福島県立美術館ブログ

「イラストレーター 安西水丸」展 始まりました!

「イラストレーター 安西水丸」展が始まりました!

 

安西水丸(1942-2004)は、1970年代より多方面で活躍したイラストレーターです。

村上春樹氏とのお仕事や、名作『がたんごとんがたんごとん』や『ピッキーとポッキー』などの絵本がよく知られています。

また、絵を描くだけでなく、小説やエッセイも手掛けました。

今回の展覧会では、そうした水丸さんの生涯のお仕事の全貌をイラストレーションの作品を中心にご紹介しています。

 

入り口の壁には水丸さんの言葉が。 生涯にわたり「その人にしか描けない」「魅力のある絵」を目指しました。

 

皆さん、真剣に、そして楽しげにご覧になっています。

 

当館の重要な収蔵作家のひとりに、アメリカの作家・ベン・シャーンがいますが、水丸さんも大きな影響を受けています。

そうした学生時代の作品や、少年時代に描いた絵(とてもお上手です!)なども展示しています。

また、水丸さんの制作方法についても、実際にお使いになっていたパントーンの切り抜きや映像とともにご紹介しています。

 

公私ともに深いおつきあいのあった、嵐山光三郎氏、村上春樹氏、和田誠氏ら3氏とのお仕事についてのコーナーもあります。

 

 

そして、最後には、あの本のあのシーンが大きくなって登場です! ぜひ一緒に写真を撮ってくださいね。

 

 グッズもたいへん充実しています。どれもこれもかわいいです。

なお、図録をお買い上げの方、先着100名にポスターをプレゼントしています。

 

ぜひお越しくださいませ。

2018コレクション展Ⅱ 開催中

いよいよ夏がやって参りました。暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

美術館では、先週ポーラ美術館展が終了し、来週末からは安西水丸展が始まります。

その合間の先日、常設展の展示替えをしました。 展示を簡単にご紹介いたしましょう。

 

展示室に入ると、その涼しさ、また夏の日本画の美しさにほっとします。

池田遙邨《大漁》、酒井三良《水郷の一日》、速水御舟《女二題》、安田靫彦《茶室》などを展示しています。

暑さに参っていた心がすうっと静まります。

 

奥には伊砂利彦と柚木沙弥郎の型絵染。

伊砂利彦の作品からは自然の音や音楽がきこえてくるようです。柚木沙弥郎の作品からもリズムを感じます。

 

展示室Bでは、今年亡くなられた保田春彦氏を追悼して《季節の残像》シリーズを展示しています。

まるで家々の間を散歩するように巡りながらご覧いただけます。

洋画は、田渕安一、針生鎮郎、橋本章、深沢軍司、村上善男、高橋幸之、高橋克之、玉川信一、佐藤幸代など。

 また、いつもの関根正二も展示しています。今回は《神の祈り》など。

 

展示室Cはベン・シャーンとヤノベケンジのコラボレーション。

第五福竜丸事件に取材したベン・シャーンの《ラッキードラゴン》と、ヤノベケンジの《ラッキードラゴン構想模型》。

舟の上では、東日本大震災後の2011年8月に開催したワークショップ「トらやんの空飛ぶ方舟大作戦」の映像が流れます。

今回はさらに一般財団法人ふくしま自然エネルギー基金より《サンチャイルド1/10模型》をお借りし展示しています。

サンチャイルドはベン・シャーンのラッキードラゴンのほうを向きつつ、上を向いて未来を見つめています。

 

東日本大震災に際し、ヤノベさんからは大きな力をいただきました。今度はヤノベさんの地元大阪へ福島からエールを送ります。

大阪北部地震で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

最後の展示室Dは版画の展示。

斎藤清は1950年前後の女性像。《凝視(花)》に至る試行錯誤をみてとることができます。

 

前川千帆は《野外小品》より。勢いよく彫刻刀でかたちを彫りだしていきます。

 

コレクション展Ⅱは10月14日まで。途中一部展示替えを行います。

ぜひご覧ください。

ポーラ美術館展 5万人達成!

今月22日、「ポーラ美術館コレクション展」の来場者が5万人を達成しました!

