小林氏の講演会を開催しました

フェルメールとレンブラント展関連講演会第三弾は、
4月30日、福島市にあるAOZ(アオウゼ)にて開催されました。

今回は数々の「フェルメール本」で知られる小林賴子氏(目白大学教授)をお招きし、
「澄みわたる窓辺―フェルメールの女のいる空間」と題してお話しいただきました。

画家フェルメールについてはいまだ多くの謎に包まれ、
ちまたではさまざまな憶測を呼んでいますが、

小林先生の本は、30数点といわれる彼の現存作品についての
客観的かつ丹念な分析に基づいています。

その点が、世にあふれるフェルメール本とは一線を画するところです。

今回のご講演においても、《水差しを持つ女》が描かれた歴史的背景や、
構図、技法の革新性について、熱っぽくも、どこか冷静なお話をいただきました。

先生のお話を聞いて、もう一度《水差しを持つ女》を見てみたいと思ったのは、
私だけではないでしょう。

ちなみに、今回の展覧会は、頭に「東日本大震災復興事業」を冠しています。

小林先生には、そうした趣旨にご賛同いただき、聴講された方々へのプレゼントとして
ご著書をいただきました。

講演会後は急きょ、プレゼントの抽選会を開催し、会場は大いに盛り上がりました。