福島県立美術館ブログ

「ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ展」第一章

当館は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5月10日まで企画展・常設展含め全館臨時休館となりました。

企画展「ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ」についても残念ながら中止が決定となりました。再開を楽しみにされていた皆様には心よりお詫び申し上げます。何卒ご理解の程、お願い申し上げます。
観覧券の払い戻し対応については、本展公式HPよりご確認ください。
http://www.fct.co.jp/Japonisme_F/



中止を受けましたが、会場では美しい作品群がいまも展示されています。
ぜひ皆様にご覧になっていただきたいので、前回に引き続き、本展の紹介を行なっていきます。

 

本展は全6章で構成されています。

はじめの第1章は「自然への回帰―歴史主義からジャポニスムへ」

ヨーロッパの一般大衆が初めて日本文化に触れる機会を得たのは、1862年のロンドン万国博覧会と1867年のパリ万国博覧会でした。
海を渡りやってきた日本の珍しい品々は、古典的な芸術ルールに慣れていたヨーロッパの人々に衝撃を与え、多くの芸術家や工房が日本趣味に基づく作品の制作に着手しました。

ここでは、日本美術の影響がもっとも強く認められるジャポニスムの初期段階の作品を紹介しています。
日本的な装飾や直線的・平面的な表現、大胆な構図など、日本らしさが明確に表現されています。

 

しかし一方で、作品の仕上げ方は、設計通りの完璧な仕上がりが目指されており、日本美術の特徴のひとつである偶発性の美の追求は無視されています。
なめらかな表面と計算通りにデザインが精緻に反映されているのが優れた作品という、西洋の伝統的な意識は変わらずに示されていました。

 

それでは作品を何点かご紹介いたします。

  

こちらは、ハンガリーを代表する製陶所のジョルナイ陶磁器製造所が作成した《滝に植物蝶文スツール》(1896年)。
ユーリア・ジョルナイが日本の布地を見本にデザインしました。
蝶の後ろに縦に長く伸びているのが滝です。もともとの布地デザインでは滝は青色でしたが、黄金色に変わりました。(筍のようにも見えるような?)
背景の赤に色が映えて調和のとれた豪華で美しい装飾となっています。

 

 

  

続いては、マルク=ルイ・ソロン(伝)、ミントン社制作の《尾長猿文飾壺》(1877年頃)。
深い藍色の地をバックに、イチジクの木の枝を渡る尾長猿が精巧な絵付けで描かれています。また、幾何学文様が描かれた丸文が何か所かに配されています。
躍動感あふれる見事な造形と装飾のいずれにおいても日本美術の影響が表れている逸品です。

 

 

  

展示室でひときわ目を引くのが、アール・ヌーヴォーを代表する芸術家エミール・ガレの《菊花文花器》(1896年頃)。
日本美術でよくみられる帯状の霞や靄の上に、色鮮やかな菊の花々が描かれています。
植物学者としての側面ももっていたガレは、自邸の庭で2,500種以上の植物を栽培し、その中には日本由来の品種も相当ありました。
日本のことを「キクの国」と呼び、日本美術に強い興味を抱いていたガレの趣味が顕著に示されています。

 

 

  

                                

こちらは、フランスの陶芸家ジョゼフ=テオドール・デックによる《花鳥文花器》(1880年頃)です。
みずみずしい自然の描写、今まさに飛んできたかのような生命力に満ちた鳥の表現が素晴らしいです。
日本の花鳥画を思わせる作品ですが、黄色と目の覚めるようなスカイブルーの色の組み合わせは日本では中々生まれなかったのではないでしょうか。

また、作品左右の側面には、口に輪を咥えた獅子がいます。東西の表現が混ざったような造形に感じられます。
見れば見る程おもしろい作品です。

 

 

    

最後にご紹介するのは、フランスのフランソワ・ロラン、ロラン&フィス・ファイアンス製陶所作《花枝にとまる鳥図花器》(1872年頃)です。
灰色の地にダイナミックな筆使いで花鳥図が描かれています。正面には、花のもと枝にとまる鳥が一匹、裏面には、植物のあいだを二匹のトンボが飛んでいます。
日本の陶磁器や水墨画を参照して描いたのでしょうか。手本を見つめながら絵付けに励む作者の姿が想起されます。

 

 

ほかにも1章ではジャポニスムの影響がよく分かる作品群が展示されています。

当時西洋で巻き起こった日本ブームの熱が伝わってくるようです。

  

 

 

 

次回は第2章をご紹介します!

ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ

3月24日より開幕した企画展「ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ」。

5月10日までの開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月19日から5月6日まで急遽臨時休館となりました。

観に行く予定だったけれども行けなかったという方もいらっしゃるかと思います。web上ではありますが本展についてこれから何回かにわたりご紹介していきたいと思います!

  

 

 

まずは、素晴らしい作品群をお貸出し頂いた「ブダペスト国立工芸美術館」についてご説明します。

同館の創設は1872年に遡ります。1896年に建築家エデン・レヒネルの設計によって建物が生まれ変わり、ハンガリアン・アールヌーヴォーを代表する記念碑的建築となりました。まさに建物自体が作品です。(ちなみに美術館の屋根には、ジョルナイ陶磁器製造所製のタイルが使われているんですよ!)

そして当時の館長イエネー・ラディシッチ氏の下で、若い世代の芸術家達を刺激するような名品・優品群が収集され、また同時に彼ら現代作家の作品も多く購入されました。その結果、国際的に名高い第一級のアール・ヌーヴォーコレクションが形成されるに至ったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場展示室にて ブダペスト国立工芸美術館の外観・内観写真紹介コーナー

 

 

本展のテーマは「ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ」。

同館から本展には、日本趣味、いわゆるジャポニスムの影響が感じられる作品群がセレクトされ出品されています。

19世紀半ばに開国した日本から多くの文物が西洋に渡り、欧米では日本ブームが巻き起こりました。新しい表現を開拓したいと模索していた芸術家達にとって、目新しい日本の文物や美術作品はまさに天からの啓示のようなものでした。

浮世絵が印象派やゴッホなどのポスト印象派に影響を与えたことは広く知られているかと思いますが、このように日本の品々が欧米に影響を与えた文化現象のことを「ジャポニスム」というんですね。

 

ジャポニスムが瞬く間にもてはやされた後、19世紀末に流行を見せるのが「アール・ヌーヴォー」様式です。

アール・ヌーヴォーは表現としては、有機的な植物モチーフや流線的な表現が特徴です。その根底には、自然そのものの造形美に目を向け、芸術品に取り入れる日本美術の考え方・姿勢が影響源のひとつとして表れています。

 

 

本展に出品されている作品も、日本美術の造形的特徴やモチーフを率直に反映させたものから、さらに一歩踏み込み、作者のオリジナル性溢れる表現へと昇華させたものまで様々な形で日本美術のエッセンスが表現されています。

ジャポニスムからアール・ヌーヴォー期の宝石のように美しい工芸品を通して、西洋から見た日本、また私たちが考える「日本らしさ」「西洋らしさ」に思いを馳せることができる展覧会です。

 

次回からは、展示風景をご紹介していきます!

「アートカード★チャレンジ」展終了しました

掲載が遅くなりましたが、3月8日(日)「コレクション再発見2020」で開催していた「アートカード★チャレンジ」展が終了しました。

今回展示を考えてくれたのは、福島市立野田中学校の3年生117名の生徒さん達でした。

 2月29日(土)に予定されていた代表生徒によるギャラリートークが中止となりました。

また、会期中に、3年生全員で展覧会を観覧する予定でしたが、臨時休校となりみんなで一緒にご覧いただくことができませんでした。 

少しではありますが会場写真を掲載し、来場者の方々からいただいたメッセージを紹介したいと思います。

展覧会会場前の看板                     「アートカード★チャレンジ」展入り口

 

