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あそVIVA★びじゅつかん2012 ワークショップ開催のお知らせ!

10月20日(土)14時より、エントランスホールで開催中の作品「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」にてワークショップを行います!(小学生以下が対象です)真っ暗闇の布団山トンネル(洞窟)に絵を描く、ドキドキわくわくのワークショップです。無料・申し込み不要、当日参加でOKです。お誘い合わせの上、お気軽にご参加ください!(ただし準備物として、懐中電灯か頭につけるライトをご持参くださいませ。)




(くに)

ふとん山日誌 10月10日

この連休、ふとん山には多くの子供たちが遊びに来てくれました。ありがとう!
実は福島市内では福島稲荷神社の秋祭りがあって、午後から「お祭りに行ってきます」という子供たちもいました。お祭りは楽しいですよね。そういえば、キティちゃんの高級な風船を娘にせがまれ、買って帰ってきたら、あっという間に空の彼方。そんな悲しくて悔しい思い出がよみがえりました。

それはさておき、ですから、どちらかというと小さなお子さん達が多かったでしょうか。
彼らにとって、ふとん山はまずは目の前に聳える大きな存在。登るというのはかなりチャレンジングなことなのです。真剣な眼で、おそるおそる這い上がっていきます。



もうすぐポストだ。がんばれ!こどもの顔の口のところがポストなんです。



そしてなんとかポストにカードを投函し、いったいこの中どうなってるんだ?とひとしきり細い穴から中を覗いたあげく、ダメだ、見えなかったとあきらめたとたん、遊びのスイッチが入ります。

双子の彼らは、大はしゃぎで遊んでいきました。



この連休から、福島大学の学生さんたちがボランティアに来て下さっています。週末のふとん山の受付作業をお願いしています。これから大いに活躍してもらおうと思っていますので、よろしくお願いします。多くの方々に支えられているふとん山なのでした。

A.Y.

ふとん山ができました、5日目

やっと完成しました!

細々とした最後の作業をなんとかやり終えたところです。
今回の展示は、作家の小沢さんをはじめとして、多くの方々のご支援をいただいて実現しました。そう思うと、感慨もひとしおです。皆様、本当に有り難うございました。
しかし本番はこれから。完成して終わりじゃない。

いよいよ明日から、一般公開です。

子供たちが目を輝かせてふとん山を滑り降りてくる姿(猛スピードはちょっと困るのですが)を楽しみにしたいと思います。

これからも折に触れ、日々の様子をご紹介していきます。

今日は写真はなしです。ごめんなさい。
明日にご期待下さい。

A.Y.

ふとん山ができるまで、4日目

作家の小沢剛さんが、美術館に登場!

小沢さんとともに、いよいよ山に布団を敷きつめる作業が始まりました。布のベルトを山にビスで固定し、そこに布団を差し込み、折り返して山の表面に貼り付けていきます。小沢さんに指導を受け、ちょっと緊張しながらの作業です。



布団にまみれての作業はなんかくつろぐなぁ。



山の裾のから始まった布団設置作業は、意外に早く山の頂上まで達しました。膨大な布団を目の前に、呆然としながら、本当にこれ全部を一日で敷き詰められるのかと感じた昨日のことがうそのよう。何度も設営と撤去を繰り返し、そのたびに一つ一つの作業のコツが蓄積されて、効率よく運ぶように改善されてきたという感じです。
今度やる時はうまくもっとうまくいきそう!でも次は私たちが設営するわけじゃないもんな。



そして、山のてっぺんに白い大きな帽子がかぶせられました。子供たちが描いた絵を投函する大事なポストです。



そして手前には、サインボードが完成。美術館の倉庫にしまい込まれ、最近、久しく日の目を見ていなかった青いフェルトの展示台が、素敵なサインボードになりました。



子供たちがお絵かきをするかわいい顔の机もきれいに塗り直されていきます。




それにしても、布団が敷かれるとどこか空気が柔らかくなる。不思議なのです。大理石が張り込まれた教会のようなエントランスホールが、なんかいつも違う雰囲気。布団マジック、恐るべし。

これはブログでは伝えきれない。残念!

A.Y.

ふとん山ができるまで、3日目



今日は朝から、経師紙を貼る大工さんが来て、トンネル部分が白くお化粧されました。でもそれも午後早い時間で終わり。端の処理など細かなところが残っていた床の絨毯敷きの作業を私たち学芸員でやったくらいで、今日はあまり大きな進展はありませんでした。中休みというところ。ちょっと気が抜けて、写真をあまり撮ってません。すみません。

 

明日はいよいよ布団を設置する作業です。準備のために、夕方、布団をエントランスホールに運び上げましたが、これが今日の一番のハードワークでした。それにしてもすごい量の布団です。結果、ふとん山がもう一つのふとん山に埋もれかけています。130枚もの布団を、明日並べ終えることができるのか?お楽しみに。

おまけ。
さて、ここはどこでしょう?
こんな空間もできています。




ということで今日はここまで。

A.Y.

ふとん山ができるまで、2日目

今日は久しぶりにいいお天気。秋晴れのすがすがしい一日になりました。
さて、再びふとん山に向かいます。

昨日、下から2段目まで敷き終わった板を3段目、4段目と敷き詰めていきます。午前中には、ふとん山の骨格が完全に組み上がりました。離れて見るとベニヤの色がそれぞれ違って、まるでパッチワークの●●。



●●に、どんな言葉が入るでしょうか。私は昨日、「スカート」のようだと書いたのですが、「富士山」という人もいたり、「UFO」が美術館に不時着したという人もいました。そうだ、福島市の隣りの飯野町にはUFOふれあい館があったね。UFOが出るんだよね。昼休みはその話しで盛り上がる!



