「アートなおはなしかい」開催しました!

123()、おとなりの図書館さんと一緒に「アートなおはなしかい」を開催しました。

今回のテーマは、来年の干支である「とり」です。

まずは図書館の研修室で、「とり」に関連する素敵な絵本のよみきかせをしてもらいました。



1、『にわとりとたまご』    作: イエラ・マリ エンゾ・マリ

にわとりとたまごが変化していく様子が絵だけで表現された、美しい絵本でした。

 

2、『ロージーのおさんぽ』 作:パット・ハッチンス 訳:渡辺茂男

ある日、めんどりのロージーがおさんぽに出かけます。背後にはロージーを狙う動物がいますが…?黄色や赤、だいだいなどの同系色でまとめられ、黒く細い線で描きこまれた絵にひきこまれます。

 

3、『十二支のはじまり』 作:岩崎京子  絵:二俣英五郎 

「ね、うし、とら、う、たつ、み…」みんなが知っている十二支。

この動物達の順番はどの様に決められたのか知ることができる絵本です。

 

4、『でんごんでーす』 文:マック・バーネット 絵:ジェン・カラーチー 訳:林木林

お母さん鳥が、小さなピーターへ伝言を送ります。いろんな種類の鳥たちが次々と伝言していきます。果たしてピーターにお母さんからのメッセージはきちんと伝わるのでしょうか?鳥たちによる愉快な伝言ゲームが描かれた、楽しい作品でした。


 

5、『しまふくろうのみずうみ』 作・絵: 手島圭三郎

ある湖のほとりにすむ、しまふくろうの親子のお話。大きく翼をひろげて魚をつかまえるシーンは、とても迫力があります。

 

さて、おはなしかいの後は秘密の抜け道(連絡通路)を通って美術館へ。

美術館では、2階の常設展示室で作品を一緒に鑑賞していきました。

まずは展示室入口すぐの作品、《雪に埋もれつつ正月はゆく》(1919)

作者は三島町出身の画家、酒井三良(1897‐1969)。この作品では、囲炉裏を囲む家族の様子が描かれています。画面上部には会津の小正月行事のひとつである「だんごさし」が描かれており、「学校でやったことがある」と話してくれた子もいました。



みんなで作品の真ん中に集まり、低い姿勢から作品をみてみます。そうしてみると、あたたかい囲炉裏を囲んでいる家族の一員になったような、そんな気持ちにもなってきます。

 

次に紹介したのは、佐藤忠良(1912-2011)作、《ジャコビン》(1977)
これは絵ではなく、立体の作品です。ケースのまわりをぐるりと1周してみます。
ジャコビンとは鳩の一種で、首の周りがふわふわとしています。今期の展示作品の中で唯一はっきりと「鳥」がモチーフになっている作品でした。

 

最後に紹介したのは、河野コレクションのひとつである高橋忠弥(1912-2001)の作品です。



まずはタイトルを言わず、なにが描かれているように見えるか聞いてみました。

はっきりとはなにが描かれているのか分からない絵に、みんな困り顔です。

この作品には《花・鳥・ランプ》(1950)というタイトルがついています。

子どもたちと「どこの部分が鳥に見えるかな?」と絵をもう一度みて考えてみます。

「右側の大きな丸いところが目に見える」

「ここが胴体で、ここが羽に見える」などと、絵を指さしながら、お話してくれました。

現在の展示が始まってから、子どもたちや大人の方と、何度か≪花・鳥・ランプ≫を一緒に見る機会がありましたが、みんなそれぞれ異なる部分に鳥の姿を見つけるので、毎回色々な発見があります。

 

少し急ぎ気味に展示室をまわってしまいましたが、「これなに?」「これ不思議」などと、子どもたちは展示されている作品に対して、様々な反応をしてくれました。またゆっくりと作品に会いに来てほしいです。

 

最後は工作の時間です。図書館の研修室に戻り、ステンシルでカラフルな鳥を描いていきます。

まずははがきサイズの紙にやってみよう!

自分の気に入った鳥の型をひとつ選び、紙の上に置きます。マスキングテープでずれないようにしっかりととめます。

スポンジに絵の具をつけて、トントンと紙に色をのせていきます。

ふちの方までしっかりと。何色か重ねてカラフルな鳥をつくっている子もいました。



ステンシルが終わったら、今度は文字や絵を描きこんでみよう!背景に山や空を描いたり、枝や卵を描いてみたり…。
みんな一枚一枚丁寧に描き、素敵なはがきが完成しました。はがきサイズなので、年賀状にも使うことができます。




今度はもっと大きなステンシルに挑戦!ロール紙を準備しました。

真ん中には「HAPPY NEW YEAR!! 2017

その周りに、カラフルな鳥をどんどんステンシルで写していきました。

みんな手を絵の具だらけにしながら、制作に取り組んでくれました。(作品は展示の時にご紹介したいと思います。)

 

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

美術館では、毎年「美術館への年賀状」展を開催しています。小学生から高校生による手づくりの年賀状を募集し、届いた年賀状全てを展示しています。

今回大きな紙にみんなでつくった作品は、2017年の年賀状展会期中、エントランスホールに展示します。

会期は2017112()131()までです。

子ども達の作品を見に、ぜひ遊びにいらしてください。