カテゴリ:常設展

2019年度常設展第Ⅰ期

3月26日(火)より企画展で伊藤若冲展が開幕しましたが、同日より常設展も2019年度第Ⅰ期展示が始まりました!
早速ご紹介していきます。

 

まず第1室目では、当館自慢の日本画の名品を展示しております。若冲展では水墨の作品が比較的多いですが、こちらでは鮮やかな着色の画面をお楽しみ頂けます。展示期間の季節とあわせ、春や初夏のさわやかな空気が感じられる作品が多いです。

小茂田青樹『薫房』や山口華楊『畑』、池田遙邨『大漁』など、見ているだけで自然の生き生きとしたエネルギーを感じられます。

  

また、風景画の他、人物画も展示されています。橋本関雪の『倪雲林』はかなり巨大です。速水御舟『女二題』、安田靫彦『茶室』、根上富治『笛』など、しっとりとした美しさには息を呑んでしまいます。

  

 

続いて第2室では、「生誕100年 橋本章特集展示」を行っております。
橋本章(1919-2003)は、第二次世界大戦後の福島を舞台に、鮮烈な活動を展開した造形作家です。橋本は、妻の故郷である福島県伊達地方で教師の職を得ながら、創作活動を展開し、地元の画家や人々を巻き込んでさまざまな美術運動を展開しました。
画家の生誕100年にあたる本年、橋本作品を所蔵する美術館・ギャラリーが、同時多発で展覧会を開催することになり、当館での展示もその連携事業の中の一つとして位置づけられています。
素描から特大サイズのタブロー、オブジェなど、多岐にわたる作家の創作活動をご紹介しております。

   

   

 

次の第3室目は、海外作品のコレクション展示です。
印象派をはじめとするフランス美術の名品紹介では、コロー、モネ、ピサロやルノワールを展示しています。印象派のきらめく風景作品はこの季節に相応しく感じますね。また、彼らの他、サーカスを題材としたルオーの多色刷りの版画もご覧頂けます。

  

 

そして、アメリカ美術の紹介では、当館の目玉作家であるベン・シャーンとアンドリュー・ワイエスを展示しています。
《ラッキードラゴン》をはじめ、シャーンの作品には作家の強い意志が込められています。
ワイエスでは、人気の《松ぼっくり男爵》が今期は出品されています。緻密な水彩表現の極地をご堪能頂きたいです。

  

 


最後の部屋は、版画のコーナーです。
まず左壁面にあるのは、福島県を代表する版画家の斎藤清の木版作品です。眼光鋭い猫ちゃんや妙に迫力のある赤ん坊、霊峰とその麓に集う牛達などユニークな作品が並びます。

  

 もう片方の壁では、追悼展示として、昨年ご逝去なさいました浜田知明と秀島由己男の版画を並べています。小さな画面の中に深遠な世界が広がっています。


現在開催中の常設展第Ⅰ期は6月23日(日)まで!
若冲展チケットの半券でもご鑑賞頂けますので、是非ともご鑑賞ください。

2018コレクション展第Ⅳ期

美術館では年明け1月8日より、常設展第Ⅳ期を開催しております。本年度最後の常設展です。

 

一室目は、現代の日本画にフォーカスを当てた内容です。ガラスケースの中には、福田豊四郎、仲山計介、佐藤多持の屏風が並びます。豊かな色彩や幾何学的な構図の面白さを感じられるでしょう。

 

 

向かい合う壁では、朝倉摂の作品を素描も含めて展示しています。スケッチだけ見ていても、画力の高さが充分に分かります。

   

 

奥に進むと、神秘的な世界を描いた星野眞吾、そして上野泰郎の大作が2点あります。人体のスケッチも併せて展示していますので、そちらもご覧下さい。

  

 

そして、この部屋で一番大きいのが横山操の作品。圧倒的な存在感を放っています。

 

 

続いて二室目では、近代の洋画を展示しています。

大正期の作品では、万鉄五郎、岸田劉生、恩地孝四郎、関根正二、木村荘八など。 

 

 

昭和に入ると大型の作品が増えてきます。元永定正、山口長男など具体の作品、杉全直、脇田和が一面に並びます。

 

 

そのほか、福島にゆかりのある作家として、鎌田正蔵、土橋醇、若松光一郎、田口安男の力作を展示しています。

 

