2012年2月の記事一覧

あっ!もうナイ!・・・除染作業続いてます。

美術館にとって年度末を象徴する重要な委員会があったり、かの有名な(そんなでもない?)美術鑑賞サポートツール「アート・キューブ」のガイドブックやチラシの発送作業に追われてブログ更新もちょっと途切れておりました。
今日、発送作業が一段落したので、除染の模様を確認しに行ったら、
「あっ!もうナイ!」


↑つい先日までうず高く積み上げられ、ブルーシートをかぶせられていた汚染芝が姿を消しています!


↑と、視線を右に移すと・・・。そう。先日掘削していた大穴に、すでに埋め立てられているのです。
後方では汚染芝をすくい上げ、ダンプカーに載せていくブルドーザーの姿が・・・。


↑大穴は汚染芝でマンタン状態。


↑ブルドーザーがせっせと汚染芝をすくい上げています。


↑ダンプカーは、例の大穴に汚染芝を放り込んでいます。


↑それにしても、この台形に盛られた土は何でしょう。不思議。
上に雪が積もり、不謹慎ながら、砂糖がけしたチョコレートケーキにも見えます。シュールな情景です。
 

もしかして、あの台形に盛られた土は、穴を埋めるフタの役割をする土なのでしょうか?
かぶせる土の放射線量は十分に低いということです。

(吉)

今日はマスクOK!

除染レポート、三日連続でさすがに気がひけてまいりました。
もしご不満の方あらば(「うんざりしたからやめて~」とか「もう分かったよ!」とか・・・)、当館までご連絡下さいませ・・・。

さて、今日はほとんどの芝を削り取り終わり、かき集めてブルーシートをかぶせていました。


↑「よっと!」。作業員さんたち、重しとなる土嚢を放り投げています。
土嚢でブルーシートの各所を押さえて固定。
今日はマスクをしていらっしゃる方、多いようです。OK!


↑その前景には、古代遺跡のように台形に盛り上げた土(気になる・・・。なにこれ?)と、汚染芝を埋め立てるための巨大な穴が・・・。


↑ブルーシートをかぶせられ、土嚢で固定された汚染芝。
後ろのトラックと比較すると、巨大な盛り土ならぬ、盛り汚染芝であることが分かります。


↑さっぱりきれいに。くどいようですが、芝を取り除いて0.3μSV/時。

(吉)

着々進行中・・・除染のことですが。

当館前庭の除染工事ですが、着々進行中です。
本日は池の脇、正面部分の芝生はがし作業が行われています。


↑ほとんどはがされました。小さく見える人影は荒木学芸員。
インフルエンザから復帰第1日目に、放射線量測定。
気になる値は約0.3μSV/時とのことです。以前の1/6~1/7に激減しました。


↑これなんだと思いますか?はがされた芝です。ものすごい量です。


↑近くで見るとさらに迫力です。


↑こちらでは、穴掘り続行中。


↑穴の隣には、土が台形に積み上げられて、まるで古代遺跡のようです・・・。


今日はマスクをしていらっしゃる作業員さんもいましたが、していらっしゃらない方も。
総務課長が、作業員さんにマスクをするよう言ってくれるとのことでしたので、少し安心しました。
作業員さん、マスクをしてください~。

(吉)

除染なう。穴掘り中!

前回の除染工事レポートが思いのほか好評でしたので(美術館たるもの、こんなことで好評になりたくないです・・・)、第2弾です。
進展があるたびに、ご報告したいと思います。
今回は昨日2月16日の模様です。
工事はさらに進んで、除染芝を埋め立てる巨大な穴を掘削しています。


↑穴の大きさ15×10m、深さ6m。完成半ばですが巨大です。もうちょっと近くに寄ってみましょう。


↑・・・でかい。


↑何度も言うようですが、作業員さん、マスクして~!1.6~2.0μSV/時の土煙もうもうです・・・。


ところで、本日2月17日朝の福島市は一面の銀世界でした。
除染作業も滞りがち・・・。


↑ヤレヤレ。どうしようかと相談中。


↑最近きな臭い画像が多いので、サービスショット(?)。景観だけは以前のとおり美しいんですけどねぇ。

(吉)

遅まきながら震災レポート4床篇

間があいてしまいましたが、「遅まきながら震災レポート」の第4弾です。
今回は事務室・廊下の床です。

当館のある福島市の震度は6弱でした。
その時、事務室とつながっている応接室にて、デザイナーさんと打ち合わせをしていた私。
最初の一撃からなみなみならぬ横揺れで、橋本学芸員はすぐに展示室へと急行。
私は、「もしかしたらじきに収まるかも」(実に甘かった・・・)と思い、デザイナーさんと一緒に様子を見ていました。
ところが、揺れは収まるどころか、激しくなるばかり。

「このままではまずい。展示室のお客さんを誘導しに行かなくては」と思った私は、席をたち、事務室を通って展示室へ行こうとしました。
ところが事務室に出たところで、歩けないほどのものすごい揺れ。
立っているのがようやく。という状態でした。
総務課の職員の事務机から次々と引き出しが飛び出して、事務机が半倒れになり、書類やファイルが床中に飛び散りました。
飛び出してきた副館長が「これは一体なんなんだべ!」(福島弁(^_^;))と叫んだのを覚えています。
そんなことあんな状況下で私に聞かれても!(笑)

その後少し揺れが収まったところで、エントランスホールに走り出ましたが、そこで最大級の激震。
もはや立っていることもできず、総務課の職員さんと一緒に館長室脇の石の壁にへばりついていたのでした。

ということで、その激震をくぐり抜けてきた事務室や廊下の床はいまやこんな状態です。


↑事務室ソファーの下にも。長靴姿の足が見えているのは、除染工事の方。総務課職員と立ったまま打ち合わせ中。


↑かなり大きいです。


↑私が今作業している机の下にも。


↑こちらもかなり。パーテーションを超えて2mほど広がっています。


↑こちらは事務室前廊下。廊下いっぱいに広がっています。今度震度6がきたらどうなるんだろう・・・(不安)。

(吉)

除染なう!

現在、福島県立美術館は庭園除染工事と災害復旧工事のため休館中です。
そこで、本日はこの除染工事の模様をレポートしたいと思います。
福島の方は「もう見飽きたよ・・・(-_-;)」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、お許し下さい。
県外の方は、こんな情景、もちろん初めてですよねぇ。


↑ベロリとはがされた芝生之図。
当館の前庭の芝生は、ご多分に漏れず高く2μSV/時弱あります。
(雪が降り積もると、水の遮蔽効果で2~3割ほど低くなりますが)
そこで、「芝生をはがす」という除染工事が行われるわけなのです。


↑美しい芝生がはがされて、野球のグラウンドのようになっていきます。
はがした芝生がどうなるのかって?
当館の敷地内に広さ15×10m、深さ6mの巨大な穴を掘り、埋め立てられます。


↑埋め立てられた汚染芝は、中間貯蔵施設が決まるまでの間そのまま敷地内で保管します・・・。
中間貯蔵施設は一体いつ決まるんでしょうか?
まさかこのままずっと・・・なんてことないでしょうねぇ。
それにしても、桜井造園の作業員さん、マスクしてください~!

(吉)