福島県立美術館ブログ

ポーラ美術館コレクション展開幕!本日入場者5千人を達成しました!

「ポーラ美術館コレクション―モネ、ルノワールからピカソまで」展が4月28日に開幕しました。本展は、箱根にあるポーラ美術館が誇るフランス近代美術のコレクションから計20名の作家の作品72点を紹介する内容となっております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして本日、入場者が早くも5千人を突破しました!記念すべき5千人目のお客様は、喜多方市からお越しの平方さんご一家です。当館の鶴見副館長から記念品を贈呈しました。鑑賞を終えたのち、平方さんは「実際に見る作品はどれも素晴らしくて、ぜひ知り合いにも薦めたいです。」と笑顔でお話していました。

 平方さんご一家と鶴見副館長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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このように感動のお言葉を頂けた展示作品たちが一体どのようなものなのか、気になりますね。展示室を少し覗いてみましょう。

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本展は美術史の流れに沿う形で3章構成により作品を紹介しております。

1章では、近代絵画の扉を開いたマネから始まり、モネやルノワールなど印象派の画家たちの作品を展示しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ モネはなんと8点出品。このコーナーだけでも充分見応えがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本展目玉の《レースの帽子の少女》。これを含めルノワールの作品8点に関しては写真撮影ができます。よい記念になりますね。撮影に関する注意事項は当館で必ずご確認下さい。

 

続いて2章は、はじめにゴーガンやセザンヌなどポスト印象派の作品が並びます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ セザンヌは5点出品されます。素晴らしい作品ばかりです。こちらのコーナーもお見逃し無く!

そのほか、フォーヴィスムを代表するマティスや、ボナール、デュフィなど鮮明な色彩表現を特徴とした作家たちの作品が一堂に会しております。当時の華やかなパリの様子や雰囲気が伝わってくる素敵な空間です。

 

最後の3章は、ブラックとピカソの作品12点を展示しております。特にピカソはキュビスムを生み出した時代から晩年の作品まで、画風の変遷をたどれる内容となっております。

 

以上、ここでは一部のみのご紹介のみのご紹介しかできませんが、他にも展覧会を一層楽しめる各種イベントやお得なサービス等を多数揃えております。詳細は本展公式ホームページでご確認ください。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

2018コレクション展Ⅰ

今日の美術館はまぶしいほどの青空です。新緑の爽やかな季節、庭園ではピクニックをする人の姿もちらほら見られるようになってきました。

 

いよいよ長谷川利行展も今週末までとなりました。お越しの際は2階の常設展にもぜひお立ち寄りください。

常設展示室で開催中のコレクション展Ⅰについて、簡単にご紹介いたしましょう。

まずは展示室Aの日本画。

緑青による点々が楽しい長野草風《麦踏》(左から2番目)や、緑の濃淡が美しい小茂田青樹《薫房》(右端の屏風)など、春から初夏にかけての日本画が並んでいます。

 

もうすぐ端午の節句ですが、美術館にも立派な鍾馗様が登場です。

 小川芋銭の《鍾馗図》。見上げる大きさです。こんな立派な鍾馗様がいればどんな魔物も近づけません。

 

洋画は、関根正二などの作品ほか、「日本人画家が魅せられたヨーロッパ」というテーマで、画家たちが滞欧中に描いたヨーロッパの風景の作品を展示しています。

 

展示室Bは、利行展にあわせて、池袋モンパルナスの作家たちの作品。

麻生三郎、井上長三郎、鈴木新夫、中谷泰、寺田政明、糸園和三郎、鶴岡政男、吉井忠、須田国太郎、三岸好太郎など。

長谷川利行の作品も展示していますので、お見逃しなく。

 

今年は福島市出身の吉井忠の生誕110年となります。各時代の代表作を展示しています。

 

展示室Cはフランスを中心とする海外の作品。

5月28日から始まるポーラ美術館展では、モネやルノワール、ピカソなどの名品が展示されますが、当館所蔵の作品もあわせてご覧ください。

 ゴーギャン、ルノワール、ピカソ、シャガール、ルオーなど。 

そのほか、写真には出ていませんが、いつもご要望をたくさんいただくアメリカの作家・ワイエスの作品も展示しています。

 

最後の展示室Dは、斎藤隆《貌》。

先日斎藤隆さんご自身による講座が開催されました。その様子についてもブログでご報告していますので、ぜひご覧ください。

 

これからの季節、美術館庭園は散策に最適です。ぜひお越しくださいませ。

 

  

創作プログラム「自画像を描く~自分をみつめる~」開催しました

4月14日(土)、当館実習室にて「自画像を描く~自分をみつめる~」を開催しました。

講師は画家で、当館収蔵作家でもある齋藤隆さんです。

 

現在、当館常設展示室の一室に、齋藤隆さんの作品《貌》を7点展示しています。

まずは展示室に齋藤さんの作品を見に行きます。

作家ご本人から、作品を目の前にお話しいただきます。

どのような想いで自画像を描いているのか、また、使っている画材や道具など・・・。

みなさん真剣に齋藤さんの話に聞き入ります。

最後には受講者からの質問もありました。

 

 

実習室に戻り、制作をはじめます。

この時、齋藤さんから事前にいただいていた「自画像私観」を配布し、みなさんに読んでいただきました。

今回使用した紙は、ザラザラしたものとツルツルしたものの2種類。

どちらか好きな方の紙を選び、席へ持っていきます。

材料は紙と鉛筆のみ。

それぞれ鏡を前に、じっくり自分の顔と向き合います。

 

途中、齋藤さんから一人ひとりアドバイスをいただきます。

描いては消して、描いては消して・・・を繰り返しながら、自画像が少しずつ描かれていきました。

 

「・・・画面に心を開き自分自身を探す、そして知る・・・」齋藤さんの自画像私観に書かれていた一文です。

静かに自分と向き合い、じっくりと描く・・・そんな密度の濃い一日となりました。

齋藤隆さん、受講者のみなさんありがとうございました。

創作プログラム「ペタコロサッサ★★油絵ってたのしいね!」開催しました!

