アーティストinスクール第2回目、行ってきました。

アーティストinスクール《光で遊ぶ~メディアアート》の第2回目は、安達郡大玉村立大玉中学校で開催。美術部員と有志の16名が、講師考案の「光の箱」を制作しました。

美術と聞くと《絵の具》で描いたり、《粘土》で作ったりする事を連想しがちですが…今回のワークショップは《光》を素材に作ります。

はじめに、講師の松村さんの作品「光の彫刻」を鑑賞します。黒い縦長のボックスの中心の支柱がモーターで回転すると「赤」「青」「緑」…光の三原色の影が現れます。回転速度が変化するようにプログラミングされていて、見える形も速度にあわせて変化します。

 

いよいよ「光の箱」の制作。
「ハサミで切る」「セロテープでとめる」など、身近な用具で、初めてでも無理なく作ることができます。工程を一つ一つ追いながら制作が進んでいきます。

 



時間が経つにつれ、だんだんと箱の中は銀色のフィルムミラーの「筒」で埋まっていきました。この「筒」の中で《光》が乱反射し、様々な表情を生み出します。制作途中の作品を蛍光灯にかざしたり、後ろからライトを当てて具合をみます。



全体のバランスがとれたら、赤・青・黄・緑の帯状のカラーセロハンを作品の背面に、自由に組み合わせて貼ります。



 

自然と制作に夢中になって、いつの間にか教室内はセロテープを使う音しか聞こえなくなっていました。校長先生が様子を見にいらして「みんな、いい顔になってるなぁ。」とおっしゃっていました。

最後に完成した作品を積み重ねて…教室の電気を消し、作品の背面からスポットライトをあてて鑑賞会。職員室にいらした先生達も駆けつけてくれました。





作品の中を通過する光が「筒」の中で乱反射し、色同士が溶け合って、鮮やかな煌めきとなり、歓声と拍手がわき起こりました。みんなの目もキラキラと輝いて、驚きと発見にあふれたワークショップになりました。


講師:松村泰三さんのブログにも記事が掲載されています。

http://taizoinfolog.seesaa.net/article/232308384.html

(橋)