2018コレクション展Ⅰ
今日の美術館はまぶしいほどの青空です。新緑の爽やかな季節、庭園ではピクニックをする人の姿もちらほら見られるようになってきました。
いよいよ長谷川利行展も今週末までとなりました。お越しの際は2階の常設展にもぜひお立ち寄りください。
常設展示室で開催中のコレクション展Ⅰについて、簡単にご紹介いたしましょう。
まずは展示室Aの日本画。
緑青による点々が楽しい長野草風《麦踏》(左から2番目)や、緑の濃淡が美しい小茂田青樹《薫房》(右端の屏風)など、春から初夏にかけての日本画が並んでいます。
もうすぐ端午の節句ですが、美術館にも立派な鍾馗様が登場です。
小川芋銭の《鍾馗図》。見上げる大きさです。こんな立派な鍾馗様がいればどんな魔物も近づけません。
洋画は、関根正二などの作品ほか、「日本人画家が魅せられたヨーロッパ」というテーマで、画家たちが滞欧中に描いたヨーロッパの風景の作品を展示しています。
展示室Bは、利行展にあわせて、池袋モンパルナスの作家たちの作品。
麻生三郎、井上長三郎、鈴木新夫、中谷泰、寺田政明、糸園和三郎、鶴岡政男、吉井忠、須田国太郎、三岸好太郎など。
長谷川利行の作品も展示していますので、お見逃しなく。
今年は福島市出身の吉井忠の生誕110年となります。各時代の代表作を展示しています。
展示室Cはフランスを中心とする海外の作品。
5月28日から始まるポーラ美術館展では、モネやルノワール、ピカソなどの名品が展示されますが、当館所蔵の作品もあわせてご覧ください。
ゴーギャン、ルノワール、ピカソ、シャガール、ルオーなど。
そのほか、写真には出ていませんが、いつもご要望をたくさんいただくアメリカの作家・ワイエスの作品も展示しています。
最後の展示室Dは、斎藤隆《貌》。
先日斎藤隆さんご自身による講座が開催されました。その様子についてもブログでご報告していますので、ぜひご覧ください。
これからの季節、美術館庭園は散策に最適です。ぜひお越しくださいませ。