5万人目となったのは、福島市よりお越しの大槻丈夫さん、郁子さんご夫妻。

テレビユー福島の信国一朗 代表取締役社長と福島県立美術館の早川博明館長から 記念品としてキビタンぬいぐるみと図録が贈られました!

大槻さんご夫妻は「偶然、5万人目になりびっくりしました。セザンヌやピカソなどどの作品も素晴らしく、中でもルノワールのレースの帽子の少女は一番印象に残りました。」とご感想を述べて下さりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本展もいよいよ今週末でおしまいです。多くのお客様のご来場をお待ちしております。

 

*明日23日(土)は夜間開館日です。

(20:00まで開館、最終入館は19:30/常設展は17:00まで)

是非ご利用ください!

ポーラ美術館展 4万人達成!

今月15日、「ポーラ美術館コレクション展」の来場者が4万人を達成しました!

4万人目のお客様は、福島市よりお越しの安田宏美さんと娘さんの結理奈さん、 結理奈さんの祖母の菅野敏子さん。3世代でのご来場です。

当館の早川博明館長から、記念品としてキビタンぬいぐるみや図録が贈られました。おめでとうございます!

鑑賞を終えて、安田さんは「もともと絵が好きということもあり 主人がチケットを購入してくれました。今日は母と娘で鑑賞に来ました。まさか自分が4万人目だなんてビックリです。」とご感想を述べて下さりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本展もあとちょうど1週間で閉幕です・・・。

まだご覧になっていない方、もう一度名作に会いたい方、心のエネルギーをチャージしたい方、お早めにご来場下さい!

 

*最終日前日の6月23日(土)は夜間開館となっております。

(20:00まで開館、最終入館は19:30/常設展は17:00まで)

作品をゆっくり堪能できる機会ですので、是非ご利用ください。

ポーラ美術館展 ギャラリートークを開催しました

6月15日(金)、当館企画展示室にて担当学芸員によるギャラリートークを開催しました!

展示室を巡りながら、作品の前で作者や作品が描かれた背景などについて紹介しました。

 

今回もたくさんの方々にご参加いただきました。ありがとうございました。

6月16日(土)、市内にあるアオウゼにて「まちなか美術講座」を行います。
展覧会出品作家・作品を中心に、19世紀後半から20世紀前半までのフランスの美術や文化についてお話しいたします。

第 5 回 6/16(土)

「前衛の舞台:モンマルトルとモンパルナス」

時間:14:00~15:30 

会場:アオウゼ 大活動室

※ 聴講無料です。事前登録の必要はありません。
※ 各回定員50名です。満席の場合は入場を制限させていただく場合があります。

ポーラ美術館展、会期終了が迫ってきました。 ご来場をお待ちしております!

創作プログラム「てんてん絵画体験!」開催しました

6月10日(日)の午前と午後、実習室にて「てんてん絵画体験!」開催しました。

現在当館で開催中の「ポーラ美術館コレクション モネ、ルノワールからピカソまで」に合わせたワークショップです。

果物やお花、動物など描きたいものをモチーフに、スポンジスタンプや綿棒を使って、"てんてん"で絵を描いていきました。

今回は、白い画用紙ではなく色つきのボードを準備しました。

 

まずは描きたいものの背景に合う色のボードを一人1枚選び、自分の席に持っていきます。

ボードに描きたいものをどのくらいの大きさで描くか決め、輪郭線を描きます。

輪郭線ができたら、少し大きめのスポンジスタンプを使って、色をつけていきます。

この時、輪郭線をはみ出すことは気にしません。

 

全体に色がついたら、今度は描きたいものの色をじっくりと観察します。

例えば、リンゴは赤だけでなく、ヘタのまわりが黄緑になっていたり、表面に点々が見えたりと、よく見ると赤一色ではありません。

この色を見つけて、少し小さなスポンジスタンプや綿棒を使って”てんてん”を打っていきます。

色にこだわって混色を繰り返したり、葉っぱや果物の表面を細かい点で表現したり・・・

細かい作業ですが、みなさん真剣に取り組んでいました。

作品が完成したら、サインと日付を書きます。

こうすることで、だれがいつこの作品を描いたのか、作品を見るとすぐに分かります。

 

最後は鑑賞会!

