カテゴリ:教育普及
「リトルモンスターを作ろう!」開催しました。
10月17日(土)創作プログラム「リトルモンスターを作ろう!」を福島市子どもの夢を育む施設こむこむ「つくろうの部屋」で開催しました。
講師は画家の宮嶋結香さんです。
今日のワークショップでは、ボトルキャップフィギュアをベースに、コルク粘土で形を作り、木の実やボタンなど、身近にある素材を使って、自分だけの小さなオリジナルモンスターを作ります!
宮嶋さんから作り方を聞いて、フィギュアと粘土を受け取ったら制作開始です!
フィギュアにコルク粘土をつけて自由に形を作ります。
形ができてきたら、木の実、木の枝、ビーズやボタン、貝殻などをつけていきます。
いい感じです!この後、粘土の表面を乾燥させて色を塗ります。
真剣に丁寧に工夫しながら色を塗っていきます。まるで職人です。
最後は全員のオリジナルリトルモンスターの撮影会です。どの作品も魅力的です!
分解して要素を加えて創り上げることで表現の幅が広がりました。
宮嶋さん、参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
共催 福島県立美術館 公益財団法人福島市振興公社
創作プログラム「三原色で描く水彩画」開催しました!
8月31日(月)より、当館は改修工事のため休館に入りしました。
そのため、普段は美術館の実習室で開催している創作プログラムを、福島市内の会場をお借りして開催しています。
9月13日(日)、福島市アクティブシニアセンターAOZさんで「三原色で描く水彩画~入門編~」を開催しました!
講師は画家で上越教育大学准教授の伊藤将和先生です。
伊藤先生は西会津町のご出身です。
色と色とを混ぜ合わせることで、多彩な色を作り出すことができます。
今回の講座では、色の三原色(マゼンダ赤・シアン青・イエロー黄)のみを使用して、水彩画を描きました。
まずは色の基本や描き方について、スライドで説明していただきました。
構図の取り方、明度、彩度、色相。人は色をどのように捉えているのか。
補色の関係…などなど、実験なども交えて丁寧にご説明いただきました。
では、実際に描いてみましょう!
まずは赤、青、黄色の絵具をパレットに出して混色をし、色相環を作ってみます。
ウォーミングアップが終わったところで、本日のモチーフ選び。
今回のモチーフはスイーツ。
ケーキやタルトなどの中から、描きたいものを1つ選びます。
鉛筆でモチーフの形をとっていきます。
構図が大体決まってきたところで、午前中は終了。
お昼休憩をはさみ、午後は自然な色調でモチーフの色を再現していきます。
今回の講座で使った絵具は、青、赤、黄色のみ。
何度も塗り重ねながら、モチーフの色に近づけていきます。
同じような赤でも、青みが強い赤もあれば、黄色みが強い赤、くすんだ赤もあります。
よーくモチーフを観察しながら、色を近づけます。
最後に影を描くと、立体感が増します。
ワークショップ中に、並行して伊藤先生もタルトを描いていました。
できあがった絵をご覧になりながら、みなさん伊藤先生に質問をしていました。
最後に、受講者全員の作品を持ち寄り鑑賞会。
お互いどのような絵が完成したのか、みてみます。
いくつかの作品については、伊藤先生からコメントをいただきました。
伊藤先生、ご参加いただいたみなさま、AOZスタッフのみなさま、ありがとうございました!
引き続き、来年春ころまでAOZさんやこむこむさんを会場にワークショップを開催します。
HPで募集案内を掲載しますので、ぜひご参加ください。
創作プログラム「建築廃材で小さなまちをつくろう―木製ブックスタンド制作」
8月22日(土)、当館実習室にて創作プログラム「建築廃材で小さなまちをつくろう―木製ブックスタンド制作」開催しました。
講師は相馬市出身の画家、門馬美喜さんです。
講師のふるさと相馬市をはじめ、福島県の復興に使われた様々なかたちの建築廃材。
これらの木材を自由に組み合わせて、ブックスタンドにひとりひとりが思い描く、行ってみたいまちを作ります。
午前、午後で2回開催しました。
まず、L字に組み合わされた木の板を1人1つ選びます。
紙ヤスリを使って、角を丸くしていきます。
木をしっかりと押さえながらヤスリをかけていきます。
具体的に使う場所をイメージしながら作っている方もいました。
ヤスリがけが終わったら、上にのせる小さな木を選んでいきます。
たくさんの木片から、形や色合い、模様を見ながら探していました。
選んだ木片をL字の上にのせ、木工用ボンドで接着します。
それぞれが思い描く街や家をつくっていきます。
接着がだいたい終わったところで、柿渋を塗りました。
柿渋には防腐、防虫などの効果があります。
重ねて何度も塗ることで落ち着いた感じの色になります。
柿渋が乾燥したら、みつろうワックスをウエスですりこみ、完成です!