広い空間で一望すると、作品が持っている美しさをとてもよく感じられますね。

 

三室目は、海外の作品展示です。アメリカ美術では、ベン・シャーンとジョン・スローンを展示しています。

 

今期のベン・シャーンは、19世紀末にフランスで起きたドレフュス事件を題材にしたシリーズとポスター画をご覧頂けます。

 

 

フランス美術では、ドーミエの風刺画が一面に並びます。人の特徴を的確かつユーモラスに表現する手腕には驚きです。

  

 

 そのほか、石原コレクションからロダンの彫刻を3品展示しています。ロダン独特の人体表現ですが、生命感溢れる美しさが感じられます。

 

 

最後の部屋は、斎藤清の木版画と日和崎尊夫の木口木版を展示しています。

今期の斎藤清の内容は、季節に合わせて「会津の冬」シリーズです。描かれているのは豪雪の様子ですが、画面からはどこか温かみが伝わってきます。

 

 

もう一方では、木口木版の魅力をテーマに、日和崎尊夫と柄澤齊(後期展示)を取り上げました。

木口木版とは、ハンコなどの印材に用いるつげや椿などの硬い木の木口(木を輪切りにした面)を版材に用いる版画技法です。

前期展示の日和崎尊夫は、詩画集『卵』を展示しました。至近距離で見ても確認しきれないほどの細密な線で版が彫られています。詩と併せて鑑賞することで、作品の幻想的な世界に浸れます。

 

 

現在開催中の常設展Ⅳ期は3月10日まで。

温かい美術館の中で作品を見てほっと一息つくのも、素敵な冬の過ごし方でしょう。

みなさまのご来館をお待ちしております。

2018コレクション展第Ⅲ期 開催中

現在開催中の「佐藤玄々展」にあわせて、常設展では今年度第三期目を開催しています。

今回も中身の濃い展示です。

 

まず一室目。ここでは河野保雄コレクション、安齋勇雄コレクションの特集展示を行っております。二人は共に福島市に生まれ、福島商業高等学校で学んだ経済人であり、コレクターです。

劉生、村上華岳、青木繁、松本竣介などの優品もお持ちの方でした。

   

 

また、一方では荻原朔太郎による詩集『月に吠える』の挿絵(田中恭吉、恩地孝四郎)をまとめて展示しています。(安齋コレクション)

コレクターの作品を見る「眼」の確かさをご実感頂けると嬉しいです。

 

 

二室目は、大山忠作と室井東志生の特集展示、そして玄々展にちなんで福島の彫刻家の作品を並べています。

日本画はいずれも大作です。存在感に圧倒されてしまいます。そして、室井東志生の3作品『悠(柳家小さん像)』、『白煌(楊貴妃に扮する玉三郎像)』、『洸』は昨年度新たに収蔵されたものです!

     

 

もう一方の彫刻作品においても、今回は人物像を中心に出品しています。木の質感を大事にして彫り出しているのが、鑿の跡から感じられます。

 

 

続いて三室目は、海外の名品展示です。ワイエス、ベン・シャーン、そしてエルンストを多めに出しました。

ラッキードラゴンとヤノベさんのコラボレーションは今期も継続展示です。

   

 

フランス美術の壁面ではモネ、ピサロ、ゴーギャンが並びます。モネは巡回展から帰ってきて、久しぶりのお目見えです。

 

 

最後の四室目は、版画のコーナーです。今期は片側が斎藤清のパリシリーズ、もう一方が秀島由己男、そして今年亡くなられた浜田知明氏を追悼しての特集展示です。小型ながらじっと見ていると作品の深い世界に吸い込まれそうです。

    

 

   

 

今期の常設展は12月24日(月・祝)まで!お見逃しないよう是非お越し下さい。

2018コレクション展Ⅱ 開催中

いよいよ夏がやって参りました。暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

美術館では、先週ポーラ美術館展が終了し、来週末からは安西水丸展が始まります。

その合間の先日、常設展の展示替えをしました。 展示を簡単にご紹介いたしましょう。

 

展示室に入ると、その涼しさ、また夏の日本画の美しさにほっとします。

池田遙邨《大漁》、酒井三良《水郷の一日》、速水御舟《女二題》、安田靫彦《茶室》などを展示しています。

暑さに参っていた心がすうっと静まります。

 

