福島県立美術館ブログ
芸術鑑賞講座を開催しました
10月9日(土)、当館前館長の早川博明氏による芸術鑑賞講座を開催しました。
今年度3回目となる今回のテーマは「ティツィアーノと《聖愛と俗愛》」。
豊かな色彩で人物を生き生きと描き出す、ヴェネツィア派の巨匠の名画を楽しみました。
《聖母被昇天》《ウルビーノのヴィーナス》など他の傑作も併せて紹介しました。
ティツィアーノは代表作といえるものがいくつもあり、改めて偉大な画家であったことが分かります。
早川さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
次回は12月11日。今年度最後の芸術鑑賞講座です。
「カラヴァッジョと聖マタイ伝連作」をテーマに行います。
※今年度の受講者の募集は、定員に達したため終了しました。
芸術鑑賞講座を開催しました
8月14日(土)、芸術鑑賞講座「名画との対話」を開催しました。
第2回のテーマは、「ジョルジョーネと《ラ・テンペスタ(嵐)》」。
講師は当館前館長の早川博明氏です。
ジョルジョーネは、イタリア盛期ルネサンス時代に活躍したヴェネツィア派の天才画家。
伝染病のため34歳で亡くなっており、ジョルジョーネ作とされる作品はかなり少ないです。
講座では、代表作の《ラ・テンペスタ(嵐)》の他、《自画像》や《三人の哲学者》などの作品をご紹介しました。
今回はコロナウイルス感染症対策のため、会場を講堂に変更して開催しました。
早川さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
次回のテーマは「ティツィアーノと《聖愛と俗愛》」。
開催日は10月9日(土)です。
※今年度の受講者の募集は、定員に達したため終了しました。
創作プログラム「墨であそぶ・墨でえがく」開催しました
8月7日(土)、当館実習室にて創作プログラム「墨であそぶ・墨でえがく」を開催しました!
講師は、いわき市ご出身で美術家の久保木桂子さんです。
今回の講座は子ども達向け。
すずりで墨をする体験をして、墨の柔らかなうすい色、はっきりとした黒い色、にじみや線などを使って、いろいろな描き方を楽しみます。
最後に自分ですった墨で色紙に自由に絵を描いてみましょう!
まずは、墨のすり方から。
すずりの丘の部分に水を少し入れ、墨をたてて持ちやさしくすっていきます。
今回子ども達に準備した墨は「すずか墨」というもので、通常の墨よりもすりやすいものになっています。
墨がある程度すれたら、絵皿にうつします。
今一番濃い墨を梅皿の中央に入れて、水を調整しながら周りの仕切りに濃さの違う墨を作っていきます。
説明が終わったところで実際に墨をすってみます!
すずりと墨を1人1セットずつ準備し、久保木さんの説明を振り返りながら墨をすっていきます。
学校での習字の授業は3年生くらいから始まるそうなので、初めて墨をさわる子もいました。
ある程度の量の墨ができるまで、10分ほどすり続けるため、途中お休みを入れながらみなさん集中して手を動かしていました。
墨の準備ができたら、試し描きです。
おとな向けの時と同じく、雪村周継の《花鳥図屏風》をまねして、線を引く、濃淡をつける、ぼかし、かすれなどを練習します。
なんとなく筆の使い方や墨の感じに慣れてきたら、それぞれ準備してきた下絵や写真を元に試し描き。
久保木さんからのアドバイスをもらいながら、どんな風に描いていくか考えます。
今回は色は入れず、墨だけを使って描くので、濃さの違いを生かして描いていきます。
お昼休憩の前に、開催中の「ミネアポリス美術館展」をみんなでみに行きました。
とっても大きな水墨画が並んでいます。
午前中にまねして描いてもらった雪村の屏風もみてもらいました。
まねしてもらったのは白鷺やツバメがいる一部分を切り抜いたものだったので、全体をみてみると、目がぎょろりとした鯉などもいて驚いている子もいました。
観覧が終わったところで午前中の活動は終了。
お昼休憩をとります。
午後は、いよいよ本番の色紙に描いていきます!
それぞれ準備してきた描きたいものを、自由に描いていきます。
ドリッピングをしたり、墨の濃淡を使い分けて表現したり、みなさんそれぞれ工夫を凝らして描いていました。
最後に名前を入れて、作品が完成!