午後いちばん、ベニヤがささくれないように表面にヤスリをかけます。そしてベニヤの継ぎ目のところに養生テープを貼っていきました。これで表面はつるつるです。しかし、作業中に滑る人が続出。この山を駆け上がるのは結構大変。この角度、バカにしちゃいけません。これだけでもかなり楽しめる感じです。



実は今日はここまでが目標だったのですが、その後みんな頑張って、床の絨毯張りまで終了しました。



もうこれで土足では上がれません。少しずつ、最後の布団を迎え入れる準備が整いつつあります。

ということで今日はここまで。

A.Y.

ふとん山ができるまで、1日目

さあ、今日から小沢剛さんの「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」(通称ふとん山)の設営が始まりました。

まずはこんな四角いものが、エントランスホールに立ち上がりました。
何になるんでしょう。



上から見ると、どうやらトンネルのようですね。ホールを横切っています。かなり大きいですね。でも、頭にはかわいい丸い帽子が乗っています。



そのトンネルに柱が何本も立てかけられ、そこに、板がかぶせられていきます。



上から見ると、こんな感じ。まるでスカートのようですね。



一番下の段が敷き終わったら、その上の段を敷き詰めていきます。一人はスカートの中に入り、中の柱を少しずつ微調整しながらの作業。下の段ではそれほどでもなかったずれが、上に行くに従ってだんだんと大きくなっていき、ぴったりはまらない!何度かやり直しながらの作業。みんな総動員でとりかかります。
中段まで完成して、今日の作業は終了となりました。



夕方になってエントランスホールにライトが点灯し、ふとん山の全景が浮かび上がりました。まだ骨格部分のみですが、まるで羽を広げた鳥が天井に向かって飛び立とうとしているみたいで、美しい!




さぁて、明日はどんな姿に変わっていくでのでしょう。こうご期待!

A.Y.

今年も、「あそVIVA★びじゅつかん」がやってきます!

これは昨年の夏、福島の子供たちにもっと美術館を楽しんでもらおうと取り組んだ企画で、今年も引き続き開催することになりました。今年は、美術家・小沢剛さんの「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」という作品を展示します。


豊田市美術館での展示風景

一面に布団が敷き詰められた布団山。その山には子供達がのぼったり、すべったり、ねころんだりしてかまいません。その山の上にはポストがあります。それは、小さなカードに自分の好きな人の顔を描いて、世界の見知らぬ誰かに届けるためのポストです。子供達は、前の会場で投函された誰かの絵をプレゼントとして受け取り、そして自分の絵は次の会場の誰かに手渡るのです。遠くの誰かの思いを受け取り、自分の思いを知らない誰かに届ける、そんな心温まる作品です。

さあ、みんな美術館に集まれ!

 

明後日から、展示作業が始まりますが、その様子もアップしますので、メイキングもお楽しみに!

会期:2012年9月30日(日)~12月24日(祝・月)
場所:福島県立美術館エントランスホール
料金:入場無料
休館日:毎週月曜日(10月8日(祝)、12月24日(祝)は開館)、10月2日(火)、10月9日(火)
時間:9:30~17:00
主催:福島県立美術館、福島県立美術館協力会、小沢剛
協力:豊田市美術館、READYFOR?
助成:Japan Art Donation
*この展示は、クラウドファンディング READYFOR? を通じてご協力いただいた方々をはじめ、福島の子供たちにこの作品を楽しんでもらいたいという多くの方々からのご支援により実現しました。
皆様、本当に有り難うございました。

A.Y.

キックオフフォーラム「福島をつなぐ・つたえる」を開催しました。

6月30日、午前中の日比野克彦さんによるワークショップに続き、トークが開催されました。

パネラー:日比野克彦氏(アーティスト)
     大友良英氏(ミュージシャン)
     川延安直氏(福島県立博物館専門学芸員)
司会:森司氏(Art Support Tohoku-Tokyoプログラム・ディレクター)



まずは、日比野さんが今進めていらっしゃるマッチフラッグ・プロジェクトの活動と今回の福島のフレンドシップ・フラッグについてお話されました。
大友さんも、昨年のプロジェクト・FUKUSHIMAで作った「大風呂敷」を旗にリメイクし、今年のプロジェクトで会場をつないでいく一つのシンボルにするという企画を立てていらっしゃった。お二人の今年の福島での活動のキーワードが「フラッグ」。フラッグでつなぐ、つたえる。予言的で印象的でした。

そして壇上で、何か一緒にやろうよ、という話が盛り上がる。なんともスリリングな現場に、会場にいたみんなが立ち会ったわけです。もしかしたら、8月15日からのプロジェクトFUKUSHIMAで・・・。

日比野さんは、「種は船」プロジェクトで、それぞれの漁村の記憶を次の村へと伝え、つなげていくことを実践されています。このプロジェクトで一番難しいのは、前の村からその記憶を受け取る、その受容の作業だとおっしゃっていました。つなぐ・つたえるには、まずは受け取り消化することが大切だということなのです。

社会の中にはいくつものボーダーが存在します。見えるものもあれば、見えない、無意識のボーダーもある。そのボーダーにどうブリッジをかけていくのか。もともと福島には浜通り、中通り、会津というボーダーがあると川延さん。そして震災後、避難する人、しない人、危ない、大丈夫、さまざまな溝、ボーダーが新たにできてしまった。しかし、そのボーダーが機能する土俵とは違う土俵をアート、音楽あるいはスポーツが用意することで、ボーダーそのものを乗り越える可能性が開かれていくのではないか、と大友さん。
それとともに、大友さんの活動は、作り手、受け手、スタッフ、それぞれの間のボーダーを取り除く活動でもある。作り手が受け手にもなり、スタッフが作り手ともなる。その意味でもボーダーレスだとおっしゃいました。

