福島県立美術館ブログ
小沢剛グッズ販売中!
エントランスホールにて展示開催しております、あそVIVA★びじゅつかん2012「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」の作家:小沢剛さんのグッズをブックショップにて販売中です!こども達が描いた、かわいい絵がちりばめられたタオルや絵はがきなど、この機会に是非お買い求め下さいませ。
(くに)
ふとん山日誌 10月10日
この連休、ふとん山には多くの子供たちが遊びに来てくれました。ありがとう!
実は福島市内では福島稲荷神社の秋祭りがあって、午後から「お祭りに行ってきます」という子供たちもいました。お祭りは楽しいですよね。そういえば、キティちゃんの高級な風船を娘にせがまれ、買って帰ってきたら、あっという間に空の彼方。そんな悲しくて悔しい思い出がよみがえりました。
それはさておき、ですから、どちらかというと小さなお子さん達が多かったでしょうか。
彼らにとって、ふとん山はまずは目の前に聳える大きな存在。登るというのはかなりチャレンジングなことなのです。真剣な眼で、おそるおそる這い上がっていきます。
もうすぐポストだ。がんばれ!こどもの顔の口のところがポストなんです。
そしてなんとかポストにカードを投函し、いったいこの中どうなってるんだ?とひとしきり細い穴から中を覗いたあげく、ダメだ、見えなかったとあきらめたとたん、遊びのスイッチが入ります。
双子の彼らは、大はしゃぎで遊んでいきました。
この連休から、福島大学の学生さんたちがボランティアに来て下さっています。週末のふとん山の受付作業をお願いしています。これから大いに活躍してもらおうと思っていますので、よろしくお願いします。多くの方々に支えられているふとん山なのでした。
A.Y.
ふとん山が初日を迎えました
今年は小沢剛さんの「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」という作品をエントランスホールに展示しました。通称ふとん山です。
9時半、美術館が開館する時間。さて、子供たちが来てくれるかしら?
実は本格的な広報活動がまだできていなかったのです。
一番最初に来てくれたのは、お父さんに連れられた女の子。誰もいないし~んとした美術館に足を踏み入れ、なんか間違ったところに来ちゃったんじゃないかといった面持ち。こちらも最初のお客様にちょっと緊張気味で、封筒を渡しながらお話をしました。
封筒の中に、何が入ってる?一枚には、この作品が旅をしてきた先で出会った子供が描いた好きな人の絵。これはあなたへのプレゼント。もう一枚は真っ白だよね。そこには、あなたが好きな人の絵を描いてね。そしてこのカードをふとん山のてっぺんのポストに入れると、この作品が次に行く美術館に遊びに来た子供に、同じようにプレゼントされるんだよ。
早速お絵かきタイムです。そしてそろそろ、こわごわ、ポストカードを手に山を登って行きました。でも、この儀式が無事に終わり、ふとんの山が楽しいところだとわかると、一気に笑顔と歓声が沸き起こります。結局、この女の子は、そのあと、妹とお母さんを連れて戻ってきました。何度も転がり、滑り降り、汗だくだくになって帰っていきました。
![](http://www.art-museum.fks.ed.jp/blog/image/20120930.jpg)
手応えを感じた一日でした。
さてさて、これから3か月、どんなことになるでしょう?
みんな来てね!ふとん山は楽しいよ!
![](http://www.art-museum.fks.ed.jp/blog/image/20120930b.jpg)
![](http://www.art-museum.fks.ed.jp/blog/image/20120930c.jpg)
![](http://www.art-museum.fks.ed.jp/blog/image/20120930d.jpg)
A.Y.
ふとん山ができました、5日目
細々とした最後の作業をなんとかやり終えたところです。
今回の展示は、作家の小沢さんをはじめとして、多くの方々のご支援をいただいて実現しました。そう思うと、感慨もひとしおです。皆様、本当に有り難うございました。
しかし本番はこれから。完成して終わりじゃない。
いよいよ明日から、一般公開です。
子供たちが目を輝かせてふとん山を滑り降りてくる姿(猛スピードはちょっと困るのですが)を楽しみにしたいと思います。
これからも折に触れ、日々の様子をご紹介していきます。
今日は写真はなしです。ごめんなさい。
明日にご期待下さい。
A.Y.
ふとん山ができるまで、4日目
作家の小沢剛さんが、美術館に登場!
小沢さんとともに、いよいよ山に布団を敷きつめる作業が始まりました。布のベルトを山にビスで固定し、そこに布団を差し込み、折り返して山の表面に貼り付けていきます。小沢さんに指導を受け、ちょっと緊張しながらの作業です。
布団にまみれての作業はなんかくつろぐなぁ。
山の裾のから始まった布団設置作業は、意外に早く山の頂上まで達しました。膨大な布団を目の前に、呆然としながら、本当にこれ全部を一日で敷き詰められるのかと感じた昨日のことがうそのよう。何度も設営と撤去を繰り返し、そのたびに一つ一つの作業のコツが蓄積されて、効率よく運ぶように改善されてきたという感じです。
今度やる時はうまくもっとうまくいきそう!でも次は私たちが設営するわけじゃないもんな。
そして、山のてっぺんに白い大きな帽子がかぶせられました。子供たちが描いた絵を投函する大事なポストです。
そして手前には、サインボードが完成。美術館の倉庫にしまい込まれ、最近、久しく日の目を見ていなかった青いフェルトの展示台が、素敵なサインボードになりました。
子供たちがお絵かきをするかわいい顔の机もきれいに塗り直されていきます。
それにしても、布団が敷かれるとどこか空気が柔らかくなる。不思議なのです。大理石が張り込まれた教会のようなエントランスホールが、なんかいつも違う雰囲気。布団マジック、恐るべし。
これはブログでは伝えきれない。残念!
A.Y.