了まであと少しです。

12月16日までですので、ぜひご来館ください。

創作プログラム「木彫の鑑賞と制作~佐藤玄々の動物彫刻をたよりに~」②③

創作プログラム「木彫の鑑賞と制作~佐藤玄々の動物彫刻をたよりに~」

◆◆◆◆◆

2日目・・・11月11日(日)

前回の続きを進めていきます。

講座開始前にいらして、制作を始めている方もいました!

2回目、ということでみなさん鑿などの道具の扱いにも慣れ、どんどん彫っていきます。

 

途中、どのように進めたらよいか迷う部分や難しい部分について、黒沼さんからアドバイスをいただきました。

それぞれがつくる動物のイメージやかたちに合わせ、一人一人丁寧にアドバイスをいただきました。

だんだん顔や胴体、脚などのかたちが見えてきました!

 

◆◆◆◆◆ 

3日目・・・11月18日(日)

 いよいよ制作も後半に入りました!

みなさん協力し合いながら制作を進めています。

  

彫刻刀を使った細かい彫りに入る方も出てきました。

途中、黒沼さんがこの講座のために作ってくださった猿の作品を見ながら、制作過程についてお話を伺いました。

第1回から、講座の進度に合わせ、徐々に制作を進めてくださっていた猿も完成しました。

毛並みや表情、手の動きなどが繊細に表現されています。

次回はいよいよ最終回です!

創作プログラム「木彫の鑑賞と制作~佐藤玄々の動物彫刻をたよりに~」①

当館実習室にて、「木彫の鑑賞と制作~佐藤玄々の動物彫刻をたよりに~」を開催しました!

現在開催中の「佐藤玄々(朝山)展」に合わせた講座です。

講師は、彫刻家で現在郡山女子短期大学部で講師をされている黒沼令さんです。

 

 

11月4日、11日、18日、25日の4日間にわたる創作プログラムの様子をご紹介します。

 

◆◆◆◆◆

1日目・・・11月4日(日)

講座の大体の流れについてお話いただき、早速「佐藤玄々展」の会場へ。

展示会場をゆっくりめぐりながら、自身がつくるもののイメージをふくらませていきます。

 

実習室に戻り、自分がつくりたい動物のスケッチをします。

みなさん写真や本などの資料をもとに、進めていきます。

 

だいたい決まったら、正面と横から見たかたちを、木の面にうつしていきます。

今回使った木は、桂の木です。

ここまでかけたら、不要になる部分をのこぎりで落としていきます。

この作業で、みなさん「暑い!」と汗をかきながら進めていました。

切り落として消えてしまった線は、その都度書き足していきます。

だいたい落としたら、次は鑿でさらに削っていきます。

みなさん真剣に、それぞれ作品に向き合っていきます。

1日目が終了しました!

 

佐藤玄々展 触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ開催

11月3日、「触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ」を開催しました。

毎年1回、視覚障がい者の方々を中心に、視覚以外の様々な感覚や言葉を通じて作品を鑑賞するワークショップを開催しています。今年は現在開催中の「佐藤玄々展」に際して、玄々の作品を皆で鑑賞しました。その様子をご紹介します。

 

今年、講師をして下さったのは筑波大学助教授で彫刻を教えていらっしゃる宮坂慎司さん。宮坂さんは、彫刻家でもあり佐藤玄々の専門家、また視覚障がい者の方々との鑑賞ワークショップの経験も豊富にお持ちの先生です。

筑波大学宮坂研究室の伊藤奏太さん、中田ちひろさん、これまでも関わって下さってきた半田こづえさん(明治学院大学非常勤講師)、真下弥生さん(ルーテル学院大学非常勤講師)、福島点字図書館の高橋粛子さんにもご協力いただきました。有り難うございました。

 

今年は午前と午後合わせて、8名の視覚障がい者の方がご参加下さいました。

まずは自己紹介から。

そして、ウォーミングアップとして、つがいの鳥をかたどった宮坂さんの小さな彫刻を触りました。同じ形で、石膏でできたものとブロンズでできたものを2種類。肌触りや温度、重さの違いから、印象の不思議な違いを感じ取りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木彫の材料である木を触りました。宮坂さんが実際にクスノキを彫って下さり、その音、木の匂いを感じました。すごくいい匂いなんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だんだんと彫刻に迫っていきます。宮坂研究室の学生さんが制作された木彫の人物像の小品を二つ。次は少し難しい作品。これはいったい何か当ててもらいました。「雲」です。知ってはいるけれど触ったことのないもの。難しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玄々の晩年のお弟子さんの手元にあったという彫刻刀を2本。おそらく玄々の使っていたものとかなり近い道具だと思われるとのこと。とても美しい彫刻刀です。それらを触りながら、玄々の制作風景を思い浮かべました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、いよいよ展示室に移動し、作品の触察です。

皆でまずは入口から展示室をゆっくりと巡って出口に到着。最後に置かれている《麝香猫》(ブロンズ)から鑑賞です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麝香猫とはなかなかすぐにはわからなかったのですが、丸く滑らかな背中の曲線を確かめるとともに、胸毛や髭のふさふさした毛の繊細な表現を感じ取りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《神狗》(ブロンズ)の部屋に移動。

1mくらいある大きな狗を、手を伸ばしながら体一杯使って鑑賞しました。大きく開いた口、牙、舌、そして大きくて飛びだした目。踏ん張った足や爪、背中の毛や胸毛。大きく巻いた尻尾。一方、繊細な胸の飾り。そのスケールの大きさと力強さに感動です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《巣鶏》(木彫)の部屋に移動。

展覧会には出品されていないのですが、《哺牛》(ブロンズ)と《鼠》(ブロンズ)を触察したあと、固定ケースの中に展示されていた《巣鶏》を取り出して、今回唯一となる木彫の触察です。学芸員でもなかなかこんな機会はありません。なんと贅沢なひととき。

これまでのブロンズ作品に比べ、羽根の部分が粗い彫りだったので雌鳥が二羽の雛を抱えている姿と把握するのには少し時間がかかりました。しかし、先生等からの言葉の助けを得て少しずつ全体像がわかってきます。そして脇の雛の小さな頭を見つけ、また彫刻を置いてしまうと見えない足が、きちんと裏に彫り込まれていることを確認しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感動のうちに展示室を出て、実習室に戻り、感想を共有します。

今まで触ったことのない動物が彫刻で触れてよかった。

木という素材であんなに細かいところまで表現できて凄かった。

曲線がきれいだった。

触察をして、見えていた時代には実は見えていなかったのだと感じた。(途中失明の方)

触れてみて、作者の思いが想像できた。

 

私たちにも毎年新しい発見があります。

楽しい1日でした。

宮坂先生、ご協力いただいた皆さまに感謝いたします。本当に有り難うございました。

~巨大ドット絵制作ワークショップ~

10月10日、巨大ドット絵制作ワークショップの完成披露セレモニーを美術館エントランスにて行いました。

同ワークショップは、福島大学人間発達文化学類芸術文化クラスの2年生と福島大学附属小学校5年生、そして県立美術館が連携して行った事業です。

 

9月26日から4日間にわたり、附属小の児童と福大生が協力して作り上げました。

当館所蔵のカミーユ・ピサロ作《エラニーの菜園》をモデルに、円形のカラーシールを貼り付けて制作しました。カラーシールは全部で6色、様々な大きさのシールを用意しました。中には大学生が手作りした巨大シールも!実はとても手間がかかっています。

        

大勢が参加した26・27日の制作日の様子です。

この日はまず、常設展示室で展示中のピサロの本物の《エラニーの菜園》をみんなで鑑賞しました。その後は大学生からこれからの制作方法について説明があります。

近くで見ると原色が小さく並べられているように見えるけれども、離れてみるとそれらが混ざって違う色に見える・・・という、点描による並置混色の技法を分かりやすく教えました。つまり、この技法をドットシールで実践していくという訳です。

     

 

元の絵のコピーと見比べながら、みんなで話し合って協力しながらシールを貼っていきます。俯瞰して確認するのが困難な現場でしたが、それでも非常に上手に仕上がりました。

よく注意して見ると、子供達の遊び心溢れる隠し絵が各所にあるのが分かります。とてもカラフルで見ているとこちらもワクワクしてきます。

        

 

10日のセレモニーでは、附属小5年生(計3クラス)の中から数名の児童が代表して、活動を通して学んだことや感想を発表しました。そして、大学生から各クラスにオリジナルの賞状が贈呈されました。

活動に参加して頂いた附属小の子供達・保護者様、福島大学の学生さん、そのほか協力して頂いた皆様方、誠にありがとうございました! 

 

創作プログラム「土とあそぼう!」開催しました

10月6日(土)、創作プログラム「土とあそぼう!」開催しました。

講師は、陶芸家の安藤郁子先生です。

会場は当館実習室。床いっぱいにひかれたブルーシートの上にはたくさんの粘土。

来た子から順に、裸足になってもらい早速粘土にさわります。

まずは粘土をうすくして、地面をつくろう!

安藤先生のよびかけで、粘土のかたまりを移動し、足で踏みながら地面をつくっていきます。

どんどん地面が拡がっていきます。

地面ができたら、塔をつくろう!

どこまで高くできるか挑戦します。

 

どんな風につくっていくといいか、試行錯誤しながらそれぞれ土を積んでいきます。

 

 

だんだん大きくなっていき、別々につくっていた塔が一緒になっていきます。

ついに身長をこえました!手を伸ばさないと届かない高さに!

高くなると、バランスを取るのが難しくなってきます。

少し離れて確認し、協力しながら斜めになっているのを直したり、弱い部分に粘土を足していきます。

反対側では、もうひとつの塔が積み上げられていきます。

同じくらいの大きさに丸めた粘土が、バランスを保ちながら積み重なっていきます。

途中で倒れそうになるのを、支えながら、補強しながらどんどん積み上げていきました。

だいぶ高くなり、面白いかたちの塔ができてきました。

 

最後はつくった塔と一緒に記念撮影!

みんな手も足も粘土だらけです。

身体全体をつかって粘土とふれあう時間になりました。

今回はこのワークショップのために、大量の粘土を持ってきていただきました。

安藤先生、そして参加いただいたみなさんありがとうございました!

 

美術館でみつけた「いい感じ!」を描こう。開催しました!

8月4日(土)、創作プログラム「美術館で見つけた『いい感じ!』を描こう。」を開催しました。

講師はイラストレーターでありエッセイストの浅生ハルミンさんです!

最初にハルミンさんから、今日の活動の流れについてお話を聞きました。

今日は、美術館の周辺や、実習室の中をじろじろ見て、「いい感じ!」と思ったものを、よく観察しながら絵に描いてみます。

 

次に、当館の簡単なマップを見ながら、活動範囲や注意が必要な場所を確認します。

水を飲み、暑さ対策をし、虫除けスプレーをかけ、準備万端!

美術館の庭園に「いい感じ!」を探しにでかけます。

普段はこんなに下をじろじろ見ることはないので、色々な発見があります。

 

 

ひととおり探し終えたら実習室に戻り、絵を描きます。

水彩絵具や色鉛筆、クーピーなど画材を自由に選び、画用紙に「いい感じ!」と思った物をじっくりと観察しながら描いていきます。

 

 

 

途中ハルミンさんからコメントなどもいただきながら、どんどん描き進めていきます。

 

お昼休憩をはさみ、午後は発表会の準備です。

それぞれが見つけてきた「いい感じ!」と思った物を、布の上に並べていきます。

カラフルな葉っぱや沢山のどんぐり、羽や松ぼっくり、蝉の抜け殻や竹の皮など、様々なものが並べられていきます。

実習室にある小さなおもちゃを見つけてくれた人もいました。

最後は1人ずつ、作品について発表してもらいました。

まずは見つけたものを紹介しながら、大きなマップにどこで拾ったのか印をつけます。

そして、描いた絵について、どんな部分を描こうと思ったのか、難しかったところなどをお話してもらいました。

 

 

みなさんが見つけたたくさんの「いい感じ!」が込められた作品が完成しました!