昨年のプロジェクトFUKUSHIMAを振り返り、そうせざるを得ない今の福島における切実さに後押しされていると思うと大友さん。
日比野さんは続けて、人間の心にはいつも何かモヤモヤしたものがある。そのモヤモヤ感を外在化する。つまり心の中にあるものをアクションによって信号化する。そういうことを日常的にし続けることによって、何かが見え、聞こえ、形になっていく。後の時代からみたらそれがアートシーンというものなのだろう。
今、自分や大友さんたちが、ワークショップなどを通じてみんなの気持ちを紡ぎ、一つの空間に吐き出す作業をしてきているわけだけれど、それを継続することで、次の時代の新しい価値観、文化を創り出すことができるんじゃないかな。



フォーラムの中からいくつかの印象的なトピックを断片的に拾い出してみました。日比野さん、大友さんの言葉は、福島での「つなぐ・つたえる」活動に方向性を与えて下さる心強い言葉でした。
さて、これからの福島藝術計画の活動にどう生かしていくことができるでしょう。いよいよ始動です!

A.Y.

それぞれの思いをこめた福島のフラッグを、みんなで作りました!

福島県立美術館は、「福島藝術計画×Art Support Tohoku Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)」に参加しています。これは、福島県、東京都、東京文化発信プロジェクト室の三者が共催し、地域の団体と共働してアートプログラムを実施する事業。

そのキックオフイベントが6月30日(土)に福島県立美術館で開催されました。

午前中のプログラムは美術家・日比野克彦さんによるワークショップ。日比野さんは、個人での作品制作のみならず、より多くの人とワークショップ形式で地域の特性を生かした創作活動を行ってきました。今回の福島藝術計画のフラッグシップ・アーティストでもあります。

午前10:30、このワークショップに、なんと80人の子供、大人たちが集まりました!主催者も正直びっくり。

みんなで福島のマークを作ろう!でもこんな大勢で、どうやって作るの?



まず、ひとりひとりが福島のマークをデザインします。住んでいる町のマークでもいいし、学校、家族、自分のマークでもいい。それぞれ違っていていいのです。紙に下書きをしたマークを、次に50㎝角の布に写します。そして、そのマークに3㎝角のはぎれを貼り付けながら色をつけていきました。できあがったら、形を切り抜いてパーツが完成です。



そこからが日比野さんのすご技。それぞれの想いが込められた小さなマークを、一人一人にその意味を聞きながら、大きな白い布の上に貼り付けていくのです。福島のくだものがあったり、鳥が飛んでいたり、笑顔があったり、音楽があったり。知らない人たちが一つの場所に集まり、それぞれの福島がつながって、一つの大きな福島の形が生まれました。達成感満点。日比野マジックです。



最後にみんなでフラッグを囲んで記念撮影。



このフラッグはこれから福島藝術計画とともに県内を歩きます。
9月下旬までは美術館エントランスホールで展示をしていますが、その後どこかでお会いするかもしれませんね。

A.Y.

「鯉アートのぼり」展示はじまりました

27日から、美術館庭園で「鯉アートのぼり」の展示をしています。



福島在住の作家・渡邊晃一氏と福島大学の「芸術による地域創造研究所」によるプロジェクトです。
震災後、全国から、世界中から寄せられた手作りの鯉のぼり240匹が泳ぎます。
一匹一匹に、福島へのメッセージが込められています。

26日の展示作業風景です。池の上のインスタレーションはもしかすると初めてのことです。
安全を考えて大がかりな設営になりました。

 

昨年の夏休み、「あそVIVA☆びじゅつかん」の展示室にも鯉のぼりが登場しましたが、今回は庭園の除染をしましたので、外で展示することになりました。
やっぱり、鯉のぼりは空が似合います。

 
水に映る鯉のぼり。


吾妻小富士と鯉のぼり。



「五味太郎展」鑑賞のため、小学生が連日団体で来てくれています。


鯉のぼりは5月20日まで展示しています。庭園ですので、自由にご覧ください。

(この鯉のぼり展は、福島県立博物館、郡山市立美術館などでも同時に開催されています。)

(増)

年賀状展舞台裏

美術館への年賀状展舞台裏をちょこっとだけご紹介しましょう。

年明け早々から年賀状展の下準備に入ります。
担当学芸員は年賀状を整理して、色模造紙に貼り付けたり(なにせ700通以上あるのだからタイヘンです)、オーナメントを考えたり、頂いた年賀状全通にお返事を出したりと、休みを返上して大忙し。
1月11日、オープン前日の閉館後に展示にかかります。


↑学芸員総出です。写真なんて撮ってる場合か、みたいな。


↑満足感に浸るひととき・・・。

(吉)

2012 美術館への年賀状展、オープンしました!

福島県立美術館毎年恒例、「美術館への年賀状展」オープンしました!




↑橋本学芸員画伯力作。昇り龍の図。



小学校一年生から中学校三年生までのみなさんからいただいた734通が展示されています。
そのうちの何枚かをご紹介しましょう。


↑かわいいです。あけましておめでとう!


↑こっ、これは・・・。もしかして蛇じゃなくて、龍の胴体?


↑うぬぬ。ここにも同じアイデアを思いついてしまったお友だちが・・・。


↑愛嬌のある龍です。にこにこ顔がいいですね!