みんなどんな「てんてん絵画」を描いたのか紹介してもらいました。

 

線を描いたり、色を塗るのではなく、”てんてん”だけで描いているので、いつもとはちょっと違った雰囲気の絵ができました。

 

最後に、ポーラ美術館展で展示されている、印象派の作家が描いた絵について少し紹介しました。

100年以上前に描かれたたくさんの作品が今回展示されています。

参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

ポーラ美術館コレクション展 3万人達成!

本日、「ポーラ美術館コレクション展」の来場者が3万人を達成しました!

3万人目となったのは、鮫川村よりお越しの鈴木香・眞理子ご夫妻。 ラジオ福島丹治睦夫常務取締役総務局長から記念品としてワイドFM対応ラジオと図録などを贈呈しました。

おめでとうございます!

鑑賞を終えて、鈴木さんは「ゆっくり観たいと思い、平日に来館しました。 奥行きが深く色彩が豊か。音声ガイドを使って目と耳で堪能しました。」と感想を述べられました。

 

本展の会期は残り約2週間ほど。

終了が迫ってまいりましたが、これから行われるイベントなど、下記の通りございます。是非ご見学・ご参加ください。

●「てんてん絵画体験!」ワークショップ:6月10日(日)①10:00~12:00 ②14:00~16:00 ※受講は締め切りました。ご見学のみ可能です。

●担当学芸員によるギャラリートーク:6月15日(金)14:00~ 

●簡単にできる!缶バッジ作りワークショップ:6月15日(金)14:30~

ギャラリートークと缶バッジについては、事前申込不要です。

 

会場の混雑を避けたい!という方には、6月23日の夜間開館(20:00まで開館、最終入館は19:30、常設展は17:00まで)のご来場がオススメです。

 

皆様のお越しをお待ちしております。

創作プログラム「美術館の庭で油絵を描こう」開催しました

5月20日(日)、26日(土)、27日(日)、「美術館の庭で油絵を描こう」開催しました。

講師は喜多方市美術館館長で、画家の後藤學先生です。

 

今回は10号サイズのキャンバスに、油絵の具を使って風景を描きます。

1日目、どのような手順で描いていくのか後藤さんから説明を聞き、道具を持って外へ。

美術館の敷地の中から描きたい場所を選び、イーゼルを立てます。

スケッチをしたり、キャンバスに下がきをして、構図を決めていきます。

 

一人ひとりが選んだ場所を巡りながら、アドバイスをいただきました。

 

 

◆◆◆◆◆

2日目

はじめに後藤さんの作品を見ながら、どのように絵を描いているのかお話を伺いました。

また、受講者の方が制作をしている中で生まれた疑問などにお答えいただきました。

前回と同じく、イーゼルを持って外へ行き、続きを描きます。

だんだん陰影がついてきました。

 

 

◆◆◆◆◆

3日目

いよいよ最終日!

みなさん慣れた様子で準備をし、制作に取り組みます。

木々や建物に固有色がついて、色が鮮やかになって来ました。

 

最後はみなさんの作品をイーゼルに立てて並べ、鑑賞会をしました。

美術館のまわりを描いていますが、みなさんそれぞれ違った切り取り方、描き方をしており、多彩です。

好天に恵まれて3日間を終えることができました。

講師をしていただいた後藤さん、受講者のみなさま、3日間ありがとうございました!

ポーラ美術館展 2万人達成!

ただいま開催中の「ポーラ美術館コレクション モネからルノワール、ピカソまで」展。

25日には来館者2万人を達成しました。

 

 

当日は担当学芸員によるギャラリートークも行われました。

モネやルノワールと同じ時代を生きた批評家たちの言葉を交えながら、いくつかの作品の魅力に迫りました。

 

今では名の知られた彼らも、当時は辛辣な批判を受けていました。

それまでの伝統を打ち破って、新しいものを生み出そうとするとき、

そのあまりに革新的な表現方法が受け入れられるのには、時間がかかるのですね。

 

 

次回のギャラリートークは6月1日(金) お楽しみに!

