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ワークショップマート開催しました!

9月17日(月・祝)、当館の庭園にてワークショップマート開催しました!

今年で2回目、たくさんのお客様にご来館いただきました。

雨が降ることもなく、予定どおり屋外での開催となりました。

今年のワークショップも、当館の収蔵作品をテーマに考えていただきました。

どのようなものがあったのか簡単にご紹介します。

 

◆FRIDAY SCREEN

「静物画とハンカチーフ」

ハンカチにプリントされた額の中に、果物や花瓶のスタンプを押し、自分だけの静物画を作りました。

作品は、恩地孝四朗《静物(レモン)》1920年

 

◆bel*fonte(ベルフォンテ)

「横顔へんてこブローチ・マグネットを作ろう」

 

 コルクボードを横顔の型で切り抜き、尾瀬で駆除された鹿の革や会津木綿を貼りつけ、横顔ブローチを作りました。

作品は、柚木沙弥郎の《人びと》1984年

 

◆Decca*chi(デッカチ)

「とったどー!大漁だぞー♪モビール」

魚の形になっている革に、カラフルな革のハギレを貼ったり自由に描いたりしてモビールを作りました。

作品は池田遙邨《大漁》1932年

 

◆木幡メリヤス

「自分にささげるアイスクリーム」

ニットに使われているカラフルな糸をほぐして、オリジナルのアイスクリームを作りました。

作品は、伊砂利彦《海に逝きし人々にささげる鎮魂歌》1992年

 

◆et craft (エトクラフト) 

「何が出るかな?漆をみがき出してみよう!」

金色の下に作品をモチーフにした絵が漆で描かれています。

模様を出しながら、漆をつるつるぴかぴかにみがきました。 

作品は田淵安一《花林朱径》1985年

 

◆佐藤恭子

「サシェを作ろう。~鼻で絵を見たことがありますか?~」

育てた綿花から織った布で作った袋に、綿花の種やハーブを摘めてサシェを作りました。

今までとはちょっと違った、目だけではなく鼻でみる絵画で、美術館を楽しみます。

選ばれた作家は、斎藤清、アンドリュー・ワイエス

 

◆MOTO COFFEE

「取り戻した朝の一杯のために」

冒険の後の朝に飲むコーヒーはどんなコーヒーでしょう?

そんな想像をしながらコーヒー豆のブレンドをするワークショップ。 

作品はヤノベケンジ《ラッキードラゴン構想模型》2008年*寄託

 

◆cafe&gin mono

「クラフトジンの素を作ろう」

プレゼントしたい人や自分の好みを考えながら、たくさんあるスパイスや植物の中からぴったりの組み合わせを選びました。

作品は、村上善男《卍町に釘打ち(四)》1983年

 

◆tenonaka(テノナカ)

「並ぶ石けん」

石けんを3つ選び、型抜きしてガーランドを作りました。

作品は田淵安一《花林朱径》

 

◆佐賀建

「Stone Painting」

石を選んで観察し、マスキングテープを貼って色を塗りました。

選んだ作家は、アンドリュー・ワイエス

 

 

今年の開催日は敬老の日。

この日は常設展示室が無料でした。

ご参加いただいた、たくさんの方々が常設展をご覧になりました。

ワークショップのテーマになっていた作品も全て展示されています。

 

 

参加いただいたみなさま、ワークショップ、フード出店をしていただいたみなさま、ありがとうございました!

そして、今回も企画をしてくださったFRIDAY SCREENの坂内さん、鈴木さん、ありがとうございました!!

広重展講演会

紅葉まっさかりの11月6日、企画展講演会が開かれました。
那珂川町馬頭広重美術館長の市川信也さんをお迎えして、
「名所江戸百景の今と昔」についてご講演をいただきました。



今から160年ほど前の江戸を描いたこのシリーズは、現在地を求めてもとてもわからないほど様変わりしている東京という都市の姿をまざまざと浮かび上がらせるものでもありました。
昔はどこからでも富士山が望めた江戸、水運が物流の中心であった東洋のベニス。
幕府の定火消同心だった広重は、高さ16mの定火消櫓に登って江戸の街を見渡したことがあったそうです。それで、鳥の視点から描いたような浮世絵も生まれたんですね!

