創作プログラム「叩き鑿を五感で味わおう」を開催しました

2月17日(土)に、彫刻家の佐藤忠博さんを講師に招き、叩き鑿のワークショップを行いました。

会場であるエントランスホールには大きな丸太が並んでおり、丸太の前に集合してスタートです。

佐藤さんに叩き鑿のデモンストレーションをしてもらいます。

 

 

やり方がわかったところで、スタートです。

様々な形状の鑿から、鑿と木槌を選び、1本の丸太に1~2人ずつつき、鑿を叩いて鑿跡を入れていきます。

丸太は、杉、ケヤキ、楠などいくつかの種類がありますので、叩き鑿に慣れる練習をかねて一定の時間がたったら隣の丸太に移動していきます。

叩き心地や感触も木材によって異なります。木目の流れやきの硬さ・柔らかさ、叩いて感じるにおいなどを味わっていきます。

適宜鑿も交換し、鑿の種類ごとの特徴も感じていきます。

  

鑿を使ってひたすら木を叩いていく行為は 普段使わない筋肉も使うので、疲れも感じます。

一方で、木を感じながら無心で手を動かしていく行為に夢中になっていく感覚もあります。

お昼休憩をはさみ、午後も叩いていきます。

目標は、丸太の表面に一通り鑿跡が入るまでです。

美術館のエントランスホールに木の香りが立ち込め、鑿音が響き渡ります。

小学校1年生の参加者も、一日の作業に疲れてしまうかと心配しましたが、休憩したり、庭を走って元気をチャージして、さいごまでパワフルに取り組みました。仲良くなって協力し合いながら彫り進める姿も見られました。

 

丸太に彫り足りたいところがないかを確認し、完成となりました。

さいごに、振り返りで今日の感想を一言ずつ述べていきます。

日常では味わえない、貴重な一日となりました。

佐藤さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。