福島県立美術館ブログ

企画展「土に挑む―走泥社の作家たち―」展はじまりました!

15日(土)より、1階企画展示室にて「土に挑む―走泥社の作家たち―」展が開幕しました。

この展覧会では、戦後、日本陶芸界に新風を巻き起こした前衛陶芸家集団、「走泥社(そうでいしゃ)」の作家作品を紹介しています。

走泥社は、1948年に京都の若手陶芸家たちによって結成されました。

今回取り上げているのは、結成時のメンバーであり中心として活躍した、八木一夫(1918-1979)、山田光(1923-2001)、鈴木治(1926-2001)の3名。

 

三者はそれぞれ陶芸家やろくろ職人の父のもとで、やきものにかかわりの深い環境に育ちました。

戦後、美術界の動きや海外の作品などに影響を受けた彼らは、やきものによる新しい表現を模索し、やがて器としての機能を持たない作品をつくりだすようになります。

この展覧会では、40点の作品により、彼らの多彩な創作活動の一端をご覧いただきます。

 八木一夫

 

山田光

 

鈴木治

 

今回は、当館所蔵作品の他、個人蔵の作品と、多治見市にある岐阜県現代陶芸美術館さんから作品をお借りしました。

当館で開催するやきものの企画展は、約10年ぶりとなります。

彼らのエネルギーに満ちた作品をぜひご覧ください。

 

館長講座第3回目

9月15日(土)、館長講座「古典に帰れ ─西洋美術の巨匠たち─」の第3回目が行われました。

今回は、ルネサンスの三人の巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロについてお話ししました。

あまりにも有名な作品ばかりなので、説明していると時間があっという間に過ぎていきます。

 

雨であいにくのお天気だったにも関わらず、今回も講義室が埋まるほど大勢の方にご参加して頂けました。皆様ありがとうございました!

 

次回(11月)の第4回目の講座では、ジョルジョーネ、ティツィアーノ、ティントレット、デューラーについて取り上げます。

日時の詳細は以下の通りです。

日にち:11月17日(土)

時間:10:30~12:00

場所:美術館講義室(聴講無料)

*各回の進行具合で内容が変更になる可能性もございます。

*本年度は事前申込を不要としていますので、聴講ご希望の方は直接会場までお越しください。

 

皆様のご参加をお待ちしております!

今年も開催!ワークショップマート

昨年の秋に開催して好評を博した、ワークショップマートを今年も開催いたします!

美術館前の庭園に、様々なキッチンカーやワークショップのお店が並びます。ひとつひとつのワークショップは、現在の第Ⅱ期常設展で展示中のコレクションがテーマになっています。

 

去年の様子

        

ブローチ、ハンカチ作りやサシェ作り、オリジナル石けんや自分だけのブレンドコーヒーなども作れちゃいます。どれもこれもワクワクする内容ばかりです。

対象はお子様から大人の方まで幅広い年代の方々にお楽しみ頂けます。

 

日時は以下の通りです。

日 付:2018年9月17日(月)敬老の日

会 場:福島県立美術館庭園エリア

対 象:子どもから大人まで

材料費:各店¥500〜1,000

入 場:無 料(申込み不要)

問合せ:024-531-5511(福島県立美術館)

※雨天時、美術館内エントランスホールで開催

 

この日はなんと常設展が無料です!(*企画展は要観覧券)

ワークショップにご参加の後は、モチーフとなった本物の作品を是非、展示室でご覧下さい。

アートなおはなしかい開催しました!

7月21日(土)、おとなりの図書館さんと一緒に、アートなおはなしかいを開催しました!

今回は当館で開催中の企画展「イラストレーター安西水丸」に合わせた内容です。

 

テーマは「がたんごとん で でかけよう」

水丸さんが作った『がたんごとん がたんごとん』の絵本を元に、図書館さんではよみきかせを、美術館では展示室の作品をみた後、みんなで工作をしました。

 

まずは図書館さんでの活動です。

はじめに『がたんごとん がたんごとん』、『がたんごとん がたんごとん ざぶんざぶん』を読んでいただきました。

今回は鉄道に関する本が中心です!

こんなに大きなサイズの絵本も!これは『しゅっぱつしんこう!』という絵本です。

 他にも、運転席から見る景色を知ることができる本や、カードづくりの本など、楽しい本をたくさん紹介していただきました!

 

よみきかせのあとは、ちょっと暗い通路(連絡通路)を通り美術館へ。

エントランスに到着すると、子ども達から「天井たかーい!」という声も聞こえました。

初めて美術館に来る子も多かったようです。

エントランスホールで簡単なクイズをした後、みんなで展示室へ。

展示室で、先ほど図書館さんで読んでもらった絵本『がたん ごとん がたん ごとん ざぶん ざぶん』の原画と出会います。

絵に近づいてよーくみてみると・・・水丸さんがどうやって絵本の絵をつくっていたのか分かります。予想外の作り方に子ども達もびっくり!