↑龍の胴体はビーズをくっつけて表現しています。キラキラ輝いてきれいですね。


↑震災への思いが綴られています。


↑大人っぽいモノトーンの画面です。影絵のように龍が表されています。


↑点字の年賀状も!


みなさん、ありがとう!今年はよい一年になりますように。

(吉)

ルーマニアの子供たちから

現在、福島県立美術館エントランスホールには、ルーマニアの子供たちからのプレゼントが展示されています。
今回の震災の報道を見てびっくりしたルーマニアの子供たちが、日本の子供たちに宛てて送ってくれた絵やメッセージ、お手紙、合わせて600点以上!
その中から選りすぐった255点の作品をエントランスホールに展示しています。

 

8月に博物館実習の実習生たちと展示してからというもの、ご好評にお応えしてロングラン中。
今回は、その中からいくつか作品をご紹介しましょう。

 
↑きれいな鳥たちですよね。華やかな色遣いに独特の個性を感じます。
 ちなみに鳥の絵がとても多かったのですが、これは「鳥と共に不幸が飛び去っていく」というルーマニアの(?)諺から来ているようです。優しい気持ちが伝わってきますね。


↑うまいっ!日本地図も上手に描けています。地図好きの私としては嬉しいですねぇ。


↑こんなのも。ルーマニアの国旗と日本の国旗がハートマークの中で仲良しこよしです。


↑こんなきれいなお花も。心が和みますねぇ。


↑アンパンマン登場!日本のアニメはルーマニアでも大人気だそうですよ。


この展示、年明け1月11日まで続行中です。
もしお時間あれば見に来て下さいね。
エントランスホールに展示してあるので、なんといってもタダ!です。
何時間でも(笑)じっくりと!
ぜひご覧下さいませ。

(吉)

美術館への年賀状展 2012 ~作品を募集しています~

新春恒例の「美術館への年賀状展」を開催します。(ちょっと気がはやいのですけれど…。)

福島県内の小・中学生のみなさん!
版画やイラスト、はり絵などでみなさんが作った手作りの年賀状を福島県立美術館に展示してみませんか?
新年の目標や願い、メッセージも1枚に込めて、楽しい作品を送ってください。




《作品募集》
●作品
 市販のハガキまたは同サイズ(14.8×10cm)の用紙に年賀状のために本人が制作した作品1人1点。表現技法、画面の縦横は自由です。
●送付方法
 宛名面に「郵便番号」「住所」「氏名」「学校名」「学年」を明記の上、下記の宛先まで送付して下さい。学校・グループ単位でまとめて届けていただいても結構です。
●宛先とお問い合わせ
 〒960-8003 福島市森合字西養山1番地 福島県立美術館「美術館への年賀状展」係
 電話: 024-531-5511
●募集〆切:2012年1月4日(水)まで必着


↑2011年の展示会場


↑2011年の作品

《作品展示》
●2012年1月12日(木)~31日(火) 福島県立美術館エントランスホール 観覧無料

2012年、新しく迎える年が平和な良い年になりますように…。

(橋)

会津若松市での移動美術館、終了しました!

11月6日(日)、会津若松市文化センターでの「福島県立美術館移動美術館 フランス美術名品展」無事終了いたしました!
観覧者総数は、なんとっ!2,818人!
12日間でこの数字はスゴイと思います。
会津のみなさま、お忙しいところ足をお運びいただき、ありがとうございました!

アンケートもとらせていただいたのですが、みなさまのご意見、ご感想、しかと拝見しましたよ。




★「若松で年1回やって欲しい」
そうか~。(>_<)
移動美術館は各方部順番に回っているので、毎年はむつかしいかも。
でも、こんなに楽しみにして下さっているとは、感激です。

★「カミーユ・コローさんの絵はとてもリアルできれいだし、ピカソさんの絵はすごく不思議で興味深かったです」
「カミーユ・コローの絵がとてもすごかった。見に来てよかったです」
会津若松の10代女性、南相馬の30代女性のご感想でした。
ありがとうございます~!(*^_^*)
見る目ありますねぇ。
私もうちのコローは完成度の高い作品だと思っています。
ピカソの連作版画も、二人の裸婦の姿が刻々と変化していく様子が手に取るように分かって面白いですよね。

★「ルオーのミセレーレの数々、現実、福島の今日に至った人間の愚かさを見せられた気がした」
会津若松の60代女性の感想です。
ルオーの《ミセレーレ》は本当に深い表現で、私も、当館の収蔵作品の中でも最もすばらしいもののひとつではないかと思っています。
現実世界の姿が、醜いところも、美しいところも表され、普遍的な表現となっていますよね。
制作に6年が費やされた傑作です。名作は一日してならず・・・。

★「作品が少ない」
58点、少なかったですか。(T_T) 
メジャー選手を惜しげなく投入したつもりだったんですが。
(どのくらいメジャー選手かというと、58作品の合計評価額は343,468,100円・・・!)
ご意見、今後の参考にさせていただきます。

★「モネが1点しか出ていなかった」
★「ルノワールが1点しか出ていなかった」
う~ん。すいません・・・。m(_ _)m 
モネもルノワールも当館には1点ずつしかないんです~。
お財布逆さにして振って、あるったけ持ってきたんですが、満足させられず、申し訳ない!
モネかルノワール、寄贈して下さる富豪の方、求む。

あと、「入場無料」というのは、おそろしく好評でした・・・。(^_^;)
ともかく、みなさま、ありがとうございました。

(吉)

福島県立美術館移動美術館「フランス美術名品展」あしたまでです!

