カテゴリ:教育普及

「学校連携共同ワークショップ参加校作品展」開催中!

現在、当館1階企画展示室にて、「学校連携共同ワークショップ参加校作品展」を開催しています。

 

福島県出身のアーティストを講師に招き、県内12カ所の幼稚園から高校で、ワークショップを開催しました。
子ども達の作品を全て展示しています。







明日までの展示となっております。
観覧料は無料です。
ぜひご来館ください!

また、今年は2月6日(火)~12日(月・祝)に、いわき市暮らしの伝承郷 企画展示室でも展示いたします。
お近くの方は、ぜひいわき会場にお越しください。

「美術館への年賀状展」はじまりました!


毎年恒例の「美術館への年賀状展」が、12日(金)よりはじまりました!



当館が開館した1984年より、休館の年を除き毎年開催しており、31回目を迎えました。
今年は427通もの年賀状をいただきました!





いただいた年賀状すべてを、現在エントランスホールにて展示しています。
●観覧料:無料
●開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30まで)
●休館日:月曜日
1月31日まで展示しておりますので、ぜひご来館ください!

「トンテンカンテン!軽銀でつくるキャンドルトレー」開催しました!


12
23日(土)、当館実習室にて「トンテンカンテン!軽銀でつくるキャンドルトレー」を開催しました。



講師は金属工芸作家として活躍している牧野広大さんです。

現在、山形県の朝日町にある工房で制作活動をしています。

 

今回は軽銀(アルミ)の板を金槌でトンテンカンテン叩いて、キャンドルトレーを作ります。

はじめに牧野さんから制作の流れについて説明していただきました。



道具の使い方や扱うときに注意する点、なぜこの作業をする必要があるのかなどのお話も含め、丁寧に説明していただきます。
みなさん牧野さんが作業する姿を見ながら、真剣に聞き入りました。




説明が終わると、いよいよ自分の作品づくりです。

まずは自分が作りたい形を考え、紙にスケッチします。



次に、アルミの板に作りたい形の輪郭線を油性ペンで書きます。

大きく切る部分は専用のはさみを使って切り、細かい部分は糸のこで丁寧に切っていきます。
大きなハサミは扱うのが大変です。親子で協力しながら切っていました。



形が複雑な方は、糸のこを使ってじっくりと切る作業に取り組みます。



切った後は切断面にヤスリをかけ、きれいにします。
手で触ってつるつるに感じられたら次の工程に進みます。

 

切断したアルミの板に油性ペンでぐるりと印を付け、耐火レンガの上で火にかけます。

全体にまんべんなく火をかけ、油性ペンの印が消えたら、シンクの上に置き冷ましておきます。

 

手で触れるくらいの熱さになったら、いよいよ叩く作業です!

金槌を使って、思い思いの形に曲げていきます。
キャンドルをのせるときに安定するよう、平らな部分を作るのがポイントです。



金槌の種類によって、打った跡が異なるため、自分がどのような模様を付けたいか考えながら金槌を選びます。
みなさん夢中になって作業に取り組んでいます。
廊下までトンテンカンテンと金槌で叩く音が響きました。





途中、釘を使って模様を入れてみたり、光を通すための穴を開けたりと工夫を凝らし、それぞれが思い描いた形を作り上げていきました。



最後に作品を沸騰させた液体に浸し、水洗いをして完成です!

完成後、子ども達は叩く作業が楽しかったのか、アルミの切れ端を使って他にもたくさん作品を作っていました。

 

みなさん素敵なキャンドルトレーが完成しました!



キャンドルはもちろんですが、
お香を焚くとお話していた方もいて、アクセサリー入れなど様々な使い方で作品を楽しんでいただけそうです。

牧野さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!


受講者募集中です!


12月23日(土)、寒い冬にぴったりのワークショップを開催します!

トンテンカンテン軽銀でつくるキャンドルトレー



軽銀(アルミ)の板を金槌でトンテンカンテン叩いてキャンドルトレーを1点つくります。
ハサミや糸鋸で切ったり、火をかけ冷ましてから金槌で叩いたり、釘のような道具で模様を入れたりと、普段味わえない金属の加工を体験しながらお気に入りの一品をつくります。

・日時:12月23日(土)10:30~15:30  お昼をはさみます

・講師:牧野広大氏(金属工芸作家)

・費用:材料費として1作品1200円必要です

・対象:小学3年生以上の親子、または一般の方10名程度 先着順

・申込締切:12月19日(火)

キャンドルトレーとしてだけでなく、アクセサリーなどの小物入れにも使うことが可能です!
締切は来週火曜日です。
HPの申し込みフォームでも受け付けております。
ぜひお申し込みください。

アートなおはなしかいを開催しました!

129()、おとなりの図書館さんと一緒に「アートなおはなしかい」を開催しました。

 

今回のテーマは、「図書館と美術館で冬をみつけよう」です。

まずは図書館の研修室で、「冬」に関連する素敵な絵本のよみきかせをしてもらいました。
冬といえばどんなことが楽しみかな?

