ふるさと会津の人と四季 ―福島県立美術館名品展―
会期:2015年5月2日-6月21日
会場:福島県立博物館(会津若松市)

 豊かな自然に囲まれ悠久の時を刻んできた会津地方は、美術愛好家の支援もあり、美術を育む風土が脈々と息づいている。こうして、日本画では湯田玉水、坂内青嵐、酒井三良など、水彩画では相田直彦、春日部たすく、渡部菊二など、個性あふれる画家たちを輩出してきた。さらに、会津坂下町出身の斎藤清は、会津の風景を独自の造形感覚で表現し、戦後日本を代表する版画家となっている。
 この展覧会では、奥深い会津文化の魅力を、会津出身・ゆかりの画家たちの名品約60点で振り返った。
ふくしまからの発信 世界の名作版画展/東日本大震災文化財救援活動報告展
会期:2015年8月7日-20日、9月9日-24日
会場:福島県文化センター2階展示室(福島市)
後援:公益財団法人福島県文化振興財団、全国美術館会議、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター

 休館中に美術館所蔵の海外の版画作品を福島県文化センターを会場に公開した。8月開催の第1部では、20世紀を代表する宗教画家ルオーの版画集《ミセレーレ》全58点を展示。続く9月開催の第2部では、ピカソ《二人の裸婦》、シャガール《少年時代の思い出》、ルオー《流れる星のサーカス》、エルンスト《博物誌》という4つの版画集より計79点を展示し、20世紀美術の巨匠たちの織りなす豊かな世界を展観した。
 加えて、同時開催の「東日本大震災文化財救援活動報告展」では、2012年度以降、福島県内で実施されている東日本大震災の被災文化財レスキュー活動を写真パネルにより紹介。さらに本展の関連事業として「福島のこえ」プロジェクトを実施。〈福島のいま〉をテーマに県内から参加者を集め、合唱曲の制作発表を行った。

美術史を彩る名画の旅 ―福島県立美術館名品展―
会期:2015年10月16日-11月23日
会場:須賀川市立博物館(須賀川市)

 福島県立美術館では1984年の開館以来、フランス印象派、アメリカ20世紀絵画、日本の近現代美術を中心に、これまで3,000点以上の作品を収蔵してきた。これらの収蔵作品を気軽に鑑賞していただくため、須賀川市立博物館にて「美術史を彩る名画の旅―福島県立美術館名品展―」を開催した。
 会場にはモネ、ピサロ、ルノワール、ワイエス、ベン・シャーンなどのフランス・アメリカ絵画から、関根正二、岸田劉生、安井曾太郎、速水御舟、村上華岳らの日本近代絵画まで、当館を代表する作品が並び、芸術の秋のひととき、美術の教科書や画集を彩ってきた世界の巨匠たちの作品を楽しむ機会となった。
ふるさとが誇る美術家たち ―福島県立美術館名品展―
会期:2016年1月19日-2月21日
会場:大山忠作美術館、市民ギャラリー(二本松市)

 本展では二本松市合併10周年を記念し、「ふるさとが誇る美術家たち」と題して、二本松を中心に県出身、ゆかりの作家たちの作品を紹介した。
 二本松市に生まれた日本画家・大山忠作は、東京藝術大学で日本画を学んだ後、日展で活躍。2006年には文化勲章を受章している。今回は福島県立美術館が収蔵する7点の作品とともに、大山忠作美術館が収蔵する習作と合わせて展示し、その創作の軌跡を展示した。また橋本高昇、橋本朝秀、橋本堅太郎、荻生天泉や石川良風、そして古川盛雄など二本松ゆかりの作家たちの作品、あるいは角田磐谷や斎藤清による福島の風景などもあわせて紹介した。