2012年11月の記事一覧
ふとん山日誌 11月25日
4時をすぎると、福島はもうこのような風景です。
美術館の二階から吾妻連峰を眺める。
山頂は、うっすら雪化粧。
日が暮れるのが、すっかり早くなりました。
今日で田渕俊夫展が終了します。
ちょっと寂しい夕暮れでした。
アンニュイな美術館なのに、エントランスホールは相変わらず。
A.Y.
ふとん山日誌 11月23日
お寒うございます。しかし、美術館エントランスホールの熱気はすごい!
今日も、福島大学の学生ボランティアが朝から来てくれています。
やはり若いということは、羨ましい。
午後3時頃、大学生たちに少しお休みを取ってもらうために、私が替わりにふとん山に。
そうしたら、彼女たちに向かって
「おねえちゃん、もう帰っちゃうの?」
と残念そうな子供達。
大学生はすっかり子供達に溶け込み、お友達になっていたのでした。大活躍!
私は、そんなこと言われたことない!
なぜ、なぜ?
私にはこんな靴下はけないものなぁ。仕方ないか。
A.Y.
ふとん山ワークショップ第2弾のお知らせ!
ふとん山ワークショップ第2弾を開催いたします!
今度のワークショップは、週末ボランティアとして、ふとん山の受付をして頂いている「福島大学の学生さん」との共同企画です!
いよいよふとん山も終盤になってきました(涙)
ふとん山の頂上の「ポストさん」は、みんなが描いてくれたたくさんのカードを次の会場の子ども達にプレゼントするため、12月24日の夜旅立っていきます。(サンタクロースみたいですね)
真冬の寒い夜空にポストさんが凍えないように「あたたかいぼうし」をみんなで作ってプレゼントしよう!
という企画です。今度は福島大学の学生さんたちが、みんなを楽しいワークショップに導いてくれますよ!どんなことをするのか楽しみにしていてくださいね。
予約不要、参加料無料ですので、親子でお気軽にご参加ください!
(くに)
飯坂小学校、田渕展に来てくれました。
昨日の飯坂小学校見学の様子です。
田渕俊夫展も、とても熱心に見て、スケッチしてくれました。
ひとりの女の子。「これ、誰が描いたの?」
「田渕俊夫さんだよ。(さっき説明したんですが・・)」
「ひとりで!?」
・・・・たしかに、この1800平米の展示室を埋め尽くす作品をすべて、
一人で描いているという事実に、あらためて愕然としました。
すごいです。この女の子に教えられました。
ただ埋めているだけではありません。作品のもつ静かな迫力によって、
展示室の空気が満たされている、という感じです。
担当だから言うのではありませんが、日本画興味ない、という方も、
この展覧会は見ておいた方がいいですよ。おすすめです。
田渕展、残りあと5日になりました。
どうぞお見逃しなく!
(増)
今日はスクールデー?
今日は、田渕展もふとん山も、午前中からたくさんの子供たちで賑わいました。
朝一番でやってきたのは福島市立飯坂小学校。
ワークシートを持ちながら、田渕俊夫展と常設展を、じっくりと見てくれました。
その後やってきたのは、市内のひかりの子保育園。ふとん山体験です。
今朝は寒かったのでたくさん着込んできた子供たちは、顔を紅潮させて、コートを脱ぎ、靴下を脱ぎ、上着を脱ぎ。それでも園帽は脱がないのね。
入れ替わりで入ってきたのは、福島市立青木小学校。
2年生の生活科の授業で、同じくふとん山体験をしてくれました。
寒くてもみんな元気元気!
まるで美術館はスクールデーのようでした。
A.Y.