もう少しでクリスマス。

まずはクリスマスをテーマに、床下で見つけた小さな箱のサンタの物語『クリスマスのふしぎなはこ』(文:長谷川摂子  / 絵: 斉藤俊行 )や、海外ではどのようにクリスマスを過ごすのかといった本まで、幅広く紹介していただきました。



冬といえば、真っ白な雪。『ふゆのあさ』(作・絵: 村上康成)は、雪が積もった朝のわくわくした気持ちがたくさんつまった絵本でした。
他にも、雪国の暮らしやお正月の行事の由来などをまとめた本も。冬に関連する本をたくさん楽しむことができました!




雪の結晶をみんなは見たことがあるかな?
折り紙を折り、はさみで何カ所か切っていきます。
みんなで「ゆき」を歌いながら、完成を応援します! 
歌い終わり、折り紙を広げると、きれいな雪の結晶の切り絵が完成しました。

さて、おはなしかいの後は2館をつなぐ連絡通路を通って美術館へ。

初めてこの通路を通ったという方もいました。図書館さんと美術館がつながっていることは、あまり知られていないかもしれません。

エントランスホールに到着。館内でのやくそくごとを確認した後、まずは2階の常設展示室で作品を一緒に鑑賞しました。
最初に鑑賞したのは斎藤清さんの《秋の只見》(1980)です。



横幅は約376cmもあり、斎藤さんの作品の中で一番大きな作品です。
版画作品が広く知られていますが、この作品は日本画です。

みんなで作品の前に座り、「何が描かれているかな?」「どんな音が聞こえてきそう?」「季節はいつかな?」スタッフからの問いかけを考えながら、じっくりと作品を鑑賞します。
最後に作者の斎藤清さんについて、簡単に紹介しました。

 

次は1階の企画展示室へ。1210日まで開催していた「斎藤清からのメッセージ」展の一室で、<会津の冬シリーズ>をみんなでみていきます。
季節は“秋”の風景から真っ白なの風景へと変化しました。

部屋一面に展示された会津の冬をみながらゆっくり歩いた後、一つの作品の前に座り、鑑賞します。



作品の中に、何色が見つけられるかな?

斎藤さんの会津の風景には、雪のこんもりと積もった家々が並ぶ風景や、そこで暮らす人々の姿が描かれています。
白や黒、灰色やこげ茶色といった色の中に、橙色の柿が実った木や赤いポスト。青いのれんや色とりどりの洗濯物など、鮮やかな色が使われ、人々が暮らす気配やあたたかみを感じさせます。

他の作品からも、冬の風景の中にある色を探してみよう!
みんなで、モノクロの風景の中にある鮮やかな色をみつけ、指をさしながらみていました。

最後は実習室で工作です。今回作るのはクリスマスカード。冬の風景を、切り絵で表現してみましょう!



黒か灰色の土台を選び、冬の風景のカードをつくります。
ポイントは、斎藤さんの作品でみんなで探した、冬の風景の中の鮮やかな色。
この部分を自由に工夫をこらしてつくっていきます。

 


今回は時間が短いため、雪や木のかたちに切った紙も少し準備してみました。

並べ方をじっくり考えながら組み合わせて貼りつける子もいれば、家や雪の形を自分で考え、好きなかたちに切って貼る子も。

用意した和紙をちぎって貼り、柔らかい風合いを表現したカードもあり、それぞれ素敵な冬のカードが完成しました!



参加いただいたみなさま、図書館スタッフのみなさまありがとうございました!

創作プログラム「なりきり!清先生!」開催しました

現在当館で開催中の「斎藤清からのメッセージ」展にあわせ、子ども達向けの創作プログラムを実施しました。

清(きよし)先生ってどんな人?どんな作品を作ったのかな?
まずはスライドを見ながら、今回みんながなりきる版画家の斎藤清さんについて知ります。



「会津の冬シリーズ」がよく知られていますが、動物をモチーフにした作品も制作しています。
今回当館のポスターにも使われている《凝視(猫)》もそのひとつです。

紹介の後はいよいよ制作!
まずは好きな動物をスケッチします。



今回の版画は糸のこで切る作業もあります。
ポイントはなるべく単純な形にすること。
丸や四角を組み合わせたり、脚やしっぽは細くなりすぎないようにしたり・・・

下絵が描き終わったら板に写し取り、輪郭を電動糸のこで切断していきます。

  

6年生の子達は慣れた手つきで切っていきます。
はじめて糸のこを使う子達は、スタッフと一緒にゆっくりと。
最後にはサポートなしで、自分で板を動かして切断していました。すごい!