みんなの作品を並べて鑑賞会をします。
一人ひとり作品について、工夫したところや感想をお話してもらい、久保木さんからもコメントをもらいました。
下描きからどんな風に作品が変わっていったのか、説明してくれた子もいました。
子ども達からは、
・さいしょはうまくできなかったけど、さいごはうまくできてうれしい。
・水とすみの量で、いろいろなことを表せることが分かった。
・むずかしかったけど楽しかった。
・すみをするのが楽しかった。
などと感想をいただきました。
久保木桂子さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
瀬戸語録:「瀬戸正人写真学校 in 福島」第1回報告
瀬戸正人さんは1953年、日本人の父親とベトナム人の母親のもと、タイのウドーンタニ市で生まれました。61年、父の故郷福島県の梁川町に家族で移住し、高校生まで福島で過ごします。上京後写真を学び、今では日本を代表する写真家の一人として国内外で活躍されています。
12月4日から当館で、初期作品から最新作までご紹介する「瀬戸正人 記憶の地図」展が始まります。「瀬戸正人写真学校 in 福島」はその関連事業として、8月22日、40名の参加者を迎えて開校しました。講座は6回連続。最後の作品展示を目指し、それぞれが写真との対話を重ねていきます。
写真学校1日目の様子をご紹介しましょう。
講座では、瀬戸さんが一人ずつ写真を見ながら、いいものをセレクトファイルにピックアップしていきます。そのために、事前に参加者から各々300枚程度の画像をお送りいただいていました。
コロナウィルス感染拡大のため、残念ながら初回から、瀬戸さんは東京からのZoom参加。他にも2名がZoom参加。あとは美術館の講堂に集合し、それぞれの画像をZoomやプロジェクター投影で共有しながら講座を進めていきました。
まずは瀬戸さんと写真との出会いから話が始まりました。
20歳の頃、福島から上京し、写真家・森山大道さんの写真を見て、最初これはどういうことなのかよくわからなかったといいます。というのは、自分が知っていたのは写真館をやっていた父親が撮るポートレートや子供の写真、結婚式の写真。街のゴミまで写す森山さんのストリート写真は、それらとは全く異質の写真だったからです。
瀬戸さんは森山さんに「写真って何ですか?」と聞いたそうです。しかしそこに答えはありません。すべてはそこから始まるのです。「何のために写真を撮るのか」「写真って何なのか」という問いは、「どうやって生きていったらいいのか」と問うのと同じようなもの。誰も答えられません。だから言葉を投げかけ、写真と向き合い、自分の撮りたいものを見出して欲しいのです。見出した時に写真はものすごく面白くなります。この学校でそういうことを体験して欲しい。
この講座への思いをお話しいただきました。
さて、それぞれの写真を見ていきます。
その中で気になる言葉を拾い上げてみましょう。
・写真で撮るべきものは何なのか。撮らなくてはならないものがある。それが何かを見つけること、気づくこと。
・写真の定番、絵はがきのような写真をやっても面白くない。
「風景」にしてはいけない。「私」がなくなってしまう。私が見た風景、私が見た証が必要なのです。
・例えば樹氷。言ってみればお墓なんだよね。・・・そう見えれば、撮る人がそう感じたら、写真は違うものになる。「風景」にしちゃうと、そうならなくなる。
・戦後日本の風景写真は、写真の中に絵画的な構図、立体感、遠近感を持ち込んで、型を作ってしまった。型は教えられるが、しかし写真はそもそも教えられないもの。写真は絵画とは全く違う。
・写真は目に見えないものを写せちゃったりする。
・「風景」にしてしまうと、それがダイナミックな風景であればあるほど、どんどん向こう側の世界になってしまう。撮った自分の眼が消えてしまう。自分に引き付けられない。まずは見た自分の眼がある。
・まず面白いものを発見したら撮る。そしてもう少し広い眼で見て、空気感、光なども考えて撮る。
・失敗したかもしれない。しかしカメラが写してしまったものがある。
・中心はどこにあってもよい。なくてもよい。これを見て撮影した人の眼差しが感じられることが大事。
・この花を通して私のことを見せたい。花ではなく、花を見た私、その眼差しを共有したい。そしてその眼差しに私たちは感動する。
・写真は双方向。撮る人の気持ちと、見た人がそれをどう見るか。自分は撮っているからわかっているけれど、見た人はなんだかよくわからないことがある。
・写真の神様がいるんだよね。
・写真を見る時、重要なものが写っているかいないか。あるかないか。それがすべて。
これがわかれば、写真に必要なもの、必要でないもの、何が重要なのかがわかる。
自分と自分の写真との対話、社会、世の中との対話をする。そうすれば、撮るべきものは何か、撮らなくてもいいものは何かがわかる。
・見る眼を鍛える。
今回は3時間たっぷりやって半分の方の写真しか見ることができませんでした。スタッフ反省です。しかし熱の入った講座でした。次回は全員が参加できるようにスムーズな進行をしてきたいと思います。
最後の展示を目指して楽しくやっていきましょう。
毎回ブログに瀬戸語録をアップしますのでご期待下さい。
見学希望も大歓迎です。お申し出ください。
創作プログラム「水墨画体験」②
◆◆◆2日目◆◆◆
「水墨画体験」2日目は、前日に描いた本紙をパネルにはるところから始まります。
パネルのふちにのりを塗ります。
本紙の裏に刷毛で水をぬり、パネルに本紙をのせてやさしくはりつけていきます。
これでパネルの準備が終わりました。
乾くのを待つ間に、墨をすって準備します。
いよいよ作品を仕上げていきます。
今回は作品によって墨だけでなく、顔彩も使って色を入れていきました。
途中、久保木さんからのアドバイスで、にじみ止めのためにドーサを引く作業なども入れながら、みなさん黙々と創作に取り組んでいました。
最後は作品をイーゼルに並べて講評会。
自分の作品について、どのように描いたのか、工夫した点や難しかった点などについて、一人ひとりお話していただきました。