10月25日(火)から会津若松市文化センターではじまった当館の移動美術館「フランス美術名品展」、いよいよ明日11月6日(日)が最終日となりました!
会津若松市文化センターの4室を使い、コローの「ヴィル・ダヴレー」、モネの「ジヴェルニーの草原」、ルノワールの「帽子を被る女」をはじめ、ルオー、ピカソ、シャガール、レジェの版画集を展示したこの展覧会。毎日、多くのお客様に来ていただき(先週の土曜日は420人のお客様に来ていただきました!)、絶賛開催中です。
当館の常設展示室でも人気のトップ争いをするスター選手が勢揃いしたこの移動美術館、ご都合がよろしければ、ぜひお立ち寄り下さいね。

 

ちなみに、先週の土曜日、10月29日には、ギャラリートークと当館の新兵器「アート・キューブ」を使ったこども向けワークショップも開催されました。
ギャラリートークは黒山の人だかりの大盛況!


↑黒山の人だかり証拠写真

「アート・キューブ」を使ったこども向けワークショップもにぎわいました。


↑絵画キューブで、油彩画の手触り体験中。


↑カラーキューブで、作品の雰囲気変えてみよう!「おおっ!鋭いご指摘!」


↑プレイキューブで「う~ん、う~ん・・・」。橋本学芸員と見つめ合って、言葉を探し中。

引っ込み思案ちゃんも最後はにっこり。
終了後「もっとやりた~い!」と言ってくれた男の子がいて、嬉しかったです。また参加してね!

(吉)

移動美術館「フランス美術名品展」開催中です。

移動美術館は年一回、県内の美術館・博物館等施設に当館コレクションの一部を展示するものです。
今年は会津若松市文化センターで、モネ『ジヴェルニーの草原』、新収蔵のコロー『ヴィル・ダヴレー』とルノワール『帽子を被る女』のフランス近代絵画の名品3点、そしてピカソ、シャガール、ルオー、レジェら20世紀のフランスが誇る芸術家たちの版画55点を展示しています。

「福島県立美術館移動美術館 フランス美術名品展」
●日時:2011年10月25日(火)~11月6日(日)
●会場:会津若松市文化センター(会津若松市城東町14-52 電話0242-26-6661)
●開館時間:9時~17時(最終入館16時30分)
●休館日:10月31日(月)
●観覧料:無料

会津の素晴らしい「秋」とあわせて是非お楽しみ下さい。


明日10月29日(土)は、13時~14時「県立美術館学芸員によるギャラリートーク」、15時~16時「アートキューブによる子供向けワークショップ」を開催します。詳しくは、会津若松市文化センターHPをご覧下さい。

http://www.aizu-bunka.jp/zisyu-index.htm#biten *リンクは終了しました

「アートキューブ」は、子供達が作品を見る時に使う7cm角の立方体型のサポート・ツールです。




この春、新「アートキューブ」3種類を加え12種類にバージョンアップ。
そしてビックサイズの「アートキューブ☆メガ」も完成しました。

先ほど車に積み込み完了。明日が館外デビューになります。




「アートキューブ」で、もっと美術作品に親しんでみませんか?

(橋)

続報 「トらやんの方舟計画」



8月28日(日)に開催されたワークショップ「トらやんの空飛ぶ方舟大作戦!」が映像作品に!以下のリンクからお楽しみ下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=Q4Nsq9r1UYo

制作 ヤノベケンジ 撮影編集 青木兼治 音楽 山田達也

ヤノベケンジさんの「トらやんの方舟」《ラッキードラゴン構想模型》インスタレーションは、10月16日(日)まで福島県立美術館2階常設展示室でご覧いただけます。

(橋)

Koi 鯉アートのぼり、あそVIVA最終日です。

渡邊晃一氏の「Koi鯉アートのぼり展示」「あそVIVA☆びじゅつかん」今日が最終日です。鯉のぼりの記事が新聞に掲載されたおかげか、朝から多くの子どもたちでにぎわっています。

今回、渡邊さんの呼びかけで、福島大学の学生さんが、ボランティアとして子どもたちと一緒に絵を描いたり、鯉のぼりを作ったりしてくださっています。
美術館に予算がまったくないため、展示や撤収、各種ワークショップの準備なども、ボランティアさんにずいぶんとお世話になりました。

 

渡邊さんと学生さんたちがいらっしゃらなければ、この「あそVIVA」は成り立ちませんでした。
本当にありがとうございました。

今日も午後5時までやってますよ!どうぞみなさんお越し下さい。

(増)

「トらやんの空飛ぶ方舟大作戦!」

8月28日(日)に行われたワークショップ「トらやんの空飛ぶ方舟大作戦!」の模様を報告します。

5月にスタートした「トらやんの方舟プロジェクト」(※詳しくは7月23日の記事をご覧ください)。トらやんの方舟《ラッキードラゴン》には、ワークショップ当日を含め約160名が「乗船」し、船上はみなさんの分身(人形やぬいぐるみ)でいっぱいになりました。























ヤノベさん自ら大型絵本「トらやんの大冒険」の朗読からスタート。
最後のページを読み終えたところで黒幕がはがされ、今回のワークショップのためにヤノベさんが描き下ろしてくれたアナザーエンディングシーンが披露されました!

















世界中にふりそそいだ小さな太陽は
やがて大地ごと島を引きあげて
大空へと高く高く飛びあがっていきました。


プロジェクトの結末として、この情景をみんなで即興再現することになりました。

ヘリウムガスを詰めた黄色い風船(小さな太陽)に、人形やぬいぐるみ(みんなの分身)を結びつけ、トらやんの方舟の周りに飛ばしていきます。

 

 

トらやんの方舟《ラッキードラゴン》は、300個の小さな太陽と参加してくれたみなさんの笑顔と歓声に包まれました。
















プロジェクトに参加してくれたみなさん、ワークショップをサポートしてくれた福島大学の学生、博物館実習生のみなさん、そしてヤノベさん…多くの人々の関わりに支えられたプロジェクトになりました。

本当にありがとうございました。

(橋)

デイリリー、二日目!

