企画展
企画展
イベント
福島県立美術館は、昨年から「福島藝術計画×Art Support Tohoku×Tokyo」に参加しています。
福島藝術計画とは、福島県、東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)の三者が共催し、地域の団体と協働してアートプログラムを実施する事業です。文化芸術に触れる機会や地域コミュニティの交流の場をつくり、文化芸術による地域活力の創出と心のケアという視点から復旧・復興を支援します。
今年最初の事業として「福島をつなぐ・つたえるフォーラム」を6月15日に開催いたします。
こまばアゴラ劇場芸術監督、劇団「青年団」主宰の平田オリザ氏と、詩人の和合亮一氏をお招きしたフォーラムを開催し、アートによる「まちづくり」や「教育」といった視点から、それぞれの想いを語っていただきます。
第一部はお二人の講演会。第2部では、東京文化発信プロジェクト室の森司をモデレータとして、「被災地とアートの関わり」というテーマから、被災地におけるアートプロジェクトの可能性、そこで創造されるコミュニティの必要性などについて、みなさんと考えます。
現在、参加申込を受け付けています。下記要領にてお申し込み下さい(先着200名様)。
・インターネットでのお申込み
http://f-geijyutsukeikaku.info にお申込みフォームがあります。
・電話/Eメールでのお申込み
福島藝術計画×Art Support Tohoku-Tokyo事務局
(特定非営利活動法人Wunder ground 担当:島﨑)
電話:090-1938-0170
Eメール:tas.fukushima(a)gmail.com
福島県立美術館
電話:024-531-5511
A.Y.
企画展
「横尾忠則ポスター展」関連企画として、福島市内の映画館フォーラム福島で横尾忠則主演の「新宿泥棒日記」(1969年/創造社)を上映いたします。
もちろんポスターも横尾忠則制作。こちらは展覧会に出品されています。
《新宿泥棒日記(創造社)1968年》©TADANORI YOKOO
監督は、今年1月15日に80歳で亡くなった大島渚。撮影当時は大島監督も横尾さんもまだ30代。若き作家たちの熱いエネルギーがぶつかり合って生まれた映画です。
『横尾忠則自伝』を読むと、映画にまつわる面白いエピソードが語られているので、いくつかご紹介しましょう。
「・・・ぼくを使って成功するかどうかということになると、とても自信はなかった。こんな気持ちを監督に話すと、『それはぼくにまかして下さい、絶対心配ないです。大丈夫です』という言葉が返ってきたが、やっぱり不安であった」
・・・
(女優の横山リエと横尾さんが性心理学者・高橋鐵にカウンセリングを受けるシーンの撮影)「高橋先生にはあらかじめカウンセリングの内容が伝えられていたが、われわれ二人は何も聞かされていなかった。その上ぼくは信じられないことだが台本を全く読まないまま初日の撮影に入ってしまった。だからそのシーンの前後の話が全くわからなかったので、自分が演っていることの意味がさっぱり理解できず、不安のどん底で演っていた。まさか台本を読んでいないと監督にいうわけにはいかなかったので、このことがバレはしまいかと撮影中は恐れ続けた」
・・・
「何かをしゃべらなければならないが、横尾忠則としてか、それとも役柄の岡ノ上鳥男としてしゃべるべきなのか、ぼくは完全にぼくの中でパニックを起こしてしまった。何がおこっているのかわからないままドキュメント風にカウンセリングは延々続いた。そして突然二人は高橋先生によって上半身裸にさせられてしまった」
これを読んでも、撮影現場はかなり凄まじいものであったのだろうと予想できます。
そして、
「ぼくの目には大島監督は映画を創っているのか壊しているのかよくわからなかったが、恐らくその両方であったのだろう。虚構の中でドキュメントやハプニング、それにぼくという実像と虚像の両方の観念の解体を試みようとしていたのではなかっただろうか」
と締めくくっています。どんな映画ができあがったのか見たくなりますね。
1960年代。従来の美的価値観や芸術概念が問い直され、権力や権威に縛られない自由な発想に基づいた新しい動向が芸術のいろいろな分野に芽吹いた時代。背景にそんな時代を感じさせる映画です。
展覧会を見て、そのチケットを持って、是非フォーラム福島へ。
「新宿泥棒日記」
監督:大島渚
出演:横尾忠則、横山リエ、渡辺文雄、唐十郎ほか
1969年/創造社/本編1時間36分
上映日:6月1日[土]-5日[水]
上映時間:6月1日[土]-3日[月]12:30~、4日[火]、5日[水]19:00~
観覧料金:横尾忠則展観覧券、案内葉書、福島県立美術館友の会会員証をご呈示いただければ700円になります。
会場:フォーラム福島(024-533-1515)
http://www.forum-movie.net/fukushima
協力:福島県立美術館協力会
A.Y.
常設展
企画展
4月27日、5月11日と二日間にわたって、横尾忠則ポスター展関連ワークショップ「私自身のための広告ポスターを作ろう!」を開催しました。その模様はブログでご紹介しましたので、是非ご覧下さい。
5月11日に完成できなかった方もいらしたので、後日完成させて持ってきていただくことをお願いしておりましたが、20日、全員の作品が集まりました。早速、美術館エントランスホール奥に展示しております。
みなさん、四苦八苦していらっしゃるようでしたが楽しく制作できました。どれも力作ぞろいです。高校生8名(全員女子)もユニークな作品を出品してくれています。展覧会を見た後に、是非お立ち寄り下さい!
A.Y.
企画展
企画展
横尾忠則ポスター展も会期半ばとなりました。早いですね。
先週、詩人の和合亮一さん、グラフィック・デザイナーの中山千尋さんによるワークショップを行いましたが、引き続き明日は、当館学芸員・久慈伸一によるギャラリートークを開催いたします。
会場をまわりながら、作品にまつわるお話しをしていきます。作品を巡ってさまざまな角度から語られる言葉は、時に鑑賞の邪魔になることもありますが、新たな発見につながることもあります。面白さを引き出してくれることもあります。すでにご覧になった方にも、これから展覧会を楽しもうという方にも、鑑賞のガイドとなるような楽しいトークができればと、私たちも努力をしております。なかなか難しいのですが・・・。
5月18日[土]14:00~ チケットをご持参の上、企画展示室入り口にお集まり下さい。
ここです↓
皆様のご来館を心からお待ちしております。
A.Y.
企画展