みんなでお互いの作品を見ていきました。
作品はこのような感じ。
小さな部屋のような空間を作ったり、木片の模様を波のように組み合わせたり、たくさんの木を並べてビルのようにしたり…
様々なまちの姿があらわれました!
門馬さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
9月より改修工事のため休館となりましたが、市内の施設を会場に、引き続き創作プログラムを実施します。
詳細は当館HPをご覧ください。
「アートなおはなしかい」開催しました!
8月8日(土)、おとなりの図書館さんと一緒に「アートなおはなしかい」を開催しました。
今回のテーマは、「夏をさがそう!」
図書館の本や美術館の作品の中から、“夏”をさがします。
まずは図書館さんで絵本のよみきかせです。
最初に紹介されたのは、『トマトさん』(田中清代作、福音館書店)。
真っ赤に熟れた「トマトさん」といきもの達のある暑い夏の1日を描いた絵本でした。
トマトさんの表情の変化が面白く、たくさんのいきもの達も愛らしく描かれています。
次はとなりの美術館へ!
ちょっとしたクイズも入れながら、みんなで作品を楽しみます。
作品を鑑賞した後には、関連する本を紹介していただきました。
最初に鑑賞したのは、中島清之作《胡瓜》(1923年)。
生い茂る葉っぱの間に見えるキュウリの実をみんなで探しました。
暑いかな?寒いかな?ジメジメ?カラッとしてそう?
絵から気温や湿度まで感じられそうです。
最後に、キュウリの育て方がわかる本や、日本各地の伝統野菜についての本を紹介してもらいました。
大きなふきが摺られ、背後に滝、周りを飛び交うツバメが描かれた平福百穂作《ふき》(制作年不詳)。
ここでは、葉っぱの部分をどうやって作っているのか、みんなでクイズなどをしました。
この後、葉っぱの形から植物を探すことができる本や、人の背丈より大きい秋田蕗の写真が載っている本を紹介してもらいました。
波の動きを表した伊砂利彦作の《瀬》(1978年)はとても涼しそうな一枚。
「どんな音が聞こえてきそうかな?」みんなで想像しました。
鑑賞後、水に関する本を紹介してもらいました。
百瀬寿作《NE.Blue,Blue,Blue and Blue》(1993年)
「青」にもいろんな色があります。
みんなが好きな部分はどこかな?指差してみてもらいました。
色には様々な名前がついています。
最後に、色の詳しい名前と由来に関する本や、青が変化していく様子を描いた、美しい絵本を紹介してもらいました。
展示室での活動はここまで。
最後に、百穂の《ふき》をイメージしながら、葉っぱを使った工作をしました。
今回は美術館の庭園から採取した葉っぱを活用。(美術館の庭園には様々な種類の樹木があります)
水彩絵の具をスポンジにつけ、葉っぱの裏側にトントンと付けていきます。
まんべんなく付いたら、厚紙の上に葉っぱを置き、新聞紙を重ね、上からこすりつけます。
葉っぱをゆっくりはがすと…。模様がきれいに写ります。
好きな葉っぱを2枚選んでスタンプしていきました。
最後に、葉っぱの間や上に、いきものをステンシルして、葉っぱのカードが完成!
ご参加いただいたみなさま、図書館のスタッフのみなさま、ありがとうございました!