次は彫っていく作業です。動物の輪郭ができたので、目や鼻、口など顔のパーツや、毛並みなどを彫っていきます。
今回はじめて彫刻刀を使う子達には、持ち方を一緒に確認。
彫刻刀の種類によって、どんな彫りあとになるか説明します。
はじめての彫刻刀で緊張!まずは色をつけた練習用の板を、彫刻刀を使って彫ってみます。
慣れてきたら本番。みんな真剣に板に彫っていきます。

 

糸のこでうまく切れなかった部分も、彫刻刀で削ることで輪郭をきれいにできます。

お昼休みをはさみ、再開。
みんな集中していて、休み時間にも彫っている子達もいました。
最後に輪郭に紙ヤスリをかけてきれいにして、猫や犬、鳥、ヘビなど、それぞれ好きな動物の版が完成しました!

版ができたら刷りです!
まずは刷り方の説明をします。
インクをローラーでのばし、版につけていきます。
版木全体にまんべんなくつけることが大事です。



今回は何度もインクを水で洗って刷ることができるよう、水性の版画絵具を使いました。
インクの色は、黄色、赤、青の3色。メディウムを混ぜることで透けた感じも出すことができます。

 

色が重なると緑や紫、オレンジなどの色が生まれます。
筆でインクをつけて、塗り分けの工夫をする子も!

 
インクをつけたら、版木の上に紙を置き、バレンで端の方までしっかりおさえます。
紙をとってみると・・・きれいに刷れました!

試し刷りを何枚かした後は本番の1枚。
自分で作った動物の版を刷った後はまわりに装飾をしていきます。

 
葉っぱやひも、スポンジなど、身近にあるものを準備してみました。
ローラーでインクをつけ紙にこすりつけると、葉っぱの葉脈が浮かび上がります。
ボードを切って、お花を作ったり、スポンジで湖を作るアイデアも!
みんな工夫をこらして、素敵な作品が完成しました。



最後は大きな紙にみんなで刷ってみよう!
大きなロール紙に動物たちが集合します。
大きな紙に、版を足で踏んで刷ってもらいました。
まんべんなく、とんとんと足踏みして刷っていきます。



  
絵を描き、板を彫って版をつくり、刷るところまで・・・。
版画づくしの1日で、みんな小さな版画家さんになりました!
参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

さて、どんな大きな1枚の版画ができたのでしょう?
みんなでつくった作品は、斎藤清展会期中、エントランスホールに展示しています。
ぜひご覧ください!

創作プログラム「多色木版画の制作」4回目

1029日(日)、「多色木版画の制作~木目と色彩のハーモニー~」4回目を開催しました。



4回連続で開催してきたワークショップ。今回が最終日です。作った版を、刷る作業に入ります。

太田先生からの刷りの手順について説明を聞いた後、みなさんそれぞれ刷りの作業に入りました。

 
ローラーにつけたインクをそれぞれの版にのせ、どんどん刷っていきます。



版を重ねて置く時にずれないよう、みなさん緊張感がただよいます。

 


プレス機のハンドルをまわし、版と紙を通します。

  

版木をとった瞬間が一番たのしみな時間です。

  

刷ってみるまでどうなるか分からないところも版画の魅力のひとつです。

イメージと違った時には、彫り足りなかった部分やのせるインクの量を修正してみます。

 


最後は鑑賞会!
それぞれ刷った中から数枚選んでもらい、作品について紹介していただきました。
どんな風景をモチーフにしたのか、難しかったところはどの部分か、そしてこだわった点など・・・。
みなさんそれぞれ描いているものが全く異なり、バリエーションに富んだ作品が完成しました!



最後に鉛筆でサインとタイトル、エディションを記入します。
みなさん素敵な作品ができ、「額はどうしようかな」という声も聞こえました。
刷った色合いによって印象が全く異なるので、「季節ごとに変えるのもいいかな」という感想も。
ぜひ額装してご自宅に飾っていただきたいです!

4日間にわたり講師をしてくださった太田先生、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

創作プログラム「多色木版画の制作」2、3日目


10
14日(土)に2回目、21()3回目のワークショップを開催しました。

 
いよいよ本制作!

それぞれが持ち寄ったアイデアスケッチを元に、版下の制作をします。
今回、太田先生には作品をたくさんお持ちいただきました。
ご自身の作品がどのようにして作られているのか、というお話も交えながら版下の作り方を説明します。



本制作の多色木版は、色ごとに版を作るため、1つの作品に3つから5つの版をつくります。
まずは色彩計画。太田先生から色の重なりによって、何色の表現ができるのか説明がありました。



使うインクの基本色は、黄色、赤、青ですが、重なりによって橙、緑、紫、茶(全色が重なった色)、そして白(何も色がつかない、紙の色)の計8色で表現できます。
さらに黒のインクを加えることもできます。

前回作った回転木版画は、色の重なりによってどのような色の組み合わせができるのかイメージする参考になります。



アイデアスケッチを元に、どの部分を何色にしたいか、色彩計画を立てながら、スケッチにメモをしていきます。

 

次は色彩計画を描いた原画を、板に写していきます。

トレーシングペーパーとカーボン紙を使って板に写したり、やまとのりを板に塗って原画を貼りつけ、作業します。

色彩計画に沿って、彫る部分と彫らない部分、切り落とす部分と残す部分を○×で書き込み、版を作っていきます。



早い方は午後から彫る作業に入りました。


◆◆◆◆◆

1週間あけて、21日(土)の3回目は製版の作業です。



みなさん集中して、それぞれの版を彫刻刀で彫ったり、糸のこで切ったりしていきます。






彫刻刀と手に、黙々と版に向かいます。
早く進んでいる方は、最後に試し刷り。



プレス機から取り出し、はじめて刷った紙を見る瞬間は、とてもわくわくします!



