福島県立美術館ブログ

創作プログラム「多色木版画の制作」2、3日目


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14日(土)に2回目、21()3回目のワークショップを開催しました。

 
いよいよ本制作!

それぞれが持ち寄ったアイデアスケッチを元に、版下の制作をします。
今回、太田先生には作品をたくさんお持ちいただきました。
ご自身の作品がどのようにして作られているのか、というお話も交えながら版下の作り方を説明します。



本制作の多色木版は、色ごとに版を作るため、1つの作品に3つから5つの版をつくります。
まずは色彩計画。太田先生から色の重なりによって、何色の表現ができるのか説明がありました。



使うインクの基本色は、黄色、赤、青ですが、重なりによって橙、緑、紫、茶(全色が重なった色)、そして白(何も色がつかない、紙の色)の計8色で表現できます。
さらに黒のインクを加えることもできます。

前回作った回転木版画は、色の重なりによってどのような色の組み合わせができるのかイメージする参考になります。



アイデアスケッチを元に、どの部分を何色にしたいか、色彩計画を立てながら、スケッチにメモをしていきます。

 

次は色彩計画を描いた原画を、板に写していきます。

トレーシングペーパーとカーボン紙を使って板に写したり、やまとのりを板に塗って原画を貼りつけ、作業します。

色彩計画に沿って、彫る部分と彫らない部分、切り落とす部分と残す部分を○×で書き込み、版を作っていきます。



早い方は午後から彫る作業に入りました。


◆◆◆◆◆

1週間あけて、21日(土)の3回目は製版の作業です。



みなさん集中して、それぞれの版を彫刻刀で彫ったり、糸のこで切ったりしていきます。






彫刻刀と手に、黙々と版に向かいます。
早く進んでいる方は、最後に試し刷り。



プレス機から取り出し、はじめて刷った紙を見る瞬間は、とてもわくわくします!



きれいに色が重なりました!
どのように刷れたのか確認し、彫り足りない部分を修正していきます。

次の最終回は、製版した版にインクをつけて刷ります。


創作プログラム「多色木版画の制作」1日目

現在開催されている「斎藤清からのメッセージ」展に合わせて、創作プログラム「多色木版画の制作~木目と色彩のハーモニー~」を開催しました!
4日間の日程で、講師は市内で版画家として活動している太田隆明先生です。


109日(月・祝)、当館実習室にて1回目のワークショップを開催しました。



1日目は、技法体験。正方形の板1枚を使い、「回転木版画」に挑戦しました。

まずは板の大きさに合わせ、図案を考えます。



太田先生からのアドバイスをもとに修正し、図案を板に写して彫刻刀で彫っていきます。
彫刻刀で彫るときのポイントについてもお話いただきました。







白くしたい部分が大きい場合は、電動糸のこを使って切り出します。

 

版木に使っているのはベニヤ板。 
ホームセンターなどでも購入でき、薄いものであればカッターで切断することもできます。

彫り終わった後は木目に沿ってワイヤブラシをかけ、粉を掃除機で吸い取って木目を際立たせます。


次は刷る作業です。

今回は油性インクを使いました。色は黄色、赤、青、黒の4色。



太田先生の実演で刷り方の手順を確認した後は、受講者の方も自分の版を紙に刷っていきます。



インクをローラーにつけてのばし、
ローラーを転がして、版にまんべんなくインクをのせていきます。

版と紙をプレス機に持っていき、刷ります。



色ごとに90度ずつ回転させて3色まで刷るもの、黒を入れて4色まで刷るもの、回転させないで重ねて刷るものの3種類をまずは刷ってみます。

版は1枚だけですが、回転させて刷っていくことにより、思いがけない複雑な重なりが生まれます。
他にも、黒だけで3回刷ったり、2色で刷ったり、グラデーションをつくったり・・・。
インクの色が重なった部分は紫や緑、橙色などになり、多様な色合いになりました。



 


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日目はここで終了!

今回制作した回転木版画の作品を参考に、次回までに本制作の図案を考えてくることになりました。

 

4000人です!

斎藤清からのメッセージ展、本日観覧者4000人になりました。4000人目は福島市内から来られた方。記念品を副館長からプレゼントいたしました。ありがとうございます。

ギャラリートークを開催しました。

「斎藤清からのメッセージ展」今日は担当学芸員によるギャラリートークを開催しました。
肌寒い天気にもかかわらず、大勢の方にご参加いただきました。

初期作品を中心に、技法の解説、画風の変遷などをご説明しました。

斎藤清展3000人!

ご好評いただいております斎藤清からのメッセージ展では、本日3000人目のお客をお迎えいたしました!



郡山市からお越しいただきました石山様と菅野様です。館長より展覧会図録と斎藤清カレンダーをプレゼント。

明日からの3連休は、美術館はイベントが目白押し!
ワークショップほか、4日の2時からはギャラリートークを行います。

今月7日までは県の教育週間。高校生以下は無料となります。
ぜひご家族でお越しくださいませ。

桑原氏講演会

今日は、桑原規子さんにご講演をいただきました。
「斎藤清の芸術ーその国際的評価をめぐって」

近代版画史の中での斎藤清の位置づけ、
進駐軍のコミュニティで評価が広がり、
戦後のアメリカとの文化交流に大きく貢献したことなど
たいへん興味深いお話でした。

桑原さんは恩地孝四郎の研究で有名な、日本近代版画史の
第一人者です。
ご研究の精度の高さはもちろんのこと、わかりやすく面白い
お話に終始引き込まれました。

日曜、講演会があります。

10月29日(日)14:00~美術館講堂にて、
講演会「斎藤清の芸術ーその国際的評価をめぐって」が開催されます。
講師は聖徳大学教授、桑原規子氏。
日本の近代版画研究の第一人者です。
海外調査の成果も含め、最先端のご報告をいただきます。
無料でご聴講いただけます。是非ご参加ください!

ホールにお地蔵様出現

さて、ねこの撮影スポットがホールにできたことはご報告しましたが、今度は巨大なお地蔵様があらわれました!

すごい迫力です。

展示室で「会津の冬」115点をご覧になって階段をあがると・・・

「かすみ 慈愛」(1991年)を4mにひきのばしたものです。

撮影OKですので、是非SNSでご紹介ください。

斎藤清展のみどころ紹介1

今日から、展示の内容をちょっとご紹介しましょう。

作品が231点ある他に、様々な資料類によって、斎藤さんの全貌がご理解いただけるようになっています。

まず、初期作品に使われた版木。独学で版画をはじめた斎藤さんの版木は、初期には一枚だけで、絵を描くように絵具を載せて摺られていました。
「凝視(花)」などは、キリでがりがりと版木を削って木目を浮き出しています。

雪の厚みをグラデーションであらわす「ぼかし」、ごまのような模様ができる「ごまずり」などの技法についてもご紹介しています。

グッズ売り場です。

「斎藤清からのメッセージ」展、グッズ売り場をのぞいてみましょう。
ねこのトートバッグ、カードセットがおすすめです。カレンダーや額絵、もちろん絵葉書も充実しています。



そして深く斎藤清を知りたい方のために。231点の図版に加えて資料を掲載、論文3本と詳細な年譜、文献を網羅した展覧会図録。

今ならお買い上げの方に展覧会のポスターをプレゼント!
このポスター、なかなかおしゃれだと評判です。