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「トらやんの空飛ぶ方舟大作戦!」

8月28日(日)に行われたワークショップ「トらやんの空飛ぶ方舟大作戦!」の模様を報告します。

5月にスタートした「トらやんの方舟プロジェクト」(※詳しくは7月23日の記事をご覧ください)。トらやんの方舟《ラッキードラゴン》には、ワークショップ当日を含め約160名が「乗船」し、船上はみなさんの分身(人形やぬいぐるみ)でいっぱいになりました。























ヤノベさん自ら大型絵本「トらやんの大冒険」の朗読からスタート。
最後のページを読み終えたところで黒幕がはがされ、今回のワークショップのためにヤノベさんが描き下ろしてくれたアナザーエンディングシーンが披露されました!

















世界中にふりそそいだ小さな太陽は
やがて大地ごと島を引きあげて
大空へと高く高く飛びあがっていきました。


プロジェクトの結末として、この情景をみんなで即興再現することになりました。

ヘリウムガスを詰めた黄色い風船(小さな太陽)に、人形やぬいぐるみ(みんなの分身)を結びつけ、トらやんの方舟の周りに飛ばしていきます。

 

 

トらやんの方舟《ラッキードラゴン》は、300個の小さな太陽と参加してくれたみなさんの笑顔と歓声に包まれました。
















プロジェクトに参加してくれたみなさん、ワークショップをサポートしてくれた福島大学の学生、博物館実習生のみなさん、そしてヤノベさん…多くの人々の関わりに支えられたプロジェクトになりました。

本当にありがとうございました。

(橋)

デイリリー、二日目!

デイリリーアートサーカス2011、二日目です。

開発さん、地主さんのコンビでトラックを走らせ、西日本、東日本縦断。神戸から始まり、青森まで30日間、30カ所での開催という、超強行軍のサーカス団(?)。栃木までは募金活動、茨城から北は無料のイベントです。
「デイリリー」というのは、花言葉が「再生」の「カンゾウ」のこと。開発さんの文章。「この活動によって、各会場の方には点として展覧会を経験するだけでなく東日本を思い、線としての日本の繋がり、気持ちの繋がり、町の繋がりを感じて欲しいと思っています。」

県内では、6月のプレイベントを相馬のスポーツアリーナそうまで、8/22にはいわきのアクアマリンふくしま、8/23には郡山市立美術館を経て当館に来てくださいました。8/28には会津若松市文化センターでも開催予定です。

新学期が始まった学校や幼稚園もあり、ちょっと子どもたち、少なめ?夕方5時までやってますので、今からでもどうぞ。

(増)

 

Koi鯉アートのぼりプロジェクト

今日は、あそvivaの中心となっている展示、「Koi鯉アートのぼりプロジェクト」についてご紹介しましょう。
このプロジェクトは、渡邊晃一さん(福島大学人間発達文化学類准教授)が震災間もない頃から、避難所の子どもたちとワークショップで鯉のぼりを制作したり、広く海外にも呼びかけて一人一人が描いた鯉のぼりを募ってきたものです。渡邊さんの文章から。
「鯉は里の魚です。里は田と土からなります。地域に住む子どもたちが、龍になっていくように、明日に向かって「鯉」が登り始めるエネルギーを、各々の文化、土地で育んでいきたいと願っております。」
福島県には中通り、浜通りを中心に「絵幟」の伝統があります。そうした文化を踏まえて、とも渡邊さんはお話しくださいました。

そのようにして集まった鯉のぼりは現在1,000点に及びます。5月には、福島市内のパセオ通りで元気よくはためいた鯉のぼり。今回、美術館の展示室に収まりきれず、泣く泣く700点あまりに減らしました。しかし700匹の鯉のぼりが並ぶ様は壮観です。
幼稚園のこどもたちが描いたもの。大学生による、仕掛けの楽しいもの。イギリスや台湾から寄せられたお国柄がしのばれるもの。奈良美智さん、ヤノベケンジさん、八谷和彦さんら、アーティストによるものも。福島へのあたたかいメッセージもついています。
そして壁には、避難所で小学生が合作した、大きな鯉のぼり。

あそVIVAに展示するにあたり、渡邊さんは新たなインスタレーションを考えてくださいました。「天の川を泳ぐ鯉のぼり」です。天井から吊された鯉のぼりの下には、LEDのきらめく星たちが。。。。
 
