2017年1月の記事一覧
Gallery F ギャラリートーク
関根正二は大正期に活動した白河出身の洋画家です。
画家として活動したのは5年ほどで、油彩画に限って言えば、これまで25点しか知られていませんでした。
今回のギャラリートークでは、新しく日の目を見た26点目の《茅葺屋根の農家のある風景》(仮題)を中心に、
謎に包まれた関根正二の生涯を、作品とともにたどっていきました。
今美術館で関根正二の作品を見ることができるのも、もとはと言えば個人の所蔵家の方々が大切に作品を守って下さったからこそ。
そうした方々の意志を引き継いで、私たち学芸員も大切なコレクションを守っていかなければならないと改めて感じました。
「The missing-link ミッシングリンク 関根正二の新発見と未発見」展と同時開催中の「新収蔵 鎌田正蔵展」は入館無料(※常設展は有料)です。
みなさま、ぜひこの機会に県立美術館に足をお運びください。
関連イベントのお知らせ
「新収蔵 鎌田正蔵展」
スペシャルギャラリートーク
●2月4日(土) 14:00~
講師 杉原聡氏(郡山市立美術館学芸員)
「The missing-link ミッシングリンク 関根正二の新発見と未発見」
担当学芸員によるギャラリートーク
●2月11日(土) 14:00~
Gallery F コレクション再発見 I期が始まりました。
第I期は「新収蔵 鎌田正蔵展」と「The missing-link ミッシングリンク 関根正二の新発見と未発見」のふたつです(2月12日(日)まで)。
鎌田正蔵は戦後、郡山を拠点に活動した洋画家で、安積女子高校(現在の安積黎明高校)と郡山女子大学短期大学部で教鞭をとりながら、作家活動を続けました。
具象画から抽象画まで幅広く活動した鎌田の画業を振り返ります。
昨日は担当学芸員によるギャラリートークが開催されました。
一方、関根正二は大正期に活動した白河出身の洋画家で、20歳の若さでこの世を去りました。
今回は県立美術館の収蔵品と寄託品とともに新発見の《茅葺き屋根の農家のある風景》(仮題)を展示しています。
初公開となる貴重な作品を是非その目でご覧ください。
入館は無料です(※常設展は入館料がかかります)。
この機会にぜひ県立美術館に足をお運びください。
関連イベントのお知らせ
「新収蔵 鎌田正蔵展」
スペシャルギャラリートーク
●2月4日(土) 14:00~
講師 杉原聡氏(郡山市立美術館学芸員)
「The missing-link ミッシングリンク 関根正二の新発見と未発見」
担当学芸員によるギャラリートーク
●1月28日(土) 14:00~
●2月11日(土) 14:00~
館長講座 第5回 宮城編と次回日程変更のお知らせ
1月21日(土)、当館講義室にて館長講座を開催しました。
今年度は、「みちのくの美-その源流を巡る旅」ということで、青森から福島に至る東北地方の近代美術を中心にご紹介しています。
第5回は「宮城編」です。
宮城県では、美術の分野でどのような作家が活躍し、どのような作品が生み出されたのか、各作家とその作品について画像を映し出しながらお話しました。
今回は、画家の太田聴雨、荘司福、高橋由一、佐々木正芳。
そして彫刻家の高橋英吉、佐藤忠良、昆野恒・・・計7名の作家を取り上げました。
最後に、仙台市で24年かけて取り組まれた“彫刻のある街づくり”についても紹介しました。
次回は今年度最終回の「福島編」です。
開催日が変更になりました。
3月18日(土)→3月11日(土)
時間は10:30~12:00まで、場所は講義室で変更ありません。
すでに予定を立てられていた皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、
何卒ご理解とご協力をお願いいたします。
「美術館への年賀状展」開催中!
1月12日(木)より、当館エントランスホールにて「美術館への年賀状展」を開催しています。
1984年の開館以来、休館をはさみ30回目の開催となりました。
県内の子ども達から届いた手作り年賀状を全て展示しています。
2017年の干支である「酉」をモチーフにしたもの、富士山(初日の出)やお正月ならではのコマや鏡餅などを描いたものや、新年の抱負を書いたものなど、多彩な年賀状をいただきました。
送ってくださったみなさま、ありがとうございました!
1月31日(火)まで展示しています。ぜひご覧ください!
2016学校連携共同ワークショップ参加校作品展開催中
学校連携共同ワークショップ参加校作品展2016
(年末年始休館2016年12月26日〜2017年1月6日)
2017年1月7日㈯〜1月15日㈰
会場:福島県立美術館(企画展示室B)
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
観覧無料
2016年度参加校
1983年 福島市出身。
佐藤 香 氏(土絵作家)
展示室に入ると、三人の不思議キャラがお出迎え(フライデースクリーン:若松二中作品)
ここからは、フライデースクリーンのワークショップ作品が見渡せます。正面の机には、
若松一中と若松二中の生徒さんが集めた「音」を聞くことが出来るパッドが三つ並びます。
(なんの音か当ててみてね)
入って左の壁には太古の壁画を思わせるプリミティブな作品たち!
佐藤香さんワークショップは、「土」から絵の具を作り、土絵を描きました。
三春中学校 2年生120名が描いた迫力の土絵!3m×3mの作品が4枚並びます。
迫力の三春中と向き合うのは、これまた負けず劣らず迫力のある渋川小学校5年生の作品!(フライデースクリーン)
映し出された映像はゴジラではありません。これは渋川小に立つ大きな二本の桜の木。
葉のある季節は大きな恐竜に見えることから「シブカワザウルス」と呼ばれ、子ども達に親しまれています。
今回のワークショップは、シブカワザウルスの「鳴き声」を想像してダンボールで作りました!
不思議な鳴き声たちが、光りと影の中で交錯します。
ボリューム満点の作品に挟まれた空間には、金谷川幼稚園の園児たちが作った「海の音色」を響かせる
かわいい楽器たちが浮遊しています。(フライデースクリーン)
触れると「カラカラカラッ」と静かに音色を奏でます。
最後は、建築家アサノコウタさんによるワークショップ(ウチをつくる)作品です。
一見、ダンボールの山のように見えますが、良く観ると様々な「おもちゃ」たちが住んでいるようです。
そう!ここは、福島東高校美術部の生徒さんたちが、園児たちの作った「おもちゃの住むウチ」を