久保木さんからも、それぞれの作品についてコメントをいただきました。
受講者の方からは、
・おもしろかった。水墨画ははじめてだったが、思った以上に表現できた。
・なかなか思うように描けなかったが、ドーサの使い方など、大変勉強になった。
・1人1人の作風に合わせてきめ細かいアドバイスを先生からいただいて制作できてよかった。
などの感想をいただきました。
久保木桂子さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
創作プログラム「水墨画体験」①
7月31日(土)、8月1日(日)の2日間、当館実習室にて創作プログラム「水墨画体験」を開催しました。
講師はいわき市ご出身の美術家、久保木桂子さんです。
今回の講座では、硯で墨をすることからはじめて、墨の濃淡やにじみ、ぼかし、かすれや、はっきりとした線、溜まり、日本画の絵の具を併用して色彩を加えた具墨(ぐずみ)など様々な表現方法を体験します。
その後、各自が準備したスケッチや下絵をもとに、F4号サイズの水墨画、または色彩を用いた墨彩画を各々の表現で描いていくという流れでした。
◆◆◆1日目◆◆◆
まずはパネルの下準備から。
パネルのふちの部分にのり打ちをしていきます。
のりを乾かしている間に、墨の準備へ。
久保木さんが墨の持ち方やすりかたを丁寧に教えてくださいました。
膠を硯に1さじ分のせて、優しく墨をすっていきます。
説明が終わったところで、一人一つずつ硯と墨を持って机に移動し、墨をすっていきます。
みなさん集中して取り組んでいます。
ある程度すったところで、墨は絵皿へ移動。
硯は傷んでしまわぬよう、すぐに水で洗います。
梅皿の中央に濃い墨を置き、水を足しながらさまざまな濃さの墨を周りの仕切りにつくっていきます。
墨ができたら試し描きです。
現在「ミネアポリス美術館展」で展示されている雪村周継の《花鳥図屏風》を参考にしながら、筆の動かし方や濃淡のつけかたなどを試していきます。
だいたい筆と墨の感じに慣れてきたところで、それぞれ自分が持ってきた下書きを元に、どのように描いていくか考えていきます。
愛猫の写真や風景写真を持ってきた方や、モチーフとなる花やスケッチを持参した方などがいらっしゃいました。
どのように描き進めていくか久保木さんと相談しながら、下書き用の和紙に描いていきます。
早く進んだ方は、本紙に描いていきます。
最後ににじみ止めのためのドーサ引きと、裏打ちの作業をして、1日目は終了しました。
「アートなおはなしかい」開催しました!
7月24日(土)、おとなりの図書館さんと一緒に「アートなおはなしかい」を開催しました。
まずは図書館での絵本のよみきかせ。
ストレッチで体をほぐした後、紹介されたのは『まいごのたまご』(作:アレックス・ラティマー / 訳:聞かせ屋。けいたろう)です。
どこかの巣からころがり落ちてしまった、恐竜のまいごのたまごが、お母さんをさがすおはなしです。
2冊目は、『びじゅつかんへいこう』(文:スーザン・ベルデ /絵:ピーター・レイノルズ/訳:なかがわちひろ)。
美術館ってどんなところなんだろう?どんな風に楽しめるのかな?
そんなことを考えさせてくれる絵本でした。
次はとなりの美術館へ。
最初にみたのは大きな屏風。
まずは、何が描かれているのか、みんなで絵全体を見てみます。
木や葉っぱ、花、池などが描かれています。
絵の中に巣があることに気づいてくれた子がいました。
どんな生き物の巣なのでしょうか?
絵の中には他に生き物が描かれていないため、何の巣なのかは分かりません。
この絵は、勝田蕉琴作《安らかなる鳥の巣》。
描かれたのは今からちょうど100年前の1921年です。
みんなだったら、この鳥の巣からどんな鳥が生まれると思うかな?
大きいかな?小さいかな?羽の色は?それぞれ心の中で想像します。
巣が出てくる絵だったので、図書館さんから『ふしぎな鳥の巣』(作・絵:鈴木まもる)という本を紹介してもらいました。
さまざまな鳥が作る巣を、緻密な絵とともに紹介している本です。
ヒナを守るために入口が分からないようになっている巣や、アパートのように複数の鳥が住む巣など…。
一見巣には見えないものもあり、とても面白い本でした。
次にみたのは、クロード・モネ作《ジヴェルニーの草原》。
描かれた季節はいつ頃か?時間は何時ころか?など、絵から想像しながらみていきます。
この絵にも描かれている「積みわら」が描かれた3点の作品画像を見ながら、それぞれが描かれた時間帯についてみんなで予想しました。
季節や時間よって移り変わる光を描こうとしたモネ。
そのモネの生涯をやさしいイラストとともに知ることができる、
『ぼくはクロード・モネ』(作:林綾野 / 絵:たんふるたん)という絵本を紹介してもらいました。
次の作品に進む前に、よみきかせしてもらったのは『アヒルかも!ウサギかも!』
(作: エイミー・クラウス・ローゼンタール トム・リヒテンヘルド/ 訳: せきね みつひろ)。
一枚の同じ絵でも見方によって、アヒルにもウサギにも感じられます。
自分には何に見えるか…?そんなことを考えながら楽しめる絵本です。
次に紹介したのは、不思議な生き物が描かれた絵。
この生き物は何に見えるかな?
ほとんどの子が、「亀に見える」と答えてくれました。
何匹いるかな?指差ししながら数えてみます。
この作品は桂ゆき作《親亀の背中に子亀をのせて》。
作品をみている途中、「何か貼ってあるように見える」「デコボコしてる」
ということに気づいてくれた子がいました。
この作品は板の上にくしゃくしゃにした紙が貼り付けてあり、コラージュという技法で作られています。
最後に、絵のモチーフにもなっている亀について詳しく知ることができる『こうら』(文:内田 至 / 絵:金尾 恵子)という本を紹介してもらいました。
亀は、実は恐竜の時代から固い”こうら”で身を守ってきました。
危険が迫るとこうらを膨らませるパンケーキガメなど、
さまざまな種類の亀とこうらの機能について、緻密な絵とともに知ることができる本でした。
作品をみた後は工作の時間!
