2014年2月の記事一覧

除染レポート

先週は除染よりもまず除雪。
5㎝の表土を剥ぐために50㎝の雪かきだ、と作業の方はおっしゃっていました。
大雪のため、除染作業も遅れています。

さて、昨日の作業をレポートしましょう。

美術館の前の庭に大きな穴を掘ったことは前回お伝えしました。
今、ここにフレコンバッグ(除染袋)を納める作業が進んでいます。

 
庭に設置された大きなクレーンで次々と黒い袋がつり上げられ、穴に納められていきます。



800個以上になったというフレコンバッグもなんとか納まりそうだということでした。
それにしてもすごい光景です。
レジェの彫刻《歩く花》は、この光景を脇で静かに眺め続けています。

同時並行で、図書館駐輪場の屋根の除染も行われていました。
高圧洗浄で流された水が集まる升の沈殿物も取り除かれます。





相変わらず、庭園植栽の除染も進められていました。



一方、美術館側の駐車場では、雪で折れた木の枝を処分する作業も行われていました。
本当にこの大雪は大変でした。
それでも少しずつ暖かくなってきています。
春が待ち遠しいですね。

A.Y.

臨時休館のお知らせ



今日は大雪になってしまいました。
重たい雪がしんしん降っています。

福島交通飯坂線も市内バスもすべてストップ。
こんな大雪、久しぶりです。

そういうわけで、明日、2月16日[日]は臨時休館させていただくことになりました。
皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解下さいますようお願い申し上げます。

2月18日[火]は通常開館いたします。

よろしくお願い申し上げます。

A.Y.

除染レポート

先週末、久々の大雪でした。
美術館の庭も一面まだ雪に覆われています。

そんな中、除染も進んできました。
昨日の除染の様子をレポートしましょう。



現在、美術館西側の日本庭園を除染しています。

 

茎や根を傷めないように、そして春には新しい芽が出るように、きちんと選んで枝や根を切りながら、土を丁寧に掻き出していくのだそうです。
そして石についた苔も少しずつはぎ取っていきます。
寒い風の吹く中、根気のいる作業です。



林の中の作業も大変です。平らではないのですから。
土を掻き出し、それを左端に見える緑の車に載せ、林の外へと運び出します。



大きな木の根元には放射能が多くたまっているため、念入りに除染されます。



竹藪は、除染のための準備。根元の雪払い作業が行われていました。

 

そして、これらの土は黒い除染袋に入れられ、庭の一角に掘られた穴に一時保管されます。
フェルナン・レジェの彫刻《歩く花》の前に忽然とあらわれた大きな穴。
昨日は、穴に防水シートを貼る作業が行われていました。
来週から搬入が始まるそうです。

今週末、また雪が降りそうですね。
除雪をしながらの作業になるのでしょうか。
大雪にならないことを祈りつつ・・・。

A.Y.

河野保雄コレクションの全貌展スタート!

各地で大雪になった先週末。
いよいよ「近代洋画にみる夢 河野保雄コレクションの全貌」展がオープンしました!



駅前の看板も雪化粧。

 

 

展覧会開会の前日、開会式も開かれました。
昨年おしくも急逝された、福島市のコレクター、河野保雄(1936-2013)さんのコレクションの全貌を、400点あまりの作品で振り返ろうというもの。
市内に百点美術館(名品を100点集めたい、という希望で命名された名前)を開き、市民の憩いの場でした。
現在そのコレクションは、府中市美術館に200点、宮城県美術館に7点、福島県立美術館に300点ほどが収蔵、寄託されています。
青木繁、関根正二、岸田劉生といった近代洋画の巨匠、個性派から、長谷川利行、麻生三郎、鶴岡政男、桂ゆきなど、さらに竹久夢二、初山滋、はてはこけしまで、バラエティと奥行きを兼ね備えた一大コレクションといえるでしょう。

作品は、ほぼ「集めた順」に並んでいるのも、ユニークな展示といえるでしょう。
 

毎週土曜のギャラリートークもあり、目も耳も離せません!







3/23日まで。
2/16の日曜美術館アートシーンでもちょっこし紹介されるので、見てね!

(HY)

除染レポート

こんにちは。
今日は比較的暖かく、土曜日の今日も除染作業が着々と進められています。
除染レポート第3回です。

植え込みの除染もずいぶん進みました。
現在、美術館西の日本庭園側で作業が行われています。



植栽の下の落ち葉を掻き出し、土をはぎ取る作業。



それらの土を入れた除染袋も膨大な量になりつつあります。
美術館駐車場に積み重ねられていますが、三段になりました。

これらを、これから庭に埋めるのです。



美術館の庭にはフェルナン・レジェの《歩く花》という彫刻が設置されていますが、その前のスペースを予定しています。
除染袋は最初800個を想定していたようですが、それ以上になるとのこと。
穴もかなり深く掘る必要があるということでした。



美術館の外壁の下には、場所によって玉砂利が敷かれています。
そこも放射線量がかなり高いのです。
まず玉砂利を取り除いて、その下の側溝を除染。
それから、玉砂利を高圧洗浄し、きれいにしていきます。
今日は作業員の方々が手作業で玉砂利を一つ一つ除け、側溝洗浄の準備をしていました。



除染とともに、敷地内の石組みの修理も進めています。
震災で亀裂が入ったり、ずれたところが随所にあって、そのままになっていました。
今後、そういうところもきれいになる予定です。

A.Y.