福島県立美術館ブログ
「学校連携共同ワークショップ参加校作品展」はじまりました!
「学校連携共同ワークショップ参加校作品展」が本日より企画展示室Bではじまりました!
今年度のワークショップに参加した子ども達の作品を全て展示しています。
子ども達の柔軟な発想と感性をお楽しみください。見ごたえあります!
1月25日(土)~2月2日(日)
観覧料:無料
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休館日:1月27日(月)
「美術館への年賀状展」はじまりました!
新春恒例「美術館への年賀状展2020」が、12日(日)よりエントランスホールではじまりました!
県内の小・中・高校生から当館宛てにお送りいただいた年賀状をすべて展示しています。
今年の干支である「子」をモチーフにした作品や、鯛や獅子舞、鏡もちを描いたもの。
また、新年の抱負が書かれ、子ども達の決意を感じられるものもあります。
鉛筆や絵の具、貼り絵やスタンプと技法も様々!
年賀状展は1月31日まで展示しております。ぜひご来館ください。
●観覧料:無料
●開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30まで)
●休館日:14(火)、20(月)、27(月)
創作プログラム「組み木のおもちゃを作ろう!」開催しました
12月15日(日)、当館実習室にて創作プログラム「組み木のおもちゃを作ろう!」を開催しました。
講師は創作おもちゃ作家の古川英樹さんです。
今回は、親子で好きな動物やクリスマスにちなんだ組み木のおもちゃを作ります!
前半は「のぼり人形」づくり。
動物や人の形など、好きなデザインを考え紙に描きます。
親子で話し合いながら、古川さんにアドバイスをもらいながら、形を考えていっていました。
描き終えたらスプレーのりで木の板に貼り付けます。
ここからいよいよ糸のこを使った作業です。
まずは古川さんにお手本を見せていただきました。
手を置く場所や木の向きを変えるタイミングなどについてアドバイスをいただきました。
早速みなさん親子一組一台で糸のこの作業を進めます!
親子で協力しながら、線に沿って糸のこで切っていきます。
黙々と切断作業。
初めて糸のこを使った!というお子さんも多かったですが、みなさんとても上手に切れていました。
切断が終わったら、ひもを通すための穴をドリルで開けていきます。
この作業は少し難しいので、古川さんがサポート。
ハンドルの操作を子ども達がしました。
それぞれやすりがけをし、自由に色を塗って午前中は終了。
お昼休憩の後、ひもを通してそれぞれボールや果物などのパーツをつけて、のぼり人形が完成しました!
とってもかわいいのぼり人形たち。みんな早速動かしてみます。
最初はうまく上げられなかった子もいましたが、コツをつかむとスイスイとのぼらせていました。
午後は組み木のかざりを作ります。
古川さんからは組み木のデザインを考えるときのコツを教えていただきました。
好きな動物や2020年の干支であるねずみ。クリスマスツリーなど季節に合わせたものなどみなさん自由にデザインを考えます。
午前中に切るのが難しかった部分を改良している親子さんもいました。
デザインができたら糸のこで切断作業。
2回目のためか、みなさん切るのが早くなり、細かい部分まで切ることが出来ていました。
作りたい組み木のイメージに合わせ、場合によって混色をしながら丁寧に色を塗っていきます。
みなさん、ひとつひとつのパーツをじっくりきれいに塗っていました。
作品が完成!
最後にみんなで鑑賞会をして作品について紹介してもらいました。
みなさん素敵な作品が完成しました!
ぜひおうちに飾ったり、つり下げたりして楽しんでいただきたいです。
古川さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
創作プログラム「まんが絵巻をつくろう」
11月24日(日)、当館実習室にて創作プログラム「まんが絵巻をつくろう!」を開催しました。
講師は、アーティストの久松知子さんです。
まず、「絵巻」とはどんなものか?
「横長の巻物の絵。右から左へくり広げて楽しむもの」、歴史についても簡単に説明していただきました。
なんと今回のワークショップのために、久松さんが一人に一つずつ、ミニ絵巻を作ってきてくれました。
みなさんこれを見て実際に絵巻をくり広げながら説明を聞きます。
今回のワークショップでは、常設展第Ⅲ期で展示している小川芋銭の《細道絵日記》、
《於那羅合戦》などに登場するキャラクター達をコラージュし、台詞や絵を描き加えて、巻物にします。
小川芋銭とはどんな画家なのか、また、それぞれどのような内容の作品なのかもお話しいただきました。
いよいよ制作です!
まず、切り抜かれたモチーフをみなさん好きに選び、並べたり組み合わせたりしながらお話を考えていきます。
だいたいのお話が決まったら、のりで貼り付け、そこに絵を描き加えたり、台詞やお話を入れていきます。
可愛いオリジナルのキャラクターを描いている方もいらっしゃいました。
親子で相談したり、じっくり静かに構想を練るなどしながら、みなさん制作を進めていきました。
お昼休憩をはさみ、仕上げ。
作品がだいたいできあがってきたところで、表装をしていきます!