 

 

会期も残すところあと一か月を切り、いよいよ盛り上がってきました!

この機会に、ぜひ美術館へ足をお運びください。

 

なお、美術館駐車場は数に限りがありますので、こちらにお越しの際は、

公共交通機関のご利用をおすすめいたします。

 

 

2018年度館長講座が始まりました!

本年度の館長講座「古典に帰れ ─西洋美術の巨匠たち─」の第一回目が5月19日(土)に行われました。

 

本講座は、ルネサンス以降の各美術様式を代表する巨匠たちの主要な傑作に焦点をあて、その芸術のエッセンスと創造の秘密に迫るものです。

西洋美術は古代ギリシア・ローマ以来、2000年以上の歴史と豊かな伝統が築かれています。特にルネサンス以降、数多くの天才的芸術家が古典文化を範としつつ独創的な表現を創出して、新しい時代様式を創造しました。彼らの傑作によって今日、豊穣な西洋芸術の宝物が世界中の人々に深い感動をあたえ続けているのです。

 

第一回目は、「ルネサンス(1)先駆者ジョットと初期ルネサンス」です。

ジョットからフィリッポ・リッピまで、代表作品をお見せしながら、彼らの革新性についてお話ししました。

 

次回の内容もルネサンスの続きで、第一回目でご紹介しきれなかった巨匠達の姿に迫ります。詳細は以下の通りです。

日時:7月21日(土)

時間:10:30~12:00

場所:美術館講義室(聴講無料)

 

本年度は事前申込を不要としていますので、聴講ご希望の方は直接会場までお越しください。

みなさんのご参加をお待ちしております!

缶バッジづくりのワークショップを開催しました!

5月11日(金)のギャラリートーク終了後、当館エントランスホールにて、「名画で缶バッジをつくろう!」開催しました。

 

 

現在当館で開催中の展覧会「ポーラ美術館コレクション モネ、ルノワールからピカソまで」に合わせたワークショップです。

今回は、3つの作品の中から一つ好きな作品を選んでいただき、色を塗ってオリジナル缶バッジを作りました。

 

このワークショップは、会期中に何度か開催します。

次回は25日(金)、14:00から開催するギャラリートーク終了後、14:30ころからエントランスホールで開始する予定です。

参加費は100円で、バッジかマグネットを選んでいただきます。

ギャラリートークと合わせ、ぜひご参加ください!

 

創作プログラム「バードウォッチング&巣箱をつくろう!」開催しました

5月5日(土)のこどもの日、親子向けの創作プログラム「バードウォッチング&巣箱をつくろう!」開催しました。

講師は「すずめ社鳥」とも呼ばれている、株式会社鳥の杉浦裕志さんです。

 

鳥に関することはなんでもおまかせ!

ということで今回は当館の庭を活用して、バードウォッチングと巣箱づくりをしました。

 

まずは参加者全員で自己紹介。名前と一緒に誕生月も教えてもらいます。

次に、今回巣箱をつくるシジュウカラについて紹介。

先ほど教えてもらった誕生月順に、みんなで並びます。

スライドにうつるシジュウカラの画像を見ながら、彼らが1年間どのように過ごしていくのかを知ります。

シジュウカラは、福島市の鳥で、ネクタイのような模様があるのが特徴です。

巣をつくる、子育てをする、子ども達が巣立つ・・・

自分が生まれた月には、鳥たちがどのように過ごしているのか、杉浦さんのお話を聞きながら思いを巡らせます。

そして、音声を聞きながらどんな鳴き声なのか知りました。

 

雨が降ったり止んだりする中、ちょうど晴れ間が見えたので、バードウォッチングをするためみんなで外へ出ました。

杉浦さんのアドバイスを元に、みんなで鳥の姿を探します。

 

鳴き声を聞きながら、探していると、なんとシジュウカラの姿が!