「ミニ大津絵をつくろう!」
現在、当館企画展示室では「大津絵展」開催中です。
これにあわせて、13日(土)と14日(日)の2日間、エントランスホールに小さな体験コーナー「ミニ大津絵をつくろう!」を設けました。
江戸時代に東海道の大津周辺で旅人へのおみやげものとして親しまれた「大津絵」。
量産のため、版木押しや型紙で骨格をつくり、素早い筆づかいで色が塗られたものもありました。
今回は、和紙にスタンプされた黒い骨格を元に、色を塗ったり、表情を描き入れたりして、小さな大津絵をつくりました。
塗る前はこのような感じ。
左から《瓢箪鯰》、《大黒外法の相撲》、《鷲》、《鬼の念仏》の4種類。
顔の部分が抜けているので、表情を自由に描きこむことができます。
着彩の道具はポスカを準備。
基本の7色以外にも、使いたい色を自由に使って色を塗っていただきました。
みなさんとっても集中して塗ったり描きこんだりしていました。
完成したミニ大津絵の一部ご紹介。
元になっている黒い骨格は一緒ですが、色合いや表情によって全く異なる印象の作品が完成しました。
オリジナルのキャラクターを生み出す方もいて、発想に私たちスタッフもびっくり!
ご参加いただいた方からは、「たのしかった」、「塗り絵なんて久しぶりでおもしろかった」、「展覧会の思い出になった」などのご感想をいただきました!
短時間のワークショップでしたが、「大津絵」の魅力を感じていただけたらうれしいです。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
「もうひとつの江戸絵画 大津絵展」は6月28日(日)まで開催しています。
ぜひご来館ください。
「冬に透ける街~水彩絵の具の光に透ける感覚を楽しもう~」開催しました。
2月15日(土)創作プログラム「冬に透ける街~水彩絵の具の光に透ける感覚を楽しもう~」を開催しました。
講師は画家で絵本作家の小原風子さんです。
今日のワークショップでは、クレヨンや水彩絵の具で半紙を彩り、実習室の大きな窓に貼って街や森を創ります。どんな風景が広がるのか楽しみです!
はじめにフロッタージュの実演です。
凸凹の上に半紙を置いて、クレヨンやパステルでこすり模様を写し取ります。
実習室の中にもおもしろい模様がたくさんありました。まるで宝探しです!
今度は、美術館の庭で宝探しです!
木の根や葉の複雑な形もおもしろい。人工物の規則正しさもおもしろい。いろいろな発見があります。
集めた模様をみんなで鑑賞して午前は終了です。たくさん集めました!
午後は、集めた形を水彩絵の具で彩り、実習室の窓をみんなで街や森にしていきます。
貼ったり、切ったり、ちぎったり、大きな窓が彩られていきます。背景の信夫山もいい演出をしてくれています。
できあがった街や森に、自分と自分の友達を住まわせます。かわいい。
室内の照明を消すと光に透ける街が浮かび上がりました。
外から見ると、ここでも信夫山がいい演出をしてくれています!
天候にも恵まれ、笑顔の絶えないワークショップでした。
風子さん、参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
「学校連携共同ワークショップ参加校作品展」はじまりました!
「学校連携共同ワークショップ参加校作品展」が本日より企画展示室Bではじまりました!
今年度のワークショップに参加した子ども達の作品を全て展示しています。
子ども達の柔軟な発想と感性をお楽しみください。見ごたえあります!
1月25日(土)~2月2日(日)
観覧料:無料
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休館日:1月27日(月)
「美術館への年賀状展」はじまりました!
新春恒例「美術館への年賀状展2020」が、12日(日)よりエントランスホールではじまりました!
県内の小・中・高校生から当館宛てにお送りいただいた年賀状をすべて展示しています。
今年の干支である「子」をモチーフにした作品や、鯛や獅子舞、鏡もちを描いたもの。
また、新年の抱負が書かれ、子ども達の決意を感じられるものもあります。
鉛筆や絵の具、貼り絵やスタンプと技法も様々!
年賀状展は1月31日まで展示しております。ぜひご来館ください。
●観覧料:無料
●開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30まで)
●休館日:14(火)、20(月)、27(月)
創作プログラム「組み木のおもちゃを作ろう!」開催しました
12月15日(日)、当館実習室にて創作プログラム「組み木のおもちゃを作ろう!」を開催しました。
講師は創作おもちゃ作家の古川英樹さんです。
今回は、親子で好きな動物やクリスマスにちなんだ組み木のおもちゃを作ります!
