カテゴリ:教育普及
創作プログラム「てんてん絵画体験!」開催しました
6月10日(日)の午前と午後、実習室にて「てんてん絵画体験!」開催しました。
現在当館で開催中の「ポーラ美術館コレクション モネ、ルノワールからピカソまで」に合わせたワークショップです。
果物やお花、動物など描きたいものをモチーフに、スポンジスタンプや綿棒を使って、"てんてん"で絵を描いていきました。
今回は、白い画用紙ではなく色つきのボードを準備しました。
まずは描きたいものの背景に合う色のボードを一人1枚選び、自分の席に持っていきます。
ボードに描きたいものをどのくらいの大きさで描くか決め、輪郭線を描きます。
輪郭線ができたら、少し大きめのスポンジスタンプを使って、色をつけていきます。
この時、輪郭線をはみ出すことは気にしません。
全体に色がついたら、今度は描きたいものの色をじっくりと観察します。
例えば、リンゴは赤だけでなく、ヘタのまわりが黄緑になっていたり、表面に点々が見えたりと、よく見ると赤一色ではありません。
この色を見つけて、少し小さなスポンジスタンプや綿棒を使って”てんてん”を打っていきます。
色にこだわって混色を繰り返したり、葉っぱや果物の表面を細かい点で表現したり・・・
細かい作業ですが、みなさん真剣に取り組んでいました。
作品が完成したら、サインと日付を書きます。
こうすることで、だれがいつこの作品を描いたのか、作品を見るとすぐに分かります。
最後は鑑賞会!
みんなどんな「てんてん絵画」を描いたのか紹介してもらいました。
線を描いたり、色を塗るのではなく、”てんてん”だけで描いているので、いつもとはちょっと違った雰囲気の絵ができました。
最後に、ポーラ美術館展で展示されている、印象派の作家が描いた絵について少し紹介しました。
100年以上前に描かれたたくさんの作品が今回展示されています。
参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
創作プログラム「美術館の庭で油絵を描こう」開催しました
5月20日(日)、26日(土)、27日(日)、「美術館の庭で油絵を描こう」開催しました。
講師は喜多方市美術館館長で、画家の後藤學先生です。
今回は10号サイズのキャンバスに、油絵の具を使って風景を描きます。
1日目、どのような手順で描いていくのか後藤さんから説明を聞き、道具を持って外へ。
美術館の敷地の中から描きたい場所を選び、イーゼルを立てます。
スケッチをしたり、キャンバスに下がきをして、構図を決めていきます。
一人ひとりが選んだ場所を巡りながら、アドバイスをいただきました。
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2日目
はじめに後藤さんの作品を見ながら、どのように絵を描いているのかお話を伺いました。
また、受講者の方が制作をしている中で生まれた疑問などにお答えいただきました。
前回と同じく、イーゼルを持って外へ行き、続きを描きます。
だんだん陰影がついてきました。
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3日目
いよいよ最終日!
みなさん慣れた様子で準備をし、制作に取り組みます。
木々や建物に固有色がついて、色が鮮やかになって来ました。
最後はみなさんの作品をイーゼルに立てて並べ、鑑賞会をしました。
美術館のまわりを描いていますが、みなさんそれぞれ違った切り取り方、描き方をしており、多彩です。
好天に恵まれて3日間を終えることができました。
講師をしていただいた後藤さん、受講者のみなさま、3日間ありがとうございました!
創作プログラム「バードウォッチング&巣箱をつくろう!」開催しました
5月5日(土)のこどもの日、親子向けの創作プログラム「バードウォッチング&巣箱をつくろう!」開催しました。
講師は「すずめ社鳥」とも呼ばれている、株式会社鳥の杉浦裕志さんです。
鳥に関することはなんでもおまかせ!
ということで今回は当館の庭を活用して、バードウォッチングと巣箱づくりをしました。
まずは参加者全員で自己紹介。名前と一緒に誕生月も教えてもらいます。
次に、今回巣箱をつくるシジュウカラについて紹介。
先ほど教えてもらった誕生月順に、みんなで並びます。
スライドにうつるシジュウカラの画像を見ながら、彼らが1年間どのように過ごしていくのかを知ります。
シジュウカラは、福島市の鳥で、ネクタイのような模様があるのが特徴です。
巣をつくる、子育てをする、子ども達が巣立つ・・・
自分が生まれた月には、鳥たちがどのように過ごしているのか、杉浦さんのお話を聞きながら思いを巡らせます。
そして、音声を聞きながらどんな鳴き声なのか知りました。
雨が降ったり止んだりする中、ちょうど晴れ間が見えたので、バードウォッチングをするためみんなで外へ出ました。
杉浦さんのアドバイスを元に、みんなで鳥の姿を探します。
鳴き声を聞きながら、探していると、なんとシジュウカラの姿が!
この写真だと分かりにくいですが、見上げている木の天辺にとまっている鳥がシジュウカラです。
見つけた鳥の名前やどんな特徴があるのかなどを杉浦さんに聞きながら、庭園をぐるりと巡りました。
この後、それぞれ芝生にシートをひいて寝転がりながらバードウォッチングする予定でしたが、また雨が降ってきたためここで終了。
みんなで館内に戻りました。
お昼の休憩をはさみ、午後からは巣箱づくり!