荒井経さんのワークショップをご報告します
17,18日は、日本画家・荒井経さんに「金箔地に彩色で楓を描く」
というワークショップをお願いしました。
荒井さんは、東京藝術大学大学院・保存修復日本画の先生もされています。
最先端の文化財研究による、日本画の技術を教えていただきます。
そこで、お手本にするのは京都・智積院の長谷川等伯「楓図」。
無理?いやいや、目標は高いほどいいです。
和紙を貼ったパネルにまず紅葉の型で、自由に描いていきます。
皆さん上手です。
金箔を貼ってしまうと絵具がつきにくいので、色を塗る楓や水の部分をマスキング(防染)します。
和紙を絵柄にそって切り抜いて、ふのりで貼り付けます。
和紙でマスキングする伝統的な方法を、「えんぶた」というそうです。
尾形光琳「杜若図」ではこの手法が使われています。
膠をひいて、金箔を貼ります・・・・薄い薄い金箔は、息がかかっただけでふわり!
これは難しい。あちこちで悲鳴が・・・
きれいに貼れました?
「そういえば、田渕俊夫さんの絵にもぼろぼろの銀箔、貼ってあるよね~」
・・・それはわざとですから、わざと。
そして「えんぶた」をはがすと、きれいな楓が抜けています。
さて、岩絵具を皿で膠とときます。日本画の醍醐味ですね。
朱、緑青で彩色していきます。
木の枝と、水も塗ります。
最後は、銀泥で水に細い線を入れます。さすが先生、超絶技巧!!
一気に画面がしまって、びっくり。
完成。気分は国宝!
とても楽しかったです。がんばったみんなで記念写真を撮りました。
荒井先生、密度の濃い講座をありがとうございました。
(増)
ふとん山日誌 11月18日
なんと、今日は思いもかけず、作家登場!
お忙しい中、小沢さんが福島に来てくださいました!
きさくに、子供たちに声をかけて下さる小沢さん。
子供たちは、小沢さんとは知らずに、お絵かきに夢中。
今回の来福は、何やら来年の企画の調査も兼ねているとのこと。
世界中を忙しく走り回っている小沢さんは、今日も風のように福島を去って行ったのでした。
さて、今日は福島の子供たちが描いた絵を少し紹介しましょう。
展示作品を入れ替えましたよ。
そういえば、最近リピーターが多いです。
3回目、4回目はざらです。
もしかして、お父さん、お母さんもはまってたりして。
寒くなりましたね。みなさん風邪にはお気をつけて。
A.Y.
田渕展、県立福島工業高校生が見学に!
11/1-7の「ふくしま教育週間」には、企画展の入館料が高校生以下無料になります。
その一週間毎日、県立福島工業高校の生徒さんが美術の授業で来てくれました!
通称「県工」は美術館と同じ森合にあります。
太田先生が、手作りのワークシートに沿って、作品を読み解いていきます。
「二つの作品の同じところは?」
「どんな色がつかってある?」
わたしも思わず「なるほど~。」
このクラスはちなみに、三瀬夏之介さんの「学校連携ワークショップ」
(こちらは水墨で漫画に挑戦)
にも参加してくれています。
同じ日本画でも、ずいぶん表現が違いますよね。興味津々の様子でした。
よく書けたワークシートを、後日太田先生が送ってくださるそうです。
楽しみです。
(増)
ふとん山日誌 11月11日
今日は朝から大賑わい。
しかもパパ率高し。
何故だろう?今日、何かありました?
一眼レフを抱えて、わが子を追いかけるパパ。
でも、もしかしてパパもふとん山が好き?
わが子と一緒に大盛り上がり。
お父さんも、今日はよく眠れると思います。
A.Y.
田渕俊夫展ギャラリートーク
今日は2回目のギャラリートークでした。
多くの方に集まっていただきました。
みなさん熱心に耳を傾けてくださって、ありがたいです。
中には1回目のギャラリートークにこられた方も!!
