福島県立美術館ブログ

夏休み~お出かけ情報

梅雨明けしたかと思うような暑さが続いています。
美術館は8月と9月に、福島市にある福島県文化センターで移動展第二弾を開催します。



 2015年8/7(金)~20(木) 福島市・県文化センター(電話024-534-9191)
 世界の名作版画展 1 ~ ルオー《ミセレーレ》
 2015年9/9(水)~24(木) 福島市・県文化センター(電話024-534-9191)
 世界の名作版画展 2 ~ ピカソ、エルンスト、シャガール

夏のひととき、ちょっと涼みにお出かけください。

それから、映画のお知らせを一つ。
イギリスを代表する画家、ターナーの映画がフォーラム福島で上映されます。8月29日から9月4日まで。



http://www.cetera.co.jp/turner/
上映時間などはフォーラム福島までお問い合わせください。(電話:024-533-1515)
http://www.forum-movie.net/fukushima/film/coming.html
2時間半の大作らしく、今から上映が楽しみです!

そして、ヨーロッパ美術といえば、やはりフランス。
福島JTBさんの企画で、パリの美術館をめぐるツァーが予定されています。
(11/10~11/16 7日間、旅行費用249,000円)
7月31日が申し込み締切ですので、ご興味のある方は、JTB福島支店(電話:024-523-3314)まで。



くわしいチラシも用意されていますので、お問い合わせください。

気分ははや、秋たけなわの巴里…。

では、みなさまよいバカンスをおすごしください。
HY

会津の移動展、閉会しました

会津若松市の福島県立博物館で開かれていた、移動展「ふるさと会津の人と四季」が無事閉会いたしました!
5月の連休からはじまり、6月21日まで、2ヶ月ちかい会期中、約6000人ものお客様が詰めかけていただいたそうです。

会津での移動展は、過去にもありましたが、今回が最高の入場者数でした。



展覧会が終わり、おかたづけ。

 


8月からは、また場所を福島市に移しての移動展第二弾です。
こちらもぜひご来場ください。

■移動展 今後のスケジュール■
 2015年8/7(金)~20(木) 福島市・県文化センター(電話024-534-9191)
 世界の名作版画展 1 ~ ルオー《ミセレーレ》
 2015年9/9(水)~24(木) 福島市・県文化センター(電話024-534-9191)
 世界の名作版画展 2 ~ ピカソ、エルンスト、シャガール

 2015年10/16(金)~11/23(祝) 須賀川市立博物館(電話0248-75-3239)
 美術史を彩る名画の旅 ~ 印象派、アメリカ絵画、日本近代美術の名品など展示予定

 2016年1/19(火)~2/21(日)[予定] 二本松市・大山忠作美術館/市民ギャラリー(電話0243-24-1217)

HY

移動展「ふるさと会津の人と四季」公開対談が開かれました!

移動展もはやのこり2週間。
会津若松でもお天気に恵まれ、たくさんのお客様がつめかけています。

6月6日には、展示会場で、公開対談「喜多方美術倶楽部をめぐって」が開かれました。
お話しいただいたのは、喜多方市美術館長の後藤學さんと、福島県立美術館学芸員の増渕鏡子さんです。

大正時代、全国でも珍しい美術家支援をおこなった「喜多方美術倶楽部」。山都の田代與三久(号蘇陽)が小川芋銭、森田恒友らの画家を招聘し、こんにちのアーティスト・イン・レジデンスのようなことを百年前に行っていたのです。

芋銭、恒友から来訪画家の輪も広がり、また地元支援者たちも画会や作品交換、そうして最終的には美術館建設までもくろんだ、理想にもえた活動でした。こうした機運の中から、日本美術院同人として活躍することになる酒井三良などの作家が育っていきました。







いまや会津美術の語り部といえる後藤館長さんの熱弁に、あっという間の一時間半がすぎていきました。

充実のレジュメも。









展覧会は6月21日まで。月曜日はお休みです。
HY

移動展「ふるさと会津の人と四季」がはじまりました!

当館は施設改修のため、4月6日から約1年間の休館に入りました。
休館中の2015年度は、福島県内の4カ所で収蔵作品による移動展を開催します。

第一弾の会場は、会津若松市にある福島県立博物館。6月21日まで、「ふるさと会津の人と四季―福島県立美術館名品展―」を開催しています。



この展覧会では、会津出身・ゆかりの画家15作家、約60点の作品をご紹介しています。



博物館に入ってすぐ、広いエントランスホールに小川芋銭《鍾馗図》が展示されています。かなり迫力があります。



三島町出身の日本画家、酒井三良の作品が並びます。昨年度収蔵した《冬暖》は、県内初お披露目です!

 
他にも会津出身・ゆかりの日本画家たちの作品が勢ぞろい。



会津では多くの水彩画家たちが輩出されました。



こちらには会津若松出身の画家、渡部菊二の作品が並びます。鮮やかな色彩と大胆な構図が目を惹きつけます。



最後に「会津の冬」シリーズで知られる、会津坂下町出身の斎藤清。墨画と版画をご紹介しています。

豊かな自然に囲まれ悠久の時を刻んできた会津地方は、美術愛好家の支援もあり、美術を育む風土が脈々と息づいています。
奥深い会津文化の魅力を、ぜひ会津の福島県立博物館でお楽しみください!