4月1日(日)、当館実習室にて「ペタコロサッサ★★油絵ってたのしいね!」開催しました。

講師は福島出身の画家、油井瑞樹さんです。

現在当館で開催中の長谷川利行展に合わせた油絵のワークショップです。

今回の対象は子ども達!みんなはじめて油絵の具を使います。 

まずは油絵とはどんなものなのか、油井さんからお話。

普段よく使っている水彩絵の具とはどんなところが違うのか?

油絵の具は乾くのが遅いこと、そして塗り重ねができるためやり直しがきくことなどを説明します。

 

それでは実際に油絵の具を出してみましょう!

紙パレットの上に、あめ玉2個分の油絵の具を、白以外の全色だしていきます。

 

今回のタイトルは「ペタコロサッサ」

まずは“ペタ”

ペインティングナイフを使って、ペタペタとキャンバスにうすく色を塗っていきます。

(1日で描くので、絵の具には速乾メディウムを混ぜています。)

 

 

パレットに出した全部の色を塗ります。

ペインティングナイフをはじめて持つ子ども達。

最初は少しぎこちなかったですが、「バターを塗るように」という油井さんのアドバイスでどんどん色をのせていきます。

全部の色を塗って、白い部分が残らないようにキャンバスをカラフルな絵の具で覆いました。

 

次は“コロ”

ここまで使っていなかった白い絵の具が登場。

白やピンク、水色、薄い緑色など明るい色の絵の具をたくさんつくります。

ローラーを使って絵の具をのばし、先ほどのキャンバスの上でコロコロ転がします。

 

キャンバス全体が明るい色に覆われていきます。

 

次に、描くために準備してきたモチーフや写真などを元に、紙に色鉛筆でスケッチします。

このスケッチを元に、先ほど画面を覆った絵の具をペインティングナイフでひっいて下描きをしていきます。

 

ひっかくことで、一番最初に塗った地の部分が見えてきました。 

下描きを終えたら、最後は“サッサ”

パレットで描きたいものの色の絵具を作り、筆でサッサ~と描いていきます。

油井さんからのアドバイスをもらいながら、どんどん描いていきます。

  

じっくり1日のワークショップでしたが、集中して制作に取り組んでいました。

 

”ペタコロサッサ”で作品が完成しました!

みんなにとって、油絵の具で描いた作品の第一号です!

裏にはタイトルや日付け、サインなどを記入しました。

 

 

油井瑞樹さん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

ギャラリーF 小学生によるギャラリートーク開催!

2月17日(土)、当館企画展示室にて桜の聖母学院小学校5年生によるギャラリートークを行いました!

今回で2回目となった「実践 福島県立美術館アートカード」。

今年度から貸出を開始した当館アートカード『ぽけっとアート』を使い、子ども達に展覧会を考えてもらいました。

桜の聖母学院小学校のみなさんは、「みて、かんじて、あじわう展覧会」というタイトルの展覧会をつくってくれました。

 

展覧会を考える際は、はがきサイズのアートカードでしか、ほとんどの作品を見ていません。

ギャラリートーク本番の日、子ども達は自分たちが考えた展覧会の会場と選んだ作品を初めて見ました。

カードで見た時には、実際の大きさや質感までは分かりません。

作品を実際に見ると、予想よりも大きかったり、小さかったり・・・。

ツルツルしていたり、ザラザラ、デコボコとしていたり・・・。

 

 

実際に見た感想なども踏まえて、発表の原稿を付け足したりします。

ひととおり見た後は、実際に使うマイクや道具を使いながらリハーサル。

先生からのアドバイスをもらいながら、練習を進めていました。

 

いよいよギャラリートーク本番です!

保護者の方もふくめ、たくさんの方々が集まりました。

展覧会ができるまでにどんな活動をしたのか、ゲームなどの実演も交えてお話ししてくれました。

作品について話しているときは、となりにいるお友達がカードをお客さんに見せたりと、協力しながら発表を進めていきます。

 

今回の展覧会は、以下4つのグループに分かれて作品を選んでいます。

◆聴覚グループ・・・〇〇の音、声、曲などが聞こえてきそうな作品

◆触覚グループ・・・(さわったら)〇〇そうな作品 

◆嗅覚・味覚グループ・・・〇〇のにおい、かおり、味がしそうな作品

◆気持ちグループ・・・〇〇な気持ちがする作品


それぞれ、選んだ作品の近くに立ち、どのようなことを作品から感じたのか発表します。

 

最後に、保護者の方や来場者の方からの感想もいただきました。

終わった後、子ども達から「緊張した~」という声も聞こえましたが、みなさんとても落ち着いてお話していました。

桜の聖母5年生のみなさん、図画工作科担当の奥山先生、担任の高橋先生、そしてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!