奥には伊砂利彦と柚木沙弥郎の型絵染。

伊砂利彦の作品からは自然の音や音楽がきこえてくるようです。柚木沙弥郎の作品からもリズムを感じます。

 

展示室Bでは、今年亡くなられた保田春彦氏を追悼して《季節の残像》シリーズを展示しています。

まるで家々の間を散歩するように巡りながらご覧いただけます。

洋画は、田渕安一、針生鎮郎、橋本章、深沢軍司、村上善男、高橋幸之、高橋克之、玉川信一、佐藤幸代など。

 また、いつもの関根正二も展示しています。今回は《神の祈り》など。

 

展示室Cはベン・シャーンとヤノベケンジのコラボレーション。

第五福竜丸事件に取材したベン・シャーンの《ラッキードラゴン》と、ヤノベケンジの《ラッキードラゴン構想模型》。

舟の上では、東日本大震災後の2011年8月に開催したワークショップ「トらやんの空飛ぶ方舟大作戦」の映像が流れます。

今回はさらに一般財団法人ふくしま自然エネルギー基金より《サンチャイルド1/10模型》をお借りし展示しています。

サンチャイルドはベン・シャーンのラッキードラゴンのほうを向きつつ、上を向いて未来を見つめています。

 

東日本大震災に際し、ヤノベさんからは大きな力をいただきました。今度はヤノベさんの地元大阪へ福島からエールを送ります。

大阪北部地震で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

最後の展示室Dは版画の展示。

斎藤清は1950年前後の女性像。《凝視(花)》に至る試行錯誤をみてとることができます。

 

前川千帆は《野外小品》より。勢いよく彫刻刀でかたちを彫りだしていきます。

 

コレクション展Ⅱは10月14日まで。途中一部展示替えを行います。

ぜひご覧ください。

コレクション展Ⅳオープンしました!

新年あけましておめでとうございます。
美術館もあらたにコレクション展Ⅳがオープンしました。

まず第一室目。酒井三良と日本画の名品を展示しています。


また、あらたにご寄贈いただいた朝倉摂の日本画を展示しています。本画とともにスケッチもご覧いただけます。


第2室は、いわきの洋画として、若松光一郎と田口安男の絵画をご紹介しています。

田口安男はこのたびご寄贈いただいたスケッチや作品をまとめて展示しています。

第3室はワイエスとベン・シャーン。ベン・シャーンは《ラッキー・ドラゴン》や《リルケ「マルテの手記」より》などを展示しています。

そのほかモネやルノアールも展示しています。

第4室は、「それぞれの黒あるいは闇」と題して、鏑木昌弥、秀島由己男、平野充の作品を展示しています。
技法はそれぞれまったく異なるのですが、黒のなかにあらわれるさまざまな表現に新鮮な驚きがあります。


ホールでは年賀状展も始まっています!
本年も美術館をどうぞよろしくお願いいたします。

常設展示第III期が始まりました!

朝晩はすっかり冷え込み、いよいよ秋が深ってきました。

さて、美術館では9月30日から常設展示第III期が始まりました。
この季節にぴったりの作品をご用意しました。



左は、紅葉深まる会津の風景を描いた斎藤清の《秋の只見》
この作品では水面にくっきりと映し出された山並みが目を引きます。
まるで湖のよう、ゆったりとした只見川の流れを思い出しますね。

そのほかにも《磐梯山》やヒマラヤ山脈を描いた《バドガオンの月》など、
ちょっとした山特集になっています。


第一室 

次の部屋に行ってみましょう!

こちらの部屋では当館が誇る関根正二と大正時代の洋画を集めてみました。
昨年新たに発見された関根の作品《茅葺屋根の農家のある風景(仮題)》もありますよ。
当館所蔵・寄託の関根の油彩画を(ほぼ)一挙公開です。



右から二番目の作品は関根の《姉弟》。
おねえちゃんにおんぶしてもらう幼児の顔が何ともかわいらしい作品。
童謡の「あかとんぼ」を思わず口ずさみたくなる、ノスタルジックな作品ですね。




向いの壁にはフランス絵画を展示しています。
モネとピサロの作品が並ぶのは、実に1年ぶりです。


第二室

次の部屋は故・河野保雄(こうの・やすお)氏からご寄贈いただた作品を展示しています。
ここには、素朴な味わいのガラス絵が勢ぞろいしています。

 


最後の部屋は、大正から昭和にかけて創作版画運動の旗手として活躍した恩地孝四郎(おんち・こうしろう)の作品を展示しています。
恩地は、会津の版画家・斎藤清とも親交がありました。




そうそう、今月7日(土)にはこの秋イチオシの企画展「斎藤清からのメッセージ」展が始まります。ただいま展示作業の真っ最中です。

秋のレジャーは県立美術館へ。皆さんのご来館を心よりお待ちしております。

常設展第Ⅱ期紹介②

前回に引き続き、現在開催中の常設展をご紹介します!