きれいに色が重なりました!
どのように刷れたのか確認し、彫り足りない部分を修正していきます。

次の最終回は、製版した版にインクをつけて刷ります。


創作プログラム「多色木版画の制作」1日目

現在開催されている「斎藤清からのメッセージ」展に合わせて、創作プログラム「多色木版画の制作~木目と色彩のハーモニー~」を開催しました!
4日間の日程で、講師は市内で版画家として活動している太田隆明先生です。


109日(月・祝)、当館実習室にて1回目のワークショップを開催しました。



1日目は、技法体験。正方形の板1枚を使い、「回転木版画」に挑戦しました。

まずは板の大きさに合わせ、図案を考えます。



太田先生からのアドバイスをもとに修正し、図案を板に写して彫刻刀で彫っていきます。
彫刻刀で彫るときのポイントについてもお話いただきました。







白くしたい部分が大きい場合は、電動糸のこを使って切り出します。

 

版木に使っているのはベニヤ板。 
ホームセンターなどでも購入でき、薄いものであればカッターで切断することもできます。

彫り終わった後は木目に沿ってワイヤブラシをかけ、粉を掃除機で吸い取って木目を際立たせます。


次は刷る作業です。

今回は油性インクを使いました。色は黄色、赤、青、黒の4色。



太田先生の実演で刷り方の手順を確認した後は、受講者の方も自分の版を紙に刷っていきます。



インクをローラーにつけてのばし、
ローラーを転がして、版にまんべんなくインクをのせていきます。

版と紙をプレス機に持っていき、刷ります。



色ごとに90度ずつ回転させて3色まで刷るもの、黒を入れて4色まで刷るもの、回転させないで重ねて刷るものの3種類をまずは刷ってみます。

版は1枚だけですが、回転させて刷っていくことにより、思いがけない複雑な重なりが生まれます。
他にも、黒だけで3回刷ったり、2色で刷ったり、グラデーションをつくったり・・・。
インクの色が重なった部分は紫や緑、橙色などになり、多様な色合いになりました。



 


1
日目はここで終了!

今回制作した回転木版画の作品を参考に、次回までに本制作の図案を考えてくることになりました。

 

どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験2日目

ピンホールカメラ体験2日目。

昨日作成したネガから、ポジのプリントをつくります。

その前に、1日目に千葉さんからお話があった光学装置「カメラ・オブスクラ(暗い小部屋)」を実習室の部屋全体で作る実験をしてみました!



窓をふさいだ段ボールに穴をあけてみると・・・・


 

最初は何もうつっていないように見えますが、ゆっくりと実習室全体に反転した外の像が浮かび上がって見えてきます!
実際の外の風景はこのような感じ。



白い車と黒い車、そして木々と信夫山がくっきりと浮かび上がっています。
真っ暗にした部屋に、たった一つの穴をあけることで、大きなカメラ・オブスクラができあがりました!

きれいに浮かび上がる像に、カメラの原点を見ることができ、私にとっても貴重な経験になりました。

 


いよいよポジのプリントです!

まずは千葉さんにネガポジ反転現像の手順を説明していただきます。

昨日体験したネガの現像作業に、反転露光の作業が加わります。



黒っぽいネガは露光時間を長めに、白っぽいネガは露光時間を短めにすることがポイントです。

説明を受けた後、2つのグループに分かれて作業に取りかかりました。

自分のネガに適した露光時間をつかむのはなかなか難しく、みなさん試行錯誤しながら進めていました。

  

プリントが終わると、紐に吊して乾燥させます。

みなさん現像にも慣れ、熱中してどんどん作業を進めていきます。  

お昼休憩を短縮して現像作業に取り組んでいる方々もいました。

 

水洗して乾かしている間に、千葉さんが撮影してきた写真についてご紹介いただきます。



スライドを使いながら、どのような技法を使っているのか、そしてどのような想いを込めて一枚一枚の写真を撮影しているのかなどお話しいただきました。

一枚の写真に込めた想いについて、作家本人から聞く機会はなかなかないので、みなさん熱心に聞き入っていました。

 

最後に、受講者のみなさんにピンホールカメラでの撮影を体験した感想を聞きながら、鑑賞会をしました。



 

それぞれこだわりの1枚が出来上がりました。

お気に入りの1枚を選んで、みんなで記念撮影!


 

千葉さん、ご参加いただいたみなさまありがとうございました! 

