1階・企画展示室では、さまざまなテーマにもとづき国内外の美術を紹介する展覧会を年5回程度開催しています。
福島アートアニュアル2023
境界を跨ぐ─村越としや・根本裕子
2023年1月28日(土)〜3月5日(日)
村越としや《灯と煙たち》シリーズより
根本裕子《野良犬 k》
>>展覧会ポスター(1,626KB)
>>展覧会チラシ(5,810KB)
福島県立美術館では開館以来、「福島の美術家たち展」「福島の新世代展」をはじめとして、福島県出身・ゆかりのアーティストを紹介する事業を開催してきました。2021年度からは、近年充実した創作活動を繰り広げている若手アーティストを紹介するシリーズ企画「福島アートアニュアル」を立ち上げました。
第2回目となる本展では、写真家の村越としや(むらこし・としや 1980年 須賀川市生まれ、東京都在住)、陶芸家の根本裕子(ねもと・ゆうこ 1984年 須賀川市生まれ、同市在住)の2名をご紹介します。モノクロームの写真で、福島の風土を撮影する村越。陶土によって、野性味あふれる野良犬を形づくる根本。静謐な写真群はその中に何かが潜んでいそうな独特の空気をまとい、異質な野良犬たちは緊迫した雰囲気を放ちます。鑑賞を通じ、「目に見える何かと見えない何か」「実像と虚像」といった異なる二つの境界を私達も行き来することで、何かの「気配」を自身の中で感じ取っていることに気付くのではないでしょうか。作品が表す日常と非日常の空間の狭間で、私達は何を感じ、どのような景色を読み取るのか、ぜひ会場でお楽しみください。
活躍が期待される郷土のアーティストをご紹介することにより、彼らの創作活動への関心が高まるとともに、アーティストを支える風土をはぐくむ一助となりましたら幸いです。
◆休館日 月曜、2月24日(金)
◆観覧料
当日 | 20名以上の団体 | |
一般・大学生 | 400円 | 300円 |
高校生 | 200円 | 100円 |
小・中学生 | 100円 | 50円 |
*未就学児は無料。
*身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方は無料。
【関連事業】
◆出品作家によるギャラリートーク 終了しました
日時:1月28日(土) 14:00~15:00
講師: 村越としや氏、根本裕子氏
会場: 企画展示室(観覧券ご購入のうえ、展示室入口にお集まりください)
◆創作プログラム「ピンホールカメラを作って撮影してみよう」終了しました
日時:2月4日(土) 10:00〜16:00
講師:村越としや氏(出品作家)
対象:中学生以上8名 ※先着順
会場:美術館実習室など
材料費:1,500円
◆触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ
「根本裕子さんの《野良犬》を鑑賞する」
見える人も見えない人も一緒に、触ることや話すことを通じて根本裕子氏の作品を鑑賞します。
日時:3月4日(土) ①10:30~12:00 (午前回の健常者枠は定員に達したので受付を締め切りました)
②14:00~15:30
講師:根本裕子氏(出品作家)、当館学芸員
対象:各回、高校生以上の視覚障がい者5名程度、健常者5名程度(介助者含む)(先着順)
会場:美術館講義室、企画展示室 *参加無料
>> 申し込みはこちらから
福島県立美術館
Fukushima Prefectural Museum of Art
〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511
Fax.024-531-0447
■=休館日