■これから開催予定のイベント
・5月16日(土) 13:30~ ギャラリートーク(解説:県立美術館学芸員)
・6月6日(土) 13:30~ 公開対談「喜多方美術倶楽部をめぐって」 
   出演:後藤學氏(喜多方市美術館館長)、増渕鏡子(県立美術館学芸員)
・6月21日(土) 13:30~ ギャラリートーク(解説:県立美術館学芸員)

いずれも博物館企画展示室にて開催。申込み不要です。ぜひご参加下さい!

■お問い合わせ
 電話(県立博物館):0242-28-6000
 博物館ホームページ:http://www.general-museum.fks.ed.jp

S.Y.

休館のお知らせと『C.C.Book』完成のご報告

福島もようやく桜の季節になりました。

さて、美術館は、4月5日に無事に円空展を終了いたしました。
多くの皆様に足をお運びいただきましたことを、心よりお礼申し上げます。
そして昨日から改修工事のため約1年間休館いたします。主に空調設備の改修です。皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解下さいますようお願い申し上げます。

ところで、昨年度7-9月の展覧会を含め、半年以上に渡って様々な活動を展開してきました「コレクション・クッキング」の全記録がようやくできあがりました。『C.C.Book』と呼んで下さい。



展覧会編では展示風景や作家データ。ワークショップ編では、会期前から始まったワークショップから高校生キュレーターの展示まで、全ての活動を記録しています。
 

展覧会のチラシやパンフレットを手がけて下さったグラフィック・デザイナー松井健太郎さんのデザインです。
なんと、DVD付きです!



残念ながら販売はいたしません。全国美術館や大学、図書館等にはこれから配付いたしますので、そちらでご覧になることも可能かと思います。ただご興味のある方には贈呈いたしますので、下記まで郵送にてお申し込み下さいませ。
申込先:福島県立美術館「C.C.Book」担当
    〒960-8003 福島市森合字西養山1番地
    024-531-5511
    お名前とご住所を書き、送料として切手300円分を同封下さい。

休館中もいろいろな活動を外部で展開いたします。
引き続きおしらせをしていきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

A.Y

美術館協力会さまよりワゴン車を頂きました!

この度、NPO法人県立美術館協力会の創立10周年と県立美術館の開館30周年を記念して、協力会さまから人も荷物も沢山載せることが出来る大きなワゴン車を一台ご寄贈頂きました。
これからは、この車で県内各所を周りながら、多くの方々に美術の魅力をたくさんお届けしていこうと思います!
協力会の皆様、本当にありがとうございました!
 

(くに)

カラーキューブで円空展を楽しみました!

2月28日(日)、福島第四中学校美術部の生徒さんが、現在企画展示室にて開催中の「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」の鑑賞に来てくれました。



今回は顧問の丹野先生のアイデアで、アートキューブのなかのカラーキューブを使った円空展の鑑賞です。アートキューブとは、郡山市立美術館と当館で開発した、鑑賞補助ツールです。
この四中の美術部さんは1月にも常設展示を見に来てくださり、その際は型どりキューブを使って、彫刻作品を中心とした鑑賞活動をしました。

今回は企画展の鑑賞。
まずは顧問の丹野先生からの説明で、美術資料集や手書きのワークシートなどを元にして、仏像全般についてみんなで学んでいきます。先生からは、「資料集に載っている仏像と円空の仏像はどう違うか」という点にも注目してみるようお話がありました。



さて、活動のメインは、展示されている仏像のうちの何点かのイメージカラーを決めること。
アートキューブの使い方などについて、当館学芸員から簡単に説明が入ります。
今回使ったカラーキューブは、“色”をテーマにカラーフィルターを積み重ねたキューブです。
それぞれのフィルター越しに作品を見て印象の違いを感じたりすることができます。

説明を終えると、一人ひとつずつカラーキューブを手にいよいよ展示室へ!
カラーフィルター越しに円空仏をのぞき、それぞれの仏像から受ける印象から、イメージカラーを考え、ワークシートに記入していきます。



暗い展示室では、少し色が見えづらい部分もあったかもしれませんが、みんな真剣に円空仏をみて、友だちと意見を交換しながら、じっくりとイメージカラーを考えていました。

会議室に戻ると、今度は先生が用意した円空仏の輪郭線を写し取ったワークシートに、イメージカラーとして選んだ色を色鉛筆で塗っていきます。ピンク、黄色、青、紫・・・陰影を色づけていくことにより、円空仏がカラフルに生まれ変わっていきました。



みんな丁寧に塗っていたので、完成はしませんでしたが、それぞれが仏像から受ける印象に想いをめぐらせた、楽しい鑑賞活動となりました!そして私たち美術館のスタッフも、活動をみながら一緒に楽しむことができました!!
みんなの手によって、どのような色の円空仏が現れてきたのでしょうか?完成したカラフルな円空仏たちは、学校内で掲示するようです。

2005年に郡山市立美術館と当館との共同開発で生まれ、約10年経ったアートキューブ。
今回使ったキューブも含め、12種類のキューブがあり様々な視点から作品を楽しむことができます。
ご興味のある方はぜひ美術館にお問い合わせ下さい!

