創作プログラム「多色木版画の制作」2、3日目
10月14日(土)に2回目、21日(土)に3回目のワークショップを開催しました。
いよいよ本制作!
それぞれが持ち寄ったアイデアスケッチを元に、版下の制作をします。
今回、太田先生には作品をたくさんお持ちいただきました。
ご自身の作品がどのようにして作られているのか、というお話も交えながら版下の作り方を説明します。
本制作の多色木版は、色ごとに版を作るため、1つの作品に3つから5つの版をつくります。
まずは色彩計画。太田先生から色の重なりによって、何色の表現ができるのか説明がありました。
使うインクの基本色は、黄色、赤、青ですが、重なりによって橙、緑、紫、茶(全色が重なった色)、そして白(何も色がつかない、紙の色)の計8色で表現できます。
さらに黒のインクを加えることもできます。
前回作った回転木版画は、色の重なりによってどのような色の組み合わせができるのかイメージする参考になります。
アイデアスケッチを元に、どの部分を何色にしたいか、色彩計画を立てながら、スケッチにメモをしていきます。
次は色彩計画を描いた原画を、板に写していきます。
トレーシングペーパーとカーボン紙を使って板に写したり、やまとのりを板に塗って原画を貼りつけ、作業します。
色彩計画に沿って、彫る部分と彫らない部分、切り落とす部分と残す部分を○×で書き込み、版を作っていきます。
早い方は午後から彫る作業に入りました。
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1週間あけて、21日(土)の3回目は製版の作業です。
みなさん集中して、それぞれの版を彫刻刀で彫ったり、糸のこで切ったりしていきます。
彫刻刀と手に、黙々と版に向かいます。
早く進んでいる方は、最後に試し刷り。
プレス機から取り出し、はじめて刷った紙を見る瞬間は、とてもわくわくします!
きれいに色が重なりました!
どのように刷れたのか確認し、彫り足りない部分を修正していきます。
次の最終回は、製版した版にインクをつけて刷ります。