2023年11月の記事一覧
創作プログラム「までいな花-飯舘村の美しい自然を表現しよう」開催しました
9月24日(土)、当館エントランスホールにて、「までいな花-飯舘村の美しい自然を表現しよう」を開催しました。
講師は美術作家で東京工科大学教授の酒百宏一先生です。
色鉛筆で飯舘村の葉っぱを写しとり、現在も変わらない美しい村の自然を表現するアートプロジェクトです。
酒百先生は、2021年よりこの活動を始め、県内各地でワークショップをされています。
はじめに、酒百先生からプロジェクトの概要や活動に込めた想いについて、スライドを使いながらお話がありました。
「までい」とは、「両手」という意味の「真手(まて)」が語源です。
「手間暇を惜しまず」「丁寧に」「心をこめて」
といった東北地方で昔から使われている方言です。
今回は、酒百先生が飯舘村の森から集めた葉っぱを元に、丁寧に心を込めて「までいな花」を作っていきました。
葉っぱの上に紙を重ね、色鉛筆で写しとっていくと、細かな葉脈が見えてきます。
葉っぱの種類によって、形や大きさ、葉脈の出方が異なります。
何色か色を塗り重ねたり、部分によって色を変えたりしながら、みなさん丁寧に写しとっていきます。
写しとった後ははさみで切り、酒百先生が準備した土台に配置し、のりで貼っていきます。
きれいな花ができました!
できあがった花を、並べていきました。
同じ葉っぱから作っていますが、塗り方や色合い、葉っぱの組み合わせなどでそれぞれ違った「までい花」が生まれました!
これらの花は、今後様々な場所で作られる予定です。
できた花を集めて、花の空間をつくり飯舘村で展示されます。(展示時期や会場は未定)
今回のワークショップは、当館とNPO法人ふくしま再生の会との共催で実施されました。
酒百先生、参加者のみなさま、そしてスタッフのみなさま、ありがとうございました!
「福島県高等学校文芸研修会」生徒作品を展示中!
9月22日(金)、当館講堂と常設展示室で、「福島県高等学校文芸研修会」が開催されました。
「文芸研修会」は、福島県内の文芸部に所属する高校生を対象に、創作活動の技術力向上や、生徒同士で交流し、
創作技法などについて意見を交換し合うことを目的として開催されています。
今回は、当館の「第Ⅲ期コレクション」の展示作品をみて、詩、短歌、俳句を創作するワークショップが行われました。
〇参加校
東日本国際大学附属昌平高等学校、福島県立会津学鳳高等学校、福島県立安積高等学校、
福島県立安積黎明高等学校、福島県立郡山東高等学校、福島県立須賀川創英館高等学校、
福島県立橘高等学校、福島県立福島西高等学校 8校
〇参加人数
高校1~3年生 38名
はじめに講堂で開会式と、活動の流れについて福島県立福島西高等学校及川俊哉先生から説明がありました。
以下のジャンㇽから一つを選び、作品を作っていきます。
①詩…1篇(20文字20行以内)
②短歌…一首以上
③俳句…一句以上
先生からは、
「いちばんは自分が心動かされる作品について書くこと!」
「作品から感じた感動や書きたいという気持ちを大切にしましょう!」とお話がありました。
さっそく2階にある常設展示室へ。
自由に展示室をめぐりながら、創作する作品を選んでいきます。
感じたことなどをメモしながら、作品をじっくり見てまわっていました。
作品が決まったところで創作へ。
プリントに書いたり、スマートフォンに入力しながら、それぞれ作品を作り上げていきます。
講堂に戻り、次の活動へ。
詩、短歌、俳句のジャンルに分かれて集まり、アイスブレイクと自己紹介をしました。
その後、作品の仕上げをして、グループ内でそれぞれの作品を発表しました。
お互いの作品のいい点についてコメントし合って、みなさん交流を深めていました。
現在、2階常設展示室では、生徒が創作に選んだ作品の近くに、手書きの生徒作品カードを掲示しています。
(一部展示替えに伴いパネルでご紹介しています)
会期は12月27日(水)までです。
生徒達が作品から感じた感動や、ひとりひとりの「書きたい」という気持ちが込められた詩、短歌、俳句をぜひご覧ください。