〈三室目〉
お待たせしました。ベン・シャーンとアンドリュー・ワイエス、人気の両作家が今期では展示されています!

ベン・シャーンはポスターや油彩作品などを展示しています。一番大きい作品は《ラッキードラゴン》です。

ここに描かれているのは、第五福竜丸事件(1954年)で被爆された久保山愛吉さんです。作者の思い、久保山さんのこと、「死の灰」・・・いろいろなことに思いを馳せずにはいられない作品です。
この他、アメリカの街と人々を撮影したシャーンの写真も展示しています。(オリジナルはハーバード大学附属フォッグ美術館所蔵です)

ワイエス作品は、壁一面に5点!並べて展示しています。ワイエスの世界を堪能できます。


両作家以外にも、モネ《ジヴェルニーの草原》、ルノワール《帽子を被る女》、コロー《ヴィル・ダヴレー》など展示しています。

〈四室目〉
最後の部屋にたどり着きました。今回、片方では斎藤清、もう片方では小関庄太郎を特集として組みました。

斎藤清は、〈霊峰〉シリーズを展示しています。富士山の描かれ方と前景のモチーフの形が呼応しているのが分かります。お越しになったら、牛が何頭いるのか是非、数えてみてください。


反対側には小関庄太郎の写真が展示されています。1階で開催中のラルティーグ展と絡めての展示です。琴線に触れるような、郷愁を誘う作品群です。


盛りだくさんな常設展Ⅱ期の会期は9月24日まで、ラルティーグ展は9月10日までの開催です。お見逃しなく!

常設展第Ⅱ期紹介①

現在、常設展示の第Ⅱ期が開催中です!
展示内容の一部をご紹介します。

〈一室目〉
今期の日本画は、夏を感じさせる作品を展示しております。横山大観、酒井三良などなんとも涼しげです。


圧巻なのは、池田遙邨の《大漁》でしょう。まるで自分も海の中にいるような気がしてきます。



現代の日本画では、上野泰郎、内田あぐり、津田一江の作品を展示しています。



屏風の反対側を振り向くと、佐藤朝山(玄々)の彫刻が5点あります。
相馬市出身の彫刻家です。日本橋・三越本店の天女像で有名ですね。
ウサギさんのつぶらな瞳がかわいらしいです。

でも是非後ろ側にもまわってみてください。

この丸み!とてもホワホワしてそう・・・!

突き当たりのコーナーにきました。安井曾太郎、岸田劉生等から脇田和、田淵安一までの近代洋画を展示しております。

関根正二は《姉弟》の他、水彩やインクによる小作品も出品しています。



〈二室目〉
今期は、抽象絵画のコレクションを公開しています。
田中敦子の丸い作品がお出迎えしてくれます。


壁面の裏にまわると、、、

菅井汲の箱型作品が現れます。

絵画の方も山口長男、堂本尚郎などなどスケールが大きい作品が並びます。

迫力のある展示室です。

ぜひ、確かめにいらしてください!
以上、一室・二室の紹介でした。残る三室・四室の様子も随時アップしていきます!


常設展Ⅰ期ご紹介②

6月もそろそろ終わりですね。
4月から始まった常設展Ⅰ期も同じく終わりに近づいてまいりました。
今回は展示室B・Cの様子を紹介します。

展示室Bでは洋画を展示しています。「あなたが生まれた時代の絵」をキーワードに、作品が制作された時代の社会的出来事もキャプションで併せて紹介しています。

左から、関根正二
『井上郁像』、清水登之『十四番街の地下鉄駅』、宮川教助『逍遙』、石井柏亭『果樹園の午後』


左:橋本章『国鉄新幹線』、右:針生鎮郎『王と妃・面ーM』

展示室Cでは海外作品を展示しています。

左から、ゴーギャン『ブルターニュの子供』、モネ『ジヴェルニーの草原』、コロー『ヴィル・ダヴレー 林をぬけてコロー家へ向かう池沿いの道』
そのほか、ピカソの版画やロダンの彫刻なども展示しております。モネ、コロー、ロダンなどは、1Fのミューズ展にも出品されている作家です。常設展に出ている作品と比較してみると、違いや発見などが感じられるかと思います。

常設展Ⅰ期は7月9日まで、ミューズ展は7月2日までです。
まだご覧になっていない方は、ぜひお越し下さい!