図書館さんに戻って画用紙を使った工作をしました。
今回は、《安らかなる鳥の巣》の作品から、「ゆらゆらうごく鳥をつくろう」というテーマで作りました。
作品の中には鳥が出てきませんでしたが、どんな鳥が生まれるのか想像しながら作っていきます。
大小さまざまな大きさに切った丸い画用紙を組み合わせて、好きな色や模様の羽やくちばしを付けていきます。
最後に目を描いて完成!
リボンを付けたり、羽の模様を描いたり、尾羽を付けてみたりと、みんなそれぞれ工夫をこらして作ってくれました。
ご参加いただいたみなさま、図書館スタッフのみなさま、ありがとうございました!
創作プログラム「おさんぽ美術館―マップをつくろう」開催しました
6月20日(日)、創作プログラム「おさんぽ美術館―マップをつくろう」開催しました。
イラストレーターの佐藤ジュンコさんが作ってくれたマップ。
今回はこのマップを見ながら美術館の庭やエントランスホールをおさんぽし、気に入った場所や発見したことなどを絵やことばにして小さな紙にかいていきます。
はじめに、美術館スタッフから新しいイラストマップのこと、今日の活動の流れ、注意事項についてお話しました。
その後はマップを手に、自由に美術館をめぐります。
梅雨入りしたばかりで前日は雨。
ですがプログラム当日、幸い雨は降らず、曇り空だったので予定通り屋外で活動することができました。
ちょうどアジサイがきれいに咲いていました。
みなさん花の形をじっくり見ながら、丁寧に描いていました。
他にも梅の木になった実や、かわいらしい形の葉っぱ、青々とした竹など、色々なものを発見していました。
ひととおり庭をめぐると、館内へ。
エントランスホールにある彫刻作品を見ながら描いたり…
建物の大きな窓などを気に入って描いている子もいました。
実習室に戻って色塗り。
色鉛筆やクーピー、ポスカやペンなどを使って色を塗っていきます。
みんな集中して描いていたので、描く時間を少し延長。
たくさんお気に入りを見つけてくれて、10枚くらい描いている子もいました。
最後に、大きなマップの前で発表会。
描いた絵について、何を見つけたのか?どんなところが気に入ったのか?などを紹介してもらいました。
発表が終わると、見つけた場所に貼り付けていきます。
(描いてもらった作品全部は貼りきれなかったので、特に気に入っているものを選んでもらいました。)
大きなマップが子ども達のお気に入りで埋められていきました。
みなさんそれぞれいろんな場所でお気に入りを見つけて描いてくれました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
完成したマップは、エントランスホールで7月4日(日)まで展示しています。
ご来館の際にはぜひご覧ください。
庭園は、季節ごとに異なる種類の花が咲いていたり、さまざまな鳥や虫もいて色々な発見ができる場所です。
美術館に展示されている作品ももちろんですが、美術館の建物や庭も楽しんでいただけるといいなと思います。
当館にいらした際にはぜひイラストマップを手に、お気に入りの場所を見つけてみてください。
芸術鑑賞講座を開催しました
6月12日(土)、当館講義室にて「芸術鑑賞講座―名画との対話」を開催しました。
この講座では、西洋美術史を彩る巨匠たちの美しい名画に秘められた絵画表現の意味と魅力を読み解いていきます。
全部で4回開催する講座の第1回目のテーマは、「レオナルド・ダ・ヴィンチと《モナ・リザ》」。
複雑な表情で、多くの人々を魅了するこの作品は、レオナルドが亡くなるまで手元に置いていました。
今回の講座では、《岩窟の聖母》や《最後の晩餐》など他の作品についても触れながら紹介しました。
次回のテーマは「ジョルジョーネと《ラ・テンペスタ(嵐)》」。
開催日は8月14日(土)です。
※今年度の受講者の募集は、定員に達したため終了しました。
創作プログラム「木っ端でカタチをつくろう」開催しました!
6月6日(日)、創作プログラム「木っ端でカタチをつくろう」開催しました!
美術館再開後、初となったワークショップ。
宮城県在住の彫刻家、佐野美里さんが講師です。
今回は広い空間ということで、当館エントランスホールを会場にしました。
1人1つ円形のシートで制作するのは、コロナウイルス感染症対策のための佐野さんのアイデアです。
自己紹介のあと、まずは、佐野さんが作った作品をみんなで囲んでじっくりみます。
佐野さんが「何に見える?」と聞くと、「猫っぽい」「犬!」などと子ども達から声があがります。
「どういう風に見えてもいいんだよ。作品の見方は自由。思ったことを大切にしてね。」と佐野さん。
次はとなりに置かれた作品をみてみよう。
美術館に所蔵している笹戸千津子さん作《彫刻家》(1988年作、ブロンズ)。
いつもはさわれない美術館の作品ですが、今日は特別。
きれいに洗った手でみんなでやさしくさわります。
実物大の頭像は、師匠である佐藤忠良さんをモデルにしています。
佐野さんが「どんな感じがする?」と聞くと、
「ひんやりしてる」「つめたい」などと子ども達から感想がありました。
「これは金属で作られているんだよ。」
中央にあるマリノ・マリーニの《騎手》を示しながら、「この大きな作品もそうだよ」と説明してくれました。
今度は佐野さんの木彫をさわってみます。
「さわり心地はどうかな?」
「デコボコしてる!」「ザラザラ」などと子ども達から声があがりました。
今回のワークショップでは、佐野さんが木彫を作った後に出た木っ端を使います。
持ってきてくれた3作品。
それぞれ表情があり、とっても愛らしいです。
佐野さんが作品に使っている木は”クスノキ”という名前の木であること。
東北にはほとんどなく、あたたかい地域で育つこと。
「神様の木」とも言われていることなどをお話してくれました。
「みんなは『となりのトトロ』って見たことあるかな?トトロが住んでいた木がクスノキだよ」
クスノキを作品に使っていますが、作品を作る中でどうしても木片や木っ端がたくさん出ます。
今回はみんなにこの木っ端と木片を使って作品を作ってもらいます。
大切な木の一部を使って、みんなで作品に生まれ変わらせます。
早速制作へ。
まずは並べられた大きな木片の中から、1つ気に入ったものを選びます。
次に、1人1つずつ準備されたトレーにカラフルに着色された木っ端を入れてきます。
(木っ端は佐野さんが制作で出た木っ端の中から、大きめのものを選んで絵具で着色してきてくれました)
赤や青、ピンクや黄色、金色や銀色など、色々な色や形の中から好きなものを選んでいきます。
木片と木っ端を選んだら、円形シートの中でみんな自由に接着していきます。
同じ色の木っ端を集めて貼ったり、大きな目玉を付けたり、木っ端を手で割って形を変えたり…。
途中で木っ端の山から欲しい木っ端を探し、色や大きさにこだわりながらどんどんくっつけていきます。
みんなそれぞれ思い浮かんだ“カタチ”ができてきます。
黙々と制作に取り組んで…完成!