渡邊さんの呼びかけに、様々な形で応えた方たちの作品も同時に展示しています。
京都のギャラリーはねうさぎさんが企画した、「七夕の箱Exhibiton ~川から海へ」プロジェクトからは、100人の作家さんが、透明アクリルの箱にペイントを施した祈りの作品を福島へ寄せて下さいました。今回は、天の川の上を流れる、灯籠のイメージになっています。
ブロンズ新社さんには、今回絵本コーナー、工作コーナーでつかう本などをたくさんご協力いただきました。ブロンズ新社さんを経由して、バルセロナの子どもたちが寄せてくれた、五味太郎「かおをかきましょう」も紹介しています。
札幌大谷大学短期大学部美術科造形美術コースの岡部昌生さんのゼミは、「原発の見える森から」東北へのエール 福島の皆さんへ という映像作品で参加されいてます。
イギリスのウィンブルドン美術大学のロージー・ポッターさんたちによる、砂浜での鯉のぼりプロジェクトの写真もあります。
 
多くの方々の、福島に寄せて下さった思いが、たくさんつまった展示になりました。
皆さんの思いは、これから私たちが歩んでいく支えになります。本当にありがとうございました。

(増)

 

デイリリー・アート・サーカス

今日は、開発好明さん企画のデイリリー・アート・サーカス一日目でした。

かわいらしいトラックで開発さん、スタッフの地主林太郎さんが到着。



みるみるふくらむ高橋士郎さんの「やわらか彫刻」にびっくりしながらの設営です。福島大学のボランティアさんのご協力で進みました。あっという間にエントランスホールが、楽しいサーカス広場に!





午後には子どもたちもぞくぞくと集まり、ワークショップ開始。
開発さんの、「みんなが一番」。賞状を手作りして表彰台でおめでとう!
吉澤美香さんの「思い出をえがく」。神戸からスタートした巨大な巻物に、夏休みの思い出がぎっしり。吉澤さんもかけつけてくださいました!



にぎわったのはタムラサトルさんの「100g TOY」。ブロックを組み立てて、ちょうど100gの彫刻を作ろう。



磯崎道佳さんの、ふわふわ落下する「お手紙つきパラシュート」を受け取った人は、次の会場のお友達へのメッセージを作ります。
そのほか、木村崇人さんの「ジャイロのおもちゃ ジャイロと散歩」、野田裕示さんの平面作品もあります。

ラッキーなことに、福島県立美術館の会場は二日間。まだ間に合います。25日は9:30~17:00。早く宿題を片づけて、明日は美術館にGO!

(増)

トらやんの空飛ぶ方舟大作戦

「トらやんの方舟プロジェクト」が始動して4ヶ月がたとうとしています。お陰様で100人以上の方々にご参加いただき、ラッキードラゴン船はみなさんの想いでいっぱいになっています。
この船をどのように船出させたらいいか、みなさんからのアイディアをたくさんいただいていました。その中からいくつかご紹介します。

★高いところに大きな太陽を掲げて、「晴れたー!」と皆が心から叫ぶことができる何かができると良いのではないかと思います。皆の心をつないでくれるポジティブなエネルギーを太陽は持っていると思います。
★ぬいぐるみが乗船する様子をビデオで撮り(一人が撮影、一人がぬいぐるみを動かして「いってきまーす!」という黒子を勤める)、全員が乗ったら船出する(ここはCG)、というストーリーのムービーを制作して上映する。
★少し大きめの画用紙に未来の世界(箱舟の目的地)をワークショップ的なイベントでこども達に描いてもらい、それぞれの絵にぬいぐるみを加えた写真を撮ることで、ぬいぐるみが未来の世界に入り込んだような世界観を作るのはどうでしょう?
★ノアの箱舟になぞらえたストーリーで展示が広がっていくのを個人的には見てみたいです。箱舟を降り、祭壇を築き、焼き尽くす捧げものを紙に捧げる。神の祝福。というようなインスタレーションなど。
★記念写真を撮る。

たくさんのご意見有り難うございました。
そしてこれらを参考にしながら(?)ついに決定したのです。
空を飛ぶことに!
いったいどうやって?それは秘密です。来てみてのお楽しみ。楽しいワークショップとなること間違いなしです。たくさんの方のご参加をおまちしております。

日時:8月28日(日)13:30~15:30
集合場所:常設展示室入口
講師:ヤノベケンジ氏(美術家)
費用:無料
持ち物:写真を撮りたい方はカメラをお持ち下さい。
連絡先:福島県立美術館 TEL 024-531-5511/FAX 024-531-0447

(荒)