今回の活動は、第3学年の生徒、4クラス117名の美術科の授業で実施されました。

はじめにアートカードを用いたゲームで当館の収蔵作品に親しみました。その後、クラスごとに展示のテーマを考え、下記の4つのテーマが決まりました。

    1組…「孤独」       2組…「Face」
    3組…「Let’s think !」    4組…「Sky Sea」
最後に、各クラス4,5名で6つのグループに分かれ、テーマに合うと思う作品を1点ずつ選び、作品に対して感じたことや考えたことなどをまとめました。

それぞれのクラスの展示をご紹介します。(順番は会場内の順路、太字は生徒からのコメントなど)

 

2組「Face」

人の顔はそれぞれ個性をもっていて、表情の表現の仕方も違ってくるから、いろいろな顔があるという気持ちからこのテーマにしました。

 

選ばれた作品は、右から

ベン・シャーン《ラッキードラゴン》、国吉 康雄《婦人と子供》、脇田 和《窓》、

斎藤 清《凝視(花)》、玉川 信一《樹のある風景》、ピエール=オーギュスト・ルノワール《帽子を被る女》

ルノワール《帽子を被る女》には、生徒さんからこのようなコメントがありました。

「この顔を選んだ理由は、人物の顔の印象は優しいイメージを持っていますが、

背景は彼女の心情を表したかのような、薄暗い感じの色使いから、悲しさを連想させると思ったからです。」

 

4組「Sky Sea」

同じ青でも、空と海で違っていて、その違いや空の広さ、海の深さ、

自然の壮大さを数々の絵画で表現しているところを伝えたいと思い、「Sky Sea」というテーマにしました。

選ばれた作品は、右から

鎌田 正蔵 《小家族(A)》、カミーユ・コロー《ヴィル・ダブレー―林を抜けてコロー家へ向かう池沿いの道》、百瀬 寿《NE.Blue,Blue,Blue and Blue》

クロード・モネ《ジヴェルニーの草原》、福王寺 法林《バドガオンの月》、伊砂 利彦《瀬》

カミーユ・コロー《ヴィル・ダブレー》には、生徒さんからこのようなコメントがありました。

「この絵は、地面にある土や、暗い色などと対比させることによって、空の青さをとても強調しています。

全体的に黒が多いので、夜に近づいていることがわかります。

木々はいろいろな色を使ってあり、本物のように今にも動きそうな感じがします。」

 

1組「孤独」

人間関係の残酷さ、一筋の光に求めるもの、旅立ちの寂しさに、何か訴えかけるものを感じました。
その中に「孤独」というものが共通していたので、「孤独」というテーマにしました。

選ばれた作品は、右から

マックス・エルンスト『博物誌』《光の輪》、斎藤 清《会津の冬(51)》、野田 哲也 《日記1976年8月19日》、

アンドリュー・ワイエス《ガニング・ロックス》、山中 現 《第三夜》、速水 御舟《晩冬の桜》

速水 御舟《晩冬の桜》について、生徒さんからこのようなコメントがありました。

「みなさんの桜に対するイメージは何ですか?きっと春の満開の桜の様子を頭に浮かべると思います。

しかし、この絵のタイトルを読んでみてください。《晩冬の桜》と書かれています。

なぜ作者は冬の桜を描いたのでしょうか?

その桜は、すっかり葉が落ちていて、見どころがありません。背景も何一つ描かれていません。

でも、描いた理由があるはずです。

私たちは、この桜の心情を考えて描いたのでは、と推測しました。

春とは違って、人が寄り付かないことへの寂しさ、「孤独」さがあふれていると思います。

1組のテーマは「孤独」。この絵のイメージも「孤独」だと思います。」

 

