2015年3月の記事一覧
美術館協力会さまよりワゴン車を頂きました!
この度、NPO法人県立美術館協力会の創立10周年と県立美術館の開館30周年を記念して、協力会さまから人も荷物も沢山載せることが出来る大きなワゴン車を一台ご寄贈頂きました。
これからは、この車で県内各所を周りながら、多くの方々に美術の魅力をたくさんお届けしていこうと思います!
協力会の皆様、本当にありがとうございました!
(くに)
カラーキューブで円空展を楽しみました!
2月28日(日)、福島第四中学校美術部の生徒さんが、現在企画展示室にて開催中の「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」の鑑賞に来てくれました。
今回は顧問の丹野先生のアイデアで、アートキューブのなかのカラーキューブを使った円空展の鑑賞です。アートキューブとは、郡山市立美術館と当館で開発した、鑑賞補助ツールです。
この四中の美術部さんは1月にも常設展示を見に来てくださり、その際は型どりキューブを使って、彫刻作品を中心とした鑑賞活動をしました。
今回は企画展の鑑賞。
まずは顧問の丹野先生からの説明で、美術資料集や手書きのワークシートなどを元にして、仏像全般についてみんなで学んでいきます。先生からは、「資料集に載っている仏像と円空の仏像はどう違うか」という点にも注目してみるようお話がありました。
さて、活動のメインは、展示されている仏像のうちの何点かのイメージカラーを決めること。
アートキューブの使い方などについて、当館学芸員から簡単に説明が入ります。
今回使ったカラーキューブは、“色”をテーマにカラーフィルターを積み重ねたキューブです。
それぞれのフィルター越しに作品を見て印象の違いを感じたりすることができます。
説明を終えると、一人ひとつずつカラーキューブを手にいよいよ展示室へ!
カラーフィルター越しに円空仏をのぞき、それぞれの仏像から受ける印象から、イメージカラーを考え、ワークシートに記入していきます。
暗い展示室では、少し色が見えづらい部分もあったかもしれませんが、みんな真剣に円空仏をみて、友だちと意見を交換しながら、じっくりとイメージカラーを考えていました。
会議室に戻ると、今度は先生が用意した円空仏の輪郭線を写し取ったワークシートに、イメージカラーとして選んだ色を色鉛筆で塗っていきます。ピンク、黄色、青、紫・・・陰影を色づけていくことにより、円空仏がカラフルに生まれ変わっていきました。
みんな丁寧に塗っていたので、完成はしませんでしたが、それぞれが仏像から受ける印象に想いをめぐらせた、楽しい鑑賞活動となりました!そして私たち美術館のスタッフも、活動をみながら一緒に楽しむことができました!!
みんなの手によって、どのような色の円空仏が現れてきたのでしょうか?完成したカラフルな円空仏たちは、学校内で掲示するようです。
2005年に郡山市立美術館と当館との共同開発で生まれ、約10年経ったアートキューブ。
今回使ったキューブも含め、12種類のキューブがあり様々な視点から作品を楽しむことができます。
ご興味のある方はぜひ美術館にお問い合わせ下さい!
S.Y.