2017年8月の記事一覧

常設展第Ⅱ期紹介②

前回に引き続き、現在開催中の常設展をご紹介します!

〈三室目〉
お待たせしました。ベン・シャーンとアンドリュー・ワイエス、人気の両作家が今期では展示されています!

ベン・シャーンはポスターや油彩作品などを展示しています。一番大きい作品は《ラッキードラゴン》です。

ここに描かれているのは、第五福竜丸事件(1954年)で被爆された久保山愛吉さんです。作者の思い、久保山さんのこと、「死の灰」・・・いろいろなことに思いを馳せずにはいられない作品です。
この他、アメリカの街と人々を撮影したシャーンの写真も展示しています。(オリジナルはハーバード大学附属フォッグ美術館所蔵です)

ワイエス作品は、壁一面に5点!並べて展示しています。ワイエスの世界を堪能できます。


両作家以外にも、モネ《ジヴェルニーの草原》、ルノワール《帽子を被る女》、コロー《ヴィル・ダヴレー》など展示しています。

〈四室目〉
最後の部屋にたどり着きました。今回、片方では斎藤清、もう片方では小関庄太郎を特集として組みました。

斎藤清は、〈霊峰〉シリーズを展示しています。富士山の描かれ方と前景のモチーフの形が呼応しているのが分かります。お越しになったら、牛が何頭いるのか是非、数えてみてください。


反対側には小関庄太郎の写真が展示されています。1階で開催中のラルティーグ展と絡めての展示です。琴線に触れるような、郷愁を誘う作品群です。


盛りだくさんな常設展Ⅱ期の会期は9月24日まで、ラルティーグ展は9月10日までの開催です。お見逃しなく!