創作プログラム「まんが絵巻をつくろう」
11月24日(日)、当館実習室にて創作プログラム「まんが絵巻をつくろう!」を開催しました。
講師は、アーティストの久松知子さんです。
まず、「絵巻」とはどんなものか?
「横長の巻物の絵。右から左へくり広げて楽しむもの」、歴史についても簡単に説明していただきました。
なんと今回のワークショップのために、久松さんが一人に一つずつ、ミニ絵巻を作ってきてくれました。
みなさんこれを見て実際に絵巻をくり広げながら説明を聞きます。
今回のワークショップでは、常設展第Ⅲ期で展示している小川芋銭の《細道絵日記》、
《於那羅合戦》などに登場するキャラクター達をコラージュし、台詞や絵を描き加えて、巻物にします。
小川芋銭とはどんな画家なのか、また、それぞれどのような内容の作品なのかもお話しいただきました。
いよいよ制作です!
まず、切り抜かれたモチーフをみなさん好きに選び、並べたり組み合わせたりしながらお話を考えていきます。
だいたいのお話が決まったら、のりで貼り付け、そこに絵を描き加えたり、台詞やお話を入れていきます。
可愛いオリジナルのキャラクターを描いている方もいらっしゃいました。
親子で相談したり、じっくり静かに構想を練るなどしながら、みなさん制作を進めていきました。
お昼休憩をはさみ、仕上げ。
作品がだいたいできあがってきたところで、表装をしていきます!
久松さんがひとつひとつ丁寧に作る手順を説明してくださいました。
赤か青の2種類の布から選び、カラフルなひもの中から好きな物を選び、みんなで巻物にします。
みなさん真剣に貼り合わせて、オリジナルの巻物が完成しました!
子ども達は喜んで何度も広げたり巻いたりを繰り返していました。
最後の仕上げ。
短冊にタイトルを書きこみ、貼り付けます。
みなさんとっても楽しい作品が完成しました!
パーツをみることで、より作品自体にも関心を高まり、「帰りに作品を見に行こう!」と話している方もいました。
美術館スタッフ自身も、作品の細部まで改めて見る機会になり、登場人物の表情や筆の流れなど、作品の魅力を再発見する時間でした。
久松さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!