ハルミンさん、そして参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

アートなおはなしかい開催しました!

7月21日(土)、おとなりの図書館さんと一緒に、アートなおはなしかいを開催しました!

今回は当館で開催中の企画展「イラストレーター安西水丸」に合わせた内容です。

 

テーマは「がたんごとん で でかけよう」

水丸さんが作った『がたんごとん がたんごとん』の絵本を元に、図書館さんではよみきかせを、美術館では展示室の作品をみた後、みんなで工作をしました。

 

まずは図書館さんでの活動です。

はじめに『がたんごとん がたんごとん』、『がたんごとん がたんごとん ざぶんざぶん』を読んでいただきました。

今回は鉄道に関する本が中心です!

こんなに大きなサイズの絵本も!これは『しゅっぱつしんこう!』という絵本です。

 他にも、運転席から見る景色を知ることができる本や、カードづくりの本など、楽しい本をたくさん紹介していただきました!

 

よみきかせのあとは、ちょっと暗い通路(連絡通路)を通り美術館へ。

エントランスに到着すると、子ども達から「天井たかーい!」という声も聞こえました。

初めて美術館に来る子も多かったようです。

エントランスホールで簡単なクイズをした後、みんなで展示室へ。

展示室で、先ほど図書館さんで読んでもらった絵本『がたん ごとん がたん ごとん ざぶん ざぶん』の原画と出会います。

絵に近づいてよーくみてみると・・・水丸さんがどうやって絵本の絵をつくっていたのか分かります。予想外の作り方に子ども達もびっくり!

(まだご覧になっていない方は、ぜひ会場でご覧ください)

 

 

さらに、展示されているラフと、実際に絵本になった絵の原画を見比べてみます。

「あ、◯◯がいない」「◯◯◯はいるよ」などと、色んな発見があります。

ふだん見ている絵本も、原画を見ることでまた違った楽しみ方をすることができます。

 

次は工作。実習室に行き、オリジナルの「がたんごとんカード」を作ります!

まずは、汽車に乗ってどこへ行きたいかな?

汽車が走っている場所を想像してみます。

場所を決めたら画用紙を切ってカードの台紙に貼っていきます。

列車が走る地面ができたら、その上に汽車をのせて貼ります。

(今回は汽車は切ったものを準備しました)

「この汽車、何か足りない感じがしない?」

スタッフからの問いかけに、「顔!」とすぐに答えがでてきます。

目の大きさや形、眉毛の角度や口の形で、顔から受ける印象が異なります。

うれしい、おこっている、かなしい・・・ちょっとした違いで、いろいろな表情を描くことができます。

まずは、汽車に顔をかいてあげよう!

白いペンを使って、顔を描いてあげます。

 ここまでできたら、汽車に乗るお友だちを作ります!

だれを乗せてあげようかな?

みんなそれぞれ乗せたいお友だちを考え、画用紙を切り抜いていきます。

ハサミを使うのが苦手な子は、スタッフが切って準備していた動物やくだものに顔をつけ、乗せてあげます。

汽車はぽけっとのようになっているので、お友だちの乗り降りが可能です。

好きな動物や、好きな食べ物など、思い思いに作り列車に乗せていきます。

地面に桜が散る中を走ったり、お花が咲いている横を通ったり、海の上を進んだり・・・

みんなそれぞれ工夫をこらした、楽しいがたんごとんカードが完成しました!

絵本の中の汽車が、いろいろな場所を、たくさんのお友だちと旅するカードになりました。

参加いただいたみなさま、図書館スタッフのみなさま、ありがとうございました!

創作プログラム「てんてん絵画体験!」開催しました

6月10日(日)の午前と午後、実習室にて「てんてん絵画体験!」開催しました。

現在当館で開催中の「ポーラ美術館コレクション モネ、ルノワールからピカソまで」に合わせたワークショップです。

果物やお花、動物など描きたいものをモチーフに、スポンジスタンプや綿棒を使って、"てんてん"で絵を描いていきました。

今回は、白い画用紙ではなく色つきのボードを準備しました。

 

まずは描きたいものの背景に合う色のボードを一人1枚選び、自分の席に持っていきます。

ボードに描きたいものをどのくらいの大きさで描くか決め、輪郭線を描きます。

輪郭線ができたら、少し大きめのスポンジスタンプを使って、色をつけていきます。

この時、輪郭線をはみ出すことは気にしません。

 

全体に色がついたら、今度は描きたいものの色をじっくりと観察します。

例えば、リンゴは赤だけでなく、ヘタのまわりが黄緑になっていたり、表面に点々が見えたりと、よく見ると赤一色ではありません。

この色を見つけて、少し小さなスポンジスタンプや綿棒を使って”てんてん”を打っていきます。

色にこだわって混色を繰り返したり、葉っぱや果物の表面を細かい点で表現したり・・・

細かい作業ですが、みなさん真剣に取り組んでいました。

作品が完成したら、サインと日付を書きます。

こうすることで、だれがいつこの作品を描いたのか、作品を見るとすぐに分かります。

 

最後は鑑賞会!

みんなどんな「てんてん絵画」を描いたのか紹介してもらいました。

 

線を描いたり、色を塗るのではなく、”てんてん”だけで描いているので、いつもとはちょっと違った雰囲気の絵ができました。

 

最後に、ポーラ美術館展で展示されている、印象派の作家が描いた絵について少し紹介しました。

100年以上前に描かれたたくさんの作品が今回展示されています。

参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

創作プログラム「美術館の庭で油絵を描こう」開催しました

5月20日(日)、26日(土)、27日(日)、「美術館の庭で油絵を描こう」開催しました。

講師は喜多方市美術館館長で、画家の後藤學先生です。

 

今回は10号サイズのキャンバスに、油絵の具を使って風景を描きます。

1日目、どのような手順で描いていくのか後藤さんから説明を聞き、道具を持って外へ。

美術館の敷地の中から描きたい場所を選び、イーゼルを立てます。

スケッチをしたり、キャンバスに下がきをして、構図を決めていきます。

 

一人ひとりが選んだ場所を巡りながら、アドバイスをいただきました。

 

 

◆◆◆◆◆

2日目

はじめに後藤さんの作品を見ながら、どのように絵を描いているのかお話を伺いました。

また、受講者の方が制作をしている中で生まれた疑問などにお答えいただきました。

前回と同じく、イーゼルを持って外へ行き、続きを描きます。

だんだん陰影がついてきました。

 

 

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3日目

いよいよ最終日!

みなさん慣れた様子で準備をし、制作に取り組みます。

木々や建物に固有色がついて、色が鮮やかになって来ました。

 

最後はみなさんの作品をイーゼルに立てて並べ、鑑賞会をしました。

美術館のまわりを描いていますが、みなさんそれぞれ違った切り取り方、描き方をしており、多彩です。

好天に恵まれて3日間を終えることができました。

講師をしていただいた後藤さん、受講者のみなさま、3日間ありがとうございました!

創作プログラム「バードウォッチング&巣箱をつくろう!」開催しました

5月5日(土)のこどもの日、親子向けの創作プログラム「バードウォッチング&巣箱をつくろう!」開催しました。

講師は「すずめ社鳥」とも呼ばれている、株式会社鳥の杉浦裕志さんです。

 

鳥に関することはなんでもおまかせ!

ということで今回は当館の庭を活用して、バードウォッチングと巣箱づくりをしました。

 

まずは参加者全員で自己紹介。名前と一緒に誕生月も教えてもらいます。

次に、今回巣箱をつくるシジュウカラについて紹介。

先ほど教えてもらった誕生月順に、みんなで並びます。

スライドにうつるシジュウカラの画像を見ながら、彼らが1年間どのように過ごしていくのかを知ります。

シジュウカラは、福島市の鳥で、ネクタイのような模様があるのが特徴です。

巣をつくる、子育てをする、子ども達が巣立つ・・・

自分が生まれた月には、鳥たちがどのように過ごしているのか、杉浦さんのお話を聞きながら思いを巡らせます。

そして、音声を聞きながらどんな鳴き声なのか知りました。

 

雨が降ったり止んだりする中、ちょうど晴れ間が見えたので、バードウォッチングをするためみんなで外へ出ました。

杉浦さんのアドバイスを元に、みんなで鳥の姿を探します。

 

鳴き声を聞きながら、探していると、なんとシジュウカラの姿が!

この写真だと分かりにくいですが、見上げている木の天辺にとまっている鳥がシジュウカラです。

 

見つけた鳥の名前やどんな特徴があるのかなどを杉浦さんに聞きながら、庭園をぐるりと巡りました。

この後、それぞれ芝生にシートをひいて寝転がりながらバードウォッチングする予定でしたが、また雨が降ってきたためここで終了。

みんなで館内に戻りました。

 

お昼の休憩をはさみ、午後からは巣箱づくり!

杉浦さんが準備してくれた巣箱の材料を組み立てていきます。

はじめに鳥たちがどうやって巣箱に入ってくるのか、そして巣箱をどのように利用しているのか杉浦さんのお話を聞きます。

スズメの剥製を使いながら説明してもらいました。

板と板をテープで仮どめし、親子で協力しながら釘を打っていきます。

大体組み立てたら、扉の開け閉めをするための蝶番をつけます。

 

ここまでできたら、後は装飾!

重くなりすぎないように、鳥たちが入りにくくならないようにというアドバイスを聞きながら進めていきます。

色を塗ったり・・・

 

 貝殻や流木をつけたり・・・

 

 

みんな自由に装飾して、素敵な巣箱が完成しました!

最後に、完成した巣箱を持って、みんなで庭へ行きました。

杉浦さんに巣箱を設置する場所や、高さなどについて教えてもらいます。

写真ではみんなに見えるように低めに設置していますが、実際はもっと高い所につけます。

できた巣箱を持って、記念撮影!

講師の杉浦さん、参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

 

創作プログラム「自画像を描く~自分をみつめる~」開催しました

4月14日(土)、当館実習室にて「自画像を描く~自分をみつめる~」を開催しました。

講師は画家で、当館収蔵作家でもある齋藤隆さんです。

 

現在、当館常設展示室の一室に、齋藤隆さんの作品《貌》を7点展示しています。

まずは展示室に齋藤さんの作品を見に行きます。

作家ご本人から、作品を目の前にお話しいただきます。

どのような想いで自画像を描いているのか、また、使っている画材や道具など・・・。

みなさん真剣に齋藤さんの話に聞き入ります。

最後には受講者からの質問もありました。

 

 

実習室に戻り、制作をはじめます。

この時、齋藤さんから事前にいただいていた「自画像私観」を配布し、みなさんに読んでいただきました。

今回使用した紙は、ザラザラしたものとツルツルしたものの2種類。

どちらか好きな方の紙を選び、席へ持っていきます。

材料は紙と鉛筆のみ。

それぞれ鏡を前に、じっくり自分の顔と向き合います。

 

途中、齋藤さんから一人ひとりアドバイスをいただきます。

描いては消して、描いては消して・・・を繰り返しながら、自画像が少しずつ描かれていきました。

 

「・・・画面に心を開き自分自身を探す、そして知る・・・」齋藤さんの自画像私観に書かれていた一文です。

静かに自分と向き合い、じっくりと描く・・・そんな密度の濃い一日となりました。

齋藤隆さん、受講者のみなさんありがとうございました。

創作プログラム「ペタコロサッサ★★油絵ってたのしいね!」開催しました!

4月1日(日)、当館実習室にて「ペタコロサッサ★★油絵ってたのしいね!」開催しました。

講師は福島出身の画家、油井瑞樹さんです。

現在当館で開催中の長谷川利行展に合わせた油絵のワークショップです。

今回の対象は子ども達!みんなはじめて油絵の具を使います。 

まずは油絵とはどんなものなのか、油井さんからお話。

普段よく使っている水彩絵の具とはどんなところが違うのか?

油絵の具は乾くのが遅いこと、そして塗り重ねができるためやり直しがきくことなどを説明します。

 

それでは実際に油絵の具を出してみましょう!