3組「Let's think !」

このテーマにした理由は、いろいろな捉え方の出来る作品をあえて選択し、その作品について深く考えてほしいと思ったからです。

「Let's think (考えてみよう)」ということで、作品に思いを馳せてみてください。

また、私たちのキャプションも参考に、自分の捉え方を創作してみてください。

選ばれた作品は、右から

若松 光一郎《COMPOSITION・30.8.82》、橋本 章《武装する都市》、小林 浩《星辰軌道》、

マルク・シャガール《少年時代の思い出》、オノサト・トシノブ 《シルクNo.10》、吉井 忠《赤い風景》

若松 光一郎《COMPOSITION・30.8.82》について、生徒さんからはこのようなコメントがありました。

「音楽や楽器がたくさんあることで、この絵から何か音が聞こえそうだと感じました。

どんな音楽が聞こえてくるのか考えさせられる作品だと思います。また、夢の中のようにも思えます。

さまざまな向きでバラバラの文字のようなものが散りばめられていて、作者は何を伝えたいのか、見る人によって考えさせられる作品です。」

 

他にも、 展示室で生徒さんたちの活動の様子をパネルで紹介しました。

 

1:20の展示室模型に作品を並べてみながら、展示を考えました。

 

来場者からの感想やメッセージを一部ご紹介します。

~メッセージカードから~

  • 皆さんが「チャレンジ」したと知り、私自身もこれらの絵を見たらどう感じるだろう、ということを意識して鑑賞しました。ただなんとなく眺めるよりも作品に一層興味がわき、あれこれ思いめぐらせながら皆さんの考察を読むひとときがとても楽しく感じました。たまたま立ち寄った美術館でのすてきな出会い、ありがとうございました。
  • 中学3年生という多感な時期に、みなさんが絵をどう感じていらっしゃるのか、とても新鮮な気持ちで見せていただきました。これまで何度か見た作品もみなさんの解説のおかげで新しい視点をもつことができました。
  • 紹介のところにあったみなさんの写真にうつる顔がいきいきしていて、みていてとても楽しかったです。テーマにそって絵を選び、思いを語る。そんな授業私も受けてみたかったな~。素敵な時間をありがとうございました。先生のご指導も素晴らしいですね。
  • どのクラスも作品の選び方がとてもステキで、自分では考えつかないような発想が多く、面白く見ることができました。「この作品の意図は?作家の気持ちは?」と考えてみることの楽しさを改めて感じることができました。とってもステキな展示、ありがとうございました!
  • とても面白かったです。まずどうしてこの絵を選んだか、それが興味をひきました。そしてずっとながめているうちにメッセージ又は自分なりに伝わってくる事を感じ、それを文章にきちんとまとめられていてステキです。こういう見方もあるのか!ととても参考になりました。一人で鑑賞しましたが、皆さんたちと一緒にお話しながら、“ああ観える!こう観える!”と多角的に作品を見られたと思います。楽しかったです。ありがとうございました。
  • みなさんのコメントがどんな批評よりもシンプルな言葉でしかも、深い。新鮮。いつもみている作品に別の見方があるよとみなさんに教えてもらいました。ありがとう!
  • 皆さんがどきどきしながら、わくわくしながら話し合って選んだ姿が浮かびます。発表をお聞きしたかったです。しかし、芸術の深さや美しさを感じ取る心の授業に参加できて、皆さんはラッキーと思いますヨ。きっと何かが残るでしょう。3年生の皆さん、先生方、美術館の皆様に感謝致します。(保護者より)
  • アートカードチャレンジおつかれさまでした。あなた達の視点による作品の展示はとても新鮮なものにうつりました。あなた達のギャラリートークがあると知り、どのような話が聞けるのか、楽しみでした。中止となりとても残念です。でも、よい展示でした。ありがとう。
  • とても素晴らしい展示でした。テーマを決め、その作品から感じたコメントも付いていて、とてもみごたえがありました。学芸員さんとはまた違った視点がとても面白かったです。私も一緒にアートについて語り合いたいと思えるほどでした。ありがとうございました。
  • いろいろな絵を見て、考え、他の人たちにもどう伝えるか、良い経験をされたと思います。共通の絵を大人数で見ることにより、自分には感じなかったことも、聞くことにより共感するという機会もあったのではないでしょうか。きっと一人で見るより楽しい経験となり、後々豊かな鑑賞への足がかりになったことと思います。それがこちらにも伝わるような絵画展でした。ありがとうございました。
  • 通常の展示とちがい、題に対するイメージ、そこからつながる絵。そしてさらにそれに対するイメージと、とても楽しませていただきました。私はもうみなさんのおばあちゃんの歳なので感じ方、考え方がとても新鮮でした。ありがとう!
  • 知っている作品の気づかなかった魅力に気づいたり、知らない作品を知るきっかけをいただきました。選んだ作品や、選ばれなかったけれど気になった作品の背景にみなさんが興味を持って調べる手がかりになるとよいなと願っています。

