福島県立美術館ブログ
「ロボット教室」開催しました。
8月3日(土)創作プログラム「ロボット教室」を開催しました。
当館で開催中の「やなぎみわ展 神話機械」では、京都、高松、前橋の大学、高専、そして福島工業高校の生徒が制作に携わったマシンが展示会場で動きます。
今日のワークショップは、それぞれのマシンの仕組みと動きを美術館で鑑賞することから始まりました。
左は高松でつくられた拍手をするように光ながら振動するマシンです。
右は前橋でつくられた胃カメラのように動くのたうちマシンです。
左は京都でつくられた言葉を話し、光を放ち、会場を動き回るメインマシンです。
右は福島工業高校の生徒が制作に携わった物を投げるマシンです。
美術館での鑑賞の後、福島工業高校の実習室へ徒歩で移動しました。
講師は福島工業高校の吉田健先生です。
マイコンを使った回路をつくる説明です。分からないことは工業高校の生徒が優しく教えてくれます。
これらをつなぎ合わせてパソコンでプログラムをつくりLEDを点灯させます。
回路とプログラムをつくって読み込ませます。とても真剣です!
数字を変えることで点滅する速度が変わったり、複数のLEDを点灯させることができました。
子ども達の飲み込みの早さには驚きです。今日の体験を応用して電子工作を楽しんでください。
吉田先生、高校生のみなさん、参加いただいたみなさま、本当に暑い中ありがとうございました!
触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ「神話と機械を見聞きする」
「やなぎみわ展 神話機械」関連事業として、触って、話して、見て楽しむ美術館賞ワークショップを開催します。
毎年1回開催している、見える人、見えない人一緒に作品鑑賞をするワークショップです。
今年は「やなぎみわ展」で行います。
福島県立福島工業高校も協働して制作された本展のための新作《神話機械》を鑑賞します。近年やなぎさんの創作は、視覚だけでなく五感を使う方向に向かっているように思います。作品鑑賞も見るだけでなくて、いろいろな方法がチャレンジできるのではないでしょうか。
普段は入れないマシンエリアに入って、マシンを触ったりしながら鑑賞。そして言葉や音を使って機械とコラボレーションし、五感で作品を体験します。
見える人も、いつもと少し違った鑑賞をしてみませんか。是非ご参加ください。
〇日時:9月1日(日) ①10:30~ ②14:00~ 同じ内容なので、どちらかお選びください。
〇会場:美術館企画展示室など
〇講師:やなぎみわ氏、当館学芸員
〇協力:半田こづえ氏(明治学院大学非常勤講師)
真下弥生氏(ルーテル学院大学非常勤講師)
〇費用:無料
〇対象:各回中学生以上の視覚障がい者5名程度、晴眼者5名程度
〇要申込 総合受付、電話024-531-5511、美術館HPより
「美のおもちゃ箱―河野保雄コレクション展」ギャラリートーク
6月30日(日)、2階常設展示室にて「美のおもちゃ箱―河野保雄コレクション展」ギャラリートークを開催しました。
はじめに河野氏の生い立ちや、コレクションを始めたきっかけなどについてお話ししました。
展示室を巡りながら、いくつかの作品について、河野氏がどのような経緯で収集したのか。
そして、作品についてどのような話をしていたのかなどのエピソードを交えながらご紹介しました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
常設展特集「美のおもちゃ箱―河野保雄コレクション展」は9月1日(日)まで開催しています。
河野氏が集めた作品の数々を、ぜひじっくりお楽しみください。
常設第Ⅱ期 特集「美のおもちゃ箱―河野保雄コレクション展」がはじまりました
6月29日(土)より当館2階常設展示室にて、特集「美のおもちゃ箱―河野保雄コレクション展」がはじまりました。
福島市出身の実業家、河野保雄氏(1936-2013)は、音楽評論家であるとともに近代美術の収集家として知られています。
今回の特集展示では、河野氏より2013年度に当館に寄贈された作品・資料288点の全てをご紹介しています。
*会期中に展示替えがあります
~展示室A~
青木繁や岸田劉生、長谷川利行らの作品が並びます。
長谷川利行は、福島の洋画家である吉井忠から話を聞いたことで興味を持ち、収集に力を入れていました。
他にも野田英夫の《少女》や鳥海青児の《けし》、高橋忠彌作品などが並びます。
資料として、河野氏が描いた油絵も紹介しています。
~展示室B~
井上長三郎、山中春雄、麻生三郎、小山田二郎、そして鶴岡政男の作品が並びます。
鶴岡政男もまた、河野氏が好み、力を入れて収集していた画家の一人です。
今回は奥の壁一面を鶴岡作品でまとめました。
中央には佐藤玄々(朝山)の《青鳩》、梅原龍三郎の小さな彫刻などを展示しています。
鶴岡政男や桂ゆきの彫刻。そしてこけしやだるま、獅子頭など・・・
ジャンルにとらわれない幅広さと自由さは、河野コレクションの魅力のひとつです。
~展示室C~
谷内六郎や中原淳一、竹久夢二や小村雪岱。
そして河野氏が少年期に魅了され、「宝石のような輝き」を感じたというガラス絵が並びます。
きらめく小さなガラス絵の数々はとても美しいです。
ぜひじっくりご覧ください。
~展示室D~
最後の部屋では、初山滋や武井武雄などの愛らしい作品や、藤森静雄、田中恭吉、川西英、谷中安規らの木版画。
そして長谷川潔や浜田知明らの銅版画を展示しています。
最後には吉井忠が描いた河野保雄氏の姿も。
前期は全部で261点の作品が並んでいます。
展示替えで少し作品をかえ、7月17日から後期展示です。
河野氏の「美のおもちゃ箱」の中から、お気に入りを探すような気持ちで、作品をお楽しみいただければ幸いです。
会期は9月1日(日)まで。
入場料は一般・大学生270円、高校生以下は無料です。
*企画展「やなぎみわ展」(7/6~9/1)観覧券で、常設展示もご覧いただけます。
7月28日(日)14時からは、特別講演会「生きている河野保雄コレクション」を開催します。
講師:早川博明(当館館長)
会場:当館講堂
申し込みは不要です。ぜひご来館ください。
創作プログラム「橋本章的カオスとベタ塗り」③
◆◆◆3日目:タブロー制作(後半)カオスペインティング◆◆◆
6月8日(土)、講座最終日
いよいよ最終回です!
前回の続きを進めていきます。
2階の常設展示室に全員で行き、 橋本章作品にある幾何学的なかたちや、ベタ塗りの部分に着目してもう一度作品を見てみました。
作品には積み木のブロックのようなかたちや星などが描き入れられています。
また、大きく塗りつぶすことによって「強調と省略」をしています。
実習室に戻り、制作に入ります。
前回まではアクリル絵具を用いていましたが、今回からは油絵の具を使います。
文字など主役脇役のシルエット以外のスペースを塗りつぶしたり、グラデーションを作ってみたり・・・
完成した後は、作品にサインを書き入れます。
そして、タイトルを考えました。
橋本章作品のタイトルには《ぴーひゃらこ》や《なまけもの》などというものもあり、ユニークです。
大町さんからは「橋本章さんが”むむむ!”と唸るような言葉で命名しましょう!」とアドバイスがありました。
ここまでできたら、最後は鑑賞会。
参加者がお互いに作品を鑑賞し合い、作品の隣にコメントを記入したふせんを貼っていきます。
大町さんによる生演奏会もしていただきました!
橋本章作品の魅力に触れながら作品を制作する、濃い3日間となりました!
大町亨さん、参加者のみなさま、ありがとうございました!