どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験 1日目
9月3日、4日の2日間、当館実習室にて「どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験」を開催しました!
講師は写真家として活躍し、福島県内でも撮影をしている千葉奈穂子さんです。
1日目はピンホールカメラの制作と撮影。
自己紹介の後、まずは今回みんなで体験するピンホールカメラについてお話がありました。
千葉さんがワークショップのために用意してくださったプリントを見ながら、カメラの歴史について知ります。
カメラについて知った後は、ピンホールカメラの制作です。
千葉さんが作ってくださったアルミ板のピンホール。
光にかざして見てみると、小さな穴があいています。
この穴がピンホールカメラで撮影する上でとても重要な部分になります。
黒い箱を1人一つずつ持ち、ピンホールを取り付ける場所を考え、カッターで四角に切り抜きます。
1つ取り付けると、普通のカメラのように像がうつりますが、何個か取り付けると、いくつかの像が重なってうつります。
次に、切り抜いた四角い穴に、アルミ板のピンホールを貼りつけます。
最後に、それぞれのピンホールに黒いマスキングテープを貼ってシャッターを作り、ピンホールカメラが完成しました!
部屋を暗室にし、印画紙を箱の中にセットします。
今回は実習室の窓を段ボールでふさぎ、大きな暗室をつくりました。
セーフライトをいくつか設置していましたが、目が慣れるまではみなさん探り探りで作業を進めていました。
印画紙をセットした後は、隙間から光が入らないよう黒いマスキングテープでふちを丁寧にカバーします。
お昼休憩をはさみ、いよいよ撮影です!
その前に千葉さんから露出のお話。
天気やピンホールの数によって、露出時間(=シャッターを開けている時間)を変えなければいけません。
この日は曇り空。晴天の時より露出時間が長めになります。
みなさん外にピンホールカメラを持っていき、それぞれ撮影したい場所に設置します。
千葉さんからの説明のなかに「わずかな光をゆっくりと時間をかけて集めるピンホールカメラ」という言葉がありました。
デジタルカメラやスマートフォンで瞬間的に撮影をする機会が多い中で、光を箱の中にじっくりと集めて撮影するのは、新鮮な経験だったのではないかと思います。
撮影が終わると部屋をまた真っ暗にし、現像作業をして、ネガを作成します。
今回は、ゼラチン・シルバー・プリントと呼ばれる銀塩写真の現像です。
千葉さんが一通り説明した後に、それぞれ自分が撮影した印画紙を現像します。
液体の種類によって、浸す順番や秒数が異なるので、みなさん間違えないように、お互いに声を掛け合いながら作業を進めていました。
現像が終わるとまた印画紙をピンホールカメラにセットし、撮影へ。
撮影と現像を繰り返し、それぞれネガが完成しました!
乾燥させるために紐に吊して、1日目の作業は終了です。