すみません、今回もだいたい同じ話です・・・
これではいけませんね。旅館では、2泊目には違う料理が出てくるというのに。
今、美術館の庭園は紅葉まっさかり。
どうぞお散歩にいらしてください。
(増)
ふとん山日誌 11月10日
今日は、土曜日。福島は、肌寒い朝でした。
お昼頃、遊びに来てくれた子供達。
3人兄弟とちびちゃん含めて3人。
お兄ちゃんが小ちゃい子たちの面倒をよく見てくれていました。
大騒ぎ。
ここでお友達になったんですって。
みんなが並んでいたから記念写真。
おっと、1人忘れてた。
また、遊びに来てね。
午後の一こま。
小学校、3,4年かな?女の子仲良し組3人が、新しい技に挑戦していました。
3人、横たわって一列になり、上から転げ落ちてくる技。
きれいだったよ!でも写真がまずいなぁ。ごめんね。
子供はどこでも楽しいことをいろいろ考え出すのです。
A.Y.
ふとん山日誌 11月8日
今日は、すごい大賑わい。
子供達の熱気に押され気味でした!
ところで、午前中のちょっと面白いおはなし。
4才のまさとくん。
お話しが上手で、人見知りせずに、いろんなことを話ししてくれました。
小さな声でこそっと「ぼく、こびとづかんを持ってるんだ」と得意げ。
はて?私はその「こびとづかん」とやらを知らなかったのです。
「へぇ、どんなのがのってるの?」
お絵かきタイムの始まりです。
ピンクでなにやら丸い物を描き始めました。
「これなあに?」
「ももじり」
一生懸命、「ももじり」をひらがなで書いてくれました。
私、内心「こんな子供にももじり?・・・・なんか怪しい」。
そしてお母さん「ほとけあかばねは、耳のところが赤いでしょ。」
まさとくん「これおばあちゃんに見せたいんだ。」
私、内心「もしかしたら、おばあちゃんは亡くなられたのかしら?」
とにかく変な名前の羅列に頭は?????
「いったい、こびとづかんって何?」
お母さんにお聞きしたら、今たいそう流行っているそうな。
事務室に帰ってきて、早速私はネットで調べたのでした。
なるほどなるほど。
まさとくんのおばあちゃんには、たいそう失礼なことを想像してしまいました。
すみません。
いやいや、ふとん山にいると、今の子供事情がよぉーくわかります。
おばさんには、勉強になるなぁ。
A.Y.
ふとん山日誌 11月4日
久しぶりのふとん山日誌です。
秋も深まり、福島もずいぶん寒くなりました。
でも相変わらず美術館は子供達の熱気で暑いです。
子供達の額にはぺったりと髪がべぱりついています。風邪引かないようにね。
さて、今日のスナップから。
何故か、ポストに殺到するこどもたち。
お父さん、大活躍。
お母さんは、座って写メ。
楽しいお絵かき。
力作ぞろいでしょ!
響き渡る子供達の歓声。
田渕俊夫展、常設展を観覧されている方々には、ご迷惑をおかけしております。
ご理解いただき、本当に感謝しております。
これからも、ふとん山を暖かく見守っていただければ幸いです。
A.Y.
田渕俊夫展 好評です。
田渕展、少しずつ、お客様が増えています。
アンケートから。
「圧倒された。色づかい、意外にポップなものもあり楽しい」(栃木県の方)
「伝統の中の新しさに加え、画題が美しく、とても心が落ち着きました。」(福島市の方)
エントランスホールのふとん山は今日も盛況。
左側の田渕展は・・・あれれ、閉まっている?
・・わけではないのです。
子供たちの声が展示室にもれないように、扉を閉めたところです。
ちゃんと入れますので。
田渕展のお客様、常設展のお客様、
賑やかな声が、展示室に多少届いてしまうこともあるのですが、
お許しいただいて本当にありがとうございます。
おかげさまで、こどもたち、
本当によろこんでくれています。
田渕さんの作品のつづきのようですが、
これは休憩室からの眺め。
今日もいい天気です。
(増)