この写真だと分かりにくいですが、見上げている木の天辺にとまっている鳥がシジュウカラです。

 

見つけた鳥の名前やどんな特徴があるのかなどを杉浦さんに聞きながら、庭園をぐるりと巡りました。

この後、それぞれ芝生にシートをひいて寝転がりながらバードウォッチングする予定でしたが、また雨が降ってきたためここで終了。

みんなで館内に戻りました。

 

お昼の休憩をはさみ、午後からは巣箱づくり!

杉浦さんが準備してくれた巣箱の材料を組み立てていきます。

はじめに鳥たちがどうやって巣箱に入ってくるのか、そして巣箱をどのように利用しているのか杉浦さんのお話を聞きます。

スズメの剥製を使いながら説明してもらいました。

板と板をテープで仮どめし、親子で協力しながら釘を打っていきます。

大体組み立てたら、扉の開け閉めをするための蝶番をつけます。

 

ここまでできたら、後は装飾!

重くなりすぎないように、鳥たちが入りにくくならないようにというアドバイスを聞きながら進めていきます。

色を塗ったり・・・

 

 貝殻や流木をつけたり・・・

 

 

みんな自由に装飾して、素敵な巣箱が完成しました!

最後に、完成した巣箱を持って、みんなで庭へ行きました。

杉浦さんに巣箱を設置する場所や、高さなどについて教えてもらいます。

写真ではみんなに見えるように低めに設置していますが、実際はもっと高い所につけます。

できた巣箱を持って、記念撮影!

講師の杉浦さん、参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

 

ポーラ美術館展 1万人達成!!

5月10日(木)、ポーラ美術館コレクション展の来場者が1万人を突破しました!

1万人目の方は、山形県からお越しの菅野ご夫妻。実行委員会を構成しているテレビユー福島の信国一朗社長から二人に図録などの記念品をお贈りしました。おめでとうございます!

菅野ご夫妻とTUF信国社長

 

また、翌日の11日には担当学芸員によるギャラリートーク第1回目を開催しました。

展覧会の概要と作品数点に焦点を絞り、解説いたしました。

みなさん熱心に話に耳を傾けています。ご参加いただきまして、ありがとうございました!

 

ギャラリートークはあと3回、下記の日程で開催予定です。

日時:5月25日、6月1日、6月15日(いずれも金曜)  14時から開始

場所:企画展示室(要・観覧券)

 

珠玉の作品達にみなさま是非会いに来てください!

ポーラ美術館コレクション展開幕!本日入場者5千人を達成しました!

「ポーラ美術館コレクション―モネ、ルノワールからピカソまで」展が4月28日に開幕しました。本展は、箱根にあるポーラ美術館が誇るフランス近代美術のコレクションから計20名の作家の作品72点を紹介する内容となっております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして本日、入場者が早くも5千人を突破しました!記念すべき5千人目のお客様は、喜多方市からお越しの平方さんご一家です。当館の鶴見副館長から記念品を贈呈しました。鑑賞を終えたのち、平方さんは「実際に見る作品はどれも素晴らしくて、ぜひ知り合いにも薦めたいです。」と笑顔でお話していました。

 平方さんご一家と鶴見副館長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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このように感動のお言葉を頂けた展示作品たちが一体どのようなものなのか、気になりますね。展示室を少し覗いてみましょう。

↓↓↓

本展は美術史の流れに沿う形で3章構成により作品を紹介しております。

1章では、近代絵画の扉を開いたマネから始まり、モネやルノワールなど印象派の画家たちの作品を展示しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ モネはなんと8点出品。このコーナーだけでも充分見応えがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本展目玉の《レースの帽子の少女》。これを含めルノワールの作品8点に関しては写真撮影ができます。よい記念になりますね。撮影に関する注意事項は当館で必ずご確認下さい。

 

続いて2章は、はじめにゴーガンやセザンヌなどポスト印象派の作品が並びます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ セザンヌは5点出品されます。素晴らしい作品ばかりです。こちらのコーナーもお見逃し無く!