S.Y.

常設展「コレクション展 IV」が始まりました

みなさま新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

美術館は1月6日に開館し、常設展示室では「コレクション展 IV」が始まりました。
さっそくその中身をご紹介しましょう。

まず第1室に入ると巨大な日本画がまず目に飛び込んできます。ガラスケースに並んでいるのが、須賀川出身で昨年没後50年を迎えた須田■中(すだ・きょうちゅう)[■:王へんに共]の作品です。
『渓の葉月』では、川のせせらぎが聞こえて来そうなほど生き生きとした描写が目を奪います。夏が恋しくなる一品。隣の『篝火』は鵜飼の様子を描いたもの。燃え盛る炎と鵜の群れが闇夜に浮かび上がっています。静と動がドラマチックに対比された須田の代表作です。


向かいの壁では、須田と同時期に活動していた日本画家・星茂、常盤大空(ときわ・たいくう)、福王寺法林(ふくおうじ・ほうりん)の作品をご紹介しています。
奥には、昨年生誕100年を迎えた二本松ゆかりの画家野地正記の作品が続きます。巨大な『スダマティ(死んでしまった) 』の精緻な筆遣いをご堪能ください。
 

第2室では「100年前の関根正二」と題して、わずか20歳でこの世を去った関根とその友人たちの作品をできるかぎり時間軸に沿って展示しています。関根の書簡をはじめ、現在行方の分からない絶筆「慰められつゝ悩む」の絵葉書など貴重な資料もあわせて展示しています。


続いて、河野保雄氏のコレクションから絵画と彫刻作品をご紹介しています。絵画では吉井忠、麻生三郎、鶴岡政男の洋画とともに、川西英、谷内六郎、初山滋などかわいらしい小品も並んでいます。
 

第3室には、アメリカとフランスの名画が並んでいます。
ワイエスの『ガニング・ロックス』に描かれた男の肌には、陽の光を浴びてキラキラ輝く髭までしっかり描かれています。質感まで伝わってくるその表現描写から、おもわずこの男の生き様まで想像できてしまいそうです。
つづいてベン・シャーンの『ドレフュス事件』、『リルケ『マルテの手記』より:一行の詩のためには…』シリーズから数点、また『ラッキードラゴン』などをご紹介しています。
そしてフランスからはジョルジュ・ルオーの『超人』と版画集『ミセレーレ』から4点が並びます。ふっくらしたほっぺた、分厚い唇につぶらな瞳の『超人』はなんとも憎めません。
 

最後の第4室には齋藤清とフランスのマックス・エルンストの版画が並んでいます。
 

1月はほかにも「美術館への年賀状展 2015年」や「円空展」など、様々な展覧会がもりだくさんです。「学校連携共同ワークショップ・参加校作品展」も1月12日まで開催中です。皆様おさそいあわせのうえ、ぜひ美術館に遊びに来てください!

学校連携共同ワークショップ・参加校作品展 始まりました!

今年度のワークショップは『不思議な世界の入口』をテーマに、まったく違う材料を組み合わせ新たな世界を創り上げるイラストレーター・グラフィックデザイナーの酒井賢司氏と東北芸術工科大学美術科准教授で画家の鴻崎正武氏をお招きし開催してきました。
参加校は県内全域より12 校(幼稚園3、小学校2、中学校3、高校4[養護学校高等部1含]で参加者総数約531 名です。
本展覧会では、ワークショップで作られた全ての作品を展示いたします。子ども達の思いやときめきがギッシリ詰まった素敵な作品をぜひご堪能ください!

会期■2014年12月9日(火)~2015年1月12日(月・祝)
会場■福島県立美術館 企画展示室A-1
開館時間■9:30~17:00 最終入館は16:30
休館日■12月15日(月)、22日(月)、24日(水)、年末年始休館12月28日~1月5日
入場無料





 



(くに)

美術館への年賀状展 作品大募集!!

福島県内の小・中学生からイラストや版画などで描いた手づくりの年賀状を募集します。
新年の目標や願いを1枚に込めて楽しい作品に仕上げて送って下さい。
賞の授与はいたしませんが、届いた年賀状はすべて展示します。

◆ 募集内容
はがきサイズ(14.8×10cm)の用紙に、年賀状のために制作した作品1人1点。技法や画面の縦横は自由。あて名面に「郵便番号」「住所」「氏名」「学校名」「学年」を明記の上、下記のあて先まで送って下さい。
学校・学年・クラスなどでまとめて送付いただいてもかまいません。
なお、応募対象は福島県内の小・中学生に限らせて頂きます。

【応募〆切】
 2015年1月4日[日]まで必着

【あて先とお問合せ】
 〒960-8003 福島市森合字西養山1
 福島県立美術館「美術館への年賀状展」係 
 Tel. 024-531-5511




(くに)