福島県立美術館ブログ

創作プログラム「橋本章的カオスとベタ塗り」開催しました

6月1日(土)、2日(日)、8日(土)の3日間、当館実習室にて「橋本章的カオスとベタ塗り」を開催しました!

講師は美術家の大町亨さんです。

このプログラムは、当館常設展で開催中の特集展示「生誕100年記念 橋本章展」に合わせたものです。

橋本章の展示は、当館の他にも伊達市梁川美術館、あだたら高原美術館 青-ao-、

川俣町羽山の森美術館、ギャラリー伊達の5会場で開催しています。

(開館時間や会期は異なりますので、それぞれご確認ください)

 

◆◆◆ 1日目:橋本章をめぐる話とドローイング ◆◆◆

 

実習室で3日間の活動の流れについて説明の後、橋本章作品が展示されている常設展示室に移動しました。

まずはじっくり作品をみてみます。

一通りみた後で、大町さんからお話を伺いました。

今回講師をお願いした大町さんは、美術教師であった橋本章に中学生の頃に教わっています。

教師として、画家として、橋本章がどのような人物であったのか、どのような人々に影響を与えたのか・・・。

思い出深いエピソードとともに紹介していただきました。

 

実習室に戻り、早速実習に入ります。

今回のプログラムは、「混沌をつくりだすこと」、「強調と省略」がポイントです。

まずは鉛筆によるドローイングです。

一つ目のテーマは「線の集積」

鉛筆を画面から離さずに“線”をひたすら描き続けます。

鉛筆を3本まとめて持って描いてみたり、ぐるぐると円を描くようにしてみたり・・・

みなさん黙々と鉛筆を動かしていきます。

最後に好きなバランスを感じるところを見つけ、四角に切り抜かれたマットを使い周りを消していきます。

 2つ目のドローイングのテーマは「記号の力」

文字や数字、記号などを主役にして描いていきます。

文字や数字、記号を枠いっぱいに大きく描き、輪郭に肉付けをしたり、トーンを変えてみたりしてみます。

文字や記号に性格や力を与える!という気持ちでと大町さんからのアドバイスを受けながら制作を進めました。

1日目はここで終了。

次回からはタブロー制作に入ります。

 

「イメージの手がかり~おもしろ紙コップを作る~」開催しました。

5月26日(日)創作プログラム「イメージの手がかり~おもしろ紙コップを作る~」を開催しました。

講師はベニヤ板造形作家の横山信人さんです。

日々の生活の中で無意識に使っているものには、使う人のことを考えた見えない工夫が隠れています。

今日は、その工夫を見つけながら紙皿でポンプを作って、紙コップを飛ばします!

 

はじめに紙コップを飛ばすためのポンプを作ります。

 

カッターナイフやハサミを使って切り込みを入れ、空気がもれないようにセロハンテープを丁寧に貼ります。

紙皿のふちの形、厚みや凹凸「なぜ?」がたくさんつまっています。

 

ポンプができたら、子どもたちがアイディアを発揮します。描いたり、つけたり、創ること、工夫することを楽しみます。

 

完成した作品、うまく飛びました!

 

楽しいだけでなく、普段当たり前だと思っていることに「なぜ?」を見つける大切さを確認する貴重な時間になりました。

 

ワークショップ終了後、横山さんの作品を視るだけでなく、特別に触らせていただきました。

みんな興味津津です。この好奇心が子どもたちの大きな成長につながります。

横山信人さん、参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

 

来館記念スタンプが新しくなりました!

 

当館入口付近に設けているスタンプコーナー。

本日から新しく2つのスタンプが登場しました!

  

3番と4番が新しくできたスタンプです。

イラストは、郡山市在住のイラストレーターであるコーチはじめさんによるものです。

2017年度から教育機関への貸出をしているアートカードセット『ぽけっとアート』でもコーチさんにイラストをお願いしました。

 ←ぽけっとアート

2種類ともとっても可愛いスタンプです!

サイズが大きめなので、押すときは四隅を指で押しながらの方がうまくいくかと思います。

全部で4種類のスタンプがあります。

ご来館の際には、ぜひ記念に押していってください。

 

館長講座開催しました

5月18日(土)、当館講義室にて今年度初回の館長講座を開催しました。

2019年度も、昨年度に引き続き「古典に帰れ-西洋美術の巨匠たち」をテーマとしています。

 

第1回は「バロック(3)プッサン、ロラン、ラ・トゥール」

それぞれの作家や作品について、どのような時代背景で描かれたのか、込められた意図などについて交えながらご紹介しました。

参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

今年度の予定は下記のとおりです。


第2回 7月20日(土) ロココ(1)ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール
第3回 9月21日(土)    ロココ(2)ホガーズ、レイノルズ、カナレットなど
第4回 11月23日(土)   新古典派とロマン派(アングル、ドラクロワなど)
第5回 1月18日(土) 英独西の近代巨匠(ターナー、フリードリヒ、ゴヤ)
第6回 3月21日(土) 19世紀写実派(ミレー、コロー、クールベ)

 

10時半~12時頃まで講義室にて開講します(聴講無料)

事前申し込みは不要ですので、当日、直接会場にお越し下さい。

みなさまのご参加をお待ちしております。

若冲ぬりえに挑戦!

3月26日から開幕した「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展」は、5月6日に終了しました。

たくさんのご来館、ありがとうございました!

 

会期中、エントランスホールでは「若冲ぬりえ」のコーナーを設けていました。

ぬりえは下記の3作品を元にしていました。

《百犬図》(部分) 個人蔵

《果蔬涅槃図》(部分) 京都国立博物館蔵

《伏見人形七布袋図》国立歴史民俗博物館蔵

 

小さなお子さんから大人の方まで、連日たくさんの方々にぬりえのコーナーで楽しんでいただきました。

ぬりえをすることで、作品をもう一度じっくり見たり、描き方に注目したり…。

若冲作品の魅力を改めて感じる機会になればと思います。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!