紙パレットの上に、あめ玉2個分の油絵の具を、白以外の全色だしていきます。

 

今回のタイトルは「ペタコロサッサ」

まずは“ペタ”

ペインティングナイフを使って、ペタペタとキャンバスにうすく色を塗っていきます。

(1日で描くので、絵の具には速乾メディウムを混ぜています。)

 

 

パレットに出した全部の色を塗ります。

ペインティングナイフをはじめて持つ子ども達。

最初は少しぎこちなかったですが、「バターを塗るように」という油井さんのアドバイスでどんどん色をのせていきます。

全部の色を塗って、白い部分が残らないようにキャンバスをカラフルな絵の具で覆いました。

 

次は“コロ”

ここまで使っていなかった白い絵の具が登場。

白やピンク、水色、薄い緑色など明るい色の絵の具をたくさんつくります。

ローラーを使って絵の具をのばし、先ほどのキャンバスの上でコロコロ転がします。

 

キャンバス全体が明るい色に覆われていきます。

 

次に、描くために準備してきたモチーフや写真などを元に、紙に色鉛筆でスケッチします。

このスケッチを元に、先ほど画面を覆った絵の具をペインティングナイフでひっいて下描きをしていきます。

 

ひっかくことで、一番最初に塗った地の部分が見えてきました。 

下描きを終えたら、最後は“サッサ”

パレットで描きたいものの色の絵具を作り、筆でサッサ~と描いていきます。

油井さんからのアドバイスをもらいながら、どんどん描いていきます。

  

じっくり1日のワークショップでしたが、集中して制作に取り組んでいました。

 

”ペタコロサッサ”で作品が完成しました!

みんなにとって、油絵の具で描いた作品の第一号です!

裏にはタイトルや日付け、サインなどを記入しました。

 

 

油井瑞樹さん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

「学校連携共同ワークショップ参加校作品展」開催中!

現在、当館1階企画展示室にて、「学校連携共同ワークショップ参加校作品展」を開催しています。

 

福島県出身のアーティストを講師に招き、県内12カ所の幼稚園から高校で、ワークショップを開催しました。
子ども達の作品を全て展示しています。







明日までの展示となっております。
観覧料は無料です。
ぜひご来館ください!

また、今年は2月6日(火)~12日(月・祝)に、いわき市暮らしの伝承郷 企画展示室でも展示いたします。
お近くの方は、ぜひいわき会場にお越しください。

「美術館への年賀状展」はじまりました!


毎年恒例の「美術館への年賀状展」が、12日(金)よりはじまりました!



当館が開館した1984年より、休館の年を除き毎年開催しており、31回目を迎えました。
今年は427通もの年賀状をいただきました!





いただいた年賀状すべてを、現在エントランスホールにて展示しています。
●観覧料:無料
●開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30まで)
●休館日:月曜日
1月31日まで展示しておりますので、ぜひご来館ください!

「トンテンカンテン!軽銀でつくるキャンドルトレー」開催しました!


12
23日(土)、当館実習室にて「トンテンカンテン!軽銀でつくるキャンドルトレー」を開催しました。



講師は金属工芸作家として活躍している牧野広大さんです。

現在、山形県の朝日町にある工房で制作活動をしています。

 

今回は軽銀(アルミ)の板を金槌でトンテンカンテン叩いて、キャンドルトレーを作ります。

はじめに牧野さんから制作の流れについて説明していただきました。



道具の使い方や扱うときに注意する点、なぜこの作業をする必要があるのかなどのお話も含め、丁寧に説明していただきます。
みなさん牧野さんが作業する姿を見ながら、真剣に聞き入りました。




説明が終わると、いよいよ自分の作品づくりです。

まずは自分が作りたい形を考え、紙にスケッチします。



次に、アルミの板に作りたい形の輪郭線を油性ペンで書きます。

大きく切る部分は専用のはさみを使って切り、細かい部分は糸のこで丁寧に切っていきます。
大きなハサミは扱うのが大変です。親子で協力しながら切っていました。



形が複雑な方は、糸のこを使ってじっくりと切る作業に取り組みます。



切った後は切断面にヤスリをかけ、きれいにします。
手で触ってつるつるに感じられたら次の工程に進みます。

 

切断したアルミの板に油性ペンでぐるりと印を付け、耐火レンガの上で火にかけます。

全体にまんべんなく火をかけ、油性ペンの印が消えたら、シンクの上に置き冷ましておきます。

 

手で触れるくらいの熱さになったら、いよいよ叩く作業です!

金槌を使って、思い思いの形に曲げていきます。
キャンドルをのせるときに安定するよう、平らな部分を作るのがポイントです。



金槌の種類によって、打った跡が異なるため、自分がどのような模様を付けたいか考えながら金槌を選びます。
みなさん夢中になって作業に取り組んでいます。
廊下までトンテンカンテンと金槌で叩く音が響きました。





途中、釘を使って模様を入れてみたり、光を通すための穴を開けたりと工夫を凝らし、それぞれが思い描いた形を作り上げていきました。



最後に作品を沸騰させた液体に浸し、水洗いをして完成です!

完成後、子ども達は叩く作業が楽しかったのか、アルミの切れ端を使って他にもたくさん作品を作っていました。

 

みなさん素敵なキャンドルトレーが完成しました!



キャンドルはもちろんですが、
お香を焚くとお話していた方もいて、アクセサリー入れなど様々な使い方で作品を楽しんでいただけそうです。

牧野さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!


受講者募集中です!


12月23日(土)、寒い冬にぴったりのワークショップを開催します!

トンテンカンテン軽銀でつくるキャンドルトレー



軽銀(アルミ)の板を金槌でトンテンカンテン叩いてキャンドルトレーを1点つくります。
ハサミや糸鋸で切ったり、火をかけ冷ましてから金槌で叩いたり、釘のような道具で模様を入れたりと、普段味わえない金属の加工を体験しながらお気に入りの一品をつくります。

・日時:12月23日(土)10:30~15:30  お昼をはさみます

・講師:牧野広大氏(金属工芸作家)

・費用:材料費として1作品1200円必要です

・対象:小学3年生以上の親子、または一般の方10名程度 先着順

・申込締切:12月19日(火)

キャンドルトレーとしてだけでなく、アクセサリーなどの小物入れにも使うことが可能です!
締切は来週火曜日です。
HPの申し込みフォームでも受け付けております。
ぜひお申し込みください。

アートなおはなしかいを開催しました!

129()、おとなりの図書館さんと一緒に「アートなおはなしかい」を開催しました。

 

今回のテーマは、「図書館と美術館で冬をみつけよう」です。

まずは図書館の研修室で、「冬」に関連する素敵な絵本のよみきかせをしてもらいました。
冬といえばどんなことが楽しみかな?

もう少しでクリスマス。

まずはクリスマスをテーマに、床下で見つけた小さな箱のサンタの物語『クリスマスのふしぎなはこ』(文:長谷川摂子  / 絵: 斉藤俊行 )や、海外ではどのようにクリスマスを過ごすのかといった本まで、幅広く紹介していただきました。



冬といえば、真っ白な雪。『ふゆのあさ』(作・絵: 村上康成)は、雪が積もった朝のわくわくした気持ちがたくさんつまった絵本でした。
他にも、雪国の暮らしやお正月の行事の由来などをまとめた本も。冬に関連する本をたくさん楽しむことができました!




雪の結晶をみんなは見たことがあるかな?
折り紙を折り、はさみで何カ所か切っていきます。
みんなで「ゆき」を歌いながら、完成を応援します! 
歌い終わり、折り紙を広げると、きれいな雪の結晶の切り絵が完成しました。

さて、おはなしかいの後は2館をつなぐ連絡通路を通って美術館へ。

初めてこの通路を通ったという方もいました。図書館さんと美術館がつながっていることは、あまり知られていないかもしれません。

エントランスホールに到着。館内でのやくそくごとを確認した後、まずは2階の常設展示室で作品を一緒に鑑賞しました。
最初に鑑賞したのは斎藤清さんの《秋の只見》(1980)です。



横幅は約376cmもあり、斎藤さんの作品の中で一番大きな作品です。
版画作品が広く知られていますが、この作品は日本画です。

みんなで作品の前に座り、「何が描かれているかな?」「どんな音が聞こえてきそう?」「季節はいつかな?」スタッフからの問いかけを考えながら、じっくりと作品を鑑賞します。
最後に作者の斎藤清さんについて、簡単に紹介しました。

 

次は1階の企画展示室へ。1210日まで開催していた「斎藤清からのメッセージ」展の一室で、<会津の冬シリーズ>をみんなでみていきます。
季節は“秋”の風景から真っ白なの風景へと変化しました。

部屋一面に展示された会津の冬をみながらゆっくり歩いた後、一つの作品の前に座り、鑑賞します。



作品の中に、何色が見つけられるかな?

斎藤さんの会津の風景には、雪のこんもりと積もった家々が並ぶ風景や、そこで暮らす人々の姿が描かれています。
白や黒、灰色やこげ茶色といった色の中に、橙色の柿が実った木や赤いポスト。青いのれんや色とりどりの洗濯物など、鮮やかな色が使われ、人々が暮らす気配やあたたかみを感じさせます。

他の作品からも、冬の風景の中にある色を探してみよう!
みんなで、モノクロの風景の中にある鮮やかな色をみつけ、指をさしながらみていました。

最後は実習室で工作です。今回作るのはクリスマスカード。冬の風景を、切り絵で表現してみましょう!



黒か灰色の土台を選び、冬の風景のカードをつくります。
ポイントは、斎藤さんの作品でみんなで探した、冬の風景の中の鮮やかな色。
この部分を自由に工夫をこらしてつくっていきます。

 


今回は時間が短いため、雪や木のかたちに切った紙も少し準備してみました。

並べ方をじっくり考えながら組み合わせて貼りつける子もいれば、家や雪の形を自分で考え、好きなかたちに切って貼る子も。

用意した和紙をちぎって貼り、柔らかい風合いを表現したカードもあり、それぞれ素敵な冬のカードが完成しました!



参加いただいたみなさま、図書館スタッフのみなさまありがとうございました!

創作プログラム「なりきり!清先生!」開催しました

現在当館で開催中の「斎藤清からのメッセージ」展にあわせ、子ども達向けの創作プログラムを実施しました。

清(きよし)先生ってどんな人?どんな作品を作ったのかな?
まずはスライドを見ながら、今回みんながなりきる版画家の斎藤清さんについて知ります。



「会津の冬シリーズ」がよく知られていますが、動物をモチーフにした作品も制作しています。
今回当館のポスターにも使われている《凝視(猫)》もそのひとつです。

紹介の後はいよいよ制作!
まずは好きな動物をスケッチします。



今回の版画は糸のこで切る作業もあります。
ポイントはなるべく単純な形にすること。
丸や四角を組み合わせたり、脚やしっぽは細くなりすぎないようにしたり・・・

下絵が描き終わったら板に写し取り、輪郭を電動糸のこで切断していきます。

  

6年生の子達は慣れた手つきで切っていきます。
はじめて糸のこを使う子達は、スタッフと一緒にゆっくりと。
最後にはサポートなしで、自分で板を動かして切断していました。すごい!

次は彫っていく作業です。動物の輪郭ができたので、目や鼻、口など顔のパーツや、毛並みなどを彫っていきます。
今回はじめて彫刻刀を使う子達には、持ち方を一緒に確認。
彫刻刀の種類によって、どんな彫りあとになるか説明します。
はじめての彫刻刀で緊張!まずは色をつけた練習用の板を、彫刻刀を使って彫ってみます。
慣れてきたら本番。みんな真剣に板に彫っていきます。

 

糸のこでうまく切れなかった部分も、彫刻刀で削ることで輪郭をきれいにできます。

お昼休みをはさみ、再開。
みんな集中していて、休み時間にも彫っている子達もいました。
最後に輪郭に紙ヤスリをかけてきれいにして、猫や犬、鳥、ヘビなど、それぞれ好きな動物の版が完成しました!

