遅まきながら震災レポート2彫刻篇
さて、本日は震災レポート第2弾彫刻篇です。
彫刻は大きな被害を受けた作品がありました。
エミリオ・グレコの《スケートをする女》です。
腰に手をあてて、身をねじった女性像だったので、その不安定なポーズがわざわいしたのでしょうか。
↑完全に倒れてしまいました。
↑ブロンズ(青銅)の下部と石の台座を留めていたボルトがねじ切れてしまったのです。すさまじい破壊力・・・。
マリソルの《ママと私》も敷き板から作品が飛び上がって移動。
女の子がさしていたパラソルもズドンと落下して女の子の頭に激突しています。
↑敷き板もずれていますね。普段は6、7人がかりでもなかなか動かないシロモノなのに!
↑アイタタタ・・・。女の子の頭に傷がついてしまいました。生きてる女の子だったら即死ですよ~。
佐藤忠良の《若い女》は・・・ビクともしませんでした!
もし、この重量級のブロンズ像がひっくりかえっていたら、二階のガラスの手すりを突き破り、一階へ落下。
大変な惨事になっていたことでしょう。
↑この美しいバランスのおかげか・・・さすが忠良先生!
(吉)