2012年9月の記事一覧

ふとん山ができました、5日目

やっと完成しました!

細々とした最後の作業をなんとかやり終えたところです。
今回の展示は、作家の小沢さんをはじめとして、多くの方々のご支援をいただいて実現しました。そう思うと、感慨もひとしおです。皆様、本当に有り難うございました。
しかし本番はこれから。完成して終わりじゃない。

いよいよ明日から、一般公開です。

子供たちが目を輝かせてふとん山を滑り降りてくる姿(猛スピードはちょっと困るのですが)を楽しみにしたいと思います。

これからも折に触れ、日々の様子をご紹介していきます。

今日は写真はなしです。ごめんなさい。
明日にご期待下さい。

A.Y.

ふとん山ができるまで、4日目

作家の小沢剛さんが、美術館に登場!

小沢さんとともに、いよいよ山に布団を敷きつめる作業が始まりました。布のベルトを山にビスで固定し、そこに布団を差し込み、折り返して山の表面に貼り付けていきます。小沢さんに指導を受け、ちょっと緊張しながらの作業です。



布団にまみれての作業はなんかくつろぐなぁ。



山の裾のから始まった布団設置作業は、意外に早く山の頂上まで達しました。膨大な布団を目の前に、呆然としながら、本当にこれ全部を一日で敷き詰められるのかと感じた昨日のことがうそのよう。何度も設営と撤去を繰り返し、そのたびに一つ一つの作業のコツが蓄積されて、効率よく運ぶように改善されてきたという感じです。
今度やる時はうまくもっとうまくいきそう!でも次は私たちが設営するわけじゃないもんな。



そして、山のてっぺんに白い大きな帽子がかぶせられました。子供たちが描いた絵を投函する大事なポストです。



そして手前には、サインボードが完成。美術館の倉庫にしまい込まれ、最近、久しく日の目を見ていなかった青いフェルトの展示台が、素敵なサインボードになりました。



子供たちがお絵かきをするかわいい顔の机もきれいに塗り直されていきます。




それにしても、布団が敷かれるとどこか空気が柔らかくなる。不思議なのです。大理石が張り込まれた教会のようなエントランスホールが、なんかいつも違う雰囲気。布団マジック、恐るべし。

これはブログでは伝えきれない。残念!

A.Y.

ふとん山ができるまで、3日目



今日は朝から、経師紙を貼る大工さんが来て、トンネル部分が白くお化粧されました。でもそれも午後早い時間で終わり。端の処理など細かなところが残っていた床の絨毯敷きの作業を私たち学芸員でやったくらいで、今日はあまり大きな進展はありませんでした。中休みというところ。ちょっと気が抜けて、写真をあまり撮ってません。すみません。

 

明日はいよいよ布団を設置する作業です。準備のために、夕方、布団をエントランスホールに運び上げましたが、これが今日の一番のハードワークでした。それにしてもすごい量の布団です。結果、ふとん山がもう一つのふとん山に埋もれかけています。130枚もの布団を、明日並べ終えることができるのか?お楽しみに。

おまけ。
さて、ここはどこでしょう?
こんな空間もできています。




ということで今日はここまで。

A.Y.

ふとん山ができるまで、2日目

今日は久しぶりにいいお天気。秋晴れのすがすがしい一日になりました。
さて、再びふとん山に向かいます。

昨日、下から2段目まで敷き終わった板を3段目、4段目と敷き詰めていきます。午前中には、ふとん山の骨格が完全に組み上がりました。離れて見るとベニヤの色がそれぞれ違って、まるでパッチワークの●●。



●●に、どんな言葉が入るでしょうか。私は昨日、「スカート」のようだと書いたのですが、「富士山」という人もいたり、「UFO」が美術館に不時着したという人もいました。そうだ、福島市の隣りの飯野町にはUFOふれあい館があったね。UFOが出るんだよね。昼休みはその話しで盛り上がる!