佐野さんに見てもらいます。
それぞれ、何を作ったのか?どんなところにこだわったのか?
など、佐野さんがインタビューしていきます。
最後に大きな佐野さんオリジナルの大きな虫眼鏡で鑑定!
作品をじっくり見ながら「本物」かどうか鑑定していきます。
完成した作品をお互いに見たり、お話を聞いたりしながら、1人1人に拍手をしました。
子ども達の想いやこだわりがつまった“カタチ”が完成しました!
講師を務めてくださった佐野美里さん、アシスタントをしてくださった佐野麻里菜さん、
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
現在開催中の特集展「佐藤玄々の彫刻」では、相馬市生まれの彫刻家佐藤玄々(朝山)の作品を展示しています。
希望された方にはワークショップ終了後、展示室で作品をみてもらいました。
ネコやトカゲ、ウサギやにわとり…など、玄々の作品には生き物をモチーフにしたものが多いです。
みなさんじっくりと1点1点ご覧になっていました。
こちらの展示は6月20日(日)までです。
ぜひご来館ください。
2021年度常設展Ⅰ期はじまりました
当館は、昨年9月から施設の改修工事により休館しておりましたが、工事完了にともない5月22日(土)より再オープンいたしました!
改修工事では、屋根の減災化工事や、企画展示室壁面と企画・常設展示室の床面の全面貼り替え、照明のLED器具への更新が主なものでした。
照明器具の更新により、展示室内の明るさが格段にアップし、作品の見栄えもよりはっきりと鮮明に感じられるようになりました。
再オープン後最初の常設展ということで、第一期では当館コレクションの選りすぐりの名品を展示します。
会期は5月22日(土)~9月5日(日)まで。料金280円でご覧頂けます。(高校生以下無料)
展示の様子をここで少しご紹介します。
【第一室め:日本画の名品】
最初の部屋では、近代日本美術を代表する巨匠や福島ゆかりの日本画家たちによる逸品を展示しています。
掛け軸では、平福百穂、小杉放庵、横山大観、酒井三良など。自然や農村風景を主題にしており、心が和む描写です。
屏風では、勝田蕉琴と福田豊四郎を展示しています。
向かい側の壁では、人物を描いた作品が並びます。
橋本関雪、速水御舟、安田靫彦ら院展で活躍した巨匠の優品や、会津出身の日本画家・猪巻清明の《はさみ将棋》を展示しています。
いずれも完璧な構図と高い完成度で見入ってしまいます。
展示室奥のほうでは、松本榮、大山忠作、室井東志生を出品しました。全員福島出身で、人物画を得意とした画家です。
そのほか福王寺法林、山本丘人の大作や小川芋銭が来県した際に描いた《細道絵日記》の絵巻も展示しています。
*《細道絵日記》は前期展示での出品。後期展示では、酒井三良の《水郷の一日》を出品します。
【第二室め:アメリカの美術、フランス美術の名品】
続く第二室は、当館の海外コレクションの選りすぐり作品がまとめて展示されています。
アメリカ美術では、ジョン・スローンやレジナルド・マーシュの大型作品を久々に出品しました。
また、当館のアメリカ美術コレクションを代表する画家ベン・シャーンとアンドリュー・ワイエスももちろん展示しています。
第五福竜丸事件を主題にしたシャーンの《ラッキードラゴン》、そしてワイエスの作品で特に人気の高い《松ぼっくり男爵》《そよ風》を一度に観覧でき、見応えがあります。
フランス美術のコーナーでは、バルビゾン派のコローや印象派の代表的作家モネとルノワールの作品を展示しています。モネは今回久しぶりの出品です。
また、ゴーゴリの小説にシャガールが挿絵を寄せた版画集《死せる魂》シリーズも一部展示しています。こちらは会期中展示替えを行います。
【第三室め:関根正二と近代の洋画】
三番目の部屋では、白河出身で大正期に活躍した夭折の天才画家・関根正二と、大正~昭和にかけて活動した洋画家たちの作品を展示しています。
関根の作品では、《姉弟》《神の祈り》などコレクションの代表作のほか、今回なんと、新発見のデッサンを特別出品させて頂いております(個人蔵)。
貴重なタイミングですので、ご来場の際はお見逃しなく。
関根以外の作家では、青木繁、岸田劉生、安井曾太郎、村山槐多、松本竣介ら近代洋画の代表作家や、吉井忠、鎌田正蔵など昭和に活躍した福島出身画家の作品を展示しています。
洋画では照明器具更新の効果が特に感じられるように思います。厚塗りされた絵具の色味が以前より鮮やかに見えるようになりました。
【第四室め:斎藤清の版画、銅版画の魅力(*前期)】
最後の部屋です。片方の壁面では、福島を代表する版画家・斎藤清の作品を10点展示しています。初期から後半にかけての画業を追える出品内容です。
構図と色彩の効果が際立つ、斎藤さん特有のモダンなセンスによって表された作品群は、いま見ても非常に新しく感じます。
向かい側の壁では、前期展示では「銅版画の魅力」と題して、長谷川潔、駒井哲郎、浜田知明、浜口陽三の作品を展示しています。
いずれも日本の近代版画を代表する作家です。メゾチントによる奥深い漆黒の表現やエッチングで表された繊細な作品世界をお楽しみください。
後期展示では、明治後期から展開された創作版画運動について、山本鼎をはじめとする作家たちの作品を取り上げます。
これからの梅雨の時期と夏の暑い季節、休日の予定も天候に左右されることが多くなりそうですが、美術館内は年間通して快適な環境です。
リニューアルされた館内で皆様のご来場をお待ちしております。
【美術館再オープン】~図録フェア、ポストカードプレゼント企画開催中!~
当館は施設の改修工事が完了し、5月22日(土)よりリニューアルオープンいたしました!
