いのちの煌めき 田渕俊夫展
すみません、遅くなりました。
「いのちの煌めき 田渕俊夫展」、はじまりました。
田渕さんは院展で活躍する日本画家です。
これは開会式の様子。
東北でははじめての展覧会ですが、たくさんの方が集まってくださいました。
細い、シャープな描線で、すすきや朝顔を丹念に描き出します。
一瞬の煌めきの中に封じ込められた、永遠の時間。
使われるのは天然の絵具、和紙、墨、金銀箔、木。自然素材です。
目に美しいだけでなく、展示室が木の香りやひんやりした水辺の空気で満たされているような感覚に襲われます。
理屈でなく、日本画って気持ちいい、と思うひとときです。
最近の田渕さんは、永平寺や智積院の障壁画を手がけるようになり、
水墨の大画面の上で、あらたな挑戦をされています。
これは、震災後、この展覧会のために制作された作品、「惶(こう)I」「惶II」。全長20メートルの大作です。
自然の力への畏れ、再生の希望が託されています。
田渕さんの45年間の画業を、52点で振り返ります。
是非、美術館に爽やかな風を感じにいらしてください。
(M)