杉浦さんが準備してくれた巣箱の材料を組み立てていきます。
はじめに鳥たちがどうやって巣箱に入ってくるのか、そして巣箱をどのように利用しているのか杉浦さんのお話を聞きます。
スズメの剥製を使いながら説明してもらいました。
板と板をテープで仮どめし、親子で協力しながら釘を打っていきます。
大体組み立てたら、扉の開け閉めをするための蝶番をつけます。
ここまでできたら、後は装飾!
重くなりすぎないように、鳥たちが入りにくくならないようにというアドバイスを聞きながら進めていきます。
色を塗ったり・・・
貝殻や流木をつけたり・・・
みんな自由に装飾して、素敵な巣箱が完成しました!
最後に、完成した巣箱を持って、みんなで庭へ行きました。
杉浦さんに巣箱を設置する場所や、高さなどについて教えてもらいます。
写真ではみんなに見えるように低めに設置していますが、実際はもっと高い所につけます。
できた巣箱を持って、記念撮影!
講師の杉浦さん、参加いただいたみなさん、ありがとうございました!
創作プログラム「自画像を描く~自分をみつめる~」開催しました
4月14日(土)、当館実習室にて「自画像を描く~自分をみつめる~」を開催しました。
講師は画家で、当館収蔵作家でもある齋藤隆さんです。
現在、当館常設展示室の一室に、齋藤隆さんの作品《貌》を7点展示しています。
まずは展示室に齋藤さんの作品を見に行きます。
作家ご本人から、作品を目の前にお話しいただきます。
どのような想いで自画像を描いているのか、また、使っている画材や道具など・・・。
みなさん真剣に齋藤さんの話に聞き入ります。
最後には受講者からの質問もありました。
実習室に戻り、制作をはじめます。
この時、齋藤さんから事前にいただいていた「自画像私観」を配布し、みなさんに読んでいただきました。
今回使用した紙は、ザラザラしたものとツルツルしたものの2種類。
どちらか好きな方の紙を選び、席へ持っていきます。
材料は紙と鉛筆のみ。
それぞれ鏡を前に、じっくり自分の顔と向き合います。
途中、齋藤さんから一人ひとりアドバイスをいただきます。
描いては消して、描いては消して・・・を繰り返しながら、自画像が少しずつ描かれていきました。
「・・・画面に心を開き自分自身を探す、そして知る・・・」齋藤さんの自画像私観に書かれていた一文です。
静かに自分と向き合い、じっくりと描く・・・そんな密度の濃い一日となりました。
齋藤隆さん、受講者のみなさんありがとうございました。
創作プログラム「ペタコロサッサ★★油絵ってたのしいね!」開催しました!
4月1日(日)、当館実習室にて「ペタコロサッサ★★油絵ってたのしいね!」開催しました。
講師は福島出身の画家、油井瑞樹さんです。
現在当館で開催中の長谷川利行展に合わせた油絵のワークショップです。
今回の対象は子ども達!みんなはじめて油絵の具を使います。
まずは油絵とはどんなものなのか、油井さんからお話。
普段よく使っている水彩絵の具とはどんなところが違うのか?
油絵の具は乾くのが遅いこと、そして塗り重ねができるためやり直しがきくことなどを説明します。
それでは実際に油絵の具を出してみましょう!
紙パレットの上に、あめ玉2個分の油絵の具を、白以外の全色だしていきます。
今回のタイトルは「ペタコロサッサ」
まずは“ペタ”
ペインティングナイフを使って、ペタペタとキャンバスにうすく色を塗っていきます。
(1日で描くので、絵の具には速乾メディウムを混ぜています。)
パレットに出した全部の色を塗ります。
ペインティングナイフをはじめて持つ子ども達。
最初は少しぎこちなかったですが、「バターを塗るように」という油井さんのアドバイスでどんどん色をのせていきます。
全部の色を塗って、白い部分が残らないようにキャンバスをカラフルな絵の具で覆いました。
次は“コロ”
ここまで使っていなかった白い絵の具が登場。
白やピンク、水色、薄い緑色など明るい色の絵の具をたくさんつくります。
ローラーを使って絵の具をのばし、先ほどのキャンバスの上でコロコロ転がします。
キャンバス全体が明るい色に覆われていきます。
次に、描くために準備してきたモチーフや写真などを元に、紙に色鉛筆でスケッチします。
このスケッチを元に、先ほど画面を覆った絵の具をペインティングナイフでひっいて下描きをしていきます。
ひっかくことで、一番最初に塗った地の部分が見えてきました。
下描きを終えたら、最後は“サッサ”
パレットで描きたいものの色の絵具を作り、筆でサッサ~と描いていきます。
油井さんからのアドバイスをもらいながら、どんどん描いていきます。
じっくり1日のワークショップでしたが、集中して制作に取り組んでいました。
”ペタコロサッサ”で作品が完成しました!
みんなにとって、油絵の具で描いた作品の第一号です!
裏にはタイトルや日付け、サインなどを記入しました。
油井瑞樹さん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!