デイリリーアートサーカス2011、二日目です。

開発さん、地主さんのコンビでトラックを走らせ、西日本、東日本縦断。神戸から始まり、青森まで30日間、30カ所での開催という、超強行軍のサーカス団(?)。栃木までは募金活動、茨城から北は無料のイベントです。
「デイリリー」というのは、花言葉が「再生」の「カンゾウ」のこと。開発さんの文章。「この活動によって、各会場の方には点として展覧会を経験するだけでなく東日本を思い、線としての日本の繋がり、気持ちの繋がり、町の繋がりを感じて欲しいと思っています。」

県内では、6月のプレイベントを相馬のスポーツアリーナそうまで、8/22にはいわきのアクアマリンふくしま、8/23には郡山市立美術館を経て当館に来てくださいました。8/28には会津若松市文化センターでも開催予定です。

新学期が始まった学校や幼稚園もあり、ちょっと子どもたち、少なめ?夕方5時までやってますので、今からでもどうぞ。

(増)

 

Koi鯉アートのぼりプロジェクト

今日は、あそvivaの中心となっている展示、「Koi鯉アートのぼりプロジェクト」についてご紹介しましょう。
このプロジェクトは、渡邊晃一さん(福島大学人間発達文化学類准教授)が震災間もない頃から、避難所の子どもたちとワークショップで鯉のぼりを制作したり、広く海外にも呼びかけて一人一人が描いた鯉のぼりを募ってきたものです。渡邊さんの文章から。
「鯉は里の魚です。里は田と土からなります。地域に住む子どもたちが、龍になっていくように、明日に向かって「鯉」が登り始めるエネルギーを、各々の文化、土地で育んでいきたいと願っております。」
福島県には中通り、浜通りを中心に「絵幟」の伝統があります。そうした文化を踏まえて、とも渡邊さんはお話しくださいました。

そのようにして集まった鯉のぼりは現在1,000点に及びます。5月には、福島市内のパセオ通りで元気よくはためいた鯉のぼり。今回、美術館の展示室に収まりきれず、泣く泣く700点あまりに減らしました。しかし700匹の鯉のぼりが並ぶ様は壮観です。
幼稚園のこどもたちが描いたもの。大学生による、仕掛けの楽しいもの。イギリスや台湾から寄せられたお国柄がしのばれるもの。奈良美智さん、ヤノベケンジさん、八谷和彦さんら、アーティストによるものも。福島へのあたたかいメッセージもついています。
そして壁には、避難所で小学生が合作した、大きな鯉のぼり。

あそVIVAに展示するにあたり、渡邊さんは新たなインスタレーションを考えてくださいました。「天の川を泳ぐ鯉のぼり」です。天井から吊された鯉のぼりの下には、LEDのきらめく星たちが。。。。
 
渡邊さんの呼びかけに、様々な形で応えた方たちの作品も同時に展示しています。
京都のギャラリーはねうさぎさんが企画した、「七夕の箱Exhibiton ~川から海へ」プロジェクトからは、100人の作家さんが、透明アクリルの箱にペイントを施した祈りの作品を福島へ寄せて下さいました。今回は、天の川の上を流れる、灯籠のイメージになっています。
ブロンズ新社さんには、今回絵本コーナー、工作コーナーでつかう本などをたくさんご協力いただきました。ブロンズ新社さんを経由して、バルセロナの子どもたちが寄せてくれた、五味太郎「かおをかきましょう」も紹介しています。
札幌大谷大学短期大学部美術科造形美術コースの岡部昌生さんのゼミは、「原発の見える森から」東北へのエール 福島の皆さんへ という映像作品で参加されいてます。
イギリスのウィンブルドン美術大学のロージー・ポッターさんたちによる、砂浜での鯉のぼりプロジェクトの写真もあります。
 
多くの方々の、福島に寄せて下さった思いが、たくさんつまった展示になりました。
皆さんの思いは、これから私たちが歩んでいく支えになります。本当にありがとうございました。

(増)

 

デイリリー・アート・サーカス

今日は、開発好明さん企画のデイリリー・アート・サーカス一日目でした。

かわいらしいトラックで開発さん、スタッフの地主林太郎さんが到着。



みるみるふくらむ高橋士郎さんの「やわらか彫刻」にびっくりしながらの設営です。福島大学のボランティアさんのご協力で進みました。あっという間にエントランスホールが、楽しいサーカス広場に!





午後には子どもたちもぞくぞくと集まり、ワークショップ開始。
開発さんの、「みんなが一番」。賞状を手作りして表彰台でおめでとう!
吉澤美香さんの「思い出をえがく」。神戸からスタートした巨大な巻物に、夏休みの思い出がぎっしり。吉澤さんもかけつけてくださいました!



にぎわったのはタムラサトルさんの「100g TOY」。ブロックを組み立てて、ちょうど100gの彫刻を作ろう。



磯崎道佳さんの、ふわふわ落下する「お手紙つきパラシュート」を受け取った人は、次の会場のお友達へのメッセージを作ります。
そのほか、木村崇人さんの「ジャイロのおもちゃ ジャイロと散歩」、野田裕示さんの平面作品もあります。

ラッキーなことに、福島県立美術館の会場は二日間。まだ間に合います。25日は9:30~17:00。早く宿題を片づけて、明日は美術館にGO!