久松さんがひとつひとつ丁寧に作る手順を説明してくださいました。
赤か青の2種類の布から選び、カラフルなひもの中から好きな物を選び、みんなで巻物にします。
みなさん真剣に貼り合わせて、オリジナルの巻物が完成しました!
子ども達は喜んで何度も広げたり巻いたりを繰り返していました。
最後の仕上げ。
短冊にタイトルを書きこみ、貼り付けます。
みなさんとっても楽しい作品が完成しました!
パーツをみることで、より作品自体にも関心を高まり、「帰りに作品を見に行こう!」と話している方もいました。
美術館スタッフ自身も、作品の細部まで改めて見る機会になり、登場人物の表情や筆の流れなど、作品の魅力を再発見する時間でした。
久松さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
館長講座を開催しました
11月23日(土)、 館長講座を開催しました。
昨年度に引き続き「古典に帰れ-西洋美術の巨匠たち」をテーマとし、美術史の流れに沿って各時代様式の巨匠たちを紹介しています。
第4回のテーマは「新古典派とロマン派(アングル、ドラクロワなど)」。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
次回の予定は下記のとおりです。
第5回 1月18日(土) 英独西の近代巨匠(ターナー、フリードリヒ、ゴヤ)
10時半~12時頃まで講義室にて開講します(聴講無料)
事前申し込みは不要ですので、当日、直接会場にお越し下さい。
「木炭で自画像を描く」開催しました。
10月19日(土)創作プログラム「木炭で自画像を描く」を開催しました。
木炭デッサンの基本的な道具の使い方を身につけて、鉛筆とは違う描画の魅力を楽しみます。
講師は当館学芸員の大北孝です。
はじめに木炭の芯を抜き、使いやすくするために紙ヤスリで削ります。
今回使用するのは太さの違うヤナギ炭2種類です。
木炭の色幅を増やす練習です。美しい調子ができています。
調子をつくる練習が終わったらアタリをつけます。
皆さん姿勢が美しい!デッサンにおいて大切なことですね。
アタリをつけたら指を使って形をおこしていきます。
木炭はすぐに画面を変化させることができるので、私の描き方を実際に見ていただきました。
多めに木炭をのせて消しながら描いていきます。
形が見えてきたので練りゴムを使ってはっきりさせていきます。
皆さん集中して描き進めています。
完成が近づいてきました。コントラストがはっきりしていて力強いです。
一人一人の作品がとても魅力的です。
講師という立場で皆さんと時間を共有でき、とても楽しい一日でした。
参加していただきありがとうございました。
アートなおはなしかい開催しました!
10月26日(土)、おとなりの図書館さんと「アートなおはなしかい」を開催しました!
テーマは「色であそぼう!」
図書館でアートな本を紹介した後、美術館で作品鑑賞と色のにじみを楽しむブックカバーづくりをしました。
まずは図書館さんで、絵本をみんなで楽しみます。
ページをこすったり押したりすると、色が変化していくように感じられる絵本や、色の歴史や特徴についてまとめられた本など。
色の面白さを感じられる本をたくさんご紹介いただきました。
途中、色から感じるイメージを参加者に聞いてみます。
1人1枚ずつ色紙を持ち、あたたかい感じがする色とさむい感じがする色に分かれて貼っていきました。
緑色の折り紙を持ちながら、「どっちも感じる」と話していた子は真ん中に貼り付けていました。
よみきかせのあとは、連絡通路を通り美術館へ。
実習室でブックカバーづくりをしました。
配られた和紙に、油性ペンで自由に模様を描いていきます。
くねくね、ぐるぐる、てんてんと、カラフルな線で画面を埋めていきます。
ボウルに入れた透明な液体をスポイトでたらしていきます。
すると、描いた線がにじみんでいき、不思議な模様が広がっていきます。
線が重なっている部分は色が混ざって、描いたときとは違った色になります。
宇宙みたい!と話している子もいました。
作品を乾かしている間に常設展示室へ。
展示室を巡っていき、百瀬寿さんの作品をみんなで鑑賞しました。
今回はアートキューブの中の「感覚キューブ」で作品を楽しみます。
嗅覚、聴覚、味覚などの感覚から想像し、いつもとはちょっと違う視点で作品をみていきました。
鑑賞後は実習室へ。
乾いた作品を、本のサイズに合わせて折っていくとブックカバーが完成します。
ご参加いただいたみなさま、図書館スタッフのみなさま、ありがとうございました!
創作プログラム「テンペラ絵具を作って描こう」③④
◆◆◆3日目◆◆◆
10月14日、「テンペラ絵具を作って描こう」3回目を迎えました。
イエローオーカーで一層薄く全体に色を塗り、乾燥。
明るい部分を白で描きおこしていきます。
だいたい白で描きおこしたところで、また一層ライトレッドをかけます。
乾燥後、また白で描きおこし、最後にテールベルトで一層全体にかけます。
これを繰り返すことにより、陰影がはっきりしていきます。
白で描きおこしていく作業は根気がいる作業で、みなさん集中して取り組んでいました。
下図と見比べ、小林先生にアドバイスをいただきながら、制作を進めていきました。
◆◆◆4日目◆◆◆
台風の影響のため日程を変更し、10月22日(火・祝)に開催しました。
いよいよ最終日。
固有色を作り、塗っていきます。
様々な色の顔料を組み合わせ、少量の水で練り、メディウムを加えて絵具を作ります。
微妙な色合いを出すのに、試しがきをしながら調整をしていました。
これまでに陰影を出す作業をしてきているので、固有色をのせるだけでかなり変化します。
髪の毛や肌の質感など、みなさん丁寧に塗っていました。
下地づくりから、卵を使ったメディウムづくり。
色づくりと、ひとつひとつの制作の過程を経て、じっくりテンペラ画を描いていきました。
4日間講師をつとめていただいた小林先生。そしてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
ワークショップマート開催しました!