 

~アンケートから~

  •   アートカードチャレンジはとてもおもしろい。同じ中学生が考えたと思うと、わたしも参加したいと思った。(郡山市・14才・女性)

  •   観ていておもしろかった。野田中の生徒達による説明も良かった。中学生としての捉え方が良いと思う。(福島市・44才・女性)

  •  中学生の絵に対する思いがわかり楽しかった。中学生にいろんな絵を見て、芸術に興味をもってもらえたらうれしいです。心の栄養になりますように。(伊達市・66才・男性)

 

野田中学校3年生のみなさん、ギャラリートークで発表予定だった4名の代表生徒さん、ありがとうございました!

今回は展示を全員でご覧いただくことができず、発表の機会もなくなってしまい、本当に残念でした。

美術科の中條先生、木島先生、約1年間にわたりお世話になりました。ありがとうございました!

そしてご来館いただいたみなさま、ありがとうございました!

 

「冬に透ける街~水彩絵の具の光に透ける感覚を楽しもう~」開催しました。

2月15日(土)創作プログラム「冬に透ける街~水彩絵の具の光に透ける感覚を楽しもう~」を開催しました。

講師は画家で絵本作家の小原風子さんです。

今日のワークショップでは、クレヨンや水彩絵の具で半紙を彩り、実習室の大きな窓に貼って街や森を創ります。どんな風景が広がるのか楽しみです!

 

はじめにフロッタージュの実演です。

凸凹の上に半紙を置いて、クレヨンやパステルでこすり模様を写し取ります。

 

実習室の中にもおもしろい模様がたくさんありました。まるで宝探しです!

 

今度は、美術館の庭で宝探しです!

木の根や葉の複雑な形もおもしろい。人工物の規則正しさもおもしろい。いろいろな発見があります。

 

 

集めた模様をみんなで鑑賞して午前は終了です。たくさん集めました!

 

午後は、集めた形を水彩絵の具で彩り、実習室の窓をみんなで街や森にしていきます。

 

貼ったり、切ったり、ちぎったり、大きな窓が彩られていきます。背景の信夫山もいい演出をしてくれています。

 

できあがった街や森に、自分と自分の友達を住まわせます。かわいい。

 

室内の照明を消すと光に透ける街が浮かび上がりました。

 

外から見ると、ここでも信夫山がいい演出をしてくれています!

 

天候にも恵まれ、笑顔の絶えないワークショップでした。

風子さん、参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

「Gallery F 2020 コレクション再発見」展開催中!

2月8日(土)より、当館1階企画展示室にて「Gallery F 2020 コレクション再発見」展がはじまりました。

4度目の開催となる今回は、「生誕100年 建畠覚造展 かたちの探求」、「アートカード★チャレンジ」ふたつの小さな企画をご覧いただけます。

 

「生誕100年 建畠覚造展 かたちの探求」

建畠覚造(1919‐2006)は、抽象彫刻の世界に大きな足跡をのこした作家です。

今回の企画では、当館が所蔵する8点に個人蔵1点を加えた9点の作品を展示しています。

 

中央に展示されている、《WAVING FIGURE47(大)》1987年は、幅が4mをこえる大きな作品です。

当館所蔵の建畠作品をまとめて全てご覧いただける機会です!

