ホールにお地蔵様出現
2017年10月26日 17時42分さて、ねこの撮影スポットがホールにできたことはご報告しましたが、今度は巨大なお地蔵様があらわれました!
すごい迫力です。
展示室で「会津の冬」115点をご覧になって階段をあがると・・・
「かすみ 慈愛」(1991年)を4mにひきのばしたものです。
撮影OKですので、是非SNSでご紹介ください。
さて、ねこの撮影スポットがホールにできたことはご報告しましたが、今度は巨大なお地蔵様があらわれました!
すごい迫力です。
展示室で「会津の冬」115点をご覧になって階段をあがると・・・
「かすみ 慈愛」(1991年)を4mにひきのばしたものです。
撮影OKですので、是非SNSでご紹介ください。
今日から、展示の内容をちょっとご紹介しましょう。
作品が231点ある他に、様々な資料類によって、斎藤さんの全貌がご理解いただけるようになっています。
まず、初期作品に使われた版木。独学で版画をはじめた斎藤さんの版木は、初期には一枚だけで、絵を描くように絵具を載せて摺られていました。
「凝視(花)」などは、キリでがりがりと版木を削って木目を浮き出しています。
雪の厚みをグラデーションであらわす「ぼかし」、ごまのような模様ができる「ごまずり」などの技法についてもご紹介しています。
「斎藤清からのメッセージ」展、グッズ売り場をのぞいてみましょう。
ねこのトートバッグ、カードセットがおすすめです。カレンダーや額絵、もちろん絵葉書も充実しています。
そして深く斎藤清を知りたい方のために。231点の図版に加えて資料を掲載、論文3本と詳細な年譜、文献を網羅した展覧会図録。
今ならお買い上げの方に展覧会のポスターをプレゼント!
このポスター、なかなかおしゃれだと評判です。
「斎藤清からのメッセージ」展、展示点数はなんと231点。
最大規模の回顧展です。
出世作の「ミルク」(1949年)、国際展で一躍注目を集めた「凝視(花)」(1950年)など有名どころから、こんな珍しい屏風まで。
そして京都、奈良の古寺や古仏をテーマにした1960年代の作品
それからライフワークである故郷・会津の風景画
とくに1970-97年制作された「会津の冬」全115点をはじめて一堂に展示しています。
360度、どこを見ても白と黒の世界。行けども行けども雪。
何故斎藤はここまで執拗に会津を描いたのか。雪景色を通して何を見ていたのか。
展示室で追体験できます。
ねこといっしょに写真をパチリッ!
企画展「斎藤清からのメッセージ」展に展示されている作品「凝視(猫)」のねこが撮影スポットに登場です!
展覧会観覧の記念に猫と写真はいかがですか?
「生誕110年・没後20年 斎藤清からのメッセージ」展がついにオープンしました!
当館の斎藤清コレクションは、1980年に作家本人より、それまで大事に手元に置いておいた主要作品のほとんどが寄贈されたことに始まります。
その後も新作ができるたびにエディションナンバー1の作品をご寄贈いただき、最終的には約500点もの質の高いコレクションが形成されました。
今回の展覧会はこうした作品群に斎藤清が込めた思いを、あらためて振り返ってみようというものです。
7日行われた開会式の様子です。
初日からたくさんの人にお越しいただきました。
今回の展覧会では、これぞという名品や、当館でしか見られない作品が多数展示されています。
また、1970年からの《会津の冬》シリーズ全115点をすべて展示しているのも見どころです。
画集ではわからない、作品の持つ質感などを、実際に足を運んでご覧いただければと思います。
10月7日(土)に開幕する「斎藤清からのメッセージ展」。
ただいま展示作業真っ最中です。
今日は、展覧会準備中の展示室を少しだけ覗いてみましょう!
先ずは脚立にのぼって、ぱしゃり!
すこしだけ高い位置からの眺めなのに、いつもよりも違って見えますね。
メインビジュアルの《凝視(猫)》が見えます。
床には展示前の資料類が並べられています。これを机に乗せれば完了です。
作品はすべて壁に吊りおわりました。作業もあと少しです。
ただいま美術品展示のエキスパートの日本通運の皆さんがキャプションを付けています。
キャプションの上端に赤いラインの光が走っているのが見えますか?
このラインに合わせてキャプションを取り付けていきます。結構大変な作業です。
今回の目玉はなんといっても、代表作《会津の冬」シリーズ全115点が展示されることです。
展示室はこんな感じです。
作業中の展示室。いかがでしたか。
開幕まであと2日。この秋イチオシの展覧会に乞うご期待!
朝晩はすっかり冷え込み、いよいよ秋が深ってきました。
さて、美術館では9月30日から常設展示第III期が始まりました。
この季節にぴったりの作品をご用意しました。
左は、紅葉深まる会津の風景を描いた斎藤清の《秋の只見》
この作品では水面にくっきりと映し出された山並みが目を引きます。
まるで湖のよう、ゆったりとした只見川の流れを思い出しますね。
そのほかにも《磐梯山》やヒマラヤ山脈を描いた《バドガオンの月》など、
ちょっとした山特集になっています。
第一室
次の部屋に行ってみましょう!