そのほか、フォーヴィスムを代表するマティスや、ボナール、デュフィなど鮮明な色彩表現を特徴とした作家たちの作品が一堂に会しております。当時の華やかなパリの様子や雰囲気が伝わってくる素敵な空間です。

 

最後の3章は、ブラックとピカソの作品12点を展示しております。特にピカソはキュビスムを生み出した時代から晩年の作品まで、画風の変遷をたどれる内容となっております。

 

以上、ここでは一部のみのご紹介のみのご紹介しかできませんが、他にも展覧会を一層楽しめる各種イベントやお得なサービス等を多数揃えております。詳細は本展公式ホームページでご確認ください。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

2018コレクション展Ⅰ

今日の美術館はまぶしいほどの青空です。新緑の爽やかな季節、庭園ではピクニックをする人の姿もちらほら見られるようになってきました。

 

いよいよ長谷川利行展も今週末までとなりました。お越しの際は2階の常設展にもぜひお立ち寄りください。

常設展示室で開催中のコレクション展Ⅰについて、簡単にご紹介いたしましょう。

まずは展示室Aの日本画。

緑青による点々が楽しい長野草風《麦踏》(左から2番目)や、緑の濃淡が美しい小茂田青樹《薫房》(右端の屏風)など、春から初夏にかけての日本画が並んでいます。

 

もうすぐ端午の節句ですが、美術館にも立派な鍾馗様が登場です。

 小川芋銭の《鍾馗図》。見上げる大きさです。こんな立派な鍾馗様がいればどんな魔物も近づけません。

 

洋画は、関根正二などの作品ほか、「日本人画家が魅せられたヨーロッパ」というテーマで、画家たちが滞欧中に描いたヨーロッパの風景の作品を展示しています。

 

展示室Bは、利行展にあわせて、池袋モンパルナスの作家たちの作品。

麻生三郎、井上長三郎、鈴木新夫、中谷泰、寺田政明、糸園和三郎、鶴岡政男、吉井忠、須田国太郎、三岸好太郎など。

長谷川利行の作品も展示していますので、お見逃しなく。

 

今年は福島市出身の吉井忠の生誕110年となります。各時代の代表作を展示しています。

 

展示室Cはフランスを中心とする海外の作品。

5月28日から始まるポーラ美術館展では、モネやルノワール、ピカソなどの名品が展示されますが、当館所蔵の作品もあわせてご覧ください。

 ゴーギャン、ルノワール、ピカソ、シャガール、ルオーなど。 

そのほか、写真には出ていませんが、いつもご要望をたくさんいただくアメリカの作家・ワイエスの作品も展示しています。

 

最後の展示室Dは、斎藤隆《貌》。

先日斎藤隆さんご自身による講座が開催されました。その様子についてもブログでご報告していますので、ぜひご覧ください。

 

これからの季節、美術館庭園は散策に最適です。ぜひお越しくださいませ。

 

  

創作プログラム「自画像を描く~自分をみつめる~」開催しました

4月14日(土)、当館実習室にて「自画像を描く~自分をみつめる~」を開催しました。

講師は画家で、当館収蔵作家でもある齋藤隆さんです。

 

現在、当館常設展示室の一室に、齋藤隆さんの作品《貌》を7点展示しています。

まずは展示室に齋藤さんの作品を見に行きます。

作家ご本人から、作品を目の前にお話しいただきます。

どのような想いで自画像を描いているのか、また、使っている画材や道具など・・・。

みなさん真剣に齋藤さんの話に聞き入ります。

最後には受講者からの質問もありました。

 

 

実習室に戻り、制作をはじめます。

この時、齋藤さんから事前にいただいていた「自画像私観」を配布し、みなさんに読んでいただきました。

今回使用した紙は、ザラザラしたものとツルツルしたものの2種類。

どちらか好きな方の紙を選び、席へ持っていきます。

材料は紙と鉛筆のみ。

それぞれ鏡を前に、じっくり自分の顔と向き合います。

 

途中、齋藤さんから一人ひとりアドバイスをいただきます。

描いては消して、描いては消して・・・を繰り返しながら、自画像が少しずつ描かれていきました。

 

「・・・画面に心を開き自分自身を探す、そして知る・・・」齋藤さんの自画像私観に書かれていた一文です。

静かに自分と向き合い、じっくりと描く・・・そんな密度の濃い一日となりました。

齋藤隆さん、受講者のみなさんありがとうございました。

創作プログラム「ペタコロサッサ★★油絵ってたのしいね!」開催しました!

