1階・企画展示室では、さまざまなテーマにもとづき国内外の美術を紹介する展覧会を年5回程度開催しています。

企画展示のご案内

 

THE 新版画  版元・渡邊庄三郎の挑戦

2025年3月22日(土)〜5月25日(日)

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川瀬巴水《旅みやげ第一集 若狭 久出の濱》1920年 渡邊木版美術画舗蔵

  渡邊庄三郎(1885-1962)は、17歳にして横浜にあった浮世絵商の輸出の出店に勤め、そこで出会った浮世絵の、とりわけバレンで摺る木版画特有の美しさに魅了されると、自ら版元となって独立し、浮世絵研究と販売を行うかたわら、来日した外国人画家の作品を版画化するなど新たな試みを行いました。そうした経験をもとに、伊東深水や川瀬巴水など鏑木清方門下の新進気鋭の画家たちとともに、江戸時代に確立された絵師、彫師、摺師の協業体制を踏襲しつつも、高品質な材料を用いて、幾度も摺りを重ね、「ざら摺り」という手摺りならでは技法を取り入れた、それまでに無い「新版画」を創始して世に送りました。新版画は昭和の初めごろまで国内外で高い人気を誇り、近年再注目を集めています。
 本展覧会では、渡邊木版美術画舗の全面的なご協力のもと、残存数が少ない貴重な初摺の渡邊版約180点をとおして、渡邊庄三郎の挑戦の軌跡をたどりながら、今なおモダンで瑞々しい新版画の魅力をご紹介いたします。
 

◆休館日 月曜(4月28日、5月5日は開館)、4月30日(水)、5月7日(水)

◆観覧料 

  当日 20名以上の団体
一般・大学生 1,000円 800円
高校生 600円 500円
小・中学生 400円 300円

*未就学児は無料。
*身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方は無料。

【関連イベントのご案内】

ギャラリートーク|担当学芸員による作品解説
 日時:①3月29日(土)13:30~14:30
    ②5月3日(土・祝)13:30~14:30
 会場:企画展示室
 ※申込不要、企画展観覧券が必要です。

新版画×プラネタリウム
 新版画には星空が多く描かれています。美術館で移動式プラネタリウムを体験しましょう。

 日時:3月23日(日) ①13:00~ ②14:00~ ③15:00~
    ※各回30分 5分前入場
 星空ナビゲーター:杉中 愼
 会場:エントランスホール
 協賛:あぶくまロマンチック街道構想推進協議会
 ※申込不要、参加無料、当日無料整理券配布、定員各回30名

創作プログラム|木版画摺師とともに多色摺り体験
 木版画摺師の指導を受けながら、親子で協力して北斎作品の多色摺りを体験します。
 渡邊章一郎氏による浮世絵のミニレクチャーもあります。

 日時:3月30日(日)13:00~15:30
 講師:渡邊章一郎氏(渡邊木版美術画舗代表取締役)、林 勇介氏(渡邊版画店専属摺師)
 会場:当館実習室
 材料費:1000円
 対象:小学生の親子8組16名
 申し込み締め切り:3月9日(日)※申し込み多数の場合抽選
 >> こちらから申し込みいただけます

スペシャル・ギャラリートーク|渡邊木版美術画舗代表取締役・渡邊章一郎氏による作品解説
 日時:4月19日(土)14:00~15:00
 会場:企画展示室
 ※申込不要、企画展観覧券が必要です。

新版画の摺りの実演|渡邊版画店専属摺師・渡辺英次氏による摺りの実演
 渡邊木版美術画舗代表取締役・渡邊章一郎氏による実況解説付き

 日時:4月20日(日)13:30~15:00
 会場:エントランスホール
 ※申込不要、聴講無料、先着順

新版画寄席|会津若松市出身の真打落語家・三遊亭兼好師匠による落語会
 日時:4月27日(日)14:00~15:30 途中休憩あり
 会場:当館講堂
 ※申込不要、聴講無料、先着順・定員250名

特別講演会|担当学芸員による特別講演会 展覧会の企画から新版画の魅力まで
 日時:5月18日(日)13:30~15:00
 会場:当館講堂
 講師:月本寿彦(当館学芸員)
 ※申込不要、聴講無料、先着順・定員250名

着物で新版画
会期中、着物で企画展を観覧する方に特別グッズを差し上げます。企画展示室受付にてお申し出ください。

企画展示のご案内

 

日本中のこどもたちを笑顔にした絵本作家
かがくいひろしの世界展

2025年1月25日(土)〜3月9日(日) ※本展は終了しました


©Hiroshi Kagakui 


 刊行からわずか16年で、累計発行部数1000万部を超え、子どもたちに広く愛されている絵本「だるまさん」シリーズ。
 作者のかがくいひろし(1955-2009)は長く特別支援学校の教員を務め、50歳で作家デビュー。その後、急逝するまでのわずか4年の間に、珠玉の絵本を何冊も生み出しました。
 没後初の大回顧展となる本展では、絵本原画やアイデアノートとともに、教員時代に手がけた教材や人形劇などの記録をひもとき、今この瞬間にも日本中の子どもたちを笑顔にし続けているかがくい絵本のルーツに迫ります。