前半は「のぼり人形」づくり。
動物や人の形など、好きなデザインを考え紙に描きます。
親子で話し合いながら、古川さんにアドバイスをもらいながら、形を考えていっていました。
描き終えたらスプレーのりで木の板に貼り付けます。
ここからいよいよ糸のこを使った作業です。
まずは古川さんにお手本を見せていただきました。
手を置く場所や木の向きを変えるタイミングなどについてアドバイスをいただきました。
早速みなさん親子一組一台で糸のこの作業を進めます!
親子で協力しながら、線に沿って糸のこで切っていきます。
黙々と切断作業。
初めて糸のこを使った!というお子さんも多かったですが、みなさんとても上手に切れていました。
切断が終わったら、ひもを通すための穴をドリルで開けていきます。
この作業は少し難しいので、古川さんがサポート。
ハンドルの操作を子ども達がしました。
それぞれやすりがけをし、自由に色を塗って午前中は終了。
お昼休憩の後、ひもを通してそれぞれボールや果物などのパーツをつけて、のぼり人形が完成しました!
とってもかわいいのぼり人形たち。みんな早速動かしてみます。
最初はうまく上げられなかった子もいましたが、コツをつかむとスイスイとのぼらせていました。
午後は組み木のかざりを作ります。
古川さんからは組み木のデザインを考えるときのコツを教えていただきました。
好きな動物や2020年の干支であるねずみ。クリスマスツリーなど季節に合わせたものなどみなさん自由にデザインを考えます。
午前中に切るのが難しかった部分を改良している親子さんもいました。
デザインができたら糸のこで切断作業。
2回目のためか、みなさん切るのが早くなり、細かい部分まで切ることが出来ていました。
作りたい組み木のイメージに合わせ、場合によって混色をしながら丁寧に色を塗っていきます。
みなさん、ひとつひとつのパーツをじっくりきれいに塗っていました。
作品が完成!
最後にみんなで鑑賞会をして作品について紹介してもらいました。
みなさん素敵な作品が完成しました!
ぜひおうちに飾ったり、つり下げたりして楽しんでいただきたいです。
古川さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
創作プログラム「まんが絵巻をつくろう」
11月24日(日)、当館実習室にて創作プログラム「まんが絵巻をつくろう!」を開催しました。
講師は、アーティストの久松知子さんです。
まず、「絵巻」とはどんなものか?
「横長の巻物の絵。右から左へくり広げて楽しむもの」、歴史についても簡単に説明していただきました。
なんと今回のワークショップのために、久松さんが一人に一つずつ、ミニ絵巻を作ってきてくれました。
みなさんこれを見て実際に絵巻をくり広げながら説明を聞きます。
今回のワークショップでは、常設展第Ⅲ期で展示している小川芋銭の《細道絵日記》、
《於那羅合戦》などに登場するキャラクター達をコラージュし、台詞や絵を描き加えて、巻物にします。
小川芋銭とはどんな画家なのか、また、それぞれどのような内容の作品なのかもお話しいただきました。
いよいよ制作です!
まず、切り抜かれたモチーフをみなさん好きに選び、並べたり組み合わせたりしながらお話を考えていきます。
だいたいのお話が決まったら、のりで貼り付け、そこに絵を描き加えたり、台詞やお話を入れていきます。
可愛いオリジナルのキャラクターを描いている方もいらっしゃいました。
親子で相談したり、じっくり静かに構想を練るなどしながら、みなさん制作を進めていきました。
お昼休憩をはさみ、仕上げ。
作品がだいたいできあがってきたところで、表装をしていきます!
久松さんがひとつひとつ丁寧に作る手順を説明してくださいました。
赤か青の2種類の布から選び、カラフルなひもの中から好きな物を選び、みんなで巻物にします。
みなさん真剣に貼り合わせて、オリジナルの巻物が完成しました!
子ども達は喜んで何度も広げたり巻いたりを繰り返していました。
最後の仕上げ。
短冊にタイトルを書きこみ、貼り付けます。
みなさんとっても楽しい作品が完成しました!
パーツをみることで、より作品自体にも関心を高まり、「帰りに作品を見に行こう!」と話している方もいました。
美術館スタッフ自身も、作品の細部まで改めて見る機会になり、登場人物の表情や筆の流れなど、作品の魅力を再発見する時間でした。
久松さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!