ぜひ建畠が探求し続けた独自のかたちの世界をご覧ください。

 

◆ギャラリートーク

「建畠覚造の思い出」※終了しました

2月8日(土)14:00~

酒井哲朗氏(当館名誉館長)

 

「建畠覚造と日本の現代彫刻」

2月22日(土)14:00~

三上満良氏(元宮城県美術館副館長)

※申し込み不要。チケットご購入の上、企画展示室入り口にお集まりください。

 

「アートカード★チャレンジ」

当館のアートカードを使って、福島市立野田中学校3年生の生徒たちが考えた小さな展覧会を、実際に当館の所蔵作品を展示して再現しました。

今回、生徒たちはクラスごとに4つのテーマを設定し、作品を選びました。

1組…孤独

2組…Face

3組…Let's think!

4組…Sky Sea

各テーマに合わせ、クラスで6点ずつ作品が選ばれました。

作品に添えられた子ども達のコメントもあわせて、お楽しみください。

 

◆福島市立野田中学校3年生代表生徒によるギャラリートーク

2月29日(土)14:00~

※申し込み不要。チケットご購入の上、企画展示室入り口にお集まりください。高校生以下は無料です。

 

〇会期:~3月8日(日)まで。

〇開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30まで)

〇観覧料:一般280円、高校生以下無料 ※常設展示室もご覧いただけます

〇休館日:2月17日(月)、25日(火)、3月2日(月)

ぜひご来館ください。

トークイベント「宮崎進(みやざきしん)の作品を語る」を開催します

トークイベント「宮崎進の作品を語る」

2月9日(日)14:00~ 常設展示室B

講師:宮崎とみゑ氏(作家遺族)

   赤松祐樹氏(多摩美術大学美術学部非常勤講師)

   黒川創氏(作家)

司会:荒木康子(当館学芸員)

 

現在、常設展示室Bに宮崎進(1922-2018)の作品17点を展示しています。

 

展示をして間もなく、いい画家さんだけれど今まで知らなかった、という声を聞きました。

まずは宮崎進について簡単にご紹介しましょう。

 

宮崎進は、山口県徳山市に生まれました。13歳の頃、絵の手ほどきをしてくれた画家・前田米蔵と共に、芝居小屋の一座の巡業に同行しながら舞台美術を手伝う経験をしました。1939年に上京し、日本美術学校油絵科で学びます。42年に応召。45年の終戦を満州で迎え、その後4年間シベリアに抑留されました。

49年に帰国後、東京での生活の合間に北陸、東北、北海道などを放浪し、絵を描き続けます。67年《見世物芸人》(東京国立近代美術館蔵)で第10回安井曾太郎記念賞を受賞。その頃、旅芸人や祭りの作品を多く描いています。76年からは多摩美術大学で教鞭をとりました。

80年代に入ると、画面から具象的要素はだんだんと消え去ります。シベリアで馴染みのあったドンゴロス(麻布)が直接張り付けられ、画面は抽象的な方向に向かいました。

94-95年の「宮崎進展」(下関、笠間他を巡回)で、50年代に描いたシベリアをテーマにした作品を初めて発表します。やがて宮崎の中で拭いされないシベリアがより一層力強く表現されるようになっていきました。

2004年には第26回サンパウロビエンナーレ日本代表として出品。「シベリアの声」というタイトルで展示をしました。

亡くなるまで、描く意味を問い続けた美術家でした。

 

当館は、作家の遺志に基づき、2018年度、東北、福島の風景、旅芸人や祭りを描いた作品19点をご遺族からご寄贈いただきました。今回の展示は、それらを初めてご紹介する機会となります。

 

 

この展示と関連して、2月9日日曜日トークイベントを開催します。

 

お三方にお話しいただきます。

ご遺族の宮崎とみゑさんは、間近で宮崎の姿を見つめてこられました。

赤松祐樹さん(多摩美術大学非常勤講師)は、山口県の周南市美術博物館学芸員時代に「宮崎進展 生きる意味を求めて」展を担当したご経験があり、また現在も資料整理に携わっておられます。

黒川創さんは、晩年の宮崎とも親交があり、宮崎をモデルにした人物も登場する小説を2月に刊行予定だそうです。2019年度大佛次郎賞を『鶴見俊輔伝』で受賞された作家です。

 

1時間程度ですが、宮崎進にとって東北とは何だったのか、そしてシベリアとはなど、いろいろお話をお聞きしたいと思います。

常設展観覧券をお求めの上、展示室Bまでお出で下さい。

皆様のお越しをお待ちしております。

「学校連携共同ワークショップ参加校作品展」はじまりました!

