福島県立美術館ブログ

ふとん山日誌 10月14日

やっと先週、ふとん山のチラシを福島市や近隣市町村の小学校や幼稚園などに配布し終わりました。子供たち、親御さんの手元に届いたようです。それを見てやってくる子供たちの数が増えつつあります。




昨日いらした幼稚園の先生。他の先生方とチラシを見て「これは何?」「布団がずり落ちて危ないんじゃないのかな。まずは偵察に行こう。」そしてご自分のお子さんを連れて来館。実は骨格は木材で作られていて、布団はそこにネジ留めされたベルトにかけられていることを知り、納得し、感心されていました。ふとん山をたっぷり体感して帰られました。




ところで、会場では、今回の展示実現のためにご支援いただいた多くの方々のお名前をご紹介しています。遅くなりましたが、再びここに記し、心から感謝申し上げます。



junya hashimotoさん
cozyforestさん
福田直正さん
Katsura Kuniedaさん
角田真理子さん
Yasuko Kanekoさん
Yukie Kamiyaさん
Keiji Teraiさん
立松由美子さん
吉田貴美さん
Yumiko Sasadaさん
Eriko Kimuraさん
Mami Kataokaさん
吉澤久美子さん
原久子さん
Yukio Satosasakiさん
Hideyuki Yanagisawaさん
八谷和彦さん
Kinuyo Mukaiboさん
Hitomi Moriさん
Makie Maedaさん
Yoko Suzukiさん
Miho Tagomoriさん
Yasunao Kawanobeさん
Masako Ono Marskiさん
Rei Asaoさん
Suga Ryoheiさん
キムロンさん
Izumi Inoさん
Misa Mitsutakeさん
Hideyuki Kidoさん
Yoshiyuki Itoさん
strsyさん
廣川豪さん
Jincho Iguchiさん
Hiromi Kurosawaさん
Akiko Watanabeさん
宮原裕美さん
KOSUGE1-16さん
Tamaki Hosobuchiさん
Junko Yamagishiさん
Hiroshi Nomuraさん
Kayo Satoさん
大森史江さん
Atsuko Suganoさん
Miwa Ohbaさん
八巻健太郎さん
Kunihiko Matsuoさん
Fumie Kunihiroさん
Yoko Noseさん
Hitoshi Ushijimaさん
Eiko Abeさん
Mariko Takibataさん
Copshootcop Wayoさん
Akane Nakamuraさん
Masato Kubokiさん
Sachi Mizunoさん
Emiko Hisamatsuさん
田中洋一さん
Masumi Hirosawaさん
Mikiko Ikedaさん
Atsushi Itoさん
Seiji Takahashiさん
板橋茉里さん
Aiko Nakamuraさん
Sanae Hiramatsuさん
MIURA Yasuyukiさん
タヌマさん
Misa Shinさん
Juri Yamashitaさん
佐野吉彦さん
ひらもとくにおさん
YukiKさん
bumosanさん
Kazuyuki Fujiiさん
Yas&Yasさん

瀬田憲男さん
都筑正敏さん
大岡寛典さん
畑友理恵さん

小沢剛さん
豊田歩実さん

豊田市美術館
READYFOR?
Japan Art Donation
福島県立美術館協力会

福島大学学生ボランティアの皆さん

皆様のお気持ちは、子供たちの明るい笑い声となり、美術館中にしっかり響きわたっております。いつもと違ってかわいいお客さんたちで賑わう美術館。ついつい私たちの顔もほころびます。

A.Y.

いのちの煌めき 田渕俊夫展

すみません、遅くなりました。
「いのちの煌めき 田渕俊夫展」、はじまりました。




田渕さんは院展で活躍する日本画家です。
これは開会式の様子。
東北でははじめての展覧会ですが、たくさんの方が集まってくださいました。




細い、シャープな描線で、すすきや朝顔を丹念に描き出します。



一瞬の煌めきの中に封じ込められた、永遠の時間。



使われるのは天然の絵具、和紙、墨、金銀箔、木。自然素材です。
目に美しいだけでなく、展示室が木の香りやひんやりした水辺の空気で満たされているような感覚に襲われます。
理屈でなく、日本画って気持ちいい、と思うひとときです。




最近の田渕さんは、永平寺や智積院の障壁画を手がけるようになり、
水墨の大画面の上で、あらたな挑戦をされています。


これは、震災後、この展覧会のために制作された作品、「惶(こう)I」「惶II」。全長20メートルの大作です。

自然の力への畏れ、再生の希望が託されています。






田渕さんの45年間の画業を、52点で振り返ります。

是非、美術館に爽やかな風を感じにいらしてください。

(M)

コレクション展3、始まっています!