4月1日(日)、当館実習室にて「ペタコロサッサ★★油絵ってたのしいね!」開催しました。

講師は福島出身の画家、油井瑞樹さんです。

現在当館で開催中の長谷川利行展に合わせた油絵のワークショップです。

今回の対象は子ども達!みんなはじめて油絵の具を使います。 

まずは油絵とはどんなものなのか、油井さんからお話。

普段よく使っている水彩絵の具とはどんなところが違うのか?

油絵の具は乾くのが遅いこと、そして塗り重ねができるためやり直しがきくことなどを説明します。

 

それでは実際に油絵の具を出してみましょう!

紙パレットの上に、あめ玉2個分の油絵の具を、白以外の全色だしていきます。

 

今回のタイトルは「ペタコロサッサ」

まずは“ペタ”

ペインティングナイフを使って、ペタペタとキャンバスにうすく色を塗っていきます。

(1日で描くので、絵の具には速乾メディウムを混ぜています。)

 

 

パレットに出した全部の色を塗ります。

ペインティングナイフをはじめて持つ子ども達。

最初は少しぎこちなかったですが、「バターを塗るように」という油井さんのアドバイスでどんどん色をのせていきます。

全部の色を塗って、白い部分が残らないようにキャンバスをカラフルな絵の具で覆いました。

 

次は“コロ”

ここまで使っていなかった白い絵の具が登場。

白やピンク、水色、薄い緑色など明るい色の絵の具をたくさんつくります。

ローラーを使って絵の具をのばし、先ほどのキャンバスの上でコロコロ転がします。

 

キャンバス全体が明るい色に覆われていきます。

 

次に、描くために準備してきたモチーフや写真などを元に、紙に色鉛筆でスケッチします。

このスケッチを元に、先ほど画面を覆った絵の具をペインティングナイフでひっいて下描きをしていきます。

 

ひっかくことで、一番最初に塗った地の部分が見えてきました。 

下描きを終えたら、最後は“サッサ”

パレットで描きたいものの色の絵具を作り、筆でサッサ~と描いていきます。

油井さんからのアドバイスをもらいながら、どんどん描いていきます。

  

じっくり1日のワークショップでしたが、集中して制作に取り組んでいました。

 

”ペタコロサッサ”で作品が完成しました!

みんなにとって、油絵の具で描いた作品の第一号です!

裏にはタイトルや日付け、サインなどを記入しました。

 

 

油井瑞樹さん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

ギャラリーF 小学生によるギャラリートーク開催!

2月17日(土)、当館企画展示室にて桜の聖母学院小学校5年生によるギャラリートークを行いました!

今回で2回目となった「実践 福島県立美術館アートカード」。

今年度から貸出を開始した当館アートカード『ぽけっとアート』を使い、子ども達に展覧会を考えてもらいました。

桜の聖母学院小学校のみなさんは、「みて、かんじて、あじわう展覧会」というタイトルの展覧会をつくってくれました。

 

展覧会を考える際は、はがきサイズのアートカードでしか、ほとんどの作品を見ていません。

ギャラリートーク本番の日、子ども達は自分たちが考えた展覧会の会場と選んだ作品を初めて見ました。

カードで見た時には、実際の大きさや質感までは分かりません。

作品を実際に見ると、予想よりも大きかったり、小さかったり・・・。

ツルツルしていたり、ザラザラ、デコボコとしていたり・・・。

 

 

実際に見た感想なども踏まえて、発表の原稿を付け足したりします。

ひととおり見た後は、実際に使うマイクや道具を使いながらリハーサル。

先生からのアドバイスをもらいながら、練習を進めていました。

 

いよいよギャラリートーク本番です!