(増)

トらやんの空飛ぶ方舟大作戦

「トらやんの方舟プロジェクト」が始動して4ヶ月がたとうとしています。お陰様で100人以上の方々にご参加いただき、ラッキードラゴン船はみなさんの想いでいっぱいになっています。
この船をどのように船出させたらいいか、みなさんからのアイディアをたくさんいただいていました。その中からいくつかご紹介します。

★高いところに大きな太陽を掲げて、「晴れたー!」と皆が心から叫ぶことができる何かができると良いのではないかと思います。皆の心をつないでくれるポジティブなエネルギーを太陽は持っていると思います。
★ぬいぐるみが乗船する様子をビデオで撮り(一人が撮影、一人がぬいぐるみを動かして「いってきまーす!」という黒子を勤める)、全員が乗ったら船出する(ここはCG)、というストーリーのムービーを制作して上映する。
★少し大きめの画用紙に未来の世界(箱舟の目的地)をワークショップ的なイベントでこども達に描いてもらい、それぞれの絵にぬいぐるみを加えた写真を撮ることで、ぬいぐるみが未来の世界に入り込んだような世界観を作るのはどうでしょう?
★ノアの箱舟になぞらえたストーリーで展示が広がっていくのを個人的には見てみたいです。箱舟を降り、祭壇を築き、焼き尽くす捧げものを紙に捧げる。神の祝福。というようなインスタレーションなど。
★記念写真を撮る。

たくさんのご意見有り難うございました。
そしてこれらを参考にしながら(?)ついに決定したのです。
空を飛ぶことに!
いったいどうやって?それは秘密です。来てみてのお楽しみ。楽しいワークショップとなること間違いなしです。たくさんの方のご参加をおまちしております。

日時:8月28日(日)13:30~15:30
集合場所:常設展示室入口
講師:ヤノベケンジ氏(美術家)
費用:無料
持ち物:写真を撮りたい方はカメラをお持ち下さい。
連絡先:福島県立美術館 TEL 024-531-5511/FAX 024-531-0447

(荒)

 

 

「子どもオーケストラ」、盛り上がりました!

あそVIVA☆びじゅつかん初日の企画は「子どもオーケストラ」。
約30名のこども達が集まり、大人も参加して、音楽家・大友良英さんの指揮のもと、美術館の中で音楽を楽しみました。

まずは大友良英さんのトークがこども達の気持ちをしっかりとつかみ、そして演奏へ。
大友さんのいくつかの合図にしたがって音を出すだけです。大きな音、小さな音、短い音、長い音、誰かの音をまねしたり、追っかけたり。
上手にひく必要はなく、思い思いに音を出します。
みんなで音を合わせ、リズムを刻む楽しさを体験しました。

そして最後はエントランスホールでの演奏会。
お父さん、お母さんたちが聞きに来てくれました。
みんな真剣な面持ちで演奏しています。
こんな現代音楽っぽい音楽は、きっと初めてだったでしょう。
でも決して難しいことはなく、逆に音楽の楽しみの原点に戻った演奏でした。
みんな大満足で終了。

こども達のパワーに大友さんも少し押され気味でした。
本当にお疲れ様でした。こども達とこのような時間を共有して頂けたことを心から感謝いたします。

(荒)

 

あそVIVA☆びじゅつかん、オープン!

お待たせしました!子どもたちが安心して遊べる「遊び場」、美術館にオープンです。

本を読むじゅうたんスペース、五味太郎のシートに「かお」などを書き込んだり、鯉のぼりを作ったりする制作スペース、
そして奥の展示スペースには、渡邊晃一氏の、天の川を泳ぐ700匹の鯉のぼり!初日の今日は、朝一番で並んでくださった方も。

飲食スペース、授乳室も別にあります。お弁当持ちで遊びに来てください。無料です。

(増)

 

 

 

8月12日、「子どもオーケストラ」開催迫る!

8月12日(金)から「あそVIVA☆びじゅつかん」が始まります。
初日企画が「子どもオーケストラ」。

楽器ができなくても、音符が読めなくても、参加できるオーケストラ。
このオーケストラを率いるのは福島市ゆかりの大友良英さんです。
音がかすれても、間違っちゃっても心配いりません。それでもOKだと大友さんは言います。
音を出すって、リズムを刻むって、こんなに楽しいことだったんだと実感すること間違いなしです。

美術館で思う存分音楽を楽しみませんか?

8月12日(金)13:30 福島県立美術館企画展示室A-1に集合。リハーサル。
      16:00-16:30 エントランスにて演奏。
*対象は小学3年生から高校生まで(それ以下のお子様はご相談下さい。親御さんも参加できます。)
*参加無料
*要申込(美術館にお電話下さい。024-531-5511)
*お手持ちの楽器をご持参下さい。美術館でも準備をしておりますので、なくても参加できます。

皆様のご参加を心からお待ちしています!

(荒)

もうすぐ!『あそVIVA☆びじゅつかん』

福島にいるこども達!
今年は美術館で涼みながら夏休みを楽しもう!

こども達が安心して遊べる<遊び場>を館内につくります。
(企画展示室の放射線量は~0.07(μSv/h)です。)

絵を描いたり、工作したり、絵本を読んだり、楽器をならしたり、ゆっくり作品を見たり…楽しいワークショップも開催します!