版ができたら刷りです!
まずは刷り方の説明をします。
インクをローラーでのばし、版につけていきます。
版木全体にまんべんなくつけることが大事です。



今回は何度もインクを水で洗って刷ることができるよう、水性の版画絵具を使いました。
インクの色は、黄色、赤、青の3色。メディウムを混ぜることで透けた感じも出すことができます。

 

色が重なると緑や紫、オレンジなどの色が生まれます。
筆でインクをつけて、塗り分けの工夫をする子も!

 
インクをつけたら、版木の上に紙を置き、バレンで端の方までしっかりおさえます。
紙をとってみると・・・きれいに刷れました!

試し刷りを何枚かした後は本番の1枚。
自分で作った動物の版を刷った後はまわりに装飾をしていきます。

 
葉っぱやひも、スポンジなど、身近にあるものを準備してみました。
ローラーでインクをつけ紙にこすりつけると、葉っぱの葉脈が浮かび上がります。
ボードを切って、お花を作ったり、スポンジで湖を作るアイデアも!
みんな工夫をこらして、素敵な作品が完成しました。



最後は大きな紙にみんなで刷ってみよう!
大きなロール紙に動物たちが集合します。
大きな紙に、版を足で踏んで刷ってもらいました。
まんべんなく、とんとんと足踏みして刷っていきます。



  
絵を描き、板を彫って版をつくり、刷るところまで・・・。
版画づくしの1日で、みんな小さな版画家さんになりました!
参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

さて、どんな大きな1枚の版画ができたのでしょう?
みんなでつくった作品は、斎藤清展会期中、エントランスホールに展示しています。
ぜひご覧ください!

創作プログラム「多色木版画の制作」4回目

1029日(日)、「多色木版画の制作~木目と色彩のハーモニー~」4回目を開催しました。



4回連続で開催してきたワークショップ。今回が最終日です。作った版を、刷る作業に入ります。

太田先生からの刷りの手順について説明を聞いた後、みなさんそれぞれ刷りの作業に入りました。

 
ローラーにつけたインクをそれぞれの版にのせ、どんどん刷っていきます。



版を重ねて置く時にずれないよう、みなさん緊張感がただよいます。

 


プレス機のハンドルをまわし、版と紙を通します。

  

版木をとった瞬間が一番たのしみな時間です。

  

刷ってみるまでどうなるか分からないところも版画の魅力のひとつです。

イメージと違った時には、彫り足りなかった部分やのせるインクの量を修正してみます。

 


最後は鑑賞会!
それぞれ刷った中から数枚選んでもらい、作品について紹介していただきました。
どんな風景をモチーフにしたのか、難しかったところはどの部分か、そしてこだわった点など・・・。
みなさんそれぞれ描いているものが全く異なり、バリエーションに富んだ作品が完成しました!



最後に鉛筆でサインとタイトル、エディションを記入します。
みなさん素敵な作品ができ、「額はどうしようかな」という声も聞こえました。
刷った色合いによって印象が全く異なるので、「季節ごとに変えるのもいいかな」という感想も。
ぜひ額装してご自宅に飾っていただきたいです!

4日間にわたり講師をしてくださった太田先生、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

創作プログラム「多色木版画の制作」2、3日目


10
14日(土)に2回目、21()3回目のワークショップを開催しました。

 
いよいよ本制作!

それぞれが持ち寄ったアイデアスケッチを元に、版下の制作をします。
今回、太田先生には作品をたくさんお持ちいただきました。
ご自身の作品がどのようにして作られているのか、というお話も交えながら版下の作り方を説明します。



本制作の多色木版は、色ごとに版を作るため、1つの作品に3つから5つの版をつくります。
まずは色彩計画。太田先生から色の重なりによって、何色の表現ができるのか説明がありました。



使うインクの基本色は、黄色、赤、青ですが、重なりによって橙、緑、紫、茶(全色が重なった色)、そして白(何も色がつかない、紙の色)の計8色で表現できます。
さらに黒のインクを加えることもできます。

前回作った回転木版画は、色の重なりによってどのような色の組み合わせができるのかイメージする参考になります。



アイデアスケッチを元に、どの部分を何色にしたいか、色彩計画を立てながら、スケッチにメモをしていきます。

 

次は色彩計画を描いた原画を、板に写していきます。

トレーシングペーパーとカーボン紙を使って板に写したり、やまとのりを板に塗って原画を貼りつけ、作業します。

色彩計画に沿って、彫る部分と彫らない部分、切り落とす部分と残す部分を○×で書き込み、版を作っていきます。



早い方は午後から彫る作業に入りました。


◆◆◆◆◆

1週間あけて、21日(土)の3回目は製版の作業です。



みなさん集中して、それぞれの版を彫刻刀で彫ったり、糸のこで切ったりしていきます。






彫刻刀と手に、黙々と版に向かいます。
早く進んでいる方は、最後に試し刷り。



プレス機から取り出し、はじめて刷った紙を見る瞬間は、とてもわくわくします!



きれいに色が重なりました!
どのように刷れたのか確認し、彫り足りない部分を修正していきます。

次の最終回は、製版した版にインクをつけて刷ります。


創作プログラム「多色木版画の制作」1日目

現在開催されている「斎藤清からのメッセージ」展に合わせて、創作プログラム「多色木版画の制作~木目と色彩のハーモニー~」を開催しました!
4日間の日程で、講師は市内で版画家として活動している太田隆明先生です。


109日(月・祝)、当館実習室にて1回目のワークショップを開催しました。



1日目は、技法体験。正方形の板1枚を使い、「回転木版画」に挑戦しました。

まずは板の大きさに合わせ、図案を考えます。



太田先生からのアドバイスをもとに修正し、図案を板に写して彫刻刀で彫っていきます。
彫刻刀で彫るときのポイントについてもお話いただきました。







白くしたい部分が大きい場合は、電動糸のこを使って切り出します。

 

版木に使っているのはベニヤ板。 
ホームセンターなどでも購入でき、薄いものであればカッターで切断することもできます。

彫り終わった後は木目に沿ってワイヤブラシをかけ、粉を掃除機で吸い取って木目を際立たせます。


次は刷る作業です。

今回は油性インクを使いました。色は黄色、赤、青、黒の4色。



太田先生の実演で刷り方の手順を確認した後は、受講者の方も自分の版を紙に刷っていきます。



インクをローラーにつけてのばし、
ローラーを転がして、版にまんべんなくインクをのせていきます。

版と紙をプレス機に持っていき、刷ります。



色ごとに90度ずつ回転させて3色まで刷るもの、黒を入れて4色まで刷るもの、回転させないで重ねて刷るものの3種類をまずは刷ってみます。

版は1枚だけですが、回転させて刷っていくことにより、思いがけない複雑な重なりが生まれます。
他にも、黒だけで3回刷ったり、2色で刷ったり、グラデーションをつくったり・・・。
インクの色が重なった部分は紫や緑、橙色などになり、多様な色合いになりました。



 


1
日目はここで終了!

今回制作した回転木版画の作品を参考に、次回までに本制作の図案を考えてくることになりました。

 

どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験2日目

ピンホールカメラ体験2日目。

昨日作成したネガから、ポジのプリントをつくります。

その前に、1日目に千葉さんからお話があった光学装置「カメラ・オブスクラ(暗い小部屋)」を実習室の部屋全体で作る実験をしてみました!



窓をふさいだ段ボールに穴をあけてみると・・・・


 

最初は何もうつっていないように見えますが、ゆっくりと実習室全体に反転した外の像が浮かび上がって見えてきます!
実際の外の風景はこのような感じ。



白い車と黒い車、そして木々と信夫山がくっきりと浮かび上がっています。
真っ暗にした部屋に、たった一つの穴をあけることで、大きなカメラ・オブスクラができあがりました!

きれいに浮かび上がる像に、カメラの原点を見ることができ、私にとっても貴重な経験になりました。

 


いよいよポジのプリントです!

まずは千葉さんにネガポジ反転現像の手順を説明していただきます。

昨日体験したネガの現像作業に、反転露光の作業が加わります。



黒っぽいネガは露光時間を長めに、白っぽいネガは露光時間を短めにすることがポイントです。

説明を受けた後、2つのグループに分かれて作業に取りかかりました。

自分のネガに適した露光時間をつかむのはなかなか難しく、みなさん試行錯誤しながら進めていました。

  

プリントが終わると、紐に吊して乾燥させます。

みなさん現像にも慣れ、熱中してどんどん作業を進めていきます。  

お昼休憩を短縮して現像作業に取り組んでいる方々もいました。

 

水洗して乾かしている間に、千葉さんが撮影してきた写真についてご紹介いただきます。



スライドを使いながら、どのような技法を使っているのか、そしてどのような想いを込めて一枚一枚の写真を撮影しているのかなどお話しいただきました。

一枚の写真に込めた想いについて、作家本人から聞く機会はなかなかないので、みなさん熱心に聞き入っていました。

 

最後に、受講者のみなさんにピンホールカメラでの撮影を体験した感想を聞きながら、鑑賞会をしました。



 

それぞれこだわりの1枚が出来上がりました。

お気に入りの1枚を選んで、みんなで記念撮影!


 

千葉さん、ご参加いただいたみなさまありがとうございました! 

 

どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験 1日目

93日、4日の2日間、当館実習室にて「どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験」を開催しました!

講師は写真家として活躍し、福島県内でも撮影をしている千葉奈穂子さんです。


 


1日目はピンホールカメラの制作と撮影。

自己紹介の後、まずは今回みんなで体験するピンホールカメラについてお話がありました。

千葉さんがワークショップのために用意してくださったプリントを見ながら、カメラの歴史について知ります。



カメラについて知った後は、ピンホールカメラの制作です。


千葉さんが作ってくださったアルミ板のピンホール。
光にかざして見てみると、小さな穴があいています。
この穴がピンホールカメラで撮影する上でとても重要な部分になります。



黒い箱を1人一つずつ持ち、ピンホールを取り付ける場所を考え、カッターで四角に切り抜きます。

 

1つ取り付けると、普通のカメラのように像がうつりますが、何個か取り付けると、いくつかの像が重なってうつります。

次に、切り抜いた四角い穴に、アルミ板のピンホールを貼りつけます。
最後に、それぞれのピンホールに黒いマスキングテープを貼ってシャッターを作り、
ピンホールカメラが完成しました!



部屋を暗室にし、印画紙を箱の中にセットします。
今回は実習室の窓を段ボールでふさぎ、大きな暗室をつくりました。
セーフライトをいくつか設置していましたが、目が慣れるまではみなさん探り探りで作業を進めていました。

印画紙をセットした後は、隙間から光が入らないよう黒いマスキングテープでふちを丁寧にカバーします。


お昼休憩をはさみ、いよいよ撮影です!

その前に千葉さんから露出のお話。
天気やピンホールの数によって、露出時間(=シャッターを開けている時間)を変えなければいけません。
この日は曇り空。晴天の時より露出時間が長めになります。
みなさん外にピンホールカメラを持っていき、それぞれ撮影したい場所に設置します。





千葉さんからの説明のなかに「わずかな光をゆっくりと時間をかけて集めるピンホールカメラ」という言葉がありました。

デジタルカメラやスマートフォンで瞬間的に撮影をする機会が多い中で、光を箱の中にじっくりと集めて撮影するのは、新鮮な経験だったのではないかと思います。

 

撮影が終わると部屋をまた真っ暗にし、現像作業をして、ネガを作成します。
今回は、ゼラチン・シルバー・プリントと呼ばれる銀塩写真の現像です。

千葉さんが一通り説明した後に、それぞれ自分が撮影した印画紙を現像します。



液体の種類によって、浸す順番や秒数が異なるので、みなさん間違えないように、お互いに声を掛け合いながら作業を進めていました。



現像が終わるとまた印画紙をピンホールカメラにセットし、撮影へ。

撮影と現像を繰り返し、それぞれネガが完成しました!