午後いちばん、ベニヤがささくれないように表面にヤスリをかけます。そしてベニヤの継ぎ目のところに養生テープを貼っていきました。これで表面はつるつるです。しかし、作業中に滑る人が続出。この山を駆け上がるのは結構大変。この角度、バカにしちゃいけません。これだけでもかなり楽しめる感じです。



実は今日はここまでが目標だったのですが、その後みんな頑張って、床の絨毯張りまで終了しました。



もうこれで土足では上がれません。少しずつ、最後の布団を迎え入れる準備が整いつつあります。

ということで今日はここまで。

A.Y.

ふとん山ができるまで、1日目

さあ、今日から小沢剛さんの「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」(通称ふとん山)の設営が始まりました。

まずはこんな四角いものが、エントランスホールに立ち上がりました。
何になるんでしょう。



上から見ると、どうやらトンネルのようですね。ホールを横切っています。かなり大きいですね。でも、頭にはかわいい丸い帽子が乗っています。



そのトンネルに柱が何本も立てかけられ、そこに、板がかぶせられていきます。



上から見ると、こんな感じ。まるでスカートのようですね。



一番下の段が敷き終わったら、その上の段を敷き詰めていきます。一人はスカートの中に入り、中の柱を少しずつ微調整しながらの作業。下の段ではそれほどでもなかったずれが、上に行くに従ってだんだんと大きくなっていき、ぴったりはまらない!何度かやり直しながらの作業。みんな総動員でとりかかります。
中段まで完成して、今日の作業は終了となりました。



夕方になってエントランスホールにライトが点灯し、ふとん山の全景が浮かび上がりました。まだ骨格部分のみですが、まるで羽を広げた鳥が天井に向かって飛び立とうとしているみたいで、美しい!




さぁて、明日はどんな姿に変わっていくでのでしょう。こうご期待!

A.Y.

今年も、「あそVIVA★びじゅつかん」がやってきます!

これは昨年の夏、福島の子供たちにもっと美術館を楽しんでもらおうと取り組んだ企画で、今年も引き続き開催することになりました。今年は、美術家・小沢剛さんの「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」という作品を展示します。


豊田市美術館での展示風景

一面に布団が敷き詰められた布団山。その山には子供達がのぼったり、すべったり、ねころんだりしてかまいません。その山の上にはポストがあります。それは、小さなカードに自分の好きな人の顔を描いて、世界の見知らぬ誰かに届けるためのポストです。子供達は、前の会場で投函された誰かの絵をプレゼントとして受け取り、そして自分の絵は次の会場の誰かに手渡るのです。遠くの誰かの思いを受け取り、自分の思いを知らない誰かに届ける、そんな心温まる作品です。

さあ、みんな美術館に集まれ!

 

明後日から、展示作業が始まりますが、その様子もアップしますので、メイキングもお楽しみに!

会期:2012年9月30日(日)~12月24日(祝・月)
場所:福島県立美術館エントランスホール
料金:入場無料
休館日:毎週月曜日(10月8日(祝)、12月24日(祝)は開館)、10月2日(火)、10月9日(火)
時間:9:30~17:00
主催:福島県立美術館、福島県立美術館協力会、小沢剛
協力:豊田市美術館、READYFOR?
助成:Japan Art Donation
*この展示は、クラウドファンディング READYFOR? を通じてご協力いただいた方々をはじめ、福島の子供たちにこの作品を楽しんでもらいたいという多くの方々からのご支援により実現しました。
皆様、本当に有り難うございました。

A.Y.

夏休みの思い出「アートなおはなしかい2012」

遅くなりましたが、今年の夏に開催いたしました県立図書館+県立美術館連携事業「アートなおはなしかい2012」のご報告です。

8月11日に開催しました毎年夏の恒例イベント「アートなおはなしかい」は、ご好評頂き、おかげさまで今年7回目を迎えました。今年のテーマは「ひかり」です。「ひかり」というと、みなさんは何を思い浮かべますか?「太陽の日差し」「照明の灯り」形容詞で言ったら「まぶしい」「暖かい」など、色々連想できそうですね。
 今回は、そんな身近に感じることの出来る「ひかり」について、図書館では「実験!」も取り入れながらの読み聞かせを行い、美術館では、「ひかり」のさすところには「影」ができることを意識しながらの作品鑑賞を行いました。






まずは図書館での読み聞かせです。
図書館での読み聞かせは、聞いているだけでも楽しいのに、今回はなんと「ひかりを見つける実験」付きです!セロハンやCDにひかりを当てると・・・・。
私たちの身のまわりにある「ひかり」には、こんなに様々な「色」があるんですね!