みなさま大変お待たせしました。
再開館を記念した特別企画ということで、特集展示「佐藤玄々の彫刻/福島の作家・福島の風景」期間の6/20(日)までは、
ご来場のお客様全員にポストカード1枚を差し上げております。
また、館内ブックショップでは現在、図録2,000円以上お買い上げの方に、当館の絶版図録1冊プレゼント企画を実施中です。
プレゼントの図録内容はその場でのお楽しみ。(*在庫なくなり次第終了)
お帰りの際にこちらも是非のぞいてみてください。
福島県立美術館の「イラストマップ」ができました!
福島県立美術館のイラストマップができました!
当館は5月21日まで改修工事のため休館中です。
もっと美術館に親しんでほしい、楽しんでほしいという想いから、休館中に「美術館イラストマップ」を制作しました!
イラストは、福島県伊達市霊山町生まれで、仙台市在住のイラストレーター佐藤ジュンコさんに描いていただきました!
実際にみなさまにご覧いただけるのは、5月22日の開館以降ですが、
とってもかわいいイラストマップの一部をご紹介します。
美術館では季節によってたくさんのドングリが発見できます…!
かわいらしいドングリたち。
ジュンコさんも登場します!
どこを歩いているのでしょうか?マップから探してみてくださいね。
他にも、館内にある部屋の紹介や…
美術館に展示されている彫刻作品も紹介しています!
ご来館の際には、ぜひ手に取って館内と庭をめぐってみてください。
今回のマップづくりでは、実際にジュンコさんと美術館スタッフで館内や庭園を歩きながら打ち合わせをしました。
普段見慣れた美術館の景色も、ジュンコさんと一緒に改めてじっくりと見てみると色々な発見があり、私たちスタッフも楽しい時間となりました。
(庭で「コンコンコン!!」と一生懸命音を立てるキツツキに出会った時には驚きました)
とっても魅力的なイラストマップが完成しました!
何度も美術館に足を運んでいただいたイラストレーターの佐藤ジュンコさん、本当にありがとうございました!
このイラストマップは、福島県立美術館と福島県立美術館協力会で制作しました。
制作にあたり、エツコ&ジョー・プライス夫妻から受けた、福島県の子ども達に対する美術教育支援のためのご寄付を活用させていただきました。
ご夫妻に対し心から感謝申し上げます。
「まんまるもじゃもじゃポケットつきバッグをつくろう!」開催しました。
3月13日(土)創作プログラム「まんまるもじゃもじゃポケットつきバッグをつくろう!」を福島市子どもの夢を育む施設こむこむ「つくろうの部屋」で開催しました。
講師はFRIDAY SCREENの鈴木孝昭さん、坂内まゆ子さんです。
今日のワークショップでは、ダンボール織りでカラフルなポケットつきバッグをつくります。
紙や布など、いろんな素材でポケットを織りましょう!
経糸をダンボールに張ったら制作開始です!紙や布はこのように細長く切ります。
たくさんある材料から使いたいものを選びます。お店みたいで選ぶのも楽しいですね。
選んだ材料を経糸に通して織っていきます。
細い糸は何本も束ねるとボリュームが出せます。
数種類の毛糸を組み合わせるのもいいですね。
和紙の素材感もいいアクセントになります。
完成まであと少し!
経糸を切って結ぶと、もまんまるもじゃもじゃポケットの完成です!
バッグに貼り付けたら素敵な作品の完成です。
鈴木さん、坂内さん、参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
共催 福島県立美術館 公益財団法人福島市振興公社
「グリザイユ技法で花を描く」開催しました。
2月13日(土)福島市アクティブシニアセンター・アオウゼで「グリザイユ技法で花を描く」を開催しました。
本来時間のかかる技法ですが、アクリル絵の具を併用して3時間半で完結させます!
