2016年8月の記事一覧

わんぱくミュージアム「ものの表面採集をして、描いてみよう」

731日(日)の10001500、当館エントランスホールにて、わんぱくミュージアム「ものの表面採集をして、描いてみよう」を開催しました!

講師は多摩美術大学教授、美術家の海老塚耕一先生。

小学生から高校生まで幅広く参加者が集まりました。

まずは海老塚先生から、「フロッタージュ」という技法について簡単な説明がありました。参加者のみなさんは「フロッタージュ」という言葉は聞いたことがないようでしたが、「コインの模様とか鉛筆でこすりとったことない?」と聞かれると、ピンときた子もいたようでした。

その「フロッタージュ」を使っている作品を見に行こう!ということで、2階の常設展示室へ。4つに分かれた展示室の最後に、その作品は展示されています。



マックス・エルンスト(18911976)の『博物誌』(1926)現在34点のうち、13点が展示されています。そこで当館学芸員から作品について説明を聞き、作品をじっくり鑑賞しました。



「この作品はどんなものをこすっているか分かる?」という問いかけには、参加者のみなさんから「木」「布」「葉っぱ」などと、作品から思い浮かぶものが出されます。さらに、エルンストの作品は、タイトルもおもしろい。《予防接種を受けたパン》というタイトルに子ども達から「え~!」という声が上がります。

 

鑑賞が終わったら、いよいよ表面採集!まずはみんなで大きな紙にエントランスホールの床のでこぼこをうつしとります。小学生から高校生、そしてスタッフが入り交じり、大きな紙がエントランスホールの床の表面で埋められていきます。






次は自分で探してみよう!表面採集図鑑と鉛筆、クレヨンを手に、美術館の外や中でエントランスのスロープのデコボコ、傘立て、庭にある岩、木、石畳、壁・・・いろいろなものの表面を採集していきます。







お昼をはさみ、午後からは表面採集したものを元に、ひとりひとりの作品づくり。
紙に描きたいものの輪郭線を描き、中をフロッタージュで埋めていき、
色とりどりの作品ができあがりました!



最後に完成した作品をみんなで囲み、最後に鑑賞会。



普段何気なくみているものも、少し視点を変えてみてみると、作品づくりのおもしろい素材になる。そんなわくわくした一日になりました!

今回の企画は、たくさんの方々にご協力をいただきました。

講師をしてくださった海老塚先生、一般社団法人CWAJのみなさま、多摩美術大学のみなさま参加して下さったみなさま、ありがとうございました!

今回のワークショップでつくった作品は、「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展の会期中、エントランスホールにて展示しています。ぜひ会場に来て、みなさんの作品をご覧下さい!