乾燥させるために紐に吊して、1日目の作業は終了です。

 

触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ

触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ

「斎藤清の《会津の冬》を楽しもう」

 

今年も、見える人と見えない人と一緒に美術作品を鑑賞するワークショップを開催します。

 

今回は、107日から始まる「生誕110年・没後20斎藤清からのメッセージ」展にあわせて、福島の木版画家・斎藤清の代表的なシリーズ「会津の冬」の中から作品を取り上げます。

先日、触図制作をお願いしている佐藤洋美さん、そして講師の真下弥生さん、半田こずえさんと打ち合わせをしてきました。紙を使った原寸大の触図を準備しています。微妙な肌触りの違いに気を配りながら、触覚を通していかに作品を感じ取っていただけるか工夫を重ねています。


当日は、実際の版木に触り、木版という技法もご紹介します。見える人と見えない人と言葉を交わしながら想像を膨らませ、共に作家の思いに触れていただければ嬉しいです。

 

参加者を募集しています。ホームページからも応募できます。教育普及のバナーから受講生募集をクリックし、申込フォームにご記入下さい。後日、ご連絡いたします。

ご参加をお待ちしております!

 

■日時 113日(金・祝)

   ①10:3012:00

   ②14:0015:30

 ※ 午前、午後とも同じ内容ですので、どちらかの時間帯でお選びください。

■会場 福島県立美術館講義室、企画展示室

■講師 真下 弥生 氏(ルーテル学院大学非常勤講師)

    半田 こづえ氏(明治学院大学非常勤講師)

■費用 無料

■対象 各回 中学生以上の視覚障がい者5名程度、晴眼者5名程度 

■申込期限 1020()

〜夏休みスペシャル〜 グルグルまわる!回転絵画をえがこう!


夏休み最後の日曜日。みんなで、グルグル回る不思議な絵画を描きました!

本日は、少し遅くなりましたが8月20日㈰に開催しました
「創作プログラム〜夏休みスペシャル〜
グルグルまわる!回転絵画をえがこう!のご報告です。

今回の創作プログラムは、現代美術作家:田中敦子さんの作品『WORK1968』の
常設展展示にあわせて開催いたしました。
(コレクション展Ⅱ 7月15日〜9月24日)

本日のメニューはこんな感じです。

まず、はじめに各々絵の具を丸いキャンバスにぬりぬりするところからはじまります。

自分の好きな色、夏をイメージした色など、みんな思い思いの色でキャンバスをぬりつぶしていきます。


えっ?なんでこんなことするの??って感じでしょうか。

はい。さて、それはおいといて。みなさん、グルグル回るものといえばなんでしょうか?

タイヤ! かざぐるま! そうですね。じゃあ、私からも回るもの・・・そう、回るとおもしろいものを
みんなに紹介しますね。(^_^)

回しながら読む不思議な絵本のよみきかせです。
でんぐり返し、回転寿司、ボール、おじいさん?洗濯機から地球まで、
どちらが上でも下でもない絵本のご紹介でした。

さぁて、なにを描こうかな?回るもの、回るとおもしろいもの、たのしいものって?

下書きからでもよし。

いきなり塗ってもよし。

みんな、何を描けばいいか悩むかなぁと思ったのですが、全然そんなこともなく・・。

どんどん描いていきます。


楽しそう。

お昼を食べたら、常設展示室で田中敦子さんの作品『WORK1968』の鑑賞会です。



この作品は、点滅する電球の光と絡み合う配線コードのイメージを絵にしたんだって。
そして、この作品はモーターでグルグル回っちゃうんだ!(映像でご紹介できないのが残念)
確かにこれなら上も下もないね。

鑑賞会が終わったら実習室に戻って、いよいよ、作品の仕上になります。
さて、どんな作品が完成したかな?
色々な色の自動車たちが・・・    ➡  花畑の周りをグルグル疾走します! すごい。。


こちらは働く自動車シリーズ?救急車もいるぞ。    ハムスターが転がるひまわりの種を追いかけます! かわいい。


動物たちが駆けまわる楽園 こちらもキュート! (上)自分のしっぽ?を追いかけるヘビですね。おもしろい!
                     (下)お花畑のコーヒーカップに乗って回るうさぎさんたち。いやされます。


(上)桜の花びらが舞うカラフルな観覧車!ステキですね。
                  (下)グルグルめぐるゲームの世界を表現しました!ご満悦。

皆さん、素敵な作品に仕上がりましたね!夏休みの宿題もこれでバッチリだった?かなぁ・・・。
もう、すっかり秋の気配。夏休みも遠い昔のようですね。

美術館の創作プログラムは、まだまだ続きます!秋のイベント、冬のイベント。
ぜひまた遊びにきてくださいね!

おしまい。

チェキの作品を展示しています!


7月~8月に3回開催した「チェキで撮ろう!〇〇の瞬間」参加者の作品を、エントランスホールに展示しています!



今回のワークショップは、子どもから大人まで、たくさんの方々にご参加いただきました。
それぞれ動きの指示を出し合ったり、撮影のアングルを考えながら一枚一枚を撮っていました。
生き生きとした参加者のみなさんの表情も素敵です。

1日目



2日目


3日目


マリーニ《騎手》の右側、ムーア《母と子:腕》の奥の壁に展示しています。
展示はラルティーグ展最終日の10日(日)までです。
ご来館の際にはぜひこちらの展示もご覧ください!

参加者募集中です!

9月2日(土)、3日(日)に、創作プログラム「どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験」を開催します!
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月はじめに定員に達したため受付を締め切りましたが、キャンセルが出ましたので、再募集しております。
詳細は下記のとおりです。


「どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験」


針で開けた小さな穴から、暗箱に射しこむ光を写し取るピンホールカメラ(針穴写真)。
今回は2日間の日程で、カメラ(暗箱)を手作りし、身近なものや風景を撮影し、暗室でゼラチン・シルバー・プリントの制作を行います。
わずかな光をゆっくりと時間をかけて集めるピンホールカメラで、どんな世界が写るでしょうか。

 

·   日時:92日(土)、3日(日)2日連続 

·   いずれも10:0015:30ころ ※お昼をはさみます

·   対象:小学生以上12名 小学生は保護者同伴

·   材料費:一人1000円程度

·   会場:実習室ほか

·   講師:千葉奈穂子氏(写真家)

·   申込締切:定員に達し次第終了 


自分でピンホールカメラを作り、現像の体験までできます!
まだ受け付けておりますので、ぜひお申し込みください。

「チェキで撮ろう!~〇〇の瞬間~」3日目、開催しました!

85()、「チェキで撮ろう!~〇〇の瞬間~」3日目を開催しました!



まずは現在開催中の企画展で取り上げているラルティーグとその写真について紹介。
好きな色のチェキを1台ずつ選んでもらい、チェキの使い方と、撮るときのポイントをお話します。



最終回は3日間の中で一番暑い日になりました!ぼうしをかぶり、水筒を手にいよいよ撮影開始!!


フラフープまわし!


岩からジャンプ!

 
 
どんな風に撮れたかな?
撮った写真は、しばらく待っていると浮かび上がってきます。


ふたりで大きなまる!


夢中になって撮影を続け、それぞれ10枚撮りました。 


実習室に戻り、アルバムづくり!




最後はみんなで一斉にジャンプして記念撮影しました!



参加いただいたみなさん、ありがとうございました!!

3回にわたって開催した「チェキで撮ろう!~〇〇の瞬間~」、雨が降ることもなく全て外で撮影できました!

さて、みなさんどんな瞬間をつかまえたのでしょうか?

そしてどんなアルバムが完成したのでしょうか?

みなさんの作品は、現在エントランスホールに展示しています。(~9月10日まで)

展覧会とあわせて、こちらもお楽しみください。




*今回は、展覧会の協力にも入っていただいている富士フイルムイメージングシステムズ株式会社さまからチェキをお借りしました。
ありがとうございました。


「チェキで撮ろう!~〇〇の瞬間~」2日目、開催しました!


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2()、「チェキで撮ろう!~〇〇の瞬間~」2日目を開催しました!



今回は夏休みに入っているので、平日にワークショップを企画してみました。
小学生から高校生、大人の方まで予想以上に多くの方に参加いただきました。


前回と同様、ラルティーグ少年がいつカメラに出会ったのか、そしてどのような写真を撮っていたのか画像を映しながら紹介しました。
その後、チェキの使い方と、撮るときのポイントをお話します。
みんなで使い方を確認したら、外に出ていよいよ撮影開始!!


当日はとてもいい天気でした!

 

岩からジャンプ!


ヘディング!


フラフープを投げる!



 全力で走る!

 

庭で思い思いに身体を動かし、それぞれ10枚ずつ写真を撮り終えました。
次に実習室に戻り、アルバムづくりをしました。


 


今回の企画展で取り上げているラルティーグは、自身が撮った写真をトリミングしたり、配置を工夫したりして貼り付け、たくさんのアルバムをつくっています。(展覧会では複製したアルバムの一部も展示しています)

 

最後はみんなで一斉に走って記念撮影しました!



参加いただいたみなさん、ありがとうございました!!

 

さて、みなさんどんな瞬間をつかまえたのでしょうか?

そしてどんなアルバムが完成したのでしょうか?

今回のワークショップの作品は、エントランスホールに展示しています。

展覧会とあわせて、こちらもお楽しみください。

 

*今回は、展覧会の協力にも入っていただいている富士フイルムイメージングシステムズ株式会社さまからチェキをお借りしました。
ありがとうございました。


水鉄炮でTシャツ作り!〜ふしぎな模様と色彩〜


夏を爽やかに彩る素敵なTシャツが完成しました!
本日は、少し遅くなりましたが7月15日に開催いたしました
「創作プログラム〜水鉄炮でTシャツ作り!〜ふしぎな模様と色彩〜」
のご報告です。


講師の先生は、画家で東北芸術工科大学准教授の青山ひろゆきさんです。


そして今回は、同じく東北芸術工科大学から、学生さんお二人。心強いアシスタントがお手伝いに
来て下さいました!


Tシャツ作りは、蝋(ろう)で染料を目止めし模様を描く「ろうけつ染め」をもとにしていますが、
Tシャツを染める道具に水鉄砲を使うことで、
思いもよらない色の混ざり具合や模様があらわれてくることを楽しめるのが
青山さん流のTシャツ作りです!

蝋は蜜蝋(みつろう)をつかいます。青山さんは、本物のミツバチの巣をみんなに紹介しながら、丁寧に
原料のお話をしてくださいました。

制作工程は、青山さんのレクチャーから始まり、ろうけつ染め体験(型などを使った練習)⇒
Tシャツに蝋を塗る(模様を描く)⇒屋外で水鉄砲による染め付け⇒乾燥(お昼休み)⇒アイロンと新聞紙を使って蝋抜き⇒完成です。
午前10時に始まり、午後2時30分終了のコースです。


まずは、青山さんがお手本を・・・。

\
皆さん、筆や型を使いながら、Tシャツに蜜蝋を塗って模様を描きました。


いよいよ外で染め付けです。(この日は猛暑です〜)染料は色鮮やかな蛍光色です!子どもたちは、
すでに水鉄砲を手に取り準備完了です。


そして、染料発射!それっ!


びゅーっ!


大人の方も。


子ども達も。


夏の日差しをうけながら、色とりどりのTシャツが輝きます。


お昼を食べながらTシャツが乾くのを待って、蝋抜きです。
Tシャツに新聞紙をかぶせて、上からアイロンをかけます。
アイロンの熱で蝋をとかして、新聞紙にしみこませます。
蝋がTシャツから抜けるまで根気強く何度もアイロンをかけます。




地道な作業ですが、だんだん蝋が抜けてくると・・・。


白く模様が・・・。


美しい模様が浮き出てくるのです!おおっ美しい!


そして最後は、記念撮影ですっ。
世界に一つだけの不思議な模様をした美しく素敵なTシャツが完成しました!
みんなこれを着て、まぶしい夏を楽しんでください!

おしまい。

「チェキで撮ろう!」1日目開催しました!