 

どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験 1日目

93日、4日の2日間、当館実習室にて「どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験」を開催しました!

講師は写真家として活躍し、福島県内でも撮影をしている千葉奈穂子さんです。


 


1日目はピンホールカメラの制作と撮影。

自己紹介の後、まずは今回みんなで体験するピンホールカメラについてお話がありました。

千葉さんがワークショップのために用意してくださったプリントを見ながら、カメラの歴史について知ります。



カメラについて知った後は、ピンホールカメラの制作です。


千葉さんが作ってくださったアルミ板のピンホール。
光にかざして見てみると、小さな穴があいています。
この穴がピンホールカメラで撮影する上でとても重要な部分になります。



黒い箱を1人一つずつ持ち、ピンホールを取り付ける場所を考え、カッターで四角に切り抜きます。

 

1つ取り付けると、普通のカメラのように像がうつりますが、何個か取り付けると、いくつかの像が重なってうつります。

次に、切り抜いた四角い穴に、アルミ板のピンホールを貼りつけます。
最後に、それぞれのピンホールに黒いマスキングテープを貼ってシャッターを作り、
ピンホールカメラが完成しました!



部屋を暗室にし、印画紙を箱の中にセットします。
今回は実習室の窓を段ボールでふさぎ、大きな暗室をつくりました。
セーフライトをいくつか設置していましたが、目が慣れるまではみなさん探り探りで作業を進めていました。

印画紙をセットした後は、隙間から光が入らないよう黒いマスキングテープでふちを丁寧にカバーします。


お昼休憩をはさみ、いよいよ撮影です!

その前に千葉さんから露出のお話。
天気やピンホールの数によって、露出時間(=シャッターを開けている時間)を変えなければいけません。
この日は曇り空。晴天の時より露出時間が長めになります。
みなさん外にピンホールカメラを持っていき、それぞれ撮影したい場所に設置します。





千葉さんからの説明のなかに「わずかな光をゆっくりと時間をかけて集めるピンホールカメラ」という言葉がありました。

デジタルカメラやスマートフォンで瞬間的に撮影をする機会が多い中で、光を箱の中にじっくりと集めて撮影するのは、新鮮な経験だったのではないかと思います。

 

撮影が終わると部屋をまた真っ暗にし、現像作業をして、ネガを作成します。
今回は、ゼラチン・シルバー・プリントと呼ばれる銀塩写真の現像です。

千葉さんが一通り説明した後に、それぞれ自分が撮影した印画紙を現像します。



液体の種類によって、浸す順番や秒数が異なるので、みなさん間違えないように、お互いに声を掛け合いながら作業を進めていました。



現像が終わるとまた印画紙をピンホールカメラにセットし、撮影へ。

撮影と現像を繰り返し、それぞれネガが完成しました!

乾燥させるために紐に吊して、1日目の作業は終了です。

 

触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ

触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ

「斎藤清の《会津の冬》を楽しもう」

 

今年も、見える人と見えない人と一緒に美術作品を鑑賞するワークショップを開催します。

 

今回は、107日から始まる「生誕110年・没後20斎藤清からのメッセージ」展にあわせて、福島の木版画家・斎藤清の代表的なシリーズ「会津の冬」の中から作品を取り上げます。

先日、触図制作をお願いしている佐藤洋美さん、そして講師の真下弥生さん、半田こずえさんと打ち合わせをしてきました。紙を使った原寸大の触図を準備しています。微妙な肌触りの違いに気を配りながら、触覚を通していかに作品を感じ取っていただけるか工夫を重ねています。


当日は、実際の版木に触り、木版という技法もご紹介します。見える人と見えない人と言葉を交わしながら想像を膨らませ、共に作家の思いに触れていただければ嬉しいです。

 

参加者を募集しています。ホームページからも応募できます。教育普及のバナーから受講生募集をクリックし、申込フォームにご記入下さい。後日、ご連絡いたします。

ご参加をお待ちしております!

 

■日時 113日(金・祝)

   ①10:3012:00

   ②14:0015:30

 ※ 午前、午後とも同じ内容ですので、どちらかの時間帯でお選びください。

■会場 福島県立美術館講義室、企画展示室

■講師 真下 弥生 氏(ルーテル学院大学非常勤講師)

    半田 こづえ氏(明治学院大学非常勤講師)

■費用 無料

■対象 各回 中学生以上の視覚障がい者5名程度、晴眼者5名程度 

■申込期限 1020()

〜夏休みスペシャル〜 グルグルまわる!回転絵画をえがこう!


夏休み最後の日曜日。みんなで、グルグル回る不思議な絵画を描きました!

