2019年6月の記事一覧
創作プログラム「橋本章的カオスとベタ塗り」③
◆◆◆3日目:タブロー制作(後半)カオスペインティング◆◆◆
6月8日(土)、講座最終日
いよいよ最終回です!
前回の続きを進めていきます。
2階の常設展示室に全員で行き、 橋本章作品にある幾何学的なかたちや、ベタ塗りの部分に着目してもう一度作品を見てみました。
作品には積み木のブロックのようなかたちや星などが描き入れられています。
また、大きく塗りつぶすことによって「強調と省略」をしています。
実習室に戻り、制作に入ります。
前回まではアクリル絵具を用いていましたが、今回からは油絵の具を使います。
文字など主役脇役のシルエット以外のスペースを塗りつぶしたり、グラデーションを作ってみたり・・・
完成した後は、作品にサインを書き入れます。
そして、タイトルを考えました。
橋本章作品のタイトルには《ぴーひゃらこ》や《なまけもの》などというものもあり、ユニークです。
大町さんからは「橋本章さんが”むむむ!”と唸るような言葉で命名しましょう!」とアドバイスがありました。
ここまでできたら、最後は鑑賞会。
参加者がお互いに作品を鑑賞し合い、作品の隣にコメントを記入したふせんを貼っていきます。
大町さんによる生演奏会もしていただきました!
橋本章作品の魅力に触れながら作品を制作する、濃い3日間となりました!
大町亨さん、参加者のみなさま、ありがとうございました!
創作プログラム「橋本章的カオスとベタ塗り」②
◆◆◆2日目:タブロー制作(前半)カオスペインティング◆◆◆
まずは前回の振り返り。
カオスドローイングの続きを終えた後、当館以外の会場の「橋本章展」展示風景をスライドでご紹介いただきました。
当館以外の会場でも、たくさんの橋本章作品を展示しています。
いよいよキャンバスへ描く活動に入っていきます!
まずはF10号のキャンバスにアクリル絵具で描いていきます。
使っていいのは面相筆のみ。模様、文字、数字、記号などですきまを埋めていきます。
途中で、手描き以外の要素も加えていきます。
まずは大町さんにやり方を実演していただきました。
油絵具と水の反発作用を活用してコラージュ用のパーツを作ったり、ペトロールを画面にまいて油絵具をたらしてみたり・・・。
手描きとはまた違った、面白い模様が画面にあらわれてきます。
今回の活動はここまで。
描いた部分を次回まで乾燥させておきます。
創作プログラム「橋本章的カオスとベタ塗り」開催しました
6月1日(土)、2日(日)、8日(土)の3日間、当館実習室にて「橋本章的カオスとベタ塗り」を開催しました!
講師は美術家の大町亨さんです。
このプログラムは、当館常設展で開催中の特集展示「生誕100年記念 橋本章展」に合わせたものです。
橋本章の展示は、当館の他にも伊達市梁川美術館、あだたら高原美術館 青-ao-、
川俣町羽山の森美術館、ギャラリー伊達の5会場で開催しています。
(開館時間や会期は異なりますので、それぞれご確認ください)
◆◆◆ 1日目:橋本章をめぐる話とドローイング ◆◆◆
実習室で3日間の活動の流れについて説明の後、橋本章作品が展示されている常設展示室に移動しました。
まずはじっくり作品をみてみます。
一通りみた後で、大町さんからお話を伺いました。
今回講師をお願いした大町さんは、美術教師であった橋本章に中学生の頃に教わっています。
教師として、画家として、橋本章がどのような人物であったのか、どのような人々に影響を与えたのか・・・。
思い出深いエピソードとともに紹介していただきました。
実習室に戻り、早速実習に入ります。
今回のプログラムは、「混沌をつくりだすこと」、「強調と省略」がポイントです。
まずは鉛筆によるドローイングです。
一つ目のテーマは「線の集積」
鉛筆を画面から離さずに“線”をひたすら描き続けます。
鉛筆を3本まとめて持って描いてみたり、ぐるぐると円を描くようにしてみたり・・・
みなさん黙々と鉛筆を動かしていきます。
最後に好きなバランスを感じるところを見つけ、四角に切り抜かれたマットを使い周りを消していきます。
2つ目のドローイングのテーマは「記号の力」
文字や数字、記号などを主役にして描いていきます。
文字や数字、記号を枠いっぱいに大きく描き、輪郭に肉付けをしたり、トーンを変えてみたりしてみます。
文字や記号に性格や力を与える!という気持ちでと大町さんからのアドバイスを受けながら制作を進めました。
1日目はここで終了。
次回からはタブロー制作に入ります。
「イメージの手がかり~おもしろ紙コップを作る~」開催しました。
5月26日(日)創作プログラム「イメージの手がかり~おもしろ紙コップを作る~」を開催しました。
講師はベニヤ板造形作家の横山信人さんです。
日々の生活の中で無意識に使っているものには、使う人のことを考えた見えない工夫が隠れています。
今日は、その工夫を見つけながら紙皿でポンプを作って、紙コップを飛ばします!
はじめに紙コップを飛ばすためのポンプを作ります。
カッターナイフやハサミを使って切り込みを入れ、空気がもれないようにセロハンテープを丁寧に貼ります。
紙皿のふちの形、厚みや凹凸「なぜ?」がたくさんつまっています。
ポンプができたら、子どもたちがアイディアを発揮します。描いたり、つけたり、創ること、工夫することを楽しみます。
完成した作品、うまく飛びました!
楽しいだけでなく、普段当たり前だと思っていることに「なぜ?」を見つける大切さを確認する貴重な時間になりました。
ワークショップ終了後、横山さんの作品を視るだけでなく、特別に触らせていただきました。
みんな興味津津です。この好奇心が子どもたちの大きな成長につながります。
横山信人さん、参加いただいたみなさま、ありがとうございました。