10月3日よりコレクション展3が始まりました。
田渕俊夫展やふとん山にいらしていただいた後は、2階の常設展示室へもぜひ足をお運びください。

まず入ってすぐの部屋には日本画と洋画が展示されています。
日本画の今回のテーマは〈歴史と神話〉。

 

艶やかな作品に、どきどきさせられます。

洋画のコーナーでは関根正二を中心に、大正・昭和初期の名画をご覧いただけます。




第2室は抽象の部屋。



抽象の絵画と彫刻を同室にてご堪能ください。

フランスやアメリカの作品は、今回は第3室に移りました。

 

場所が違うと雰囲気も違くなるような気がするから不思議です。

最後の部屋は斎藤清と創作版画。



会津の秋の風景に、どこか懐かしい気持ちにさせられます。

 

急に肌寒くなりだした今日この頃ですが、
ほっとあたたかい気持ちになってお帰りいただければと思っています。

ぜひ足をお運びください。
お待ちいたしております。

(T)

あそVIVA★びじゅつかん2012 ワークショップ開催のお知らせ!

10月20日(土)14時より、エントランスホールで開催中の作品「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」にてワークショップを行います!(小学生以下が対象です)真っ暗闇の布団山トンネル(洞窟)に絵を描く、ドキドキわくわくのワークショップです。無料・申し込み不要、当日参加でOKです。お誘い合わせの上、お気軽にご参加ください!(ただし準備物として、懐中電灯か頭につけるライトをご持参くださいませ。)




(くに)

小沢剛グッズ販売中!

エントランスホールにて展示開催しております、あそVIVA★びじゅつかん2012「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」の作家:小沢剛さんのグッズをブックショップにて販売中です!こども達が描いた、かわいい絵がちりばめられたタオルや絵はがきなど、この機会に是非お買い求め下さいませ。




(くに)

ふとん山日誌 10月10日

この連休、ふとん山には多くの子供たちが遊びに来てくれました。ありがとう!
実は福島市内では福島稲荷神社の秋祭りがあって、午後から「お祭りに行ってきます」という子供たちもいました。お祭りは楽しいですよね。そういえば、キティちゃんの高級な風船を娘にせがまれ、買って帰ってきたら、あっという間に空の彼方。そんな悲しくて悔しい思い出がよみがえりました。

それはさておき、ですから、どちらかというと小さなお子さん達が多かったでしょうか。
彼らにとって、ふとん山はまずは目の前に聳える大きな存在。登るというのはかなりチャレンジングなことなのです。真剣な眼で、おそるおそる這い上がっていきます。



もうすぐポストだ。がんばれ!こどもの顔の口のところがポストなんです。



そしてなんとかポストにカードを投函し、いったいこの中どうなってるんだ?とひとしきり細い穴から中を覗いたあげく、ダメだ、見えなかったとあきらめたとたん、遊びのスイッチが入ります。

双子の彼らは、大はしゃぎで遊んでいきました。



この連休から、福島大学の学生さんたちがボランティアに来て下さっています。週末のふとん山の受付作業をお願いしています。これから大いに活躍してもらおうと思っていますので、よろしくお願いします。多くの方々に支えられているふとん山なのでした。

A.Y.