>> プレスリリース[PDF: 1MB]
>> 取材申込書・作品画像貸出申請書.pdf[PDF: 644KB]

 >> 展覧会公式サイト

\会場内は写真撮影・おしゃべりOKです!/

 


『だるまさんが』初期ダミー本の原画
©Hiroshi Kagakui 2007年

『なつのおとずれ』原画
©Hiroshi Kagakui/PHP研究所 2008年

『おもちのきもち』原画
©Hiroshi Kagakui/KODANSHA 2004-2005年

かがくいが手づくりした人形
撮影/黒澤義教


◆休館日 月曜(2月24日は開館)、2月12日(水)、2月25日(火)

◆観覧料

当日 20名以上の団体
一般・大学生 600円 500円
中・高校生 300円 200円
小学生以下 無料

*身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方は無料(手帳をご提示ください)。付き添いの方1名も無料となります。

 

【関連事業】

講演会①「かがくいひろし─『マイフェイバリット』からみえてくるもの─」
 講師:水島尚喜氏(聖心女子大学教授、本展監修者)
 日時:1月25日(土) 終了しました

講演会②「かがくいひろしの絵本づくりのひみつ」
 講師:沖本敦子氏(子どもの本の編集者 かがくいひろし担当編集者)
 日時:2月9日(日)

*いずれも14:00~15:30、会場:当館講堂、聴講無料。事前申し込みは不要です。当日は13:30より開場します。

ちいさな おはなしかい
 日時:1月29日(水)2月5日(水)10:30~30分程度 終了しました
 対象:0才〜3才ごろの子どもと、その保護者
 会場:企画展示室
 協力:福島県立図書館
 *保護者は企画展チケットが必要です。事前申し込みは不要です。

親子でだるまさんをえがこう
 どんなだるまさんを描こうかな?イメージをふくらませ、大きな紙にだるまさんの絵を描きクレヨンや絵の具などで色を塗っていきます。
 できただるまさんはハサミで切り取って壁に貼ります。みんなのだるまさんで美術館を彩りましょう。
 ※できた作品は美術館に展示します。
 〇日時:2月2日(日)①10時~12時頃 ②14時〜16時頃 終了しました
 〇講師:当館学芸員
 〇対象:5才~小学生の親子 ①②それぞれ8組まで
     ※ハサミを使います
 〇会場:当館実習室
 〇材料費:300円

※申し込み受付後の連絡や手紙の発送は行いません。
※当日は開始5分前までに汚れてもよい服装で飲み物等を持参の上、実習室にお集まりください。

  〇申し込み受付中 ※定員に達し次第締め切ります。  定員に達したため申し込みは締め切りました

大学生による人形劇上演会
 
企画展「かがくいひろしの世界展」にあわせ、かがくい絵本創作の重要なルーツである人形劇の再演と創作に取り組む「人形劇プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、人形劇団プークの指導を受けながら、福島大学と福島学院大学で美術教育や保育について学ぶ有志の学生12名と稽古を重ねてきました。
 上演会では、かがくいが創作した「だちょうの卵」。そして、学生たちがかがくいの想いに考えを巡らせながら創作した、オリジナル作品を上演します。
 人形を動かす体験もできます。ぜひご来場ください。 

>> 人形劇上演会チラシ[PDF:683KB]

【主催】 福島県立美術館
【協力】 人形劇団プーク国立大学法人福島大学福島学院大学
【日時】 2月22日(土)、23日(日)
     公演時間
①11時~11時30分 ②13時30分〜14時 ③15時〜15時30分
     ※各日3公演、3グループの上演となります。(各々オリジナル作品は異なります)
     ※企画展チケットが必要です。事前申し込みは不要です。
【会場】 
福島県立美術館 企画展示室内

【指導】人形劇団プーク 栗原弘昌、川尻麻美夏
【出演】
 チーム「オノマトッペ」:
伊賀彩花(学院大)、高橋優奈(福大)、村田理香(福大)、若林未来(福大)
 チーム「フィッシュトレーナーズ」:内谷 空(福大)、梅宮 菜(学院大)、島貫ももこ(福大)、高橋泉帆(福大)
 チーム「フードファイター」:齋藤愛実(福大)、酒井紗彩(学院大)、半谷凜音(福大)、藤巻みなみ(福大)
【制作協力】
 渡邊晃一(福島大学 人間発達文化学類 芸術・表現コース 教授)
 鈴木美樹(福島学院大学 福祉学部 こども学科 准教授)
 堀川佳子(「かがくいひろしの世界展」企画制作)