本日は、少し遅くなりましたが8月20日㈰に開催しました
「創作プログラム〜夏休みスペシャル〜
グルグルまわる!回転絵画をえがこう!のご報告です。

今回の創作プログラムは、現代美術作家:田中敦子さんの作品『WORK1968』の
常設展展示にあわせて開催いたしました。
(コレクション展Ⅱ 7月15日〜9月24日)

本日のメニューはこんな感じです。

まず、はじめに各々絵の具を丸いキャンバスにぬりぬりするところからはじまります。

自分の好きな色、夏をイメージした色など、みんな思い思いの色でキャンバスをぬりつぶしていきます。


えっ?なんでこんなことするの??って感じでしょうか。

はい。さて、それはおいといて。みなさん、グルグル回るものといえばなんでしょうか?

タイヤ! かざぐるま! そうですね。じゃあ、私からも回るもの・・・そう、回るとおもしろいものを
みんなに紹介しますね。(^_^)

回しながら読む不思議な絵本のよみきかせです。
でんぐり返し、回転寿司、ボール、おじいさん?洗濯機から地球まで、
どちらが上でも下でもない絵本のご紹介でした。

さぁて、なにを描こうかな?回るもの、回るとおもしろいもの、たのしいものって?

下書きからでもよし。

いきなり塗ってもよし。

みんな、何を描けばいいか悩むかなぁと思ったのですが、全然そんなこともなく・・。

どんどん描いていきます。


楽しそう。

お昼を食べたら、常設展示室で田中敦子さんの作品『WORK1968』の鑑賞会です。



この作品は、点滅する電球の光と絡み合う配線コードのイメージを絵にしたんだって。
そして、この作品はモーターでグルグル回っちゃうんだ!(映像でご紹介できないのが残念)
確かにこれなら上も下もないね。

鑑賞会が終わったら実習室に戻って、いよいよ、作品の仕上になります。
さて、どんな作品が完成したかな?
色々な色の自動車たちが・・・    ➡  花畑の周りをグルグル疾走します! すごい。。


こちらは働く自動車シリーズ?救急車もいるぞ。    ハムスターが転がるひまわりの種を追いかけます! かわいい。


動物たちが駆けまわる楽園 こちらもキュート! (上)自分のしっぽ?を追いかけるヘビですね。おもしろい!
                     (下)お花畑のコーヒーカップに乗って回るうさぎさんたち。いやされます。


(上)桜の花びらが舞うカラフルな観覧車!ステキですね。
                  (下)グルグルめぐるゲームの世界を表現しました!ご満悦。

皆さん、素敵な作品に仕上がりましたね!夏休みの宿題もこれでバッチリだった?かなぁ・・・。
もう、すっかり秋の気配。夏休みも遠い昔のようですね。

美術館の創作プログラムは、まだまだ続きます!秋のイベント、冬のイベント。
ぜひまた遊びにきてくださいね!

おしまい。

チェキの作品を展示しています!


7月~8月に3回開催した「チェキで撮ろう!〇〇の瞬間」参加者の作品を、エントランスホールに展示しています!



今回のワークショップは、子どもから大人まで、たくさんの方々にご参加いただきました。
それぞれ動きの指示を出し合ったり、撮影のアングルを考えながら一枚一枚を撮っていました。
生き生きとした参加者のみなさんの表情も素敵です。

1日目



2日目


3日目


マリーニ《騎手》の右側、ムーア《母と子:腕》の奥の壁に展示しています。
展示はラルティーグ展最終日の10日(日)までです。
ご来館の際にはぜひこちらの展示もご覧ください!

参加者募集中です!

9月2日(土)、3日(日)に、創作プログラム「どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験」を開催します!
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月はじめに定員に達したため受付を締め切りましたが、キャンセルが出ましたので、再募集しております。
詳細は下記のとおりです。


「どきどきわくわく!ピンホールカメラ体験」


針で開けた小さな穴から、暗箱に射しこむ光を写し取るピンホールカメラ(針穴写真)。
今回は2日間の日程で、カメラ(暗箱)を手作りし、身近なものや風景を撮影し、暗室でゼラチン・シルバー・プリントの制作を行います。
わずかな光をゆっくりと時間をかけて集めるピンホールカメラで、どんな世界が写るでしょうか。

 

·   日時:92日(土)、3日(日)2日連続 

·   いずれも10:0015:30ころ ※お昼をはさみます

·   対象:小学生以上12名 小学生は保護者同伴

·   材料費:一人1000円程度

·   会場:実習室ほか

·   講師:千葉奈穂子氏(写真家)

·   申込締切:定員に達し次第終了 


自分でピンホールカメラを作り、現像の体験までできます!
まだ受け付けておりますので、ぜひお申し込みください。

「チェキで撮ろう!~〇〇の瞬間~」3日目、開催しました!

85()、「チェキで撮ろう!~〇〇の瞬間~」3日目を開催しました!



まずは現在開催中の企画展で取り上げているラルティーグとその写真について紹介。
好きな色のチェキを1台ずつ選んでもらい、チェキの使い方と、撮るときのポイントをお話します。



最終回は3日間の中で一番暑い日になりました!ぼうしをかぶり、水筒を手にいよいよ撮影開始!!


フラフープまわし!