ふとん山が初日を迎えました

「あそVIVA★びじゅつかん2012」が本日開幕。
今年は小沢剛さんの「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」という作品をエントランスホールに展示しました。通称ふとん山です。
9時半、美術館が開館する時間。さて、子供たちが来てくれるかしら?
実は本格的な広報活動がまだできていなかったのです。

一番最初に来てくれたのは、お父さんに連れられた女の子。誰もいないし~んとした美術館に足を踏み入れ、なんか間違ったところに来ちゃったんじゃないかといった面持ち。こちらも最初のお客様にちょっと緊張気味で、封筒を渡しながらお話をしました。

封筒の中に、何が入ってる?一枚には、この作品が旅をしてきた先で出会った子供が描いた好きな人の絵。これはあなたへのプレゼント。もう一枚は真っ白だよね。そこには、あなたが好きな人の絵を描いてね。そしてこのカードをふとん山のてっぺんのポストに入れると、この作品が次に行く美術館に遊びに来た子供に、同じようにプレゼントされるんだよ。

早速お絵かきタイムです。そしてそろそろ、こわごわ、ポストカードを手に山を登って行きました。でも、この儀式が無事に終わり、ふとんの山が楽しいところだとわかると、一気に笑顔と歓声が沸き起こります。結局、この女の子は、そのあと、妹とお母さんを連れて戻ってきました。何度も転がり、滑り降り、汗だくだくになって帰っていきました。















手応えを感じた一日でした。
さてさて、これから3か月、どんなことになるでしょう?
みんな来てね!ふとん山は楽しいよ!
 















A.Y.

ふとん山ができました、5日目

やっと完成しました!

細々とした最後の作業をなんとかやり終えたところです。
今回の展示は、作家の小沢さんをはじめとして、多くの方々のご支援をいただいて実現しました。そう思うと、感慨もひとしおです。皆様、本当に有り難うございました。
しかし本番はこれから。完成して終わりじゃない。

いよいよ明日から、一般公開です。

子供たちが目を輝かせてふとん山を滑り降りてくる姿(猛スピードはちょっと困るのですが)を楽しみにしたいと思います。

これからも折に触れ、日々の様子をご紹介していきます。

今日は写真はなしです。ごめんなさい。
明日にご期待下さい。

A.Y.

ふとん山ができるまで、4日目

作家の小沢剛さんが、美術館に登場!

小沢さんとともに、いよいよ山に布団を敷きつめる作業が始まりました。布のベルトを山にビスで固定し、そこに布団を差し込み、折り返して山の表面に貼り付けていきます。小沢さんに指導を受け、ちょっと緊張しながらの作業です。



布団にまみれての作業はなんかくつろぐなぁ。



山の裾のから始まった布団設置作業は、意外に早く山の頂上まで達しました。膨大な布団を目の前に、呆然としながら、本当にこれ全部を一日で敷き詰められるのかと感じた昨日のことがうそのよう。何度も設営と撤去を繰り返し、そのたびに一つ一つの作業のコツが蓄積されて、効率よく運ぶように改善されてきたという感じです。
今度やる時はうまくもっとうまくいきそう!でも次は私たちが設営するわけじゃないもんな。



そして、山のてっぺんに白い大きな帽子がかぶせられました。子供たちが描いた絵を投函する大事なポストです。



そして手前には、サインボードが完成。美術館の倉庫にしまい込まれ、最近、久しく日の目を見ていなかった青いフェルトの展示台が、素敵なサインボードになりました。



子供たちがお絵かきをするかわいい顔の机もきれいに塗り直されていきます。




それにしても、布団が敷かれるとどこか空気が柔らかくなる。不思議なのです。大理石が張り込まれた教会のようなエントランスホールが、なんかいつも違う雰囲気。布団マジック、恐るべし。

これはブログでは伝えきれない。残念!

A.Y.

ふとん山ができるまで、3日目



今日は朝から、経師紙を貼る大工さんが来て、トンネル部分が白くお化粧されました。でもそれも午後早い時間で終わり。端の処理など細かなところが残っていた床の絨毯敷きの作業を私たち学芸員でやったくらいで、今日はあまり大きな進展はありませんでした。中休みというところ。ちょっと気が抜けて、写真をあまり撮ってません。すみません。

 

明日はいよいよ布団を設置する作業です。準備のために、夕方、布団をエントランスホールに運び上げましたが、これが今日の一番のハードワークでした。それにしてもすごい量の布団です。結果、ふとん山がもう一つのふとん山に埋もれかけています。130枚もの布団を、明日並べ終えることができるのか?お楽しみに。

おまけ。
さて、ここはどこでしょう?
こんな空間もできています。




ということで今日はここまで。

A.Y.