福島県立美術館ブログ

常設展Ⅰ期ご紹介②

6月もそろそろ終わりですね。
4月から始まった常設展Ⅰ期も同じく終わりに近づいてまいりました。
今回は展示室B・Cの様子を紹介します。

展示室Bでは洋画を展示しています。「あなたが生まれた時代の絵」をキーワードに、作品が制作された時代の社会的出来事もキャプションで併せて紹介しています。

左から、関根正二
『井上郁像』、清水登之『十四番街の地下鉄駅』、宮川教助『逍遙』、石井柏亭『果樹園の午後』


左:橋本章『国鉄新幹線』、右:針生鎮郎『王と妃・面ーM』

展示室Cでは海外作品を展示しています。

左から、ゴーギャン『ブルターニュの子供』、モネ『ジヴェルニーの草原』、コロー『ヴィル・ダヴレー 林をぬけてコロー家へ向かう池沿いの道』
そのほか、ピカソの版画やロダンの彫刻なども展示しております。モネ、コロー、ロダンなどは、1Fのミューズ展にも出品されている作家です。常設展に出ている作品と比較してみると、違いや発見などが感じられるかと思います。

常設展Ⅰ期は7月9日まで、ミューズ展は7月2日までです。
まだご覧になっていない方は、ぜひお越し下さい!

ミューズ展特集記事

本日付の福島民報に、ミューズ展の特集記事が掲載されています。

記事を切ったり、折ったりすると、カペの《自画像》が現代ふうの女性に変身!

会期中に記事を持参して、展覧会を観覧いただいた方には、
先着でカペの作品のポストカードと福島民報社の伝次郎グッズをプレゼント中です。


福島民報6月13日掲載

興味があればチェックしてみてください!

ミューズ展プレゼント企画

6月1日より、企画展を見に来てくれた方に毎日数量限定でプレゼント!平日は福島県立美術館のポストカードを1枚、土・日には国立西洋美術館のポストカード1枚も合わせて差し上げます。

くわしくはコチラ

展覧会のポストカードが欲しいという方はこのチャンスをお見逃しなく!


国立西洋美術館ポストカード(土日限定・1枚のみ・中身は選べません)

左から、ドルチ《悲しみの聖母》/カペ《自画像》
コロー《ナポリの浜の思い出》/ピサロ《立ち話》




福島県立美術館ポストカード(1枚のみ・中身は選べません)

右 関根正二 《姉弟》
左 上から 斎藤清 《地の幸》/ベン ・ シャーン 《スイミング ・ プール》/ワイエス 《松ぼっくり男爵》/ワイエス 《農場にて》 

出品作品から③

6月10日にミューズ展の2回目のギャラリートークを行いました。



当日は天気もよく、多くの皆さんに足をお運びいただき、企画者としてもうれしい一日でした。

やはり一番人気だったのは、チラシとポスターに使われているカペの《自画像》。


マリー=ガブリエル・カペ《自画像》1783年頃 国立西洋美術館所蔵


実はここに描かれているカペは、手にチョークホルダーを持ち、
背後にはカンヴァスが置かれています。

彼女はチョークで何かを描いている途中のようで、
カンヴァスにはうっすらと白い線が見えています。

皆さん身を乗り出して、何が描かれているか見ていました。

これから展覧会にいらっしゃる方はぜひ、その点もチェックしてみてください。