びっくりです。



そして、こんなところでもひかりの観察ができちゃうのです!
(安齋司書力作のネームプレート)

みんな夢中でひかりの観察です!



光の三原色は「赤」「青」「緑」。三色混ぜると、ひかりは「白」になることをみなさんはご存じでしたか?

楽しいひかりの実験盛りだくさんの後は「アン・ジョナス作『光の旅かげの旅』」の読み聞かせでしっとり終了です。

ボリューム満点の楽しい読み聞かせになりました!

次は美術館へGO!



美術館では「光」と「影」の不思議な関係を見つけるところかのスタートです。

ガラスのオブジェに反射する半透明の不思議な「影」。そして、マリソールの作品にライトを当てると作品の顔の表情が変わりました!怒ったり、笑ったり。光の当て方で影のかたちも変わりますが、あわせて顔の表情も変わるのです。不思議ですよね。

さて、光と影の不思議な関係をちょっと体験したところで、いよいよ美術館『光と影、鑑賞の旅』へ出発です!



美術館鑑賞の旅は「アート・キューブ」がナビゲーターです。『小さい子チーム』は「カラーキューブ」、『大きい子チーム』は「感覚キューブ・絵画キューブ・色材キューブ」が楽しい鑑賞の旅へ導いてくれます。



大きい子チームは、モネ《ジヴェルニーの草原》の前で「感覚キューブ」を使いました。
感覚キューブは立方体で6つの面に目=視覚、耳=聴覚、鼻=嗅覚、手=触覚、口=味覚、電球=第六感のマークが描かれています。サイコロのように転がして…出た目は電球マーク!これは「ひらめき」のマークです。
「この作品を見て、ひらめいた事や連想した事を教えてください。」
「空に紫色が使われているので、夕方なのかも?」
「お~鋭い意見。この絵を描いたモネなど印象派と呼ばれる画家達は「光と影」に注目していました。
野外にキャンバスを持ち出して同じ場所で何枚も描き、太陽の位置によって変化する「光と影」を描き分けていたのですね。」

そして「感覚キューブ」の後は「絵画キューブ」の登場です。油彩画、水彩画、日本画の感触を実際の作品の前で体験しました。本物には触れないけれど、これなら本物に触った気持ちになれますね。



小さい子チームは「さまざまな作品の中にある光や影」を探し出した後、カラーキューブを使って、いつもとは違う「色の世界」で作品を観る体験をしました。まさに図書館で発見した「ひかりの色」の世界へ飛び込んだような感じです。
そこでは、ワイエスの《冬の水車小屋》が大人気。水車小屋の周囲に降り積もる雪の白さは、色が変わると「全体が暖かそうに見える」「夕方のように見える」など感じ方も様々に変化しました。
こうして、色んな角度から鑑賞を楽しんだ両チームは、無事美術館鑑賞の旅を終えました。

が、なんと最後に楽しい工作が待っていました!

様々な形に切り抜いた色セロハンを半透明の「メダル」の中に詰め込みます。光にかざすと色々な色が重なって輝く「光のメダル」の制作です!時はロンドンオリンピック。今回のアートなおはなしかい参加者は素敵な体験を完了したご褒美に、自分だけの「光のメダル」を獲得しました!おめでと~。という感じですね(笑顔)



「アートなおはなしかい」今年の夏の思い出を「光のメダル」に詰め込んでお持ち帰り頂きました。
ありがとうございました。また来年もお会いしましょう!

(くに)