9月16日(月・祝)、当館にてワークショップマートを開催しました!
3回目の今回はあいにくの雨。
初めて美術館のエントランスホールでの開催となりました。
今年のワークショップは、当館の収蔵作家をテーマに考えていただきました。
どのようなものがあったのか簡単にご紹介します。
◆FRIDAY SCREEN
「いつもの街角」
紙でできたバックに、様々な模様のスタンプを押し、暮らしの中にある身近なものを作品に変身させました。
テーマにした作家はジョン・スローン
◆et craft
「漆をみがき出して作る光のペンダント」
銀色の下にピサロの作品の色使いやタッチを元にした模様が漆で描かれています。
模様を出しながら、漆をつるつるぴかぴかにみがきました。
テーマにした作家はカミーユ・ピサロ
◆佐賀健
「ぼくらのガニング・ロックス」
ワイエスの作品のひとつ《ガニング・ロックス》をもとにしたワークショップ。
小さな板に板に描かれた、真っ黒な背景と目や口などがない横顔に、オリジナルの絵を描きました。
テーマにした作家はワンドリュー・ワイエス
◆Decca*chi
「ぶら下げよう♪お家ポケット」
家のかたちをモチーフにした革に絵を描き、首からぶら下げて使えるお家ポケットを作りました。
テーマにした作家は斎藤清
◆tenonaka
「自然光と影」
カップに石けんと植物を選んで詰め、自然を感じられる贈り物を作りました。
テーマにした作家はクロード・モネ
◆工房 マートル
「揺らめく色のワックスモビールをつくろう」
キャンドルのかけらを自由に削って、偶然に生まれた色の重なりをモビールで楽しみました。
テーマにした作家は加納光於
◆山ぐらし
「ふくしまの旗をつくろう」
タグをキャンバスに、様々な種類の生地を切ったり貼ったり重ねたりして福島市のペナントを作りました。
テーマにした作家は小関庄太郎
◆MOTO COFEE
「コーヒーで世界を変える」
一粒一粒に想いを馳せてコーヒー豆をブレンドしていきました。
テーマとなった作家はベン・シャーン
◆佐藤恭子
「サシェを作ろう~鼻で絵を見たことがありますか?~」
育てた綿花から織った布で作った袋に、綿花の種やハーブを摘めてサシェを作りました。
目だけではなく鼻でみる絵画で、美術館を楽しみます。
テーマにした作家は小川芋銭
◆山口やすひろ
「まねっこミュージアム~パントマイムで遊ぼう~」
音楽に合わせて展示室にある絵の中の人物のまねをしてみたり、絵の中に入って絵の奥を探検してみました。
開催日は敬老の日。この日は常設展示室が無料でした。
ワークショップにご参加いただいた方々もたくさん常設展をご覧になっていました。
各ワークショップのテーマになっていた作品も全て展示されています。
パントマイム時間の後には、当館学芸員によるミニギャラリートークも開催しました。
参加いただいたみなさま、ワークショップ、フード出店をしていただいたみなさま、ありがとうございました。
そして、今回も企画をしてくださったFRIDAY SCREENの坂内さん、鈴木さん、ありがとうございました!
創作プログラム「テンペラ絵具を作って描こう」②
◆◆◆2日目 10月6日◆◆◆
まずは前回塗った下地のやすりがけ。
きれいにまんべんなくやすりがけをして、下地の細かい凹凸をなくしていきます。
やすりがけが終わったところで、下絵を転写。
カーボン紙を重ね、前回トレーシングペーパーに写した輪郭線を転写します。
下地に写し取った線を、面相筆でなぞって描いていきます。
面相筆を使い、細い線で輪郭を描いていきます。
細かい線が多いので、集中力が必要です。
最後に、これから使っていくテンペラのメディウムづくりをしました。
今回は卵黄メディウムと全卵メディウムを使います。
最初は全員で全卵メディウムを作りました。
新鮮な卵の黄身は、つまむことができます。
外の薄い皮は不要なので、中の部分だけを取り出します。
受講者の方同士、協力して進めていました。
びんに卵黄を入れてかき混ぜ、白身の部分も不純物を取り除いて入れます。
ここに防腐剤、サンシックンドリンシードオイル、ダンマルワニスを入れ、びんの蓋をしっかりとしめて振ります。
これを冷蔵庫に保管し、制作に使用します。
最後に画面をイエローオーカーで一層薄く塗って、2回目は終了しました。