(まだご覧になっていない方は、ぜひ会場でご覧ください)

 

 

さらに、展示されているラフと、実際に絵本になった絵の原画を見比べてみます。

「あ、◯◯がいない」「◯◯◯はいるよ」などと、色んな発見があります。

ふだん見ている絵本も、原画を見ることでまた違った楽しみ方をすることができます。

 

次は工作。実習室に行き、オリジナルの「がたんごとんカード」を作ります!

まずは、汽車に乗ってどこへ行きたいかな?

汽車が走っている場所を想像してみます。

場所を決めたら画用紙を切ってカードの台紙に貼っていきます。

列車が走る地面ができたら、その上に汽車をのせて貼ります。

(今回は汽車は切ったものを準備しました)

「この汽車、何か足りない感じがしない?」

スタッフからの問いかけに、「顔!」とすぐに答えがでてきます。

目の大きさや形、眉毛の角度や口の形で、顔から受ける印象が異なります。

うれしい、おこっている、かなしい・・・ちょっとした違いで、いろいろな表情を描くことができます。

まずは、汽車に顔をかいてあげよう!

白いペンを使って、顔を描いてあげます。

 ここまでできたら、汽車に乗るお友だちを作ります!

だれを乗せてあげようかな?

みんなそれぞれ乗せたいお友だちを考え、画用紙を切り抜いていきます。

ハサミを使うのが苦手な子は、スタッフが切って準備していた動物やくだものに顔をつけ、乗せてあげます。

汽車はぽけっとのようになっているので、お友だちの乗り降りが可能です。

好きな動物や、好きな食べ物など、思い思いに作り列車に乗せていきます。

地面に桜が散る中を走ったり、お花が咲いている横を通ったり、海の上を進んだり・・・

みんなそれぞれ工夫をこらした、楽しいがたんごとんカードが完成しました!

絵本の中の汽車が、いろいろな場所を、たくさんのお友だちと旅するカードになりました。

参加いただいたみなさま、図書館スタッフのみなさま、ありがとうございました!

10日(金)、やなぎみわ氏のレクチャーを開催します

来週8月10日(金)、現代美術家のやなぎみわ氏によるレクチャー「芸術の森 〜囁き声と呼び声〜」を開催いたします。

 

一度見たら忘れられない印象的な美術作品と演劇の制作を積極的に手がける作家が、現在の考えをお話し下さいます。

メインの聴講対象は、福島の高校生(及び若者)ですが、高校生以外の一般の方でも聴講可能です。日時は以下の通りです。

開催日:8月10日(金)
時間:10:30~11:30
会場:当館講堂
*聴講無料、事前申込不要

概要はこちらのチラシをご覧下さい。やなぎみわレクチャー・チラシ.pdf

 

第一線で活躍するアーティストの声を聞ける貴重な機会となっております。

皆様のご来場をお待ちしております。

館長講座第2回目

7月21日(土)、本年度の館長講座第2回目が行われました。

今年と来年のテーマは「古典に帰れ ─西洋美術の巨匠たち─」。2年間かけて、初期ルネサンスからロマン派までの西洋美術史の流れを辿ります。

 

第2回目では、ピエロ・デラ・フランチェスカ、マンテーニャ、ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチを取り上げました。

 

 

各作家の代表作品をスライドに映して、描かれた場面の意味や、描き方に関してどこが革新的な点なのか、分かりやすくお話ししていきます。

近代以降の絵画とは異なり、古典作品は内容を理解するのに知識を必要としますが、それだけに「意味を読み解く」楽しさがありますね。

 

次回の講座もルネサンス期を扱い、ラファエロ、ミケランジェロ、ティツィアーノ等について解説します。

日時の詳細は以下の通りです。

日にち:9月15日(土)

時間:10:30~12:00

場所:美術館講義室(定員約40名、聴講無料)

 

*本年度は事前申込を不要としていますので、聴講ご希望の方は直接会場までお越しください。

 

みなさまのご参加をお待ちしております!

嵐山光三郎氏×南伸坊氏「安西水丸さんのこと」

14日、嵐山光三郎氏と南伸坊氏による講演会「安西水丸さんのこと」が開催されました。250席の会場は満席です。

安西水丸さんと公私ともに親しくおつきあいのあったお二人に、水丸さんとの思い出、お人柄、関係のあった人々のことなど、たくさんお話しいただきました。

まさしく現代の文化を創り出されてきたお二人の楽しく、そして深いお話に、皆さん聴き入っていました。

 

 

写真は、講演会での一コマ。水丸さんのはじめての個展に出品されたという貴重な作品を嵐山先生がお持ちくださいました。

その裏には、当時南先生が書かれた展覧会評の記事が貼られており、それを読みあげています。

このように終始楽しい雰囲気で講演会は進みました。

 

水丸さんは、はじめ会社に勤めデザインの仕事に携わっていましたが、29歳のとき入社した平凡社で嵐山氏に出会います。

嵐山氏のすすめで漫画雑誌『ガロ』に漫画を掲載しますが、このとき『ガロ』の編集を務めていたのが南氏でした。

水丸さんのデビューにはこのお二人が深く関わっていたのです。

この時代『ガロ』には多くの才能が集まりましたが、そうした人々のことも交えながら、

時代をリードしていく文化が生まれる過程を、当事者であるお二人にお話しいただくという、なんとも贅沢な時間でした。

楽しいお二人のお話に会場からはたびたび笑い声もおき、あっという間の1時間半でした。

 

嵐山先生、南先生、ありがとうございました!