「学校連携共同ワークショップ参加校作品展」が本日より企画展示室Bではじまりました!

今年度のワークショップに参加した子ども達の作品を全て展示しています。

子ども達の柔軟な発想と感性をお楽しみください。見ごたえあります!

 

1月25日(土)~2月2日(日)

観覧料:無料

開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)

休館日:1月27日(月)

「美術館への年賀状展」はじまりました!

新春恒例「美術館への年賀状展2020」が、12日(日)よりエントランスホールではじまりました!

県内の小・中・高校生から当館宛てにお送りいただいた年賀状をすべて展示しています。

 

今年の干支である「子」をモチーフにした作品や、鯛や獅子舞、鏡もちを描いたもの。

また、新年の抱負が書かれ、子ども達の決意を感じられるものもあります。

鉛筆や絵の具、貼り絵やスタンプと技法も様々!

年賀状展は1月31日まで展示しております。ぜひご来館ください。

 

●観覧料:無料
●開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30まで)
●休館日:14(火)、20(月)、27(月)

創作プログラム「組み木のおもちゃを作ろう!」開催しました

12月15日(日)、当館実習室にて創作プログラム「組み木のおもちゃを作ろう!」を開催しました。

講師は創作おもちゃ作家の古川英樹さんです。

今回は、親子で好きな動物やクリスマスにちなんだ組み木のおもちゃを作ります!

 

前半は「のぼり人形」づくり。

動物や人の形など、好きなデザインを考え紙に描きます。

 

親子で話し合いながら、古川さんにアドバイスをもらいながら、形を考えていっていました。

描き終えたらスプレーのりで木の板に貼り付けます。

ここからいよいよ糸のこを使った作業です。

まずは古川さんにお手本を見せていただきました。

手を置く場所や木の向きを変えるタイミングなどについてアドバイスをいただきました。

早速みなさん親子一組一台で糸のこの作業を進めます!

親子で協力しながら、線に沿って糸のこで切っていきます。

 

黙々と切断作業。

初めて糸のこを使った!というお子さんも多かったですが、みなさんとても上手に切れていました。

切断が終わったら、ひもを通すための穴をドリルで開けていきます。

この作業は少し難しいので、古川さんがサポート。

ハンドルの操作を子ども達がしました。

それぞれやすりがけをし、自由に色を塗って午前中は終了。

お昼休憩の後、ひもを通してそれぞれボールや果物などのパーツをつけて、のぼり人形が完成しました!

とってもかわいいのぼり人形たち。みんな早速動かしてみます。

最初はうまく上げられなかった子もいましたが、コツをつかむとスイスイとのぼらせていました。

午後は組み木のかざりを作ります。

古川さんからは組み木のデザインを考えるときのコツを教えていただきました。

好きな動物や2020年の干支であるねずみ。クリスマスツリーなど季節に合わせたものなどみなさん自由にデザインを考えます。

午前中に切るのが難しかった部分を改良している親子さんもいました。

デザインができたら糸のこで切断作業。

2回目のためか、みなさん切るのが早くなり、細かい部分まで切ることが出来ていました。

作りたい組み木のイメージに合わせ、場合によって混色をしながら丁寧に色を塗っていきます。

みなさん、ひとつひとつのパーツをじっくりきれいに塗っていました。

作品が完成!

最後にみんなで鑑賞会をして作品について紹介してもらいました。

みなさん素敵な作品が完成しました!

ぜひおうちに飾ったり、つり下げたりして楽しんでいただきたいです。

 

古川さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!