7月30日(日)、当館実習室にて「チェキで撮ろう!~〇〇の瞬間~」を開催しました!



撮った写真がすぐにプリントできるインスタントカメラ“チェキ”を使ったワークショップです。

今回は写真家のラルティーグの展覧会にあわせての開催です。

まずは少しラルティーグ少年がいつカメラに出会ったのか、そしてどのような写真を撮っていたのか画像を映しながら紹介しました。



ジャンプする猫、階段を飛び降りる女性、椅子飛びをして遊ぶ男の子・・・・ラルティーグは動きのあるものの一瞬をとらえた写真を数多く残しています。
今回はみんなでチェキを使って色々な瞬間をつかまえてみよう!
カラフルなチェキの中から気に入った1台を選びます。



次にチェキの使い方と、撮るときのポイントをお話しました。

電源を入れて、天気に合わせて明るさ調整ダイヤルを設定。切り取りたい部分をファインダーで確認し、シャッターを切ります。




使い方を確認したら、美術館で準備した小道具(ボール、シャボン玉、フラフープ・・・)を持っていよいよ撮影!

前日まで雨が降っていたので心配していましたが、曇り空のままで雨が降り出すことはなく外で撮影できました。
みんな思い思いに体を動かし、(動き方を指示し)場所を選び、撮影します。



シャボン玉に囲まれて・・・


 
ジャンプ!

 

なわとび!

ボール投げ!


撮った写真は待っているとでてくるので、どんな風に撮れたのかみんなで見ることができます。

美術館の庭を駆け回り、体をたくさん動かし撮影終了しました!

実習室に戻り、撮った写真を並べて今度はアルバムづくり。




11枚ずつ台紙を選び、写真を貼り付け、横に書き込みをしたり、台紙に折り紙を貼ったりと工夫を凝らしてオリジナルのアルバムが完成しました。

 

最後はみんなでジャンプして記念撮影!



1回目が終了しました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!!

 

さて、みなさんどんな瞬間をつかまえたのでしょうか?

そしてどんなアルバムが完成したのでしょうか?

3回目が終了後、参加いただいたみなさんの作品をエントランスホールに展示します。

展覧会とあわせて、こちらもお楽しみください。


*今回は、展覧会の協力にも入っていただいている富士フイルムイメージングシステムズ株式会社さまからチェキをお借りしました。ありがとうございました。

 

創作プログラム「リトグラフで描こう」開催しました


6
17日(土)・18()、当館実習室にて「リトグラフで描こう」を開催しました!

講師は、版画家として活躍している宮崎文子さんです。



今回の「ミューズ」展示作品にも用いられている版画技法のひとつである“リトグラフ(石版画)”。
1798年、アイロス・ゼネフェルダーがインク台(石灰石)に書いた何気ない覚え書きがきっかけとなり、発明されたそうです。
彫ったり削ったりせずに描く事だけで製版できる手軽さから、その後またたく間にヨーロッパで広がりました。

 

1日目は版づくりです。

まずは宮崎さんからリトグラフの技法について説明がありました。
言葉だけで聞くとなかなかリトグラフの技法は分かりづらいため、今回宮崎さんは手づくりの図を使って説明してくださいました。

さらに、ご自身の作品を例に、制作に使っている画材と、刷った後にどのような絵になるかということをお話いただきました。



説明の後は版づくりです。日本では石が取れないため、代わりにアルミ板が使われています。

みなさん事前に考えてきた下絵をもとに様々な画材を使ってアルミ板に描画しました。



ダーマトグラフやカーボンが入っている鉛筆。

柔らかい感じを出したいときには解き墨。

細かい描写をしたり、シャープな線を出したいときには油性ボールペン・・・などと、

脂肪分が強いもので描くことによって版をつくることができます。

それぞれ描きたいイメージに合わせて画材を選び、みなさん集中して制作に取り組んでいました。



1日目の最後は刷りのデモンストレーション。2日目にやる刷りの流れを確認しました。

 

 
◆◆◆◆◆

講座2日目。まずは午前中に1日目に描画したアルミ板をもとに製版の作業を行いました。


製版は使用する液体や手順が多いので、みなさん慎重に確認しながら進めていました。


 



午後からはいよいよ刷りの作業です。

水を含ませたスポンジで版面を湿らせながらローラーでインクを盛ります。

版が乾かないように注意しながらプレス機の上に置き、紙をのせて刷ります。



1
人3~5枚程度色を変えたりしながら刷ることができました。

最後にそれぞれ1枚ずつ作品を貼りだし、全員で作品を鑑賞し合いました。



一枚一枚、想いの込められた作品が完成しました。

宮崎文子さん、ご参加いただいたみなさまありがとうございました!

「親子で作ろう! シルバーアクセサリー」開催!


本日は、指と胸元でキラリとあなたを演出する指輪とネックレスのご紹介です。(テレビショッピング風)笑・・・。
は冗談ですが、GW5月3日(水・祝)に創作プログラム《親子で作ろう!シルバーアクセサリー》を開催しました。

今年度最初の創作プログラムは、現在開催中の展覧会「ミューズ まなざしの先の女性たち」展に
19世紀から20世紀に活躍した作家、ルネ・ラリック(フランスのガラス工芸家・ジュエリー作家)の作品をはじめ、
様々な宝飾作品が展示されることにちなんで開催いたしました。


講師を務めてくださったのは、ジュエリー作家・PMCギルドジャパン認定講師の竹田智美さんです。

今回は焼くと銀になる不思議な粘土「純銀粘土」を使います。
竹田さんからは、純銀粘土のこと・制作の流れと注意・作品例などについて説明を頂きました。

全体のザックリとした流れは、デザインを考える→粘土成形→乾燥→研磨→焼成→研磨で完成です。




デザイン考え中。指輪にするか?ネックレスにするか?


粘土の成形は手際よくスピーディーに。
途中で乾燥してしまうとヒビが入り、仕上がりに影響してしまいます。




でも粘土は意外に扱いが難しいのです。(慣れるまでは)受講された皆さん、悪戦苦闘です。


今回は、特別にアシスタントの方が4人も来て下さいました。(心強い)


成形が終わり乾燥(約20分)の後は研磨の作業に入ります。
粘土は乾燥の後はカチカチになりますが、力を入れて握るとパリンと割れてしまうので、
慎重に研磨しなくてはなりません。


繊細な作業が続きます・・・でも皆さん楽しそうです。

次は焼成です。本日は美術館の七宝焼き用の電気炉を使います。
800度〜840度ぐらいで、約20分から30分ぐらい焼きます。




焼くと1割2割小さくなるので、それを見込んで粘土を成形するのがこつだそうです。


焼成されると、粘土は純銀(金属)になります。(不思議ですねぇ)


後はひたすらヤスリがけ。スポンジ研磨剤→磨きベラ→シルバークロスで磨きます。


磨くと磨くだけ輝きだします!(「おおっ!」と皆さんから歓声があがります)

そしていよいよ完成です!

羽の形をしたネックレス。

模様をあしらった指輪。

かわいい猫と鳥のアクセサリー。

羽の形をしたキーホルダーに、おしゃれな指輪。

ばらの花の指輪などなど。
キラキラ輝く素敵な作品が完成して・・・。


みなさんの笑顔もキラキラ輝きました!

GWの素敵な思い出をお持ち帰りです。
おしまい。

美術館では年間を通じて、大人の方、お子さん、ご家族の方々が気軽に参加頂ける
楽しい創作プログラムをたくさん実施しております。

情報は、当ホームページ、美術館ニュース、展覧会チラシまたはポスターなどをご覧ください。
ご応募は、美術館総合受付、電話、ホームページで受付しております。

ぜひ、展覧会とあわせて美術館創作プログラムをお楽しみください!
皆さまのお越しをお待ちしております!









「コラージュでつくるブックカバー」開催しました


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12()、当館実習室にて「コラージュでつくるブックカバー」を開催しました。

講師は、キャッサバコラージュデザインの佐藤洋美さんです。
ハンドメイドの時計である「Time lag」の制作、HPやチラシなどのグラフィックデザインなど様々なお仕事をされています。




今回は、紙の表情を知りながら、包装紙や古い雑誌を使ってブックカバーをつくります。
まずは台紙となる紙が一人1枚ずつ配られます。
参加者のみなさんには事前にブックカバーをかけたい本を持参してもらっていました。
持ってきた本のサイズに合わせて、紙を折ります。折り目を外側にすると、しおりを収納できるポケットにもなります。




次に洋美さんが準備してくださった様々な種類の紙から、ブックカバーに使いたい紙を自由に選びます。
みなさん使いたい紙の質感や色の感じ、模様などの組み合わせを考えながら選んでいました。




紙を選び終えると、洋美さんからのアドバイスを受けながら、はさみで切り抜いたり、折ったり、くしゃくしゃにしてみたり、破ってみたり・・・と、質感を楽しみながら配置を考えました。
組み合わせができたら、のりで丁寧に台紙に貼っていきます。


 
完成後、みなさんの作品をひとつのテーブルにのせ、お互いの作品を楽しみました。






  紙を折って立体的にしたり


 ブックカバーの内側にしおりを収納するポケットを作ってみたり・・・
みなさん様々な工夫を凝らして制作に取り組んでいました。

 
今回のワークショップには、「色んな肌触りを楽しめるブックカバーで、読書の時間がより心地よいものになりますように。」という洋美さんの想いが込められています。
参加者のみなさんそれぞれにとって、読書をする度にあたたかい気持ちになるようなブックカバーが完成したのではないかと思います。




洋美さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

 

館長講座「みちのくの美-その源流を巡る旅」第6回 福島編

311()、当館講義室にて館長講座を開催しました。

今年度は、「みちのくの美-その源流を巡る旅」というテーマで、青森から福島に至る東北地方の近代美術を中心にご紹介しています。最終回は「福島編」です。

 

福島県では、美術の分野でどのような作家が活躍し、どのような作品が生み出されたのか、各作家とその作品について画像を映しながらお話しました。


今回は、広い福島県を6つの地域に分けて、それぞれの地域でどのような作家が活躍したのかお話しました。
まずは中通り。県北地域は、東北にゆかりのある画家の高橋由一、福島市出身の吉井忠、桑折町と霊山にゆかりのある橋本章、そして二本松市出身の大山忠作を紹介しました。
県中地域は、郡山市と三春町ゆかりの鎌田正蔵、郡山出身の彫刻家、三木宗策、佐藤静司、ガラス工芸作家として知られる佐藤潤四郎。須賀川市は亜欧堂田善、須田珙中。棚倉町の勝田蕉琴。
県南地域は白河市出身の画家、関根正二を紹介しました。

 

続いて浜通り。相双地域からは、彫刻家の佐藤玄々(朝山)と画家の太田正弘。
いわき地域からは、画家の若松光一郎と田口安男。彫刻家の北郷悟を紹介しました。

 

最後は会津地域。三島町出身の画家である酒井三良。水彩画家として活躍した渡部菊二、春日部たすく。そして会津の冬シリーズで知られる版画家の斎藤清を取り上げました。
今回は、21名の福島出身・ゆかりの作家と、その作品44点を紹介しました。


今年度の館長講座は最終回となりました。
1年にわたりご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

 
次回は5月からとなります。

29年度のテーマは、

「~パリの異邦人~エコール・ド・パリの画家たち」


29年度は、隔月第2土曜日の開催となります。
1回は513()10301200です。

現在、受講申し込みを受け付けております。
こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

 

館長講座 第5回 宮城編と次回日程変更のお知らせ

121()、当館講義室にて館長講座を開催しました。

今年度は、「みちのくの美-その源流を巡る旅」ということで、青森から福島に至る東北地方の近代美術を中心にご紹介しています。
第5回は「宮城編」です。


 























宮城県では、美術の分野でどのような作家が活躍し、どのような作品が生み出されたのか、各作家とその作品について画像を映し出しながらお話しました。

今回は、画家の太田聴雨、荘司福、高橋由一、佐々木正芳。
そして彫刻家の高橋英吉、佐藤忠良、昆野恒・・・計7名の作家を取り上げました。

最後に、仙台市で24年かけて取り組まれた“彫刻のある街づくり”についても紹介しました。

 

次回は今年度最終回の「福島編」です。

開催日が変更になりました。

318()311()

時間は10:3012:00まで、場所は講義室で変更ありません。

すでに予定を立てられていた皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、
何卒ご理解とご協力をお願いいたします。

「美術館への年賀状展」開催中!