保護者の方もふくめ、たくさんの方々が集まりました。

展覧会ができるまでにどんな活動をしたのか、ゲームなどの実演も交えてお話ししてくれました。

作品について話しているときは、となりにいるお友達がカードをお客さんに見せたりと、協力しながら発表を進めていきます。

 

今回の展覧会は、以下4つのグループに分かれて作品を選んでいます。

◆聴覚グループ・・・〇〇の音、声、曲などが聞こえてきそうな作品

◆触覚グループ・・・(さわったら)〇〇そうな作品 

◆嗅覚・味覚グループ・・・〇〇のにおい、かおり、味がしそうな作品

◆気持ちグループ・・・〇〇な気持ちがする作品


それぞれ、選んだ作品の近くに立ち、どのようなことを作品から感じたのか発表します。

 

最後に、保護者の方や来場者の方からの感想もいただきました。

終わった後、子ども達から「緊張した~」という声も聞こえましたが、みなさんとても落ち着いてお話していました。

桜の聖母5年生のみなさん、図画工作科担当の奥山先生、担任の高橋先生、そしてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

「湧水画-わきみずが」ワークショップ開催しました!

2月11日(日)、当館実習室にて創作プログラム「湧水画-わきみずが」を開催しました!

講師は会津若松市出身で、現在美術家として活躍している古川弓子さんです。

今回のワークショップでは、福島県の湧き水を使って水彩画を描き、最後にそれぞれ大切な人に郵送します。

まずは「湧き水」ってどんなもの?というお話から。

今回のワークショップの元になる湧き水は、どのような場所にあるものなのか?

そしてまわりにはどんな景色が広がっていたのか、スライドで写真と映像を流しながら紹介いただきます。

今回くんできた水は、当館のすぐ裏にある信夫山(しのぶやま)にある「たんたら清水」というものです。

岩の間からしたたる水の音が、「たんたら たんたら」と聞こえるということからこの名前が付けられたそうです。

どんな日照りにも枯れることなく、産児の浴水にも使われたといわれています。

水についてお話しした後は、ふだん使っている絵具がどのようにして作られているのか。

そして最後に、野口英世に宛てた母シカの手紙を紹介いただきながら、「言葉の力」についてお話いただきました。

今回は、普通のはがきサイズの2倍くらいある画用紙に絵を描いてもらいます。

透明なガラスのボウルに入れられた湧き水を使って、それぞれ創作をはじめました。

 

みなさん集中して制作に取り組みます。

途中で古川さんから水彩絵具でできる表現をいくつか見せていただきます。

水を多めに含んだ刷毛を使って描くことで、色と色が混ざり合い不思議な世界がひろがります。

子ども達もびっくり!

 

 古川さんに教えてもらった方法を使ったり、さらに自分なりの工夫を加えてみたりしながら、どんどん絵を描いていきます。

 

古川さんも参加者のみなさんと一緒に、作品制作。

それぞれ好きな色の絵具を、古川さんに作っていただきました。

色が鮮やかで、キラキラとした絵具。この絵具を使いどこの部分を描くか考えます。

最後はそれぞれ描いた作品の中から3,4枚選んで持ち寄り、みんなで講評会です。

どんなイメージで何を描いたのか、誰に送ろうと考えているのかなど、自由にお話します。

  

 

大切な人の住所を裏面に記入し、切手を貼ります。

最後はみんなで美術館のそばにあるポストに投函に行きました!

みなさんのお手紙が、大切なだれかに向けて投函されました!

参加した方だけでなく、お手紙が届いた方も楽しめるワークショップとなりました。

 

 

古川弓子さん、参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

小川千甕と門間春雄」ギャラリートーク開催しました!

2月10日(土)、当館学芸員によるギャラリートークを開催しました。
ギャラリーF2018を開催中の企画展示室で、「小川千甕と門間春雄」をテーマに展示室をめぐります。

この展覧会では、京都生まれで福島にゆかりの深い画家、小川千甕(1882-1971)と、福島市瀬上のアララギ派歌人・門間春雄(1889-1919)をご紹介しています。

 

ギャラリートークの時だけ特別に!展示ケースの中にある画帖をご覧いただきました。
普段の展示では、開いているページしかご覧いただけませんが、今回は学芸員がページを開きながら、どのような場面が描かれているかということについてもご紹介しました。

ギャラリートークにご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!