常設展Ⅰご紹介

現在、福島県立美術館では、ミューズ展の他に今年度Ⅰ期目の常設展を開催中です。
今日はその展示風景の一部をご紹介いたします。

展示室を入ってすぐの様子です。

両側に並んでいるのは工芸作品です。福島にゆかりのある作家達の手によるもので、大小さまざまな作品を展示しています。工芸作品を展示するのは久しぶりなので、この機会に是非ご覧になっていただきたいです。

また、昨日展示替えをおこない、最後の部屋がすべて後期展示になりました。今期は、谷中安規と斎藤清の版画を扱っています。

谷中作品は、ご覧の通り小さいですが、幻想的な雰囲気で満ちており、作品の世界はとても広大です。

常設展Ⅰ期は、7月9日(日)までです。
みなさまのお越しをお待ちしております!

コレクション展Ⅳ

新年あけましておめでとうございます。
美術館では本日より2階常設展示室にてコレクション展Ⅳが始まりました。
その内容について、各展示室ごとに簡単にご紹介いたします。

まずは展示室Aから。今回は現代の日本画を展示しています。



重厚で力強い作品たちです。

展示室Bでは抽象絵画を展示しています。


また、新収蔵作品についてもご紹介しています。


展示室Cは海外の作品。
ベン・シャーンのポスターや、ラッキードラゴンなど。その発する問いかけに考えさせられます。


また、いつもお問い合わせをたくさんいただくワイエスの作品も。


ルオーの作品も展示しています。


最後の展示室Dでは版画を展示しています。
斎藤清は外国シリーズ。


山中現は《時の器》シリーズ全作品を展示しています。

版画は半期で展示替えを行い、後期は安部直人の作品を展示予定です。

1階企画展示室では、学校連携共同ワークショップ参加校作品展を開催中です。
また、12日からはホールにて毎年恒例の年賀状展が始まります。

本年も美術館をどうぞよろしくお願いいたします。

コレクション展Ⅲご紹介 その3

現在開催中のコレクション展ついて、今日は河野保雄コレクションと石原コレクションをご紹介します。

まずは河野保雄コレクション。

福島市の実業家・故河野保雄氏が蒐集されたコレクションから、洋画を中心に展示しています。
小ぶりながらどれも宝石のようなきらめきを放つ作品たちです。

石原コレクションはⅡ期から内容を変えて展示しています。

ロダンなどの彫刻のほか、小磯良平の版画や佐藤忠良の素描など。

1階の企画展示室で開催中の広重ビビッド展は今週から後期展示が始まり、2階常設展の版画も先週展示替えをしました。
あらたな魅力を発見に、ぜひご来館くださいませ。

コレクション展Ⅲご案内 その2

広重ビビッド展が盛り上がりをみせていますが、美術館にお越しの際は2階の常設展示室もお忘れなく。
企画展に関連した展示も行っています。

まず展示室Bでは、浮世絵とフランス美術と題して、フランスでジャポニズムが大流行していた時代の作品を展示しています。



印象派とドーミエの版画。


また、展示室Dでは版画の展示。昭和初期の新東京百景と、斎藤清です。

幕末の広重の名所江戸百景は安政の大地震後に、この新東京百景は関東大震災後に恩地孝四郎らによって制作されました。
どちらも大きな変化のあったときに生み出されたということに考えさせられます。

最後は斎藤清。

会津の風景をさまざまな構図から描いています。広重の構図と比べてみるのもおもしろいです。

なお、以上ご紹介した版画の展示は11月17日までです。
18日からの後期は、ドーミエと斎藤清は異なる作品に、
新東京百景は前期でおしまいで、後期は丸山浩司さんと長谷川雄一さんの作品を展示します。

