ふとん山日誌 フィナーレ報告

12月24日、フィナーレが終了し、25日にふとん山は撤去されました。
美術館は年末年始の休暇に突入しております。
子どもたちの歓声が聞こえていたのが嘘のよう。静まりかえった美術館です。

今日は美術館は仕事納めの日。しかし私自身は掃除もできず、さっき、別のスタッフが周りを掃いていってくれました。ああ、なんということ!

さて、最終日の報告をしないでは仕事納めはできません。
楽しかったフィナーレの様子をご紹介しましょう。



午前中は、「ふとん山に雪が降る!」というスノードームを作るワークショップをしました。
福島市の隣、伊達市にある霊山子どもの村のスタッフ、小笠原恵さんの企画。

瓶の蓋の裏に発泡スチロールの山を貼り付けます(これはすでに準備しておきました)。
子どもたちにはそこに思い思いのかわいいふとん山の絵を描いてもらいました。
そして瓶にはスパンコールや小さく切ったアルミホイルを入れます。
最後に石けん水を混ぜた水を詰めればできあがり。



 

 

ここ2日、お天気のせいもあったのか、子どもたちの数はそれほど多くはないなぁと思っていました。
フィナーレは大丈夫かと、実は内心心配していたスタッフ。
しかしみんなこの日に照準をあわせていたようです。
10時から始まり、一時間くらいの間で100個近くがあっという間になくなりました。嬉しい悲鳴です。
最後の水を詰めるバケツ班を急遽増やして対応。みんな素敵なスノードームにご満悦でした。

午後は、クリスマス・ミニ・コンサートです。
前日23日に来てくれた方達に描いてもらったランップシェードや、12月2日のワークショップで作ったポストさんの帽子で飾り付けをしました。
それにしても、ふとん山に座ったり寝そべったりしながらコンサートを聴くという、前代未聞のシチュエーション。こんなことありですか?





美術館の近くの福島県立橘高等学校管弦楽部の演奏から始まりました。
始まる前は子どもたちの歓声が響いていたのに、演奏が始まると一気にし~んと静まりかえり、教会のような雰囲気に。
荘厳なバッハの曲が美術館にしみわたりました。



続いて、教会の聖歌隊の衣装を纏って、桜の聖母学院高等学校音楽部の生徒さんたちが登場。
クリスマスの曲を、柔らかくて暖かい歌声で披露してくれました。



最後のとりは、福島大学アカペラサークルGraniteのコーラス。結成してまだ2ヶ月ほどというフレッシュなグループだそうです。
途中でトークを挟みながら、初舞台に挑戦。高校生たちとはちょっと違ったポップな大人のクリスマスソングをエントランスに響かせました。



実はふとん山の奥では、子どもたちがいつも通りに遊んでいて、しかもその日に限って紙飛行機が飛び交うという状況。いったい誰が思いついたんでしょう!
ちょっとざわざわとしたコンサートではありましたが、これもまたふとん山だからお許しいただけたのかもしれません。

そんなこんなで、本当に楽しくフィナーレを終えることができました。
閉館間際の、最後の最後まで粘ってくれたお子さんもいました。次はどこに行くの?という声も多く聴きました。
きっとまたどこかでお会いしましょうね!それまでさようなら・・・(ふとん山の声を代弁)

ふとん山をかわいがって下さったみなさん、本当に有り難うございました。
そしてこの企画にご協力いただきました多くの方々に美術館一同、心よりお礼申し上げます。

さあて、そろそろ仕事納め。
みなさまよいお年をお迎えください。

A.Y.