『あそVIVA☆びじゅつかん』
【期日】平成23年8月12日[金]-9月4日[日]
【時間】9:30~17:00[最終入館は閉館の30分前まで]
【場所】福島県立美術館1階企画展示室、エントランスホール
    ※月曜日休館、入場無料です。


【展示&プレイルーム】

★Koi鯉アートのぼり&プレイルーム
☆企画:渡邊晃一氏
「天の川」をイメージした空間に世界中から寄せられた約1000人が作った《Koi鯉アートのぼり》作品を展示。絵本や簡単な工作ができるコーナーなど、ゆったりと楽しめるプレイルームも常設します。




【ワークショップ】

★子どもオーケストラ ※要申込
☆講師:大友良英氏 
8月12日[金]13:30-リハーサル[企画展示室A-1]、16:00-16:30演奏[エントランスホール]
思い思いの楽器をならして…それぞれが出せる音でつくる即興アンサンブル。楽器の苦手な子も得意な子もみんな集まれ!お家に楽器のある人は持って来てね。
※小学3年~高校生対象。お電話[024-531-5511]でお申込みください。
詳しくは…
http://www.pj-fukushima.jp/school_child.html


★デイリリー・アート・サーカス
☆企画:開発好明氏
8月24日[水]13:00-17:00、8月25日[木]9:30-17:00[エントランスホール]
夏休みに全国キャラバンする『デイリリー・アート・サーカス』がやって来る!空気でふくらむ動く巨大彫刻作品や、カラーブロックで彫刻をつくるワークショップなどワクワクドキドキの楽しい作品・プログラムが満載です!




★トらやんの方舟プロジェクト
☆講師:ヤノベケンジ氏
8月28日[日]13:30-15:30[常設展示室B]
大きな太陽をかかげ<希望の船>に変身したヤノベさんの《ラッキードラゴン》。この船に乗船する、みんなの分身(人形やぬいぐるみ)を当日まで募集しています。この『トらやんの方舟』の行く先をみんなで決めるワークショップです。





詳しい内容はブログにアップしていきます。

もうすぐスタートです。
どうぞお気軽にいらしてください。

(橋)

トらやんの方舟プロジェクト

ちょっと長くなりましたが、「トらやんと福島の物語」を読んで頂き有り難うございました。

さて本題です。

どのようにしたらこのプロジェクトに参加できるかって?
簡単です。
お気に入りのぬいぐるみや人形を、直接美術館に持ってきていただき、常設展示室Bの監視員にその旨声をかけて下さい。もちろん美術館に郵送して下さっても構いません。
人形の大きさは20cm角以内、あまり重いものはご遠慮下さい。船が沈没します。
郵送の場合は、下記のフォームに記入して同封して下さいね。
http://www.art-museum.fks.ed.jp/image/entry.pdf *リンクは終了しました。

しかし、ここまで読んで疑問を持たれた方も多いと思います。
「この人形たちはその後どうなるの?」
そうなんです。このプロジェクトの最後をどのように締めくくったらいいでしょう?
そのアイディアも合わせて募集しています。もちろんぬいぐるみ達はご返却可能です。
この希望の船の行く先を、一緒に考えてみませんか。

アイディアも次第に集まりつつあります。
そしてみなさんの思いを、8月28日(日)13:30~のワークショップで実現したいと考えています。
この日にヤノベさんを美術館にお招きして何か一緒にやろう、ということだけは決まっていますが、その内容はまだ未定です。
皆さんの思いをかたちにしましょう。

いずれ内容が決まったら、あらためてお知らせいたしますね。

皆さんのご参加を心からお待ちしています!

(荒)

トらやんと福島の物語(2)

4月下旬、ヤノベさんが福島に来て下さって、再び《ラッキードラゴン構想模型》は福島県立美術館に展示されたのでした。

実はこの作品には、ヤノベさんがこれまで生み出してきたたくさんのキャラクターたちが乗っているんです。楽しい作品なんです。
これを見てある学芸員が言いました。
「私のぬいぐるみもここに乗せたぁ~い!」
そこに居合わせたみんなが一瞬「え~っ!」、でもすぐに「私も!」。
ヤノベさん「ええん、ちゃいますか。」
こうして「トらやんの方舟プロジェクト」が産声をあげたのでした。

みんなでお気に入りのぬいぐるみをこの船に乗せて、新たな大地に出発しよう!
被害者の船「ラッキードラゴン」が未来へ向けてみんなで船出をする希望の船へと変身。

みなさんもこのプロジェクトに参加しませんか?
美術館では、乗船させるぬいぐるみや人形を募集してま~す!

(荒)

トらやんと福島の物語(1)

今、福島県立美術館の常設展示室では美術家ヤノベケンジさんの《ラッキードラゴン構想模型》を展示しています。
実は昨年夏の「胸さわぎの夏休み」という展覧会に出品していただき、そのままお預かりしていた作品なんです。
何故この作品が福島県立美術館にあるかって?

ラッキードラゴンってご存知ですか?1954年に太平洋のビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験で被曝をしてしまった焼津の漁船「第五福竜丸」のことを、英語でラッキードラゴンと言います。
福島県立美術館は、アメリカの画家・ベン・シャーン(1898-1969)が1960年に描いた《ラッキードラゴン》という絵を持っています。もちろんこれは第五福竜丸事件をテーマにした作品です。
ヤノベさんの《ラッキードラゴン構想模型》もこの事件に関連した作品です。ベン・シャーンが描いてから50年後に制作された新しい《ラッキードラゴン》。

昨年の展覧会ではこの二つのコラボレーションが実現し、その後ヤノベさんから私たちにこの作品が託されたのでした。

それから一年もたたないうちに、この震災が私たちを襲いました。
我が福島は津波だけでなく、未曾有の放射能災害に見舞われてしまったのです。
なんということでしょう!

今こそ《ラッキードラゴン構想模型》が活躍するべき時です。4月26日の美術館再オープンに向けて、この作品は再び展示されることになったのでした。

つづく

(荒)