岩からジャンプ!

 
 
どんな風に撮れたかな?
撮った写真は、しばらく待っていると浮かび上がってきます。


ふたりで大きなまる!


夢中になって撮影を続け、それぞれ10枚撮りました。 


実習室に戻り、アルバムづくり!




最後はみんなで一斉にジャンプして記念撮影しました!



参加いただいたみなさん、ありがとうございました!!

3回にわたって開催した「チェキで撮ろう!~〇〇の瞬間~」、雨が降ることもなく全て外で撮影できました!

さて、みなさんどんな瞬間をつかまえたのでしょうか?

そしてどんなアルバムが完成したのでしょうか?

みなさんの作品は、現在エントランスホールに展示しています。(~9月10日まで)

展覧会とあわせて、こちらもお楽しみください。




*今回は、展覧会の協力にも入っていただいている富士フイルムイメージングシステムズ株式会社さまからチェキをお借りしました。
ありがとうございました。


「チェキで撮ろう!~〇〇の瞬間~」2日目、開催しました!


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2()、「チェキで撮ろう!~〇〇の瞬間~」2日目を開催しました!



今回は夏休みに入っているので、平日にワークショップを企画してみました。
小学生から高校生、大人の方まで予想以上に多くの方に参加いただきました。


前回と同様、ラルティーグ少年がいつカメラに出会ったのか、そしてどのような写真を撮っていたのか画像を映しながら紹介しました。
その後、チェキの使い方と、撮るときのポイントをお話します。
みんなで使い方を確認したら、外に出ていよいよ撮影開始!!


当日はとてもいい天気でした!

 

岩からジャンプ!


ヘディング!


フラフープを投げる!



 全力で走る!

 

庭で思い思いに身体を動かし、それぞれ10枚ずつ写真を撮り終えました。
次に実習室に戻り、アルバムづくりをしました。


 


今回の企画展で取り上げているラルティーグは、自身が撮った写真をトリミングしたり、配置を工夫したりして貼り付け、たくさんのアルバムをつくっています。(展覧会では複製したアルバムの一部も展示しています)

 

最後はみんなで一斉に走って記念撮影しました!



参加いただいたみなさん、ありがとうございました!!

 

さて、みなさんどんな瞬間をつかまえたのでしょうか?

そしてどんなアルバムが完成したのでしょうか?

今回のワークショップの作品は、エントランスホールに展示しています。

展覧会とあわせて、こちらもお楽しみください。

 

*今回は、展覧会の協力にも入っていただいている富士フイルムイメージングシステムズ株式会社さまからチェキをお借りしました。
ありがとうございました。


水鉄炮でTシャツ作り!〜ふしぎな模様と色彩〜


夏を爽やかに彩る素敵なTシャツが完成しました!
本日は、少し遅くなりましたが7月15日に開催いたしました
「創作プログラム〜水鉄炮でTシャツ作り!〜ふしぎな模様と色彩〜」
のご報告です。


講師の先生は、画家で東北芸術工科大学准教授の青山ひろゆきさんです。


そして今回は、同じく東北芸術工科大学から、学生さんお二人。心強いアシスタントがお手伝いに
来て下さいました!


Tシャツ作りは、蝋(ろう)で染料を目止めし模様を描く「ろうけつ染め」をもとにしていますが、
Tシャツを染める道具に水鉄砲を使うことで、
思いもよらない色の混ざり具合や模様があらわれてくることを楽しめるのが
青山さん流のTシャツ作りです!

蝋は蜜蝋(みつろう)をつかいます。青山さんは、本物のミツバチの巣をみんなに紹介しながら、丁寧に
原料のお話をしてくださいました。

制作工程は、青山さんのレクチャーから始まり、ろうけつ染め体験(型などを使った練習)⇒
Tシャツに蝋を塗る(模様を描く)⇒屋外で水鉄砲による染め付け⇒乾燥(お昼休み)⇒アイロンと新聞紙を使って蝋抜き⇒完成です。
午前10時に始まり、午後2時30分終了のコースです。


まずは、青山さんがお手本を・・・。

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皆さん、筆や型を使いながら、Tシャツに蜜蝋を塗って模様を描きました。


いよいよ外で染め付けです。(この日は猛暑です〜)染料は色鮮やかな蛍光色です!子どもたちは、
すでに水鉄砲を手に取り準備完了です。


そして、染料発射!それっ!


びゅーっ!


大人の方も。


子ども達も。


夏の日差しをうけながら、色とりどりのTシャツが輝きます。


お昼を食べながらTシャツが乾くのを待って、蝋抜きです。
Tシャツに新聞紙をかぶせて、上からアイロンをかけます。
アイロンの熱で蝋をとかして、新聞紙にしみこませます。
蝋がTシャツから抜けるまで根気強く何度もアイロンをかけます。




地道な作業ですが、だんだん蝋が抜けてくると・・・。


白く模様が・・・。


美しい模様が浮き出てくるのです!おおっ美しい!


