その他
企画展示「ギッター・コレクション展」も終了し、一階の企画展示室は、作品や展示ケースがすっかり片付けられ、ひっそりとしています。
私たち学芸員は1日に2回、警備員さんと一緒に展示室を巡回し、異常がないかどうか点検して回ります。
そんな時、こんな企画展示室に入ると、「いや~。こんなに広かったんだ」と実感します。(^_^;)
↑作品も展示ケースも、な~んにもありません。この部屋は4室ある企画展示室のうちの第1展示室です。
企画展示室だけで1,800m2もあるんですから、このだだっ広さは当然ですよね。
企画展の展示をすると、時に「アレ?こんなに狭かったっけ?展示スペースが足りない~!」となることもあるのが不思議なくらいです。
(私が切実に感じたのは、2000年の「棟方志功と斎藤清」展の時。はりきって作品集め過ぎちゃったんですよね(笑)。おかげさまで大変充実した展示になり、20,000人のお客様にご来場頂きました。m(_ _)m )
↑第2展示室。画面右手に暗く見えているのは第3展示室です。
真っ暗な展示室を警備員さんの懐中電灯に照らされて歩くのもオツなものですよ。(^_^)/
(吉)
教育普及
みなさん、アート・キューブを覚えておいででしょうか?
会津若松市文化センターでの福島県立美術館移動美術館ワークショップで活躍した、あの「ヒミツ兵器」です。
↑コレ。
アート・キューブには、約30cm四方の手提げバッグサイズのケースに7cm四方のキューブが詰まった普通サイズの「アート・キューブ」と、約1mメートル四方の(死体の2つや3つ詰められるような)巨大なケースに約30cm四方のキューブが詰まった「アート・キューブ☆メガ」があります。
この「アート・キューブ☆メガ」2セットのうち1セットが、この「アート・キューブ」プロジェクトの偉大なパートナー、郡山市立美術館さんに引き取られていきました。
↑なんとか積み込み完了!もう、ぎゅうぎゅう詰めでございます。
ちょっとハイになっている郡山市立美術館の永山学芸員さんと杉原学芸員さんです。
「アート・キューブ」製作へのひとかたならぬご協力、本当にありがとうございました。
今後は、郡山市立美術館さんで子供たちを出迎えることでしょう。
郡山のお友だち、楽しみにしていてね!
あまりの迫力にびっくりすんなよ!
(吉)
教育普及
イベント
イベント
11月6日(日)、会津若松市文化センターでの「福島県立美術館移動美術館 フランス美術名品展」無事終了いたしました!
観覧者総数は、なんとっ!2,818人!
12日間でこの数字はスゴイと思います。
会津のみなさま、お忙しいところ足をお運びいただき、ありがとうございました!
アンケートもとらせていただいたのですが、みなさまのご意見、ご感想、しかと拝見しましたよ。
★「若松で年1回やって欲しい」
そうか~。(>_<)
移動美術館は各方部順番に回っているので、毎年はむつかしいかも。
でも、こんなに楽しみにして下さっているとは、感激です。
★「カミーユ・コローさんの絵はとてもリアルできれいだし、ピカソさんの絵はすごく不思議で興味深かったです」
「カミーユ・コローの絵がとてもすごかった。見に来てよかったです」
会津若松の10代女性、南相馬の30代女性のご感想でした。
ありがとうございます~!(*^_^*)
見る目ありますねぇ。
私もうちのコローは完成度の高い作品だと思っています。
ピカソの連作版画も、二人の裸婦の姿が刻々と変化していく様子が手に取るように分かって面白いですよね。
★「ルオーのミセレーレの数々、現実、福島の今日に至った人間の愚かさを見せられた気がした」
会津若松の60代女性の感想です。
ルオーの《ミセレーレ》は本当に深い表現で、私も、当館の収蔵作品の中でも最もすばらしいもののひとつではないかと思っています。
現実世界の姿が、醜いところも、美しいところも表され、普遍的な表現となっていますよね。
制作に6年が費やされた傑作です。名作は一日してならず・・・。
★「作品が少ない」
58点、少なかったですか。(T_T)
メジャー選手を惜しげなく投入したつもりだったんですが。
(どのくらいメジャー選手かというと、58作品の合計評価額は343,468,100円・・・!)
ご意見、今後の参考にさせていただきます。
★「モネが1点しか出ていなかった」
★「ルノワールが1点しか出ていなかった」
う~ん。すいません・・・。m(_ _)m
モネもルノワールも当館には1点ずつしかないんです~。
お財布逆さにして振って、あるったけ持ってきたんですが、満足させられず、申し訳ない!
モネかルノワール、寄贈して下さる富豪の方、求む。
あと、「入場無料」というのは、おそろしく好評でした・・・。(^_^;)
ともかく、みなさま、ありがとうございました。
(吉)
教育普及
イベント
常設展
イベント
移動美術館は年一回、県内の美術館・博物館等施設に当館コレクションの一部を展示するものです。
今年は会津若松市文化センターで、モネ『ジヴェルニーの草原』、新収蔵のコロー『ヴィル・ダヴレー』とルノワール『帽子を被る女』のフランス近代絵画の名品3点、そしてピカソ、シャガール、ルオー、レジェら20世紀のフランスが誇る芸術家たちの版画55点を展示しています。
「福島県立美術館移動美術館 フランス美術名品展」
●日時:2011年10月25日(火)~11月6日(日)
●会場:会津若松市文化センター(会津若松市城東町14-52 電話0242-26-6661)
●開館時間:9時~17時(最終入館16時30分)
●休館日:10月31日(月)
●観覧料:無料
会津の素晴らしい「秋」とあわせて是非お楽しみ下さい。
明日10月29日(土)は、13時~14時「県立美術館学芸員によるギャラリートーク」、15時~16時「アートキューブによる子供向けワークショップ」を開催します。詳しくは、会津若松市文化センターHPをご覧下さい。
http://www.aizu-bunka.jp/zisyu-index.htm#biten *リンクは終了しました
「アートキューブ」は、子供達が作品を見る時に使う7cm角の立方体型のサポート・ツールです。
この春、新「アートキューブ」3種類を加え12種類にバージョンアップ。
そしてビックサイズの「アートキューブ☆メガ」も完成しました。
先ほど車に積み込み完了。明日が館外デビューになります。
「アートキューブ」で、もっと美術作品に親しんでみませんか?
(橋)