112()より、当館エントランスホールにて「美術館への年賀状展」を開催しています。



1984年の開館以来、休館をはさみ30回目の開催となりました。

県内の子ども達から届いた手作り年賀状を全て展示しています。


























2017
年の干支である「酉」をモチーフにしたもの、富士山(初日の出)やお正月ならではのコマや鏡餅などを描いたものや、新年の抱負を書いたものなど、多彩な年賀状をいただきました。

送ってくださったみなさま、ありがとうございました!

131()まで展示しています。ぜひご覧ください!

2016学校連携共同ワークショップ参加校作品展開催中

学校連携共同ワークショップ参加校作品展2016


会期:20161220日㈫〜1225日㈰

    (年末年始休館20161226日〜201716日)

   201717日㈯〜115日㈰

会場:福島県立美術館(企画展示室B)

開館時間:9301700(入館は1630まで)

観覧無料


福島県出身の若手アーティストを講師に招き県内14カ所の幼稚園から高校でワークショップを開催しました。
県内14校、参加者総数のべ人数400人以上。子どもたちの元気あふれる作品をぜひご覧ください。

 

学校連携共同ワークショップとは?

美術作家を先生として招き、各学校で子どもたちを対象としたワークショップを開催するプログラムです。
作家が学校に出向いて子どもたちと交流しながら、いっしょに創作活動を楽しみます。

ワークショップは学校の授業のような1〜2時間ごとの活動ではなく、半日〜1日全部の時間を使って、
学年または部活動、全校一斉で行います。そして作家のユニークなワークショッププログラムにより、
いつもとは違う「創り出すことの喜び」を体験することが出来る活動になっています。

今年度のワークショップは昨年に引き続き『おとなりアーティスト』と題し、福島県出身の若手アーティスト3名
(建築家・アサノコウタ氏、アートユニット・フライデースクリーン、土絵作家・佐藤香氏)を招いて、
県内14カ所の幼稚園から高校でワークショップを開催しました。参加者総数のべ約400名以上。
本展覧会では、ワークショップで作られた全ての作品をご紹介いたします。

 

 2016年度参加校

福島市立金谷川幼稚園(年長)福島市立森合幼稚園(年少・年長)二本松市立塩沢幼稚園(年中・年長)
川俣町立川俣南幼稚園(年少・年長)白河市立関辺幼稚園(年長)学校法人松韻学園蓬莱もみじ幼稚園(年長)
学校法人鏡石学園岡ノ内幼稚園(年長)学校法人堀内学園富岡幼稚園(全園児)二本松市立渋川小学校(5年)
三春町立三春中学校(2年)会津若松市立第一中学校(美術部)会津若松市立第二中学校(美術部)
県立福島東高等学校(美術部)福島市立福島養護学校高等部(1年)

 
作家紹介

アサノコウタ 氏(建築家)

1983年 福島市出身。

慶応大学SFC政策・メディア研究科修士課程修了。震災後、屋内公園をデザイン。
2011年〜「プロジェクトFUKUSHIMA!」の福島大風呂敷(2011年福島市)などで
ディレクションを担当。個人として、ショップ内装や住宅などのデザインをする他、
2011年越後妻有の林間学校講師、2014年札幌国際芸術祭2014(北海道札幌市)
他多数のアートプロジェクトに参加。古民家鑑定士。福島学院大学非常勤講師。
FMポコラジオパーソナリティ。

 

佐藤 香 氏(土絵作家)

1987年 田村市出身。
2012   東京芸術大学大学院壁画専攻修了。修了制作展で発表した実家の土で描いた
「私の故郷、福島」をきっかけに、滞在した場所の土で絵を描く制作スタイルで活動中。
2012年会津・漆の芸術祭(喜多方市)2013年 原始感覚美術祭(長野県大町市)
風と土の芸術祭(美里町)2014年手作り本仕込みゲイジュツ展(はじまりの美術館)、 
/1000,000妻有展(里山現代美術館)2015年大地の芸術祭(新潟県十日町市)などで滞在制作。


 FRIDAYSCREENフライデースクリーン (アートユニット)
鈴木孝昭 氏 坂内まゆ子 氏 (福島市出身)

2015年 活動開始。“From Local, For Local, With Local”をコンセプトに、
デザインによる福島の地域資源の発掘と発信を目的に活動しているクリエイターの鈴木孝昭と

テキスタイルアーティストの坂内まゆ子によるユニット。地域に密着したプロダクトや
グラフィックといったデザインの仕事のほか、イベントの企画や運営をはじめ、
他分野の専門家とコラボレーションした商品開発やワークショップを行うなど
様々な活動を行っている。


展示の様子をちょっとだけご紹介


展示室に入ると、三人の不思議キャラがお出迎え(フライデースクリーン:若松二中作品)


ここからは、フライデースクリーンのワークショップ作品が見渡せます。正面の机には、
若松一中と若松二中の生徒さんが集めた「音」を聞くことが出来るパッドが三つ並びます。
(なんの音か当ててみてね)



入って左の壁には太古の壁画を思わせるプリミティブな作品たち!
佐藤香さんワークショップは、「土」から絵の具を作り、土絵を描きました。



三春中学校 2年生120名が描いた迫力の土絵!3m×3mの作品が4枚並びます。


迫力の三春中と向き合うのは、これまた負けず劣らず迫力のある渋川小学校5年生の作品!(フライデースクリーン)
映し出された映像はゴジラではありません。これは渋川小に立つ大きな二本の桜の木。
葉のある季節は大きな恐竜に見えることから「シブカワザウルス」と呼ばれ、子ども達に親しまれています。
今回のワークショップは、シブカワザウルスの「鳴き声」を想像してダンボールで作りました!


不思議な鳴き声たちが、光りと影の中で交錯します。


ボリューム満点の作品に挟まれた空間には、金谷川幼稚園の園児たちが作った「海の音色」を響かせる
かわいい楽器たちが浮遊しています。(フライデースクリーン)

触れると「カラカラカラッ」と静かに音色を奏でます。


最後は、建築家アサノコウタさんによるワークショップ(ウチをつくる)作品です。


一見、ダンボールの山のように見えますが、良く観ると様々な「おもちゃ」たちが住んでいるようです。


そう!ここは、福島東高校美術部の生徒さんたちが、園児たちの作った「おもちゃの住むウチ」を
組み合わせて大きくした「おもちゃの住むマチ」なのです!















会場は、眼をキラキラ輝かせワークショップに取り組んだ子ども達の熱気でいっぱいです。ステキな子ども達の作品をぜひご覧下さい!


親と子の美術教室「クリスマスを彩るどうぶつライトをつくろう!」

2016年、1211()、当館実習室にて、「クリスマスを彩るどうぶつライトをつくろう!」を開催しました。

講師は、光のアトリエPAPERMOON主宰の冬野朋子先生です。

 

今回は、好きな動物のかたちのフットライト(足下灯)を親子で一緒に作ります。

先生から自己紹介などのあと、まずはどんな動物にするか決めます。



今回は事前の準備として、子ども達につくりたい動物のイラストを描いてきてもらいました。丸い形にした針金を基本形として、冬野先生と相談しながら、あかりにする動物のかたちを決めていきます。

 

次に、イラストを描いた紙に合わせて、針金を切ったり、曲げていきました。これは少し力がいる作業です。ハンダづけするためののりしろも考えつつ、ペンチやパイプを使いながら、みなさん丁寧に曲げていました。





 

針金ができたらいよいよ接着!

まず冬野先生からハンダごての使い方や、扱うときの注意点について説明がありました。



針金をつける手順を、実際にやってみせてもらいます。

 


次は自分たちで挑戦!お母さんやお父さんと協力しながら、針金をハンダづけしていきます。みんな先生の説明をしっかり聞いていたので、上手にできました。

 

針金の枠をたくさん入れる子もいて、少し大変そうでしたが、みんな集中して一生懸命取り組み、それぞれ自分が考えた動物形の針金の枠が完成しました。

 

できた枠をきれいに洗い、今度は和紙を貼る作業です。

まず、白い和紙をくしゃくしゃにして広げます。

次に針金の枠の片面にボンドを塗り、先ほどの白い和紙を貼り付けました。



ボンドが乾いたら、はさみで針金より少し大きめに和紙を切っていきます。


 

切り終わると、こんどはその上に自由にカラフルな和紙を貼り付けていきます。

色ごとに並べられた和紙の山から、自分の好きな和紙をいくつか選びました。





選んだ和紙を、自分がつくりたいイメージに合わせてちぎりながら白い和紙の上に貼り付けていきます。

子ども達はどのような感じに透けて見えるのか、色が重なるのかを見るために、前に置いてあるライトにかざして何度も確認していました。

黄色一色でも、同じ色の和紙を使うのではなく、濃い黄色やオレンジに近い黄色など、様々な黄色を組み合わせて重ねることによって、光を通して美しいグラデーションが生まれます。



世界にひとつだけのフットライトが完成しました!

最後は点灯式。部屋を暗くして、ひとりひとりの作品をライトに付け、みんなで楽しみます。

 

寒い冬を彩る、あたたかく素敵なフットライトが完成しました。

おうちであかりを灯すたびに、一緒につくった時のことを思いだしてもらえたらいいなと思います。


 


冬野先生、参加してくださったみなさま、ありがとうございました!!

 

「アートなおはなしかい」開催しました!

123()、おとなりの図書館さんと一緒に「アートなおはなしかい」を開催しました。

今回のテーマは、来年の干支である「とり」です。

まずは図書館の研修室で、「とり」に関連する素敵な絵本のよみきかせをしてもらいました。



1、『にわとりとたまご』    作: イエラ・マリ エンゾ・マリ

にわとりとたまごが変化していく様子が絵だけで表現された、美しい絵本でした。

 

2、『ロージーのおさんぽ』 作:パット・ハッチンス 訳:渡辺茂男

ある日、めんどりのロージーがおさんぽに出かけます。背後にはロージーを狙う動物がいますが…?黄色や赤、だいだいなどの同系色でまとめられ、黒く細い線で描きこまれた絵にひきこまれます。

 

3、『十二支のはじまり』 作:岩崎京子  絵:二俣英五郎 

「ね、うし、とら、う、たつ、み…」みんなが知っている十二支。

この動物達の順番はどの様に決められたのか知ることができる絵本です。

 

4、『でんごんでーす』 文:マック・バーネット 絵:ジェン・カラーチー 訳:林木林

お母さん鳥が、小さなピーターへ伝言を送ります。いろんな種類の鳥たちが次々と伝言していきます。果たしてピーターにお母さんからのメッセージはきちんと伝わるのでしょうか?鳥たちによる愉快な伝言ゲームが描かれた、楽しい作品でした。


 

5、『しまふくろうのみずうみ』 作・絵: 手島圭三郎

ある湖のほとりにすむ、しまふくろうの親子のお話。大きく翼をひろげて魚をつかまえるシーンは、とても迫力があります。

 

さて、おはなしかいの後は秘密の抜け道(連絡通路)を通って美術館へ。

美術館では、2階の常設展示室で作品を一緒に鑑賞していきました。

まずは展示室入口すぐの作品、《雪に埋もれつつ正月はゆく》(1919)

作者は三島町出身の画家、酒井三良(1897‐1969)。この作品では、囲炉裏を囲む家族の様子が描かれています。画面上部には会津の小正月行事のひとつである「だんごさし」が描かれており、「学校でやったことがある」と話してくれた子もいました。



みんなで作品の真ん中に集まり、低い姿勢から作品をみてみます。そうしてみると、あたたかい囲炉裏を囲んでいる家族の一員になったような、そんな気持ちにもなってきます。

 

次に紹介したのは、佐藤忠良(1912-2011)作、《ジャコビン》(1977)
これは絵ではなく、立体の作品です。ケースのまわりをぐるりと1周してみます。
ジャコビンとは鳩の一種で、首の周りがふわふわとしています。今期の展示作品の中で唯一はっきりと「鳥」がモチーフになっている作品でした。

 

最後に紹介したのは、河野コレクションのひとつである高橋忠弥(1912-2001)の作品です。



まずはタイトルを言わず、なにが描かれているように見えるか聞いてみました。

はっきりとはなにが描かれているのか分からない絵に、みんな困り顔です。

この作品には《花・鳥・ランプ》(1950)というタイトルがついています。

子どもたちと「どこの部分が鳥に見えるかな?」と絵をもう一度みて考えてみます。

「右側の大きな丸いところが目に見える」

「ここが胴体で、ここが羽に見える」などと、絵を指さしながら、お話してくれました。

現在の展示が始まってから、子どもたちや大人の方と、何度か≪花・鳥・ランプ≫を一緒に見る機会がありましたが、みんなそれぞれ異なる部分に鳥の姿を見つけるので、毎回色々な発見があります。

 

少し急ぎ気味に展示室をまわってしまいましたが、「これなに?」「これ不思議」などと、子どもたちは展示されている作品に対して、様々な反応をしてくれました。またゆっくりと作品に会いに来てほしいです。

 

最後は工作の時間です。図書館の研修室に戻り、ステンシルでカラフルな鳥を描いていきます。

まずははがきサイズの紙にやってみよう!