さらに、この名所江戸百景は直前に安政大地震が起こって、かなり地震や火災で街は被害を受けていたことなど、単なる名所絵というだけではない、さまざまなことを講演会で知ることができました。
ちなみに、名所江戸百景は、
①地震前のかつてあった風景
②地震後このようになってほしい風景
のいずれかが描かれているのだと、広重研究者の間では言われているそうです。

震災後の福島で、風景と人間の営みを考えさせられる、ほんとうによい機会にもなりました。

(HY)

二本松市での移動展オープン・館長ギャラリートーク

二本松市の大山忠作美術館と市民ギャラリーにおいて、「ふるさとが誇る美術家たち―福島県立美術館名品展―」がオープンしました。
二本松市の合併10周年を記念し、二本松市出身の作家を中心に、福島県ゆかりの作家17名、大山忠作美術館の所蔵する下絵2点を含み、44点の作品を展示しています。

この展覧会は二本松市市民交流センター内3階にて、2つの会場で展示しています。



第1会場は大山忠作美術館。



今回は、当館が所蔵する大山忠作の作品7点と、大山忠作美術館が所蔵する下絵2点を展示しています。また、同じく二本松市出身の荻生天泉、石川良風。そして福島ゆかりの日本画家の作品を紹介しています。



さらに角田磐谷が福島の名所を描いた「新福島八景十勝」、この時期にはぴったりの斎藤清の「会津の冬」シリーズなどが並びます。




第2会場は市民ギャラリー。



二本松市出身の古川盛雄の作品を含め、蛇の鼻や安達太良山など、福島県民にとってなじみ深い景色が描かれた洋画が並びます。また、橋本高昇、朝秀、堅太郎の二本松市ゆかりの作家たちの彫刻作品が展示されています。



展示室正面の3体の作品が並ぶ様子には、静粛な空気が漂っています。


23日(土)には、当館館長、早川博明によるギャラリートークを開催しました!



当館が開館してまもなく開催された「大山忠作展~画業40年の歩み~」は、当時学芸員であった早川館長もかかわった展覧会。その際のエピソードなども交え、会場の作品1点1点について、画風の変化やモチーフ、作家の人物像など様々な視点からご紹介しました。



ギャラリートークにご参加くださったみなさま、ありがとうございました!


2月6日(土)13:30~は、当館学芸員によるギャラリートークを開催いたします。

当館の改修工事等による休館のため、昨年5月に会津若松から始まった移動美術展。
福島市、須賀川市と会場を移し、今回の二本松市は、今年度の最終会場です。
雪が降り、寒い中ではありますが、ぜひ二本松市の移動展にご来場ください!

S.Y

松明あかしの日のギャラリートーク

須賀川市立博物館での移動展、おかげさまで連日多くの方に
ご来場いただいております。

入館者数、これまでの移動展の記録を塗り替える勢いです!

去る11月14日(土)、坂本学芸員による
ギャラリートークを開催いたしました。





海外作品から日本近代美術まで、
それぞれの絵のみどころを紹介しながら、
美術史の流れもわかりやすく解説しました。

雨の中にかかわらず、大勢お集まりいただき、
みなさん、熱心に聞き入ってくださいました。

松明あかしの日でしたので、無料入館日。夜8時までの開館でした。





松明あかし、すごい迫力でした!

いよいよ展覧会もあと一週間です。
お見逃しなく。
(すみません、今日は月曜で休館日なのでお間違いのないように)

M.K

須賀川市立博物館での名品展、オープンしました!

秋晴れの中、須賀川での名品展がオープンしました。

博物館は、この地方を統治した二階堂氏の中世の舘、「保土原舘」にあります。



素晴らしい紅葉の中、ゆったりと山を登ると、



須賀川市立博物館。



昭和45年に福島県内で最も早く開館した公立博物館です。私たちの大先輩です。

須賀川出身の亜欧堂田善の銅版画コレクションは全国でもよく知られています。


須賀川市立博物館さんと共同で企画した今回の移動展は、
県立美術館の代表的な作品によって構成されています。
休館中だから可能なのですが、もう二度とこんな展覧会は無理かもしれません。


モネ。ワイエス。ベン・シャーン。関根正二。岸田劉生。速水御舟。斎藤清。吉井忠。河野保雄コレクション。






県のコレクションは、文化度の高い須賀川の方のお眼鏡にかないますでしょうか?


オープン2日目の昨日、早川県立美術館長のギャラリートークが開催されました。




70人を超える方にご来場いただきました!

モネを購入したときの裏話とか、斎藤清さんとの思い出話とか、
館長ならではの、貴重なトークでした。


10月31日(土)には小学生のためのワークショップ、11月14日(土)には、学芸員によるギャラリートークがあります。

11月14日は博物館ちかくで行われる伝統行事「松明あかし」の日でもあります。



これは出品作の一つ、小関庄太郎さんの《須賀川松明あかし》。

この日は入館が無料になります。
(ただし午後は交通規制がありますので、お車でお越しの方はお問い合わせください。)


秋の須賀川、是非おでかけください。

(MK)