美術館のまわりは紅葉まっさかり。紅葉狩りがてらぜひ美術館におこしください。

常設展Ⅲオープンしました

常設展Ⅲがオープンしました。
今日はそのうち展示室Aの様子をご紹介します。

まずは酒井三良と小川芋銭の日本画。

代表作《雪に埋もれつつ正月はゆく》をはじめとして、三島町出身の日本画家・酒井三良(1897-1969)の作品がずらりとならびます。
注目は、新収蔵の《冬暖》! 猿の親子が可愛らしいです(写真右から2番目の作品)。

三良が師と仰いだのが小川芋銭(1868-1938)。
福島での旅をもとにした《細道絵日記》と、おならの大会の様子を描いた《於那羅合戦》を展示しています。

写真は《於那羅合戦》から。あまりの臭さに狐も鼻をつまんで逃げてゆきます。
三良と芋銭。ほのぼのとした、ふたりの競演をお楽しみください。

展示室を奥へ進んで行くと今度は洋画。
関根正二を中心に、岸田劉生や村山槐多など大正期の洋画を展示しています。

関根正二(1899-1919)については、1月からの企画展「Gallery f コレクション再発見」展でもご紹介予定ですので、こちらもお楽しみに。

最後に、今年没後10年となる村上善男の特集。

東北を拠点として活躍した美術家・村上義男(1933-2006)の《釘打ち》シリーズ作品を展示しています。

ほかの展示室の様子については次回以降、順次ご紹介していきたいと思います。

美術館のまわりでは木々が色づき始めました。
お散歩がてら、ぜひ美術館へもお立ち寄りください。

コレクション展Ⅱ エルンスト『博物誌』

常設展示室の最後の部屋では、清宮質文の版画の正面に、マックス・エルンストの『博物誌』を展示しています。



全34点のうち、現在13点を展示しています。

様々なものの表面をこすりだすことによって生まれた偶然の模様から、幻想的なイメージが広がっています。



1階の企画展では「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展(~28日まで)を開催していますが、エルンストは、1972年にアメリカのゴサム・ブックマート・ギャラリーでゴーリーの作品を見て、非常に興味を示し、熱狂的な賞讃を与えました。また、ゴーリーは、「マックス・エルンストのコラージュ作品は素晴らしい」とインタビューで話しています。

常設展、企画展とぜひ両方をお楽しみください。

コレクション展Ⅱ 版画作品のご紹介―斎藤清・清宮質文

コレクション展Ⅱについて、今回は版画の展示をご紹介します。

常設展示室Aでは、斎藤清の特集展示として、《凝視》や《会津の冬》シリーズなどの代表作を展示しています。

今回は版画だけではなく墨画もあり、その表現の違いを比べてみることもできます。
版画は展示替えがあり、現在の展示は8月25日まで。
8月26日からの後期には、《競艶》などが出る予定です。

また、展示室Dでは、清宮質文の版画とガラス絵を展示しています。

その深く澄んだ世界は、観る人の心に静かな涼やかな風をはこんできます。
こちらも展示替えがあり、清宮の展示は8月25日まで。
8月26日からは木口木版を展示する予定です。

そろそろ梅雨も明け、いよいよ夏本番。
斎藤清の《会津の冬》、清宮質文の作品と、涼みに美術館へいらしてはいかがでしょうか。

 

新収蔵・石原コレクション

学生の皆さんは夏休みですね。
昨日から、美術館の外では、スマホをかざす学生さんの姿が多くみられるようになりました。
スマホはポケットのなかにしまってから、ぜひ美術館のなかへもお越しください。
2階常設展は高校生以下無料です!

2階常設展示室で開催中のコレクション展Ⅱについて、
今回は、新収蔵の石原コレクションについてご紹介します。

石原コレクションは、横浜市の会社経営者、故・石原巌氏が蒐集されたコレクションです。
福島県に深いゆかりのあった石原氏のご意志を受けて、このたび94点もの作品をご寄贈いただきました。
今回はそのうちの一部、ロダンをはじめとする彫刻と、シャルル・デスピオなどの素描を展示しています。



来期はさらに展示スペースをひろげて、引き続き石原コレクションの名品の数々をご紹介していく予定です。
どうぞお楽しみに。

荻生天泉特集

コレクション展は、一週間ほどのお休みの期間に展示替えをしました。
第II期は、特集が二つあります。

その1、没後70年・荻生天泉特集 (展示室A ;斎藤清の展示とシェア)
その2、石原巌コレクション (展示室B;「草木のある風景」の展示とシェア)