自分の気に入った鳥の型をひとつ選び、紙の上に置きます。マスキングテープでずれないようにしっかりととめます。

スポンジに絵の具をつけて、トントンと紙に色をのせていきます。

ふちの方までしっかりと。何色か重ねてカラフルな鳥をつくっている子もいました。



ステンシルが終わったら、今度は文字や絵を描きこんでみよう!背景に山や空を描いたり、枝や卵を描いてみたり…。
みんな一枚一枚丁寧に描き、素敵なはがきが完成しました。はがきサイズなので、年賀状にも使うことができます。




今度はもっと大きなステンシルに挑戦!ロール紙を準備しました。

真ん中には「HAPPY NEW YEAR!! 2017

その周りに、カラフルな鳥をどんどんステンシルで写していきました。

みんな手を絵の具だらけにしながら、制作に取り組んでくれました。(作品は展示の時にご紹介したいと思います。)

 

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

美術館では、毎年「美術館への年賀状」展を開催しています。小学生から高校生による手づくりの年賀状を募集し、届いた年賀状全てを展示しています。

今回大きな紙にみんなでつくった作品は、2017年の年賀状展会期中、エントランスホールに展示します。

会期は2017112()131()までです。

子ども達の作品を見に、ぜひ遊びにいらしてください。


わんぱくミュージアム「キラキラつやつや七宝焼きバッジに挑戦!!」

11/13(日)の午前と午後、2回にわたり、わんぱくミュージアム「キラキラつやつや七宝焼きバッジに挑戦!!」を開催しました。
今回は小学1年生~6年生まで、23名の子ども達が参加してくれました。



七宝焼きとは、簡単にいうと金属の土台(銅板)に、カラフルなガラス質の絵の具(釉薬)を焼きつけたものです。
まずは丸か楕円のかたちの土台を選び、どんなバッジにしたいか、色えんぴつを使ってスケッチしました。

あまり細かい模様は難しいですが、中には細かい複雑な模様に挑戦する子もいました。

どんどんアイディアが浮かぶのか、もう一枚描く!という子達もいました。
スケッチが終わったら、お気に入りのひとつを選びます。

 

いよいよ一番難しい作業へ。考えた絵柄に沿って、ガラス絵の具を選び、ホセ(竹べら)を使い金属の上にのせていきます。



子ども達は、透明色(すける色)、不透明色(はっきりした色)を使い分けながら、丁寧に土台の上にのせていました。

のせている時の表情はみんな真剣!細かい模様にした子も、慎重にホセを動かしながらガラス絵の具をのせていました。

 






完成すると、スタッフが800度に熱した電気がまで焼きます。

かまの小さな窓から、ガラスが溶ける様子を見てもらいました。

 

焼き上がった熱々のバッジ。焼きたては絵の具の状態と全く色が異なります。

子ども達はどきどきしながら作品が焼き上がるのを待っていました。

 


バッジが冷めたら縁をやすりで削り、後ろにピンをつけます。

キラキラでつやつやの、世界にひとつだけのバッジが完成しました!




参加して下さったみなさま、お手伝いいただいたみなさま、ありがとうございました!

 

「触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ」開催

福島県立美術館では、2012年から毎年1回、視覚障がい者の方々とコレクション作品を鑑賞する「視覚障がい者のための美術鑑賞ワークショップ」を開催してきました。回を重ねるごとに、「今度はこういうのをやってみたらどうだろう?」というようなアイディアも出てきて、今年は見えない人と見える人一緒に作品を鑑賞するワークショップに挑戦することになりました。タイトルは「触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ」。

新しい試みでしたので、いろいろな方々にご協力をいただき、打ち合わせを重ねました。2012年の初回から講師をして下さっている真下弥生さん、半田こづえさん、そして福島県点字図書館の方に加え、県内の視覚障がい者の方、福島市内で活動されている「てつがくカフェ@ふくしま」の世話人の方々。その中で、昨年度新収蔵のロダンの彫刻《影の頭部》《髪をすく女》を鑑賞作品として選び、ワークショップの進め方を話し合ってきました。

 

113(木・祝)ワークショップの当日。

午前と午後二回開催されたワークショップには、見えない方、見える方合わせて22人の方がご参加下さいました。

その様子をご紹介しましょう。

 

場所は常設展示室。

彫刻を触察するので、まずは手を洗い、時計やアクセサリーを外し準備をととのえてロダンの彫刻が展示してあるところに集合。


スタッフも大勢いましたし、いろいろな人たちが集まっていたので、まずは自己紹介から始まりました。多分、みんな緊張していたと思います。なんせ初めてのことですから。まずは緊張をほぐしウォーミングアップ。

 

そして講師の真下弥生さんがこれから鑑賞する作品の制作者、彫刻家のオーギュスト・ロダンについて、いつの時代のどこの作家なのか、どんな作品を作った人なのかをお話しして下さいました。

これから鑑賞する《影の頭部》という作品は、頭部だけなのですが、実はロダンの代表作である巨大な《地獄の門》のてっぺんに置かれた3人の男性の全身像《三つの影》に由来するものだということも紹介されました。

 

いよいよ鑑賞です。見えない人2人、見える人2人がチームになります。3チームで以下の3つの作品を鑑賞していきました。
ロダンの《影の頭部》と《髪をすく女》。
いずれもブロンズでできています。彫刻ってどうやって作るんだろう、ということを少しわかっていただくために、今回はいわきの彫刻家、髙野正晃さんにご協力をいただき、制作途中の粘土の人物頭部を拝借し、それも触察していただきました。

 

見えない人から鑑賞が始まります。触りながら、「これは何?」「ここはどうなっているの?」など、見える人と会話をしながら鑑賞を進めました。もちろん見える人も触ってみます。

《影の頭部》では、「目は開いてるの?」「あれっ、閉じてるのかしら?」お互いに対話をすることで、気がつかなかったいろいろなことが見えてきたようです。







鑑賞が終わったところで、「てつがくカフェ@ふくしま」の渡部純さん、小野原雅夫さんがファシリテーターとなり、それぞれが感じたことを共有し、深める場を持ちました。

午前中の「てつがくカフェ」では、どんな話しが出たかご紹介しましょう。

 

触ることと見ること

見える人:(見えない人から)、このところどうなっているのかと質問されましたが、それは触れるからこそ出てきた質問だと思いました。あらためて自分で触ってみて、彫刻って触ってみると一番いいところが見えるという思いがしました。(視覚障がい者の方は)いつも触っていらっしゃるので感覚が研ぎ澄まされているのだということが伝わってきました。

見えない人:《髪をすく女》は女だということはわかりましたが、果たして髪の毛がどこにあるかわからなかったです。前か後ろかもわからなかった。触ってみて、胸がある、お腹も出てるとかわかりました。手や足を触って、こうなってるから髪は前にあるんだとわかりました。Tさん(見える人)から前にあるんだよ、と聞かなければイメージできなかったと思う。

見える人:鑑賞の最初は、あまりヒントを与えないでいました。全体を触った後にだんだん細かいところをこういう風に触るとわかるわよと。

一緒に鑑賞しながら、見える者が無視しているものがあることがわかりました。例えば継ぎ目。それは鑑賞している時には全く目に入っていませんでした。今回、細かいところも一緒に触って、初めてこういうところもあるんだと逆に教えていただきました。


 

《影の頭部》の表情について

見える人:口のところがへの字に曲がっているようでした。苦悩というか、恍惚感と言ったらいいか。目のところには安堵感のようなものも感じられましたが、全体として、希望がない、諦念のような世界が表現されていると思いました。

見える人:そういう感じ方と、技巧的にこういう風になっているのだと感じることとは違うのですね。世界観を感じるためにもう一度触ってみたいです。

見える人:普段は眼鏡をかけています。今日は眼鏡を外して目を閉じて触ったのですが、触っての感想は、表情もへったくれもなかったです。《髪をすく女》はそもそも何のことかよくわからない。視覚をシャットアウトして触ってみて、最低限の情報が得られただけだったという感想でした。

 

伝えるということについて

見える人:障がい者の方は、支援する者の説明を受けながら鑑賞するわけですが、支援する側の資質、感性が非常に重要な位置にあることを感じました。どういう意図を持って感じてもらうのか、大変な課題です。責任重大だというのを感じました。うっかりすると自分の押しつけになってしまうのではないかと。

 

作品を鑑賞することとは

見えない人:ロダンの彫刻という先入観を持つことで、僕らは何かを感じ取らなければならないと感じてしまいます。私自身は絵や彫刻に対する知識もありませんから、最初からロダンは凄い彫刻家なんだという思いで触る。そうすると、首をかしげていることは何かを意味しているのか、ということばかり考えてしまいます。何でこれを世の中の人が評価するのか、私にはまずわからない。私自身はこれのどこがいいのかなって思う。見えている人は逆にそれがわかるのかな、という思いがあります。街中にある彫刻は通り過ぎてしまうのに、美術館に来た時だけ一生懸命触るというのは何なのでしょう。美術鑑賞するってどういうことなのかな、と思いました。

見えない人:この前モネ展に行ってきました。私も、モネの睡蓮は学校で習うので知っています。でもよくわからなかった。モネの描いた睡蓮だから、みんなお金を出してでも見に行くということがもしかするとあるのかな。

てつカフェ:見えているからちゃんと鑑賞できているのでしょうか。ただ単にモネとかロダンという名前の権威に照らされて、有り難く見ているだけかもしれないし、逆にそういうところから切り離された人の方が言い当ててくれるのかもしれない、という気がします。

 

美術館への要望

見えない人:作品保存のためなどいろいろな問題で、どうして美術館って暗いのだろうという素朴な疑問があります。段差もあるし、美術館は怖いです。保存などの理由があるのはわかります。わかりますが、でも明るいところで見たいです。それが私の希望です。

見える人:それは私たちも同じです。歳のせいもありますが、暗いですね。

 

午後の部の様子は、「てつがくカフェ@ふくしま」さんがブログにまとめて下さいました。是非チェックして下さい。

http://blog.goo.ne.jp/fukushimacafe

 

みなさんと作品鑑賞し、お話しをする中で、見える人、見えない人それぞれに発見があったと思います。そして最後の対話の部分では、鑑賞の本質的な部分にも話しが及びました。また美術館への要望も出ました。どれもすぐに解決できることではありません。答えはありません。これからもまた一緒に考えていきたいと思っています。

皆さま、本当に有り難うございました。