そして最後は、記念撮影ですっ。
世界に一つだけの不思議な模様をした美しく素敵なTシャツが完成しました!
みんなこれを着て、まぶしい夏を楽しんでください!

おしまい。

「チェキで撮ろう!」1日目開催しました!

7月30日(日)、当館実習室にて「チェキで撮ろう!~〇〇の瞬間~」を開催しました!



撮った写真がすぐにプリントできるインスタントカメラ“チェキ”を使ったワークショップです。

今回は写真家のラルティーグの展覧会にあわせての開催です。

まずは少しラルティーグ少年がいつカメラに出会ったのか、そしてどのような写真を撮っていたのか画像を映しながら紹介しました。



ジャンプする猫、階段を飛び降りる女性、椅子飛びをして遊ぶ男の子・・・・ラルティーグは動きのあるものの一瞬をとらえた写真を数多く残しています。
今回はみんなでチェキを使って色々な瞬間をつかまえてみよう!
カラフルなチェキの中から気に入った1台を選びます。



次にチェキの使い方と、撮るときのポイントをお話しました。

電源を入れて、天気に合わせて明るさ調整ダイヤルを設定。切り取りたい部分をファインダーで確認し、シャッターを切ります。




使い方を確認したら、美術館で準備した小道具(ボール、シャボン玉、フラフープ・・・)を持っていよいよ撮影!

前日まで雨が降っていたので心配していましたが、曇り空のままで雨が降り出すことはなく外で撮影できました。
みんな思い思いに体を動かし、(動き方を指示し)場所を選び、撮影します。



シャボン玉に囲まれて・・・


 
ジャンプ!

 

なわとび!

ボール投げ!


撮った写真は待っているとでてくるので、どんな風に撮れたのかみんなで見ることができます。

美術館の庭を駆け回り、体をたくさん動かし撮影終了しました!

実習室に戻り、撮った写真を並べて今度はアルバムづくり。




11枚ずつ台紙を選び、写真を貼り付け、横に書き込みをしたり、台紙に折り紙を貼ったりと工夫を凝らしてオリジナルのアルバムが完成しました。

 

最後はみんなでジャンプして記念撮影!



1回目が終了しました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!!

 

さて、みなさんどんな瞬間をつかまえたのでしょうか?

そしてどんなアルバムが完成したのでしょうか?

3回目が終了後、参加いただいたみなさんの作品をエントランスホールに展示します。

展覧会とあわせて、こちらもお楽しみください。


*今回は、展覧会の協力にも入っていただいている富士フイルムイメージングシステムズ株式会社さまからチェキをお借りしました。ありがとうございました。

 

創作プログラム「リトグラフで描こう」開催しました


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17日(土)・18()、当館実習室にて「リトグラフで描こう」を開催しました!

講師は、版画家として活躍している宮崎文子さんです。



今回の「ミューズ」展示作品にも用いられている版画技法のひとつである“リトグラフ(石版画)”。
1798年、アイロス・ゼネフェルダーがインク台(石灰石)に書いた何気ない覚え書きがきっかけとなり、発明されたそうです。
彫ったり削ったりせずに描く事だけで製版できる手軽さから、その後またたく間にヨーロッパで広がりました。

 

1日目は版づくりです。

まずは宮崎さんからリトグラフの技法について説明がありました。
言葉だけで聞くとなかなかリトグラフの技法は分かりづらいため、今回宮崎さんは手づくりの図を使って説明してくださいました。

さらに、ご自身の作品を例に、制作に使っている画材と、刷った後にどのような絵になるかということをお話いただきました。



説明の後は版づくりです。日本では石が取れないため、代わりにアルミ板が使われています。

みなさん事前に考えてきた下絵をもとに様々な画材を使ってアルミ板に描画しました。



ダーマトグラフやカーボンが入っている鉛筆。

柔らかい感じを出したいときには解き墨。

細かい描写をしたり、シャープな線を出したいときには油性ボールペン・・・などと、

脂肪分が強いもので描くことによって版をつくることができます。

それぞれ描きたいイメージに合わせて画材を選び、みなさん集中して制作に取り組んでいました。



1日目の最後は刷りのデモンストレーション。2日目にやる刷りの流れを確認しました。

 

 
◆◆◆◆◆

講座2日目。まずは午前中に1日目に描画したアルミ板をもとに製版の作業を行いました。


製版は使用する液体や手順が多いので、みなさん慎重に確認しながら進めていました。


 



午後からはいよいよ刷りの作業です。

水を含ませたスポンジで版面を湿らせながらローラーでインクを盛ります。

版が乾かないように注意しながらプレス機の上に置き、紙をのせて刷ります。



1
人3~5枚程度色を変えたりしながら刷ることができました。

最後にそれぞれ1枚ずつ作品を貼りだし、全員で作品を鑑賞し合いました。



一枚一枚、想いの込められた作品が完成しました。

宮崎文子さん、ご参加いただいたみなさまありがとうございました!