福島県立美術館ブログ

アーティストinスクール第1回目、行ってきました。

活躍中のアーティストが福島県内の学校を会場にワークショップを開催する『アーティストinスクール』。《光で遊ぶ~メディアアート》と題して松村泰三さん(メディアアーティスト、東北芸術工科大学准教授)を講師に10月~11月に開催希望の3校を訪ねます。

今日はその第1回目。福島県立福島工業高等学校(福島市)で「コマ撮りアニメーション」を制作しました。

アニメーションの制作には膨大な枚数の絵(画像)が必要になります。大変な労力と時間が必要になるイメージがあるかと思いますが、今回は画材を使って絵を描くのではなく…デジタルカメラで撮影した写真(画像)を素材に使います。つまり「実写コマ撮りアニメーション」。参加者は全員「撮影者」であり、全員「役者(登場人物)」でもある訳です。

はじめに、参考作品を鑑賞しながらコマ撮り独特の不思議な動きの仕組みを少しだけ紹介しました。デジタルカメラを三脚に取り付け、カメラ・フレームを固定して、少し動いては撮影、また少し動いては撮影を繰り返す。それが「動き」になる仕組み。

情報電子科1年生は女子が1名のみ…男子率9割以上のクラス。約40人が8つのグループに分かれて、校舎内の思い思いの場所で撮影します。



最初はなかなか進みませんでしたが、撮影・プレビューを繰り返しているうちに、「○○したら面白くない?」「ここは△△でしょう!」「おー、いいねぇ~。」と、だんだんと会話も生まれ、ワイワイ盛り上がりながら撮影は進みました。アイデアは次第に形になっていき、みんなの表情も豊かに、表現も大胆になっていきました。





撮影時間は1時間ほど。時間ギリギリまで熱中して撮影しました。

画像データをパソコンに集約して映像編集ソフトで処理し、みんなで鑑賞。クラスメートがどんな作品を作ったか…すぐに見られるのはデジタルメディアの恩恵です。



自然と笑いや歓声、拍手が生まれていました。

遊ぶ感覚で即興で作った作品でしたが、「足を動かさずに廊下を滑る」「小さな箱に5人で入っていく」「大ジャンプ」などなど…コマ撮りアニメーションならではの表現も織り込まれていて、みんなのアイデア満載のユニークな動きの映像作品に仕上がりました。


講師:松村泰三さんのブログにも記事が掲載されています。

http://taizoinfolog.seesaa.net/article/230307620.html

(橋)

続報 「トらやんの方舟計画」



8月28日(日)に開催されたワークショップ「トらやんの空飛ぶ方舟大作戦!」が映像作品に!以下のリンクからお楽しみ下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=Q4Nsq9r1UYo

制作 ヤノベケンジ 撮影編集 青木兼治 音楽 山田達也

ヤノベケンジさんの「トらやんの方舟」《ラッキードラゴン構想模型》インスタレーションは、10月16日(日)まで福島県立美術館2階常設展示室でご覧いただけます。

(橋)

Koi 鯉アートのぼり、あそVIVA最終日です。

渡邊晃一氏の「Koi鯉アートのぼり展示」「あそVIVA☆びじゅつかん」今日が最終日です。鯉のぼりの記事が新聞に掲載されたおかげか、朝から多くの子どもたちでにぎわっています。

今回、渡邊さんの呼びかけで、福島大学の学生さんが、ボランティアとして子どもたちと一緒に絵を描いたり、鯉のぼりを作ったりしてくださっています。
美術館に予算がまったくないため、展示や撤収、各種ワークショップの準備なども、ボランティアさんにずいぶんとお世話になりました。

 

渡邊さんと学生さんたちがいらっしゃらなければ、この「あそVIVA」は成り立ちませんでした。
本当にありがとうございました。

今日も午後5時までやってますよ!どうぞみなさんお越し下さい。

(増)

「トらやんの空飛ぶ方舟大作戦!」

8月28日(日)に行われたワークショップ「トらやんの空飛ぶ方舟大作戦!」の模様を報告します。

5月にスタートした「トらやんの方舟プロジェクト」(※詳しくは7月23日の記事をご覧ください)。トらやんの方舟《ラッキードラゴン》には、ワークショップ当日を含め約160名が「乗船」し、船上はみなさんの分身(人形やぬいぐるみ)でいっぱいになりました。























ヤノベさん自ら大型絵本「トらやんの大冒険」の朗読からスタート。
最後のページを読み終えたところで黒幕がはがされ、今回のワークショップのためにヤノベさんが描き下ろしてくれたアナザーエンディングシーンが披露されました!

















世界中にふりそそいだ小さな太陽は
やがて大地ごと島を引きあげて
大空へと高く高く飛びあがっていきました。


プロジェクトの結末として、この情景をみんなで即興再現することになりました。

ヘリウムガスを詰めた黄色い風船(小さな太陽)に、人形やぬいぐるみ(みんなの分身)を結びつけ、トらやんの方舟の周りに飛ばしていきます。

 

 

トらやんの方舟《ラッキードラゴン》は、300個の小さな太陽と参加してくれたみなさんの笑顔と歓声に包まれました。
















プロジェクトに参加してくれたみなさん、ワークショップをサポートしてくれた福島大学の学生、博物館実習生のみなさん、そしてヤノベさん…多くの人々の関わりに支えられたプロジェクトになりました。

本当にありがとうございました。

(橋)

デイリリー、二日目!

デイリリーアートサーカス2011、二日目です。

開発さん、地主さんのコンビでトラックを走らせ、西日本、東日本縦断。神戸から始まり、青森まで30日間、30カ所での開催という、超強行軍のサーカス団(?)。栃木までは募金活動、茨城から北は無料のイベントです。
「デイリリー」というのは、花言葉が「再生」の「カンゾウ」のこと。開発さんの文章。「この活動によって、各会場の方には点として展覧会を経験するだけでなく東日本を思い、線としての日本の繋がり、気持ちの繋がり、町の繋がりを感じて欲しいと思っています。」

県内では、6月のプレイベントを相馬のスポーツアリーナそうまで、8/22にはいわきのアクアマリンふくしま、8/23には郡山市立美術館を経て当館に来てくださいました。8/28には会津若松市文化センターでも開催予定です。

新学期が始まった学校や幼稚園もあり、ちょっと子どもたち、少なめ?夕方5時までやってますので、今からでもどうぞ。

(増)