 

14日講演会「安西水丸さんのこと」について

明日14日(土)14:00~15:30、嵐山光三郎氏と南伸坊氏による講演会「安西水丸さんのこと」を福島県立美術館講堂で開催します。

開場は13:00です。お電話で予約された方は、講堂前の受付にてお名前を仰っていただきますようお願い申し上げます。

おかげさまで満席となり、当日は混雑が予想されます。なるべくはやくに受付のうえ、講演会が始まる15分前には会場へお入りくださいますようご協力をお願い申し上げます。

また、駐車場には限りがございます。できるだけ公共交通機関をご利用くださいますようお願い申し上げます。

なお、申し込みの受付は終了し、当日のキャンセル待ちの受付もございません。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

「イラストレーター 安西水丸」展 始まりました!

「イラストレーター 安西水丸」展が始まりました!

 

安西水丸(1942-2004)は、1970年代より多方面で活躍したイラストレーターです。

村上春樹氏とのお仕事や、名作『がたんごとんがたんごとん』や『ピッキーとポッキー』などの絵本がよく知られています。

また、絵を描くだけでなく、小説やエッセイも手掛けました。

今回の展覧会では、そうした水丸さんの生涯のお仕事の全貌をイラストレーションの作品を中心にご紹介しています。

 

入り口の壁には水丸さんの言葉が。 生涯にわたり「その人にしか描けない」「魅力のある絵」を目指しました。

 

皆さん、真剣に、そして楽しげにご覧になっています。

 

当館の重要な収蔵作家のひとりに、アメリカの作家・ベン・シャーンがいますが、水丸さんも大きな影響を受けています。

そうした学生時代の作品や、少年時代に描いた絵(とてもお上手です!)なども展示しています。

また、水丸さんの制作方法についても、実際にお使いになっていたパントーンの切り抜きや映像とともにご紹介しています。

 

公私ともに深いおつきあいのあった、嵐山光三郎氏、村上春樹氏、和田誠氏ら3氏とのお仕事についてのコーナーもあります。

 

 

そして、最後には、あの本のあのシーンが大きくなって登場です! ぜひ一緒に写真を撮ってくださいね。

 

 グッズもたいへん充実しています。どれもこれもかわいいです。

なお、図録をお買い上げの方、先着100名にポスターをプレゼントしています。

 

ぜひお越しくださいませ。

2018コレクション展Ⅱ 開催中

いよいよ夏がやって参りました。暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

美術館では、先週ポーラ美術館展が終了し、来週末からは安西水丸展が始まります。

その合間の先日、常設展の展示替えをしました。 展示を簡単にご紹介いたしましょう。

 

展示室に入ると、その涼しさ、また夏の日本画の美しさにほっとします。

池田遙邨《大漁》、酒井三良《水郷の一日》、速水御舟《女二題》、安田靫彦《茶室》などを展示しています。

暑さに参っていた心がすうっと静まります。

 

奥には伊砂利彦と柚木沙弥郎の型絵染。

伊砂利彦の作品からは自然の音や音楽がきこえてくるようです。柚木沙弥郎の作品からもリズムを感じます。

 

展示室Bでは、今年亡くなられた保田春彦氏を追悼して《季節の残像》シリーズを展示しています。

まるで家々の間を散歩するように巡りながらご覧いただけます。

洋画は、田渕安一、針生鎮郎、橋本章、深沢軍司、村上善男、高橋幸之、高橋克之、玉川信一、佐藤幸代など。

 また、いつもの関根正二も展示しています。今回は《神の祈り》など。

 

展示室Cはベン・シャーンとヤノベケンジのコラボレーション。

第五福竜丸事件に取材したベン・シャーンの《ラッキードラゴン》と、ヤノベケンジの《ラッキードラゴン構想模型》。

舟の上では、東日本大震災後の2011年8月に開催したワークショップ「トらやんの空飛ぶ方舟大作戦」の映像が流れます。

今回はさらに一般財団法人ふくしま自然エネルギー基金より《サンチャイルド1/10模型》をお借りし展示しています。

サンチャイルドはベン・シャーンのラッキードラゴンのほうを向きつつ、上を向いて未来を見つめています。

 

東日本大震災に際し、ヤノベさんからは大きな力をいただきました。今度はヤノベさんの地元大阪へ福島からエールを送ります。

大阪北部地震で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

最後の展示室Dは版画の展示。

斎藤清は1950年前後の女性像。《凝視(花)》に至る試行錯誤をみてとることができます。

 

前川千帆は《野外小品》より。勢いよく彫刻刀でかたちを彫りだしていきます。

 

コレクション展Ⅱは10月14日まで。途中一部展示替えを行います。

ぜひご覧ください。