今回は荻生天泉特集をご紹介!
福島県二本松市出身の日本画家、荻生天泉(1882-1946)は、橋本雅邦に師事し、東京美術学校に学んで文展、帝展で活躍しました。
没後70年の今年、天泉の作品と、明治末〜大正時代の画家たちをあわせて展示し、その画業を振り返ります。

荻生天泉 《待宵》1925年 第3回日本画会展出品/ 《書聖》(藤原行成) 1935年 日本画会昭和10年展出品 県立図書館蔵/《花卉虫鳥類写生図巻》1921年 など。

7月9日〜10月10日まで展示しています。



常設展「コレクション展 IV」が始まりました

みなさま新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

美術館は1月6日に開館し、常設展示室では「コレクション展 IV」が始まりました。
さっそくその中身をご紹介しましょう。

まず第1室に入ると巨大な日本画がまず目に飛び込んできます。ガラスケースに並んでいるのが、須賀川出身で昨年没後50年を迎えた須田■中(すだ・きょうちゅう)[■:王へんに共]の作品です。
『渓の葉月』では、川のせせらぎが聞こえて来そうなほど生き生きとした描写が目を奪います。夏が恋しくなる一品。隣の『篝火』は鵜飼の様子を描いたもの。燃え盛る炎と鵜の群れが闇夜に浮かび上がっています。静と動がドラマチックに対比された須田の代表作です。


向かいの壁では、須田と同時期に活動していた日本画家・星茂、常盤大空(ときわ・たいくう)、福王寺法林(ふくおうじ・ほうりん)の作品をご紹介しています。
奥には、昨年生誕100年を迎えた二本松ゆかりの画家野地正記の作品が続きます。巨大な『スダマティ(死んでしまった) 』の精緻な筆遣いをご堪能ください。
 

第2室では「100年前の関根正二」と題して、わずか20歳でこの世を去った関根とその友人たちの作品をできるかぎり時間軸に沿って展示しています。関根の書簡をはじめ、現在行方の分からない絶筆「慰められつゝ悩む」の絵葉書など貴重な資料もあわせて展示しています。


続いて、河野保雄氏のコレクションから絵画と彫刻作品をご紹介しています。絵画では吉井忠、麻生三郎、鶴岡政男の洋画とともに、川西英、谷内六郎、初山滋などかわいらしい小品も並んでいます。
 

第3室には、アメリカとフランスの名画が並んでいます。
ワイエスの『ガニング・ロックス』に描かれた男の肌には、陽の光を浴びてキラキラ輝く髭までしっかり描かれています。質感まで伝わってくるその表現描写から、おもわずこの男の生き様まで想像できてしまいそうです。
つづいてベン・シャーンの『ドレフュス事件』、『リルケ『マルテの手記』より:一行の詩のためには…』シリーズから数点、また『ラッキードラゴン』などをご紹介しています。
そしてフランスからはジョルジュ・ルオーの『超人』と版画集『ミセレーレ』から4点が並びます。ふっくらしたほっぺた、分厚い唇につぶらな瞳の『超人』はなんとも憎めません。
 

最後の第4室には齋藤清とフランスのマックス・エルンストの版画が並んでいます。
 

1月はほかにも「美術館への年賀状展 2015年」や「円空展」など、様々な展覧会がもりだくさんです。「学校連携共同ワークショップ・参加校作品展」も1月12日まで開催中です。皆様おさそいあわせのうえ、ぜひ美術館に遊びに来てください!

常設展の版画の展示替を行いました。

すっかり寒くなった今日この頃、美術館まわりの紅葉も見頃を迎えています。

昨日閉館後、常設展の版画の展示替えを行いました。

まずは常設展示室Cのドーミエ。
今度は『当世代議士鑑』の立法議会シリーズです。



また、常設展示室Dの斎藤清は外国シリーズになりました。
メキシコ、フランス、アメリカと、一緒に旅する気分です。



反対側の壁は、日和崎尊夫と柄澤齊の木口木版です。
木口木版による緻密な表現に魅了されます。

 

企画展「小川千甕展」も今月24日までとなりました。
ぜひ美術館にお出かけください。

K.T.