こちらの部屋では当館が誇る関根正二と大正時代の洋画を集めてみました。
昨年新たに発見された関根の作品《茅葺屋根の農家のある風景(仮題)》もありますよ。
当館所蔵・寄託の関根の油彩画を(ほぼ)一挙公開です。
右から二番目の作品は関根の《姉弟》。
おねえちゃんにおんぶしてもらう幼児の顔が何ともかわいらしい作品。
童謡の「あかとんぼ」を思わず口ずさみたくなる、ノスタルジックな作品ですね。
向いの壁にはフランス絵画を展示しています。
モネとピサロの作品が並ぶのは、実に1年ぶりです。
第二室
次の部屋は故・河野保雄(こうの・やすお)氏からご寄贈いただた作品を展示しています。
ここには、素朴な味わいのガラス絵が勢ぞろいしています。
最後の部屋は、大正から昭和にかけて創作版画運動の旗手として活躍した恩地孝四郎(おんち・こうしろう)の作品を展示しています。
恩地は、会津の版画家・斎藤清とも親交がありました。
そうそう、今月7日(土)にはこの秋イチオシの企画展「斎藤清からのメッセージ」展が始まります。ただいま展示作業の真っ最中です。
秋のレジャーは県立美術館へ。皆さんのご来館を心よりお待ちしております。
ピンホールカメラ体験2日目。
昨日作成したネガから、ポジのプリントをつくります。
その前に、1日目に千葉さんからお話があった光学装置「カメラ・オブスクラ(暗い小部屋)」を実習室の部屋全体で作る実験をしてみました!
窓をふさいだ段ボールに穴をあけてみると・・・・
最初は何もうつっていないように見えますが、ゆっくりと実習室全体に反転した外の像が浮かび上がって見えてきます!
実際の外の風景はこのような感じ。
白い車と黒い車、そして木々と信夫山がくっきりと浮かび上がっています。
真っ暗にした部屋に、たった一つの穴をあけることで、大きなカメラ・オブスクラができあがりました!
きれいに浮かび上がる像に、カメラの原点を見ることができ、私にとっても貴重な経験になりました。
いよいよポジのプリントです!
まずは千葉さんにネガポジ反転現像の手順を説明していただきます。
昨日体験したネガの現像作業に、反転露光の作業が加わります。
黒っぽいネガは露光時間を長めに、白っぽいネガは露光時間を短めにすることがポイントです。
説明を受けた後、2つのグループに分かれて作業に取りかかりました。
自分のネガに適した露光時間をつかむのはなかなか難しく、みなさん試行錯誤しながら進めていました。
プリントが終わると、紐に吊して乾燥させます。
みなさん現像にも慣れ、熱中してどんどん作業を進めていきます。
お昼休憩を短縮して現像作業に取り組んでいる方々もいました。
水洗して乾かしている間に、千葉さんが撮影してきた写真についてご紹介いただきます。
スライドを使いながら、どのような技法を使っているのか、そしてどのような想いを込めて一枚一枚の写真を撮影しているのかなどお話しいただきました。
一枚の写真に込めた想いについて、作家本人から聞く機会はなかなかないので、みなさん熱心に聞き入っていました。
最後に、受講者のみなさんにピンホールカメラでの撮影を体験した感想を聞きながら、鑑賞会をしました。
それぞれこだわりの1枚が出来上がりました。
お気に入りの1枚を選んで、みんなで記念撮影!
千葉さん、ご参加いただいたみなさまありがとうございました!
9月3日、4日の2日間、当館実習室にて「どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験」を開催しました!
講師は写真家として活躍し、福島県内でも撮影をしている千葉奈穂子さんです。
1日目はピンホールカメラの制作と撮影。
自己紹介の後、まずは今回みんなで体験するピンホールカメラについてお話がありました。
千葉さんがワークショップのために用意してくださったプリントを見ながら、カメラの歴史について知ります。
カメラについて知った後は、ピンホールカメラの制作です。
千葉さんが作ってくださったアルミ板のピンホール。
光にかざして見てみると、小さな穴があいています。
この穴がピンホールカメラで撮影する上でとても重要な部分になります。
黒い箱を1人一つずつ持ち、ピンホールを取り付ける場所を考え、カッターで四角に切り抜きます。
1つ取り付けると、普通のカメラのように像がうつりますが、何個か取り付けると、いくつかの像が重なってうつります。
次に、切り抜いた四角い穴に、アルミ板のピンホールを貼りつけます。
最後に、それぞれのピンホールに黒いマスキングテープを貼ってシャッターを作り、ピンホールカメラが完成しました!
部屋を暗室にし、印画紙を箱の中にセットします。
今回は実習室の窓を段ボールでふさぎ、大きな暗室をつくりました。
セーフライトをいくつか設置していましたが、目が慣れるまではみなさん探り探りで作業を進めていました。
印画紙をセットした後は、隙間から光が入らないよう黒いマスキングテープでふちを丁寧にカバーします。
お昼休憩をはさみ、いよいよ撮影です!
その前に千葉さんから露出のお話。
天気やピンホールの数によって、露出時間(=シャッターを開けている時間)を変えなければいけません。
この日は曇り空。晴天の時より露出時間が長めになります。
みなさん外にピンホールカメラを持っていき、それぞれ撮影したい場所に設置します。
千葉さんからの説明のなかに「わずかな光をゆっくりと時間をかけて集めるピンホールカメラ」という言葉がありました。
デジタルカメラやスマートフォンで瞬間的に撮影をする機会が多い中で、光を箱の中にじっくりと集めて撮影するのは、新鮮な経験だったのではないかと思います。
撮影が終わると部屋をまた真っ暗にし、現像作業をして、ネガを作成します。
今回は、ゼラチン・シルバー・プリントと呼ばれる銀塩写真の現像です。
千葉さんが一通り説明した後に、それぞれ自分が撮影した印画紙を現像します。
液体の種類によって、浸す順番や秒数が異なるので、みなさん間違えないように、お互いに声を掛け合いながら作業を進めていました。
現像が終わるとまた印画紙をピンホールカメラにセットし、撮影へ。
撮影と現像を繰り返し、それぞれネガが完成しました!
乾燥させるために紐に吊して、1日目の作業は終了です。