講師は当館学芸員の大北です。
描く花はピンクのガーベラです。
あらかじめグレーのジェッソを引いたキャンバスに花の輪郭を鉛筆で描きます。
鉛筆の作業が終了したら、白のアクリル絵の具で描きます。
水の量を調整することで明暗をつけていきます。
リラックスして描くのではなく集中を続ける修行のようになってしまいました。
時間設定に無理があったと反省しています…。
乾燥させたら油絵の具で彩色します。
色を薄く何度も重ねることで空間感が出るのですが、今日は時間が限られているので一層だけにします。
こんな感じです。
設定に無理があったのですが、短時間でここまで仕上げる皆さんのスキルや集中力に脱帽しました。
参加していただきありがとうございました。
アクリル絵の具と油絵の具を併用することで時間短縮だけではなく、それぞれの特性を生かせばおもしろい表現が可能になります。
いろいろ試していただければ嬉しいです。
学校連携共同ワークショップ参加校作品展を開催しました
福島県ゆかりの作家(アーティストNaomi Horiike、アートユニットFRIDAY SCREEN)を講師に招き、各学校等で子ども達が制作した作品の全てを前期、後期に分けて展示しました。
会場は当館が改修工事のため福島市子どもの夢を育む施設こむこむの企画展示室です。
前期「FRIDAY SCREENワークショップ」では、子ども達の生活する地域の魅力や児童生徒の実態などを作家が担当者から聞き取り、全ての開催地で違う内容のワークショップを行いました。
どのワークショップも段階を踏むスタイルのため、子ども達は考えること、ひらめくことを楽しみながら魅力的な作品を仕上げました。自らが難しさを楽しむ時間がそこにはあり、教育現場に必要とされる自主性、創造力の伸長が期待できるワークショップになりました。
福島県立小野高等学校(美術部)
福島市教育委員会教育研修課(ふれあい教室)
二本松市立渋川小学校(5年生)
会津美里町公民館
田村市立大越小学校(6年生)
郡山市立日和田中学校(美術部)
作家のホームページでも各ワークショップについて紹介しています。
後期「Naomi Horiikeワークショップ」では、多くの子ども達が「仲良く楽しめた」「笑顔になれた」と振り返っています。
印象的だった感想の中に「アートとはたった一つのくくりではなく、生活の中に無限大に広がっていると思います」「私たちの人生もアートなんだと感じました」という言葉がありました。これらは、自分の中で積み上げてきた概念に疑問を抱いたから生じるもので、Naomiさんと時間を共有した子ども達の感性が、より一層磨かれることを予感させてくれます。
郡山市立緑ヶ丘中学校(美術部)
郡山市立御舘中学校(2年生)
会津坂下町立坂下中学校(美術部)
福島県立相馬高等学校・相馬東高等学校・原町高等学校(美術部)
会津若松市立第一中学校(美術部)
会津若松市立第二中学校(美術部)
作家のホームページでは各ワークショップの動画を紹介しています。
福島の子ども達のために貴重な時間を提供してくださった3名の作家と、当事業に協力してくださった多くの方々に感謝いたします。
創作プログラム「魔法陣!ソーシャルディスタンシング!!」開催しました!
当館は現在改修工事のため休館中です。
12月12日、福島市のこむこむさんで創作プログラム「魔法陣!ソーシャルディスタンシング!!」開催しました。
大きな紙の上でグルグル!体を動かして「魔法陣」を描いていきます。
講師は東北芸術工科大学講師のイシザワエリさんです。
アシスタントには、学生の富樫さんと長岡さんが来てくれました。
「みんなならどんな魔法を使いたいかな?」
「おいしい食べ物が出てくる魔法!」
「コロナがなくなる魔法!」…
さまざまな魔法が子ども達から出てきます。
「まずは魔法の杖をつくってみよう」
並べられた流木から、1本好きなものを選びます。
中には子ども達の身長よりもずっと長―い木も!
「魔法陣をどんな色にする?」
1人1本ペンを選び、カラフルなテープで木にくくりつけます。
ここまでできたら飾り付け!
机に並べられた色々な柄の布や毛糸、タッセル…
ここから好きなものを選んで貼り付けたり結んだりしてオリジナルの魔法の杖にしていきます。
毛糸やリボンをくるくる巻き付けて結んだり…
テープや布を巻いたり…
オリジナルの杖が完成!
みんなで高く掲げて、魔法使いになったみたいです!
完成した杖で、大きな紙に魔法陣を描いていきます。
全身を使って紙全体にぐるぐる!
大きな紙に寝転がりたくなっちゃいます。
次は水でといた絵具を魔法陣にたらしていきます。
刷毛に絵具をしみこませて飛ばしたり
手のひらでスタンプする子も!
最後の仕上げ!魔法陣でキラキラさせたいところに、ラメが入ったのりを塗り、パウダーをふりかけます!
魔法陣が完成しました!
最後に、イシザワさんから子どもたちにインタビュー。
どんな魔法を使いたいと思って魔法陣を描いたのか聞いていきます。
みんなそれぞれ、さまざまな魔法をこめた素敵な魔法陣と杖ができあがりました。
最後はみんなで集合写真!
イシザワさん、富樫さん、長岡さん 、そしてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
ご協力いただいたこむこむスタッフのみなさま、ありがとうございました!
創作プログラム「ガラスフュージングを楽しもう」開催しました!
当館は現在改修工事のため休館中です。
10月25日(日)、福島市アクティブシニアセンター・アオウゼさんを会場に、創作プログラム「ガラスフュージングを楽しもう」開催しました。
講師に、ガラス作家の近岡令先生。アシスタントに近岡明美先生にお越しいただきました。
「フュージング」とは電気炉を使って板ガラスを溶かす技法です。
今回の講座では、ガラス板の中から好きな色を選んでカットし、透明なガラス板に自由に並べて、10cm角程度の小皿をつくります。
まずはガラス板の色選び。
複数の色のパターンから選んだり、自分なりに組み合わせを変えたりしてデザインを考えます。
(デザインは大きく四角形と多角形に分かれています)
デザインシートを参考にしながら、色ガラスの板を選んでいきます。
色が決まったところで、板ガラスをカットしていきます。
近岡先生から、ガラスカットの仕方についてレクチャーしていただきました。
ガラス板にガラスカッターで傷を付け、手やペンチを使って線のところでガラスを割ります。
ガラスカッターの持ち方や角度、切った時に出る音など、ガラス板をカットする時のコツを教えていただきました。
自分のデザインに合わせて油性ペンで下書きをし、ガラス板を切っていきます。
最初は恐る恐る切っていた方もだんだん慣れ、パキッとガラスが割れるのを楽しんでいました。
カットするうちに、元々のデザインに一工夫加えて、三角形や六角形を入れたりしている方もいました。
この間に、電気炉の中に入れていたガラスが溶けた様子をみなさんにご覧いただきました。
(アオウゼさんの七宝焼き用電気炉をお借りしました)
手前にある2層に重ねてある四角形のガラスが、熱で溶かすことで白い板の上にあるような丸い形になります。
ガラスの種類によっては、溶ける前と後で色の印象が異なるものもありました。
それぞれガラス板のカットが終わったところで、よごれのふき取りと接着作業へ。
ガラス板を配置し、フュージングのりを使って仮り留めしていきます。
仮留めが終わったところで終了。
作品は近岡先生の工房で焼成していただきました!
近岡先生より完成後の写真をいただきました。
みなさんとっても素敵な小皿が完成しました!
返却は本日からですので、ご自宅で飾ったり小物を置くなどして楽しんでいただければと思います。
今回の講座は、春の企画展「ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ」に合わせて4月に開催が予定されていました。
しかし、緊急事態宣言にともない開催できなくなった講座でした。
近岡先生たちのご厚意により開催を延期させていただき、無事10月に開催することができました。
近岡令先生、明美先生、そしてご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
また、AOZスタッフのみなさま、ありがとうございました!
次回は12月にこむこむさんを会場に創作プログラムを開催します。
「リトルモンスターを作ろう!」開催しました。
10月17日(土)創作プログラム「リトルモンスターを作ろう!」を福島市子どもの夢を育む施設こむこむ「つくろうの部屋」で開催しました。
講師は画家の宮嶋結香さんです。
今日のワークショップでは、ボトルキャップフィギュアをベースに、コルク粘土で形を作り、木の実やボタンなど、身近にある素材を使って、自分だけの小さなオリジナルモンスターを作ります!
宮嶋さんから作り方を聞いて、フィギュアと粘土を受け取ったら制作開始です!
フィギュアにコルク粘土をつけて自由に形を作ります。
形ができてきたら、木の実、木の枝、ビーズやボタン、貝殻などをつけていきます。
いい感じです!この後、粘土の表面を乾燥させて色を塗ります。
真剣に丁寧に工夫しながら色を塗っていきます。まるで職人です。
最後は全員のオリジナルリトルモンスターの撮影会です。どの作品も魅力的です!
分解して要素を加えて創り上げることで表現の幅が広がりました。
宮嶋さん、参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
共催 福島県立美術館 公益財団法人福島市振興公社
創作プログラム「三原色で描く水彩画」開催しました!
8月31日(月)より、当館は改修工事のため休館に入りしました。
そのため、普段は美術館の実習室で開催している創作プログラムを、福島市内の会場をお借りして開催しています。
9月13日(日)、福島市アクティブシニアセンターAOZさんで「三原色で描く水彩画~入門編~」を開催しました!
講師は画家で上越教育大学准教授の伊藤将和先生です。
伊藤先生は西会津町のご出身です。
色と色とを混ぜ合わせることで、多彩な色を作り出すことができます。
今回の講座では、色の三原色(マゼンダ赤・シアン青・イエロー黄)のみを使用して、水彩画を描きました。
まずは色の基本や描き方について、スライドで説明していただきました。
構図の取り方、明度、彩度、色相。人は色をどのように捉えているのか。
補色の関係…などなど、実験なども交えて丁寧にご説明いただきました。
では、実際に描いてみましょう!
まずは赤、青、黄色の絵具をパレットに出して混色をし、色相環を作ってみます。
ウォーミングアップが終わったところで、本日のモチーフ選び。
今回のモチーフはスイーツ。
ケーキやタルトなどの中から、描きたいものを1つ選びます。
鉛筆でモチーフの形をとっていきます。
構図が大体決まってきたところで、午前中は終了。
お昼休憩をはさみ、午後は自然な色調でモチーフの色を再現していきます。
今回の講座で使った絵具は、青、赤、黄色のみ。
何度も塗り重ねながら、モチーフの色に近づけていきます。
同じような赤でも、青みが強い赤もあれば、黄色みが強い赤、くすんだ赤もあります。
よーくモチーフを観察しながら、色を近づけます。
最後に影を描くと、立体感が増します。
ワークショップ中に、並行して伊藤先生もタルトを描いていました。
できあがった絵をご覧になりながら、みなさん伊藤先生に質問をしていました。
最後に、受講者全員の作品を持ち寄り鑑賞会。
お互いどのような絵が完成したのか、みてみます。
いくつかの作品については、伊藤先生からコメントをいただきました。
伊藤先生、ご参加いただいたみなさま、AOZスタッフのみなさま、ありがとうございました!
引き続き、来年春ころまでAOZさんやこむこむさんを会場にワークショップを開催します。
HPで募集案内を掲載しますので、ぜひご参加ください。