東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展

会期:2019年3月26日-5月6日

 伊藤若冲(1716-1800)は、江戸中期、京都に生まれた絵師である。緻密な線描と極彩色の作品を手がける一方、のびやかで自由な筆遣いとユーモラスな表現が特徴的な水墨画を数多く残している。国内外の作品約100点により若冲芸術の魅力を紹介した。

やなぎみわ展 神話機械

会期:2019年7月6日-9月1日

 現代美術のみならず演劇界でも忘れられないシーンを作り出してきた美術家やなぎみわ(1967- )。待望された約10年ぶりの本展では、初公開となる新作を中心に、やなぎの汲み尽くせぬ創造の泉に迫った。日本神話を題材に福島の桃を撮影したシリーズをはじめ、京都、高松、前橋、福島の大学等と連携した「モバイル・シアター・プロジェクト」のマシンによる神話世界が会場に広がった。

生誕120年・没後100年 関根正二展

会期:2019年9月14日-11月10日

 大正時代、20歳2ヶ月で鮮烈に散った関根正二、20年ぶりの回顧展。福島県白河に生まれ、16歳の時《死を思う日》でデビューし、19歳で描いた《信仰の悲しみ》(重文)が二科展樗牛賞を受けるも、スペイン風邪で夭折。新発見資料、同時代作家を含め、色彩と幻想のおりなす関根正二の謎めいた作品世界を、約150点の作品と資料で振り返る、過去最大の展覧会となった。

森田恒友展

会期:2019年11月23日-2020年1月19日

 森田恒友(1881-1933)は埼玉県の熊谷に生まれ、関東平野の田園風景を生涯描いた。大正初期には喜多方の田代家に滞在して会津の風景を題材にしている。洋画と日本画両方を得意とし、挿絵や漫画も手がけた。セザンヌの紹介者としても知られた恒友の、多彩で詩情あふれる作品を一堂に紹介した。

Gallery F 2020:コレクション再発見

会期:2020年2月8日-3月8日

 ギャラリーFは小さな展覧会。4回目となる今回は、抽象彫刻と、アートカードを使ったコレクション再発見の試みにより構成した。
「建畠覚造展 かたちの探求」では、抽象彫刻に大きな足跡を残した建畠覚造(1919-2006)の生誕100年を機に、独自のかたちの世界を紹介した。
「アートカード★チャレンジ」では、当館所蔵作品の画像をカード形式にした鑑賞用補助教材「アートカード」を使って、福島市立野田中学校の生徒たちが考えた小さな展覧会を開催。あわせて、生徒がテーマを元に作品